「そう、それよ。よくできたわね。
お客様はうちの商品がふつーに動いたら、こんなメール書かなくてもよかったのよ。“怒りの前には期待がある”って心理学の理論ね。
さ、それができたらお詫び文は簡単よ。
まず文面の冒頭でお客様の感情を受け止めるってことが一番大事なのよ。たとえば、
○○様
株式会社いけなみ商事 ぽぴと申します。
メールをいただき、有難うございました。
さて、このたびは、お子様のプレゼントにとお買い求めいただきました弊社商品が不具合を起こし、大変ご迷惑をお掛けしました。
---以下は対応に関する文面---。
これでもいいんだけど、これは「事実」に対してお詫びしている文面よね。
じゃぁ、「感情」を受け止めた文章っていうのはどうなのかっていうと、こんな感じ。
○○様
株式会社いけなみ商事 ぽぴと申します。
メールをいただき、有難うございました。
さて、このたびは、弊社商品の不具合で大変ご迷惑をお掛けしました。
お子様のプレゼントにとお買い求めいただきましたのに、大切なお誕生日にお二人をがっかりさせることになってしまい、本当に申し訳ありませんでした。心からお詫び申し上げます。
つきましては、早速、商品の交換をさせて頂きたく存じます。
至急弊社より本日中に届くよう商品を手配いたします。不具合のあった商品は、お客様のご都合のよい時に「着払い」にて弊社までご返送くださいませ。
原因を調査し、今後はこのようなことを起こさないよう、品質管理を徹底して参ります。今後ともご愛顧賜りますよう、宜しくお願いいたします。
“がっかり”ってところはもうちょっと工夫できるといいんだけどね。
“お子様に喜んでいただくことができず、お母様としてはがっかりされたことでしょう”ってのもいいかも。
こうやって冒頭で相手の「感情」を的確に「受け止める」ことで、相手は「この人はわたしがどう思ったのか理解してくれたんだ」という安心感を持ってもらえるので、次に続く対応文に関してレセプター(受け入れる力)を広げる効果があるのよ。
」