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Foxryo's Note Pad
お仕事きつね 【 きつねのメモ帳 】
ちょっとカフェタイム
〜foxryoが感動したことや、ふと考えたこと、セミナー・講演などからの気づきメモです。〜
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ちょっとCafe time

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+ 自分のために働く
+ 自分と向き合う勇気
+ 心配りが気持ちいい
+ ディズニー来場者、4億人!
+ 心の琴線に触れるもの
+ 誰かの命のために
+ “地域で循環”って面白い
+ お菓子で誰かを笑顔にする
+ あなたにしか出来ないこと
+ CSRって?
+ 自ら壊す
+ 語り継がれる物語
+ 配慮のない書類
+ 人生を学ぶ場
+ 心配り
+ ヒトに優しいモノ創り
+ 人生の先輩から
+ はたがらくになること
+ 淡々と生きる
+ 安心できる説明
+ ジオラマ
+ 魅力的な言葉
+心遣い
+技を極める!
+夢を描き目標に変える
+自分が一番わからない
+甘夏剥いてて思ったこと
+仕事できるのは1万日
+理想の動物園を創ろう!
+自分に“おはよう”
+やるじゃん!
+新人さんから学ぶ
+海馬とピストル
+マイナー党でいこう
+いい生活か、いい人生か
+あなただけ
+楽しく思えること
+にほん
+LOHAS
+意識を拡げる
+数字も大切
+脳全体を訓練する
+B型の悲哀
+Make Drama by BAGZY
+分析力と記憶力
+日本の食卓を変えた男
+何ができるか
+耳鼻科の仙人
+「計画された偶然」理論
+ものづくりの原点


きつねのお仕事

自分のために働く 2006年11月27日(月)

本田技研工業社長、福井 威夫さんが新入社員へ贈った言葉。

「入社してホンダウェイを学ぶのもいい
 しかし君達が何かを持ってくる
 何かをしなければ、明日のホンダはない

 ホンダを変えることに自分達の価値がある
 ホンダのために働くと考えること自体
 すでにホンダウェイではない

 人が何のために働くのかというと、
 会社のためじゃない
 自分のために働くのだ
 それはいつの時代も世界中どこでも共通だ」

本音で楽しまないといい仕事はできないし、世の中のためにもならない。
そんなホンダだから、燃料電池車の開発では、開発責任者が「今の車は100年前のベンツが作った。これから100年の車の基本はオレが作る」っていうんですよね〜。
カッコイイ。
また、40年前に「航空機の設計者求む」という広告を出し、今年、20年を掛けた新型ジェット機ができたり、「鉄腕アトムを作れ」といってアシモができちゃうんですよね。稲まで作ってます。ジェット機は後発だからこそできる設計。というかホンダだからできたんでしょうね。

こういったホンダの良さをさらに強化するために、「源流強化」に取り組んでいます。 福井社長は「将来に対してどれだけ成長するか。ホンダを5年後10年後なにをやるかわからない会社にしたい。研究開発に力を入れるが、最終的には人材育成。どれだけ優秀な人材をつくることができるかが源流強化ということ」とおっしゃっていました。

自分のために仕事をして、自己実現していく人を育てる。これがホンダの強みなんだと感じました。


自分と向き合う勇気 2006年11月21日(火)

愛知県豊田市に住む画家、河合正嗣さん28歳。彼は、自分自身と真剣に向き合い、自分自身であることを大切にしています。ないものねだりをするのではなく、卑下するでもなく、ただ真摯に「いまここで自分に出来ること」を見つけて、深め続ける。それは握力が衰えつつも絵を描き続けること。そしてその姿は輝いて見えます。

日曜日に放映されていた、NHK名古屋放送局編、プレミアム10 「この世界に 僕たちが生きてること」。途中から見たのですが、後半見ただけでも、自分と向き合う勇気を持って、自分にいま出来ることってきっとあるんだろうな。そしてそれをやり続けてみたいと強く思いました。もう1回最初から見たいけど、今回すでに再放送だったようで、残念です。

●河合正嗣さんについて
 河合正嗣さんのブログ:http://yaplog.jp/artist_masashi/
 河合正嗣さんofficial site:http://www.masashi-kawai.jp/
 中京TVサイト:http://plus1.ctv.co.jp/webdoc/2005/1012/01.html


心配りが気持ちいい 2006年11月18日(土)

今日のおやつは、和菓子「叶匠壽庵」の栗きんとん。「またまた栗きんとん好きなんだから〜」と思われる読者もいらっしゃるでしょうが、確かにそうですけど、今日の購入決定要因は販売員さんの対応です。
たまたまその女性が、私にロールケーキ風のお菓子の試食を勧めてくれて、食べてたんです。そしたら、通りがかったおじさんが、彼女に向かって、「御座候は売るのやめたのか?」という質問をしました。「ここ叶匠壽庵なのに、御座候のこと聞くの???」と心の中で思ったワタシ。
ところが彼女はニコニコしながら、「御座候は、お惣菜のエリアに移りました。お連れしましょうか?」って! おじさんはぶっきらぼうに「おぅ」といってました(^^)。
彼女、20歳そこそこで今時の女の子だったのに、その心配りに、すご〜い!と思いました。見ていて気持ちがいい対応でした。

その後、まだオヤツを物色していた私は(笑)、「やっぱりさっき見た叶匠壽庵の栗きんとんにしよう! 彼女から買おう!」と思いたち、洋菓子エリアから移動。
私への接客も良かったし、私の後ろにいた次のお客様にも「お待たせしました」と明るい笑顔を向けていました。
購入決定のポイントはこんなちょっとしたことで変わるものなんだなと実感しました。

今日はもうひとつ気持ちいいサービスを受けました。それは、同じく高島屋の地下にある人気のパン屋さん「ポンパドウル」。私がレジに並んでいたら、調理場から「○○焼きあがりました〜」といって熱々のパンを運んできました。彼は、私の横を通る時、トレイに同じパンがあるのを見て、「焼きたてのパンと交換しましょう!」と、ささっとトングで取替えてくれました。今日はとっても気持ちのいい日でした(^^)v


ディズニーリゾート来場者、4億人! 2006年11月1日(水)

すごいな〜。4億人・・・。1983年4月の開業から23年と7ヶ月。その間、日本の人口を1億人としたら1人4回は行ったことがあるって計算ですよね? 月数に換算すると283ヶ月だから、1ヶ月に平均約141万人、1日に約45000人来場してるんですね。

でもって年々来場者、増えてます。1億人突破までに8年、2億人はそれから6年、3億人はそれから5年、4億人はそれから4年。2001年にディズニーシーが出来たこともありますけど、開業して23年経つ施設で年々1億人突破期間を短縮させてるのってすごいことだと思います。
これだけ来場者が多くて、しかも年々集客力を増やしているリゾート施設や観光地って他にないんじゃないでしょうか。観光地は土日がメインだとすると、土日に30万人程度こなきゃディズニーリゾートには勝てません。あるのかなぁ、そんな観光地。誰か知ってたら教えてくださいまし。

っていうか、それよりも、お客様にとっての魅力を維持・強化していけるディズニーリゾートのヒミツってどこにあるんでしょうね。従業員はアルバイトがほとんどだし・・・。ウォルトのビジョンや価値観を守るだけではできないことだと思います。 改めてディズニーリゾートの独自能力のすごさを実感しました。


心の琴線に触れるもの 2006年10月21日(土)

目が釘付けになる演技。それは、彼らだからこそできるのでしょう。演目は「千手観音」。約6分間、その踊りの神々しさに見入ってしまいました。月曜日に日本テレビで放映していたので、結構ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

全員耳が聞こえない16歳〜30歳の男女で構成された、21人。中国で唯一の障害者プロ歌舞団「中国残疾人芸術団」のメンバーだそうです。
音が聞こえない世界にいるのに音に合わせて踊る。そこには非常に研ぎ澄まされた感覚が存在するんでしょう。音でも言葉でもない、ひょっとすると踊りでもない、なにか心の琴線に触れるものを感じました。

●youtubeで中国残疾人芸術団が演じる、「千手観音」が見られます→http://www.youtube.com/watch?v=PKewKvBoa6g


誰かの命のために 2006年10月15日(日)

「それで誰かの命が助かるのなら。たくさんの人を助けてあげて」
そうして出来上がったある製品が、これまでに5万人の命を救っています。

心臓病を持って生まれた一人の女の子がいました。ご両親は全く医療に関する知識がなかったのにもかかわらず、彼女を助けたい一心で人工心臓についての研究を重ね、生きる可能性を探し出そうとしていました。
しかし、現代の医療では娘さんの病気が手術では治らないことがわかります。ご両親は娘さんと同じ病気で苦しんでいる人々ためにこれからも研究を続けて欲しいと、彼女のために用意した手術費を病院へ寄付することを申し出ました。主治医は「これからもあなたたちの研究への協力は惜しまないから、そのためにお金を使わないか」とご両親に勧めます。ご両親は、彼女のための人工心臓の研究は続けられないけれども、会社を立ち上げて心臓病に役立つ器具の開発をしていこうと考えていることを娘さんに告げました。冒頭の言葉は、その時の彼女の言葉です。

彼女はそれから23歳の若さで他界してしまいましたが、ご両親は心筋梗塞などの応急処置に欠かせない日本初、日本人の身体に合ったバルーンカテーテル(医療器具)を開発し、多くの人の命を救っています。

これは、1981年に創業された、愛知県春日井市にある東海メディカルプロダクツ、社長の筒井宣政氏と娘さんの実話に基づいたお話です。今日の午後、CBCテレビ開局50周年の記念ドラマ「命の奇跡」として放映されてました。主演は松浦亜弥さんだったのでたくさんの方がご覧になったのではないでしょうか。


“地域で循環”って面白い 2006年10月5日(木)

「こんなに地球に優しくない商売っていいのかな?」
ガソリンスタンドを経営する油藤商事の青山裕史さんの環境への取り組みは、この自分への問い掛けから始まりました。

「そうはいっても、なにができるんだろう」
まずはムリせず、できるとこから始めよう。空き缶やペットボトルなどの回収を順次始めたら、1割もお客様が増えちゃいました。地域の資源ゴミ回収が月2回しかないので、ガソリンを入れに来る「ついで」にゴミを出しにくる主婦が増えたんです。1円、2円の価格差で勝負している業界を尻目に、価格以外で集客&売上UP! 環境や循環を考えるとお客様が増える時代になったんですね。

また、青山さんの取り組みはこれだけには留まりませんでした。石油の代替燃料として、「天ぷら油で車を走らせよう」という活動を地域で進めてます。家庭で出る天ぷら油を集めてバイオディーゼル燃料にしちゃうんです。そしてそれをディーゼル車に使う。環境に優しい「循環型」の燃料に変わるんです。
でも廃油を集めるの、大変そうですよね。そこで、灯油を配達する時に「ついで」に集めちゃいます。でも、これだけじゃ、あんまり集まりません。
草津にある、家電メーカーの工場では、食堂の調理からでる廃油を燃料に変えてもらい、それを自社の物流トラックに使っています。また、ヤマト運輸の宅配センターの配送車もこのバイオディーゼル燃料を使ってます。ここでも「ついで」が登場。ヤマトさんが荷物の集荷や配達する時に、あられ屋さんなど、油を使う工場から回収するんです。ヤマトさんが使う燃料の原料はヤマトさんが回収する。そして回収手間賃分、単価を下げて供給しています。

こうして、ムリをせずに、できるところから取り組み、しくみを進化させてる。だんだん地域に広がってるのがスゴイですよね。
そこにはキーワードが2つあります。一つ目は「ついで」。2つ目は、面白がること。青山さんは、こうした取り組みを「環境に良いですよ」と言うのではなく、「地域で資源が循環すると面白いよね」と勧めています。「そうやって面白がってると広がって行くんです」と話していました。
「ガソリン“も”売る、ガソリンスタンドを目指す」これが青山さんの夢なんです。

●油藤商事サイトURL: http://www.aburatou.co.jp/
 以上は、NHK「ビジネス未来人」の放映からの内容&気づきです。


お菓子で誰かを笑顔にする 2006年10月1日(日)

ニューヨークはイーストビレッジにある、デザート・バー「ChikaLicious」(チカリシャス)。デザートのフルコース(!)という新しいスタイルを発信したお店です。2003年に出店して以来人気を集め、レストランガイド「Zagat」のデザート部門で2位に輝く、有名なお店です。

このお店のオーナーシェフは、千加・ティルマンさん。
このお店を出すきっかけとなったのは、911米国同時多発テロ事件。前日、千加さんはマンハッタンにレストランを初出店。そこで働く友人をテロで亡くしてしまいました。また、テロの影響でマンハッタンにあるレストランはみな打撃を受け、千加さんのお店も閉店に追い込まれました。
それでも、「人々の笑顔を見たい」、みんなが落ち込んでいる時にこそ、自分の料理で元気にしたい−。それに、もしも明日の命がないとしたら、一日一日を後悔せず生きていきたい−。その思いを胸に、再度お店を出すことを決意しました。

誰もが笑顔になれる料理・・・。それはデザートじゃないのかな。「デザートだけを楽しみたい」という人たちがいるはず。「ピザやハンバーガーを食べた後に、高級レストランと変わらない美味しいデザートがコースで食べられたら嬉しいかも」。しかも、そんなスタイルのデザートレストランはどこにもない! 
お店作りもこだわりました。通りを行きかう人々を眺めながらデザートを作りたいと、お店の外観はガラス張り、お客様とのコミュニケーションを大切にしたくて、店内はお寿司屋さんのようにカウンター形式に。そうして、チカリシャスは誕生しました。

「お菓子で誰かを笑顔にする」、その夢の通り、お店には沢山の人の笑顔が溢れていました。

●チカリシャスURL: http://www.chikalicious.com/menu.htm


あなたにしか出来ないこと 2006年9月18日(日)

美容院で、いつもと違うアシスタントさんがついたときのこと。
異常に大雑把。そして、まるで他のスタッフとやり方が違う。スキル、配慮ともに・・・。同じやり方で教わってきたはずなのに不思議。
たとえば、いつもだと、髪を染める時、まず耳にカバーつけて、かぶれ止めを塗るのに、ナシ。カルテを見れば私が皮膚弱いってわかるのに。溶剤を塗ってるとき、髪ではなく私の眉の上や耳につけちゃうし。シャンプーは美容院でこんなに耳に水が掛かかったことないというくらいだったし。その他にも数えればきりがなく・・・。ここはブランドポリシーを強く意識した美容院なのになぁ。そして、彼はスタッフの中でも職歴が長い方なのに。いったい何が違うんでしょう。
言われたことができない? 確かにそうかもしれません。

私が気づいたのは、同じことを聞いても、人によって受け取り方が違い、行動も違ってくるってこと。
受け取り方は、センスやこれまでの人生経験、そしてその仕事への自分の意欲や姿勢といったことで違うんじゃないでしょうか。スキルは経験だけを重ねても極まるわけじゃなくて、自分を磨くことで高まっていくのかなぁ。

そうなると、「誰がやっても同じ仕事」って一つもないんですよね。良く「こんなの誰がやっても同じだからやりがいがない」とか「私が辞めても誰かがやるのよね」っていうけど、そうではない。自分ならではの何かをプラスかマイナスしているということなんですよね。
先日、この半年くらい「調べる時間がない」とか「原因がわからない」で済ませていたことを、入って2ヶ月目の子がたった2日で解明してしまいました。何も条件は変わってないのに。彼女はそのコミュニケーション能力の高さを発揮して、「彼女でなければできない仕事」をしたんです。ほんと素晴らしい。

自分がいましている仕事は、何気なくしているようでも、自分でしかできないことをしている。そう自覚すると、「何気なく」の部分を強く意識して、プラスの価値を出せるように日々自分を磨かなきゃ。それがプロフェッショナル?!
誰かから「嬉しい」だったり「役に立ったよ」という声をもらえるように、これからも顔晴ろうと思います。


CSRって? 2006年9月12日(火)

「CSRってなんの略?」
一人で残業してたら、見回りに来た警備スタッフに聞かれました。

「Corporate Social Responsibility。日本語に訳すと、企業の社会的責任ですよ」
「?」
「そうですよね、企業の社会的責任っていわれても、何それ?って思いますよね〜。  要はうちの会社が“いい会社だね”“なくてはならない会社だね”ってお客様や周りの人たちから言われることですね。
 そのためには、そういう会社にしようとみんな(従業員)が思ってて、楽しく仕事ができてて。そんな仲間と一緒に働いてることや会社に誇りを持ててるって感じかな。そしたら、この部門はいらなくなるんですよ〜。目標は2012年くらいかなぁ」
 「ふ〜ん。面白そうだねぇ。また話聞かせてよ」

全く正確に伝えられてないけど、一人啓発完了。まずはCSRに関心を持ってもらうのが大事。なぁんて自己正当化ですね(^^)>。


自ら壊す 2006年9月8日(金)

自ら作った大切なものを、自ら壊す。

みなさんならできますか?
私だったら後生大事にしようとしてしまうなぁ。

今日、NHKの番組「人間ドキュメント」を見ていたら、長野県須坂高校の高校生たちが半年掛けて作った長さ20m、高さ ビルの3階分の「龍」を壊していました。弓道部の部員が火をかけた矢を龍の残骸に向けて放ち、跡形もなく燃え尽きる・・・。

創り出すことと壊すこと。そこに残るのはどんな思いなのかな。
でもなんだか見ていて清々しい気がした。どうしてそう思ったのかな。やり切ったっていう高校生達の顔かな。大切なものを壊す、そこに覚悟のようなものが見えたからかな。仲間達との絆が深くなったように見えたからかな。
こういう経験をすると、強くなれるような気がした。壊すことに対して、変な執着をしない。ゼロベースで考えることができるっていうか。
作っては壊し、そしてまた作っては壊す。そうして人は成長していくのかもしれない。


語り継がれる物語 2006年9月3日(日)

ポーランドが日本を好きって、知っていますか?
20世紀初頭。ポーランドはロシアをはじめ近隣大国によって分割され、120年間にわたり抑圧が続いていました。また、その間、独立を夢見て立ち上がった人々やその家族は、ことごとくシベリアに抑留されていました。
第一次世界大戦後、やっとの思いで独立を勝ち取ったポーランド。しかし、再びロシアとの戦争がはじまってしまいます。シベリアから祖国へ戻ろうとしていた大人たちは次々と殺され、子供達だけがとり残されていく。親を亡くした子供たちは、餓死か凍死に直面していました。「せめて子供達だけでもポーランドに帰したい・・・」。しかし、鉄道は戦争で使えない。
そこで、欧米諸国に子供達の保護を求めたが、どの国からも拒否されてしまいました。
彼らは日本に支援を求めます。何故国交もない日本に助けを求めたのか。抑留されたポーランド人たちは、シベリアから樺太まで流されることがあり、そこでアイヌ達から「日本人は国の宝のように子供を大切にする」と聞いていたからです。
そこで、使者は敦賀から日本に入り、外務省へ。そして、外務省と日本赤十字が話し合い、たったの16日間で子供達の保護に対してOKを出したのです。

決定の2週間後には、大阪と東京へ、合計765人のポーランドの子供達が到着しました。子供達はやせ細り、服はぼろぼろ。病気の子供も大勢いました。
日本赤十字と日本国民は、孤児となった子供達に対してそれは献身的な看護や支援を行いました。東京では腸チフスに罹った子がいて、松沢ふみさんという若い看護婦さんがまるでその子の母親のように毎日抱いて眠ったのだそうです。
さて、そのような状況にあった子供達を、何人助けられたと思いますか?

全員助けられたのです。
受入後、5日目か6日目に死にそうになった子も助かりました。腸チフスの子供も助かりました。しかし、残念ながら、子供達の看護に尽くした松沢ふみさんが腸チフスで亡くなってしまいました。

そうして元気になった子供達が船で神戸から祖国へ帰る時、子供達は看護婦さんからなかなか離れようとしません。口々に「ありがとう」をいい、「君が代」を歌い、涙を流しながら別れを惜しんだのだそうです。

阪神淡路大震災の時、海外から一番最初に救援に来た国はどこか知っていますか?
ポーランドです。助けられた子供たちはこの物語を語り継いでいるのですね。
さて、100年前の日本と比べて、現在の日本はどうでしょう。人々の幸せをともに支え合おうとする社会なのでしょうか。

これは、七福醸造の犬塚敦統社長から伺ったお話です。


配慮のない資料 2006年8月31日(木)

読む人のことを全く考えていないのでしょう。 今日、私がもらった資料は、「本来は環境負荷に配慮して手元資料なしでプレゼンすべきところですが、折に触れ見返して欲しい」と講師から渡されました。
それなのに、図形の色が濃すぎて中に書かれた文字が全く読めない、A4用紙1枚に4ページ分印刷されていて字が小さくて読めない、コピーの質が悪く図の位置関係やフローがかすれて見えない等、ハード面で相当キツイものでした。
また、ソフト面では、何がいいたいのかわからない・・・。プレゼン資料なんだから、ポイントを押さえ、マトリクス図や表などを使って整理すればいいのに・・・と思ってしまいました。

残念ながら、「折に触れて見返す」ことのできる資料には全くなっていません。これでは役に立たないので思い切り環境負荷ですわ。
「自分はとにかく担当者全員に、寄せ集めた資料を使って説明さえすればいい」ではなく、「どうしたら担当者が理解し易く、かつ活用できる説明資料になるのか」という視点で考える。基本は、「相手」ですね。

上述のハード面は当然すべてクリアすべきことで、あとは、見返すのに必要な資料だけをピックアップする、ソフト面では、完結にわかりやすい表現を用いるなど。本当に見返して欲しいのであれば、そういったところに配慮が必要かなと思いました。一方で、自分の作る資料はどうかな、と反面教師のように見ていた1時間でした。


人生を学ぶ場 2006年8月29日(火)三重県経営品質協議会 月例研究会

企業の目的は、関わる人すべてに幸せを提供すること。そう断言されるのは、高級「白醤油」と「100キロウォーク」で有名な、碧南市にある七福醸造の犬塚敦統社長。

関わる人すべてを幸せに。お客様、従業員、仕入先だけでなく、未来の子供達のことまでを考え、地球環境や社会に役立つことをしていく。七福醸造でいうと、高くても安心・安全、高品質=本物の材料を仕入れ、料亭や一般のお客様の要望を超える高い品質の商品を提供することで、「言い値」で買って頂ける。大手と同じことは絶対にやらず、自社の強みを活かした永続的な経営を目指す。倒産は従業員とその家族だけでなく社会に対しても影響を及ぼすからだ。

従業員は家族同然。入社したての従業員には、「人間はなんのために生まれてきたか」、「私達の一番大切なものは何か」、「自分の人生の意義? 生まれてきた価値は?」ということを考えてもらっている。なぜなら、これが七福醸造の従業員にとって一番大切なことだから。それに、親に感謝し、周りの人たちのことが思いやれなければお客様の幸せは考えられないというのが犬塚社長の考え。
100キロウォークやトイレ掃除、親孝行月間などの「体験」を通して、いかにそれが大切なことなのかを腹に落とす。 特に、100キロウォークをやると犬塚社長が言い出した時はほとんどの従業員が反対。でも社長が本気だということがわかると、一人、二人と賛同してくれた。100キロ歩くことは体力的にも精神的にも非常に厳しい状況が訪れる。しかし、それを乗り越えた時初めて得るものがある。

足の裏の豆はつぶれ、棒のようになった足を引きずりながら、暗闇のなかをひたすら歩く−。入社したての女性は、疲れ果て「なんでこんなことしなきゃならないの」とキレる。そして彼女が足を引きずる一人の従業員を追い越すと、彼は笑顔で「お互い頑張ろうね!」と声を掛けた。その時、彼女は「はっ」と気づく。「私は自分のことしか考えていなかった・・・」。そして、ゴールまであと3キロ。途中までずっと一緒に歩いてきた2人の女性が待っていた。「みんなで一緒にゴールしよう!」。彼女が来るまでずっと待っていたのだ。長時間歩き続けた後に足を動かさない時間をつくると、再び歩き出す時、激痛が伴うのを知りながら・・・。そして涙を流しながら感動のゴール。

こういった体験を通して人の優しさを考えられる人づくりができたら、大地震が来ても、経営危機が来ても乗り越えられる、とおっしゃってました。
今日の講演を聴いて、七福醸造って、仕事をしながら人生を学ぶ場みたいだなと思いました。そして最後にヒトコト。「“いい話を聴いたなぁ”と思うだけじゃ、ダメだよ、実践しなきゃ。実践しない人はいつまでもたっても変わらないよ」by 犬塚社長 
(まずは、ネバタレポート読んでみよぉっと)←foxryo心の声


心配り 2006年8月29日(火)

今日はいろんな人の心配り(?)にあいました。
名鉄電車のとある駅の駅員さん。事前に乗越し料金を支払おうとすると、「駅員のいる改札からでなければならないから、降車駅で乗越し清算をしてください」と私のために良かれと思って買わせてくれない。でも、私は名古屋駅で近鉄への乗換え時間がないためどうしても買いたい。結局、押し切って乗越分の切符を買い、名古屋駅でスムーズに乗換えができました。これって心配りなのかな・・・。駅員さんの言ってることが理解できてない、って思われたのかな。

そんなガッカリの対応の後、近鉄特急に乗り込み、発車を待ちながらホームを見ていたら、車椅子の人を見つけた駅員さんが走ってきて、その人と2,3言葉を交わした後、爽やかに車椅子を押してあげていました。こういうさりげない心配りを自分もできたらなと思います。
一方、帰りの近鉄特急。乳幼児3人にお母さんとおばぁちゃんの計5人が通路を挟んで3席に座り、私が一番端。どう見ても狭いし、お母さんが赤ちゃんを抱きっぱなしという状態。通り掛った車掌さんを呼びとめ、私の席を変えられないか聞いたら、かなり混んでいたからか、「いかにも調べるのがめんどくさい」といった感じ。お母さんが私に向かって「あとちょっとだから大丈夫です」ってニッコリ言ったもんだから、車掌さんは「あ、じゃ、いいですね」とあっさりひいてしまいました。その上、私が「でもお母さんが大変そうです・・・」といったら、車掌さんは、何を思ったか、「肘掛け使ってください」って。「そーいうこと言ってんじゃないでしょ」と小さな声を漏らしてしまいました。赤ちゃん連れのお客さんにもっと親切な対応できないのかな。もし自分の家族でもそうするんだろうか。自分の家族だったら乗車券売る時に前後で4席とってあげるんだろうな。それに、通勤電車じゃなくて特急電車なんだから、「電車に乗って楽しい想い出を創ろう」って考えてくれたら近鉄ファンも増えるんじゃないかな、なぁんて勝手なこと思ってました。


ヒトに優しいモノ創り 2006年8月26日(土)

点字の入った容器 カゴメのケチャップの容器を捨てようとしたら、「あれれ?」。
そこには、点字が打刻されてました。きっと「ケチャップ」って書いてあるんでしょうね。
シャンプーとリンスの容器が区別できるよう、線が入ってるのとか、テンキーの5に突起があったり、ケータイに電話のON、OFFのとこに形状が違う突起がついてるのとか、牛乳の上部の切りかき(ジュースとの区別のため)があったり・・・。いまユニバーサルデザインの思想というのはモノ創りの場において本当に浸透してきているんですね。
ユニバーサルデザインというのは、文化・言語・障害・能力を問わずに使えるデザインのこと。日本では1991年頃から「共用品推進機構」の前身があり、「誰でも使える」製品・施設・サービスの設計啓発に取り組まれていました。

一方、昨今のシュレッダー事故。もちろん企業側にも家庭用に販売するのであれば、子供が製品を使うかもしれない、という想定の上、設計すべきなんでしょうね。あ、そういえば、うちのオフィスに置いてあるシュレッダーはフタが付いてます。これって対策の一つかも。
ただ、企業努力の他に、使う側の意識もあるような気がしませんか? 危ないものが置いてある、という意識。であれば、使わない時は電源を切っておくとか、子供を危ないものには近づけないとか、手の届かない場所に置くなどの配慮をしますよね。「包丁は?」「マッチは?」と考えるとそうしてますよね。うちのオフィスなんか、カッターナイフも数年前から使えなくなってます。同じように危ないと意識すべきものと考えるべきかも。

とはいえ、究極に「ヒトに優しいモノ創り」が、メーカーに対する社会からの要請になってきているのは確かなんでしょうね。そしてそういう細かい気配りって、日本古来の得意分野では?! モノ創り大国、日本にビジネスチャンスはまだまだたくさんあるかも。


人生の先輩から 2006年8月18日(金)

2005年6月、スタンフォード大学の卒業式で、アップル社を創業したスティーブ・ジョブス氏から卒業生たちへ贈られたメッセージ。それは、「ハングリーであれ。愚か者であれ。」

つまり、「自分の内なる声を信じ、勇気を持って従うことが、自分の時間を、そして自分の人生を生きるということなんだ」ということです。このメッセージを伝えるために、ジョブス氏は自分のこれまでの波乱万丈の人生を3つのパートに分けて語っています。1つ目は、「点と点をつなぐ」、2つ目は、「愛」と「敗北」、3つ目は「死」についての話です。この経験が説得力を持たせ、読み応えのある感動ストーリィにしています。
全文は、駒澤大助教授の山口浩さんのブログ「H-Yamaguchi.net」で読むことができます。次のURLにアクセスしてみてください。

●ブログのURLはこちら: http://www.h-yamaguchi.net/2006/07/jobs_2f1c.html#more


はたがらくになること 2006年7月27日(木)

「働く」とは。漢字の成り立ちからみると「人が動く」こと。一方、読み方からみると、「はたらく」=「端が楽になること」。すなわち、「自分の周りにいる人たちが「楽だなぁ」と思えるように自らが動くこと」なんですよね。これは、ソフィアバンク田坂広志さんの受け売り(^^)

人はなにかに迷惑を掛けないと生きていけない存在です。「人に迷惑を掛けずに一人で生きていくんだ」と言い張ったところで、人が生きていくためには植物や動物から栄養をもらわないと生きてはいけないんですよね。だから、周りと助け合い、支え合う。いろんなことに感謝しながら、自分が少しでも何かの役にたつように行動するってことでいいんじゃないでしょうか。

誰かに何かしてもらって「楽だなぁ」と思えると、なんだか嬉しくなりますよね。そうしてもらえると、相手に「ありがとう」って言いたくなりますよね。だから、「働く」とは、相手からの「ありがとう」をいっぱい集めることなんじゃないでしょうか。
そうしてみると、「はたらく」って、たった4文字なのにすごい言葉ですよね。だって、相手からの評価って「アウトカム指標」でしょ、そして、「アウトプット」は自分が動くこと!。日本語って、深いですね〜。

振り返って、自分は「役に立ったよ」「ありがとう」という言葉を周りの人からどれだけもらえるように動けてるのかな。特に家で・・・(^.^;)。お休みの間によく考えてみようっと。


淡々と生きる 2006年7月24日(月)

人口3000人のある村で村長さんが亡くなりました。参列者は500人。ある時、同じ村で一人の女性が亡くなりました。その時の参列者は1500人。なんと、村人の半分です。
「村長さんの3倍の参列者が集まるほど人望のある女性。その女性はいったいどんな方だったのだろう」、新聞記者は興味を持ちます。

有名人でもないし、政治家でもない。調べてみると、その女性はずっと教師をされていて、退職してからは慎ましく暮らしていたそうです。
いくら教師をされていたからといってこんなに参列者が集まるものでしょうか。参列された方たちに話を聞いていくと、その女性は、教え子たちのお店で買い物をし続けていたのだそうです。便利なスーパーやコンビニがいくらできても、そこへはいかない。「教え子たちの店で売っているものであれば必ずそこに行って買う」。そうすることで教え子たちとその家族を見守り続けたのでしょう。
淡々と自分の信じていることを生涯において実行し続ける。その凛とした強さに私は感動しました。

●これは小林正観さんというかたの講演テープで聴いたお話です。


安心できる説明 2006年7月20日(木)

今日は風邪をひいてから3回目の通院。1回目は若手(?)の男性、2回目は中堅の男性、3回目は女性の先生と、毎回先生が替わったので、普通不安になりそうなもんですが、なぜかそうでもありませんでした。どうしてかな〜と考えたらこんなことがあったからでしょうね。

それは、2回目の先生も3回目の先生も、症状や薬についてきちんと説明してくださったことです。
2回目の先生は、「前回はあなたの体質にあわせ、抗生物質を避けて咳止めの薬を出してますね。それが効かなかったので、今回は気管支に入り込んだ菌を殺すために抗生物質を出しますね」。
そして、3回目の先生は、「7/4に最初に来院されたんですね。その時は咳止めで様子を見たようですね。2回目は気管支炎と判断して抗生物質、と・・・。今日は症状を伺ったところ、治ってきてますね。喉も腫れてないし。ただ、夜寝る前の咳が激しいとのことですから、咳止めシロップを出しておきますね」
自分でも治ってきてるって思えていたので、今日は順を追って説明を聞かせて頂いてとってもスッキリしました。また、先生が替わっても患者が安心して通えるよう説明する、ということがされていて嬉しかったです(^^)。
そうはいってももうすぐ風邪を引いてから1ヶ月近く・・・。皆さん、本当に夏風邪にはご注意ください。


ジオラマ 2006年7月14日(金)

【ジオラマ】(フランス語) 遠近法を用いた長大な背景の前に小道具を配し、照明を施したものを窓からのぞき見るもの。実際の光景を見ているような感じを楽しむ。明治中期に流行。幻視画。by 三省堂提供「大辞林 第二版」

これを写真で表現してしまう人がいます。それは「本城直季」さん。実際の風景写真を加工してあるとは思えない。言い換えれば、「模型を映したのでは?」としか思えません。とはいえ、ただ映しただけではないんですよ。やっぱりそこには本城さんならではの視点がある。ジオラマに見えそうな撮影ポイントってのがあるそうです。

こういうものを作る人って、やはり人とは違うものの見方をしているのだろうと思います。「こうやって見たら面白いだろうな」というのをいつも探しているんでしょうね。
私が本城さんの写真集を最初に発見した場所は、ヴィレッジ・バンガード。ここも面白い視点を持ったスタッフがいっぱいの場所だから本城さんの写真集があったんでしょうね。
そして私が久々に本城さんの写真を思い出したのは、電車に乗ってたら、涼しげな海水浴場の吊り広告に本城さんの写真らしきものが使われていたから。

まず、本城さん自身が「面白い」と思って写真を撮る。そして誰かが本城さんの写真を「面白い」と言って広がる。それが本当に面白いと、いろんなところに登場しメジャーになっていく・・・。
お、これは「北京の蝶が羽ばたくとニューヨークでハリケーンが起こる」、まさに複雑系ぢゃないですか(^^)

●本城さんの写真集(StairAUG.photographicsサイト)URL:
 http://www.stairaug.com/ARTIST/honjo/001.html
●本城さんについて(StairAUG.photographicsサイト)URL:
 http://www.stairaug.com/ARTIST/honjo.shtml


魅力的な言葉 2006年7月11日(火) 名古屋発想源(2)

{eの値中の、最初の連続する10桁の素数}.com

たったこの一問が、アメリカのシリコンバレーの中心を走るハイウェー101沿いのビルボードに載っています。
答えは「7427466391.com」。このWEBページにアクセスすると、さらに数式が登場。
そしてその数式に答えると、はじめてGoogleの研究開発部門「Google Labs」へのページだってことがわかるのだそうです。
そしてそこには、「Googleの構築を通して我々が学んだことの1つに、自分が何かを探しているとき、向こうも自分を探している場合のほうが見つかりやすいということがある。我々が探しているのは、世界最高のエンジニアであり、あなたこそその人なのだ」と書かれている。

要はこれ、Googleの採用広告なんです(2004年7月に大きな話題になったそうです)。今日、発想源のセミナーに参加して、講師の弘中さんに伺いました。
自分たちの欲しい特質を持つ人材を効果的に募集できる広告ってわけです。う〜ん。すごい。
広告、って考えてしまうとそれ以上発想が広がらなくなるので、これをたとえば社内で使えないかなと考えてみる。
今、自分たちが社内に伝えたいことを、押し付けではなく、みんなを惹きつけ、自発的に私たちの発信する情報を探しに来てもらえるようにするためにはどんな言葉が必要なんだろう。それを考えるためには単発ではなく、第一弾、第二弾、第三弾と長期的視野をもった魅力的なストーリィがあり、しだいに相手からの信頼関係を深めていけるようなものでなければならないのでしょう。
つかみが特に大切。相手の心をつかめなきゃ、次の情報提供もできませんもんね。

人を次の行動に突き動かす魅力的な言葉。ターゲットを定め、いろんな視点から探さないと・・・、ですね。


心遣い 2006年7月6日(日)

fukuro 昨日、電車の中で、買った雑誌を袋から取り出そうとして小さな心遣いを発見しました。それは、袋のセロテープの止め方。私もすぐ剥がすとわかっている掲示物を貼る時に良く使う手です。こうしておくとすぐ剥がせるんですよね〜。
テープの先が少し折り返してあり、ビニール袋にテープがぴったりくっついていません。剥がしやすい!
普通だったら、ビニール袋の口をテープでとめたら終り(図の青いのがテープ)。なのにその店員さんは、お客様がビニール袋から本を取り出す時まで考え、剥がしやすい方がいいだろうと行動したんですね。そんな本屋さんの店員さんに初めて会った!
ちょっとした心遣い、嬉しいですよね。今度違う店員さんでもそうしてくれるのか試しに行ってみようかな(^^) え? いい話だったのに、いぢわる?


技を極める! 2006年7月2日(日)

日本ガラスクリーニング選手権。それは2年に1回行われる窓拭き職人の全国大会。業界技術のレベルアップとお客様の信頼獲得を目的に開催されています。
競技内容は、「約1u×3枚のガラスをいかに早くきれいに拭きあげるか」。洗浄液1滴たりともガラスに拭き残しは許されません。連勝を狙う人、ガラス1枚を4ストロークで拭ききる技を伝授し自社の技術の底上げに取り組む先輩など、様々なドラマがあるんですね。今年の東京大会の予選の優勝者のタイムは17.26秒。1枚5秒ちょっとで拭きあげてしまうんですね〜。すごい!
各地区の予選が6月末に終わり、9月23日(金)には、名古屋栄の「オアシス21の銀河の広場」で本選があるそうです。


夢を描き、目標に変える 2006年6月11日(日)

「一寸先は光」、「仕事は人生と思え」と原田隆史さんは言う。原田さんは全く無名だった松虫中学校を7年間に13回、陸上日本一に輝かせた熱血体育教師。現在は原田総合教育研究所 代表。

誰でも夢を実現することはできる。そのためには、「自ら夢を描き、具体的な目標に変える」こと。目標は「最終目標」、「中間目標」、「必ず達成できる目標」の3段階。それらは最終目標に向かって一本筋が通ってなければいけません。要はストーリー化ですね。たとえば、最終目標は「弁護士になる」、中間目標は「司法試験に合格する」、必ず達成できる目標は「裁判事例に毎日触れる」。これに日付も入れる。また、どの方面に強い弁護士になるか、も考えたほうがより具体的になるそうです。

そしてもう一つ不思議と思える目標が。でもこれがポイントなんです。それは、毎日行う家庭での奉仕の項目。「靴をそろえる」「皿洗い」「トイレ掃除」などなんでもいいんだそうです。誰かの役に立つことをして感謝される。それを疲れていても毎日続ける。続けることが心の強さにつながるといいます。そして、オマケに毎日続けていると、家族から「お父さん頑張って」という声がかかるなど家庭内のコミュニケーションも良くなり仕事も順調になってくるそうです。
この日々の小さな成功体験からくる自信が、中間目標や最終目標へと一段、また一段と成長していく糧になります。

そしてそこには指導者がいるとさらにいいのでしょう。
「自立型の人間を育成する」。そのような人材を育成する側に必要な条件は3つ。 「厳しいこと、優しいこと、そして楽しいこと」
その言葉通り、原田さんの話には「できるかも」と思わせる力があります。

松虫中学の体育教師だったころも、一人ひとりの生徒と向き合う度合いがすごいです。3年間の1000日、小さな成功を「毎日」体験させる。「今日はここができたな!」という具合に。生徒との交換ノートには毎日赤ペンでコメントを返すということをされていました。生徒の間では「何文字書いてある!」と競いあってたらしいです。

そんな熱血先生は、現在、教師塾やビジネスマン向けの教育サポートをされています。教師塾はなんと無料! 教材費も自分持ち。松虫中学校でも私費も投じて陸上部の施設を整えてました。自分自身の夢を実現する力をつけるのには、具体的な目標に落とすことの他に良きメンター(指導者)にめぐりあうことも一つかもしれません。

●これは、テレビ東京「カンブリア宮殿」(2006年6月5日放送「企業を変える、会社員への“生活指導”」原田隆史)で見た内容です。


自分が一番わからない 2006年6月 5日(月)

「人間、自分のことが一番わからない。人のことは良くわかる。自分では自分のいいところしか見えていないものだ」とがばいばあちゃんが言っていました。本当にその通りなんでしょうね。
「あの人はここがスゴイ」だとか「あの人がああいう風だったら良かったのに」とか、これってすべて自分の主観。その上、人を批判したり、持論を相手の感情を無視して押し付けたり・・・、自分がすべて正しいと思ってしまう。
なぜそんなことを思ってしまうのか。それは結局、自分が見えてないから。
もし自分をわかっていたなら、自分のメジャーで人の良し悪しを決めないでしょうし、上手くいかなかった時に、「自分がこうしていたらどういう結果になっただろう」「タイミングはこれで良かったんだろうか」と相手の側に立って次の手を考えることができると思うんです。

自分を謙虚に見つめ、相手の側に立って考えて行動できる人。
どうしたらそんな人になれるのかな。意識なのかな、知識なのかな、経験なのかな。
まずはやれるところから、とすると、自分の周りの人とのコミュニケーションを自ら変えていくことなのかもしれません。相手からのフィードバックは客観的な評価、と覚悟を決めて謙虚に聴く、自分から何かを伝える時は相手の心の琴線に触れられるよう努力します(^^)。


甘夏剥いてて思ったこと 2006年5月25日(木)

毎年実家で生る甘夏がたくさん送られてきます。私は丸ごと1個食べられるくらい大好きなのですが、hideはなかなか手が伸びません。甘夏はビタミンいっぱいだし、毎朝のヨーグルトのお供にハチミツ漬けを作っています。一度に3玉剥くので結構大変。今年から剥き方を省力化。人間毎年むいていると成長するものです(^^) 経験の積み重ねは大事ですね。
ヒントはやっぱりオレンジの剥き方。レストランなどで、皮と果肉の間に包丁が入れてあって一口で食べられるようになってますよね。アレです。
まずは甘夏のお尻を果肉と綿(?)のギリギリのところを輪切りにカット。そうすると、房がどのように分かれているか見えますよね。で、房と房の間に丁寧に包丁を入れます。すると1房づつ分離されるので、そこでさっき登場したオレンジのように皮と実の間に包丁を入れます。
「なんということでしょう」(Befor After風に)
甘夏は薄皮が固いので、このあとの作業が超簡単になります。文では表現できないのが残念。綺麗にむけるんですよ、これが。
コツは、流れに任せること。柔よく剛を制すですね。ムリに剥こうとするから綺麗にむけないんですよね。余計な力が働いて形が美しくない。マンゴーやアボガドもそうですよね(^^) やっぱ人間、仕事でも趣味でもなんでも無理せず楽しくやるのが一番です。


仕事できるのは1万日 2006年5月20日(土)

「仕事できるのは1万日しかない。だから1日、1時間、1分を大切にしてほしい」

これは、和歌山県にある島精機製作所の島 正博社長が常に従業員に伝え続けているメッセージ。
13歳で機械の修理工場で働き始め、16歳で手袋編機を開発、今では世界中のデザイナーがこぞって島社長が開発した編機に関心を寄せ、有名アパレルブランドが採用しています。この編機は世界中で島精機にしかない編機。なんと1台の編機でニット一着の編み初めから編み終わりまで縫い目なく作り上げてしまうんです。糸の色変えも途中の編み目の変更も自由自在、だからデザインも自由自在。デザインをPCで加工して、USBフラッシュメモリに取り込んだデータを機械に接続するだけ。どんなデザインも落とし目することなくプログラムで自動計算されます。

では、この編機の良さを違った視点からみてみると・・・。
お客様にとっては、縫い目がないので着心地が良い、デザインが楽しめる。生産が1着1着できるから、お客様が欲しいものを切らすことがないし、販売店にとっては売り残しも在庫切れも起きません。そして、生産者にとっては、普通のニットのように「切る」と「縫う」工程がないから切り残しも張り合せも必要ないので、作業の時間短縮になるし、糸のロスがでません。ロスが出ないから良い素材が安心して使えるし、地球環境にも優しい。その上、デザイナーにとってはどんなデザインも編めるので既存の枠にとらわれない自由な発想が広げられる。従業員にとっては、世界中からこの編機を買い付けにくるので誇りが持てるでしょうし、会社にとっては世界で一つしかないから自社に有利な価格設定ができる。まさに「近江商人の三方良し」。関わる人すべてにとって良いこと尽くしの編機なんです。
こんな編機を創り上げてしまった島社長。なんと特許は約1000件もお持ちだそうです。編機にこだわり、いつもアイディアを考えています。また、全従業員には毎月2件のアイディア(改善案)を提出することを義務付けています。「“なぜ”を考えることがアイディアにつながる」、「1分1秒をコスト意識を持って大切に使えるようになれば、いろんなアイディアが生まれてくる」というのが島社長の考え。
「アイディアを出して変えてみる」、これを繰り返すことで、従業員は少しづつ成長を実感できるのでしょうね。島社長と開発について話をしている社員のみなさんの姿が楽しそうでした。
1分1秒を大切にして、いつも考えていること。これがアイディアを生む秘訣なんですね。

●これは、NHKの経済羅針盤の内容からです。


理想の動物園を創ろう! 2006年5月15日(月)

いま私が一番行ってみたい動物園。それは、北海道にある旭山動物園。
10年前、廃園の瀬戸際に立たされた動物園が、東京・上野動物園を抜いて2年連続夏の月間入園者数日本一を誇るに至った軌跡が先日ドラマ化・放映されていました(フジテレビ特別ドラマ「奇跡の動物園〜旭山動物園物語」)

その奇跡の鍵は「そもそも動物園は何のためにあるのか」「理想の動物園とは」を園長さんと飼育係のみんながつきつめたこと。

 「動物たちのありのままを見てもらいたい」
 「動物たちを通して命の大切さを肌で感じてほしい」

飼育係のみんなは自分たちの愛する動物たちガイキイキと動き回る姿と入園者との触れ合いを重ね合わせて思い描き、理想の動物園を語り合い、絵にしていきました。
最初に実現できたのは小動物と子供たちが触れ合う「こども動物園」、次に鳥が人の頭上を飛び交う巨大鳥かご、もうじゅう館、ペンギン館などなど。 この10年間に一つづつ実現していきました。
そのユニークな見せ方は、次第にニュースで取り上げられるようになりました。私が旭山動物園を始めて知ったのは3年前くらいだったでしょうか。ペンギンの運動不足を解消するために園内の散歩をしている映像を見たときです。面白い取り組みをしている動物園だなぁと思ったものです。

この動物と人が触れ合う理想の動物園を創り上げたのは、園長さんと飼育係のみなさんの動物を愛する気持ちと行動に移すリーダーシップ、そして、それを実現しようと投資の意思決定をした市長さんのリーダーシップ、そして、彼らの熱い情熱を受け止め施設を創り上げた建築会社さんの心意気なんだろうなぁと思います。

旭山動物園のサイトには、この動物園再生の立役者である坂東さんの「ゲンちゃん日記」というコラムがあります。現場発の声は、私にとって「命」というものについて考える機会を与えてくれました。ちなみに、この5月のコラムには、名古屋市東山動物園で生まれたキリンのことが書かれてましたよ。

●旭山動物園URL: http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/


自分に“おはよう” 2006年5月14日(日)

「レオン」「ジャンヌ・ダルク」などを手がけた映画監督のリュック・ベッソンさん。 NHK「英語でしゃべらナイト」のインタビューでこんなことをおっしゃっていました。

「人を愛する前に、まず自分と対峙し自分自身を知らなきゃ。朝起きた時、自分に“おはよう”って言う人はいるかな? 人には“おはよう”と言えても、自分に言える人はいないよね」

確かに・・・。いないと思うし、自分もしてないなぁ。必要だとも思ってなかったし。

「愛って何だと思いますか?」という質問に、「悪夢」と答えたリュック・ベッソンさん。2人は全く別の人間だから、思いも別々のタイミングで変化する。変化する人と人とのつながりだから難しい。
思いは変化するからこそ、まずは自分との対話を大切にし、自分を愛する努力が必要。それさえできていない人が人を愛することができるのかな、という意味合いなんだと思います。
自分自身を「客観的に」見つめる。そのために、もう一人の自分を創って自分の気持ちに語りかけることって必要なのかもしれませんね。


やるじゃん! 2006年4月29日(土)

“ん〜うるさそうだなぁ、私たちのところから離れて座ってくれないかなぁ”。ある駅で男子高校生がどやどやと大勢電車の中に乗り込んできたとき、とっさにそう思ってしまいました。そして思ったとおり、ワイワイガヤガヤ、オニギリやお菓子食べたり、携帯見たり、口笛吹いたりと騒々しい。でもまぁ、あの年頃の子だから仕方ないよね、自分だってあの頃、大人から見たらさぞうるさかっただろうなぁなんて思って諦めてました。
ところが、3つ目の駅で孫を連れたおばあさん2人が乗ってきたら、その近くに座っていた男子4人がすっと席を立ったんです。へぇ〜やるじゃん! それまで「マナーがなってないよね」と思ってたのに、いきなり「やるじゃん」に変わってしまいました。
思いやりの心が嬉しかった一日でした。


新人さんから学ぶ 2006年4月24日(月)

新入社員が各部門に配属され、先輩社員が新人さんを連れて関連部門へ挨拶に回っています。いやぁ〜新人さんの波動でこちらもフレッシュな気分になりますね。
どうしてフレッシュな気分になるかといったら、昔の自分を思い出し「初心」に戻れるからでしょうか。
この「初心」。うちの会長から「初心には2通りあるんだよ」と教わりました(というか「本当は3つあるけど、君らにはまだ言ってもわからないだろうからねぇ」と言われました☆)

1つは、何かを新しく始める時の「初心」、これは皆さんご存知ですよね。
そしてもう一つは、「その時々の初心」です。この「その時々の初心」とは、その時点での考え方やものごとの捉え方のことです。例えば画期的な製品を開発し「これで完成!」と思ってしまった途端、それ以降は「製品の進化」はなくなってしまう。だから常にその時点で新たな気持ちに立ち返る「初心」が重要ということなんだそうです。

完璧なものはこの世界中を探したって見つからないんですよね。いつも新たな気持ちで「いま、ここ」の自分を見つめて成長していくことがきっと大事なんでしょうね。顔晴ろっと。

☆これは観阿弥の書いた『花鏡』に載ってるそうです。ネットで調べたところ、会長の言ってた3つめの「初心」は「老後初心忘るべからず」でした。


海馬とピストル 2006年4月21日(金) 「世界一受けたい授業」より

脳のメカニズムを扱うテレビ番組が増えてきました。こないだは、記憶から欲しい情報を紐付けして引き出す役目をする「海馬」を活性化させる「方法」を3つ紹介してました。
私もその方法でトレーニング(?)してみたら、いつもやってるトランプの神経衰弱的ゲームがあっという間に解けました! きっとカードを記憶するのと情報引き出しが一時的に活性化されたんだと思います。気のせいかなぁ。
海馬を活性化させる方法、それはただ一つ、「新しいことを経験する」ことなんだそうです。常に新しい刺激を求めるのはいいことなんですね〜。私の場合、食べたことないもの食べることとか行ったことないとこにいくとか・・・、あれ? 違う?

ところで! 海馬を活性化させる方法のfoxryo的新理論(?)としては、新しい刺激の他に、ピストルかな。これは斎藤一人さんが「一つもアイディアが出ないのは怠けてるからだよ。“明日までにアイディアがでてこなかったら銃殺”とかいわれたら、今すぐ5個はアイディア浮かぶでしょう?」とおっしゃってるんですよ。常に「いましかない!」って思えたら海馬も活性化するのではないでしょうか。

P.S. テレビで紹介してた海馬を訓練する方法とは・・・
 @自分の右手と左手でジャンケン。左手は必ず負けるように同時に出す。これを30秒間ほど続ける
  これ、できそうでできないです。よく見ると左手が勝ってたりします・・・。
 A携帯電話を用意します。誰かに0〜9までの数字をランダムに30秒間くらい読み上げてもらって、右手と左手の親指を交互に使ってボタンを押す
  これも私の場合同じ数字を続けられたり指がクロスするとパニックになります。
 B単語を6個覚える(たとえば、電車、ぬいぐるみ・・・とか) → 2桁の数字から3づつ引く作業を5回行う(たとえば、98→95→92・・・) → 紙に最初に覚えた単語を書き出す。
  3個書けるのが平均的だそうです。私はなんとか4個書けました(^^)。


マイナー党でいこう 2006年4月17日(日)「名古屋発想源」

「人がやらない」、それって何故だろうと考えてみる。その理由は面倒だったり、不可能だと思われたりしているから。そういうことは誰も手をつけないから「マイナー」。面倒だからこそ、不可能だと思われているからこそ、そこにはビジネスチャンスがある。これ、ビジネスの鉄則。

と、メルマガ「発想源」を発行しているウィンビットの弘中さんがおっしゃっていました。競争の激しいところで戦うより、自分で見つけた新しいところで影響を広げていく、その醍醐味ってあるんだろうな。
何事もすべてはマイナーから始まるんですよね。それが少しづつ受け入れられ、中央に躍り出てくる。その鍵は発想と情報発信。
普段何気ないものだと思っているものでもストーリーを発見したり何か意味を見出せば発想はどんどん広がっていく。そのためには、自分なりの情報収集、そして「受け取る側がそれを知って嬉しいか」の視点で自らに問いかけ、情報「提案」をすることが重要だと改めて思いました。あと相手にとって「わかりやすいか」という視点の重要性も・・・。
それが小手先では決して作ることが出来ない歴史や伝統、品格に裏打ちされてたら、どこにも真似できない独自性になるんでしょうね。

ところで、このサイトは「毎日更新」。いまどきは皆ブログだけど、HPにこだわります。これも立派なマイナー党? でも読者の皆さんが楽しめるサイトかはどーなんでしょうね・・・。顔晴ります(^^)/。


いい生活か、いい人生か 2006年4月11日(火)

岐阜県にある、タニサケという会社の松岡浩会長の講演録から。タニサケはゴキブリ団子、育毛剤を製造・販売している会社。売上7億円に対し、利益1億円という超高収益企業。ここでもイエローハット創始者の鍵山さんから始まった「掃除に学ぶ会」の話が出てきます。益田ドライビングスクールでも伊那食品工業でも鍵山さんのお話は出てくるんですよね。そして「足るを知る」という言葉も。
その中で印象に残ったのは、「会社は全社員が嬉々として出社する人生道場。この会社は面白いと思えれば仕事も面白い」。またそのためには、「上が楽しく仕事する」「後ろ姿で教える」といった、上に立つ人のリーダーシップも大切だけど、自らの姿勢として「やらされる仕事とやる仕事の違い」を理解し志を持つこと、プラス思考で生きることが大切とありました。
そして、私が一番心に残ったのは、「いい生活」か「いい人生」か、どちらを基準に意思決定をするのかが大事ということ。いい人生とは相手を喜ばせること、いい生活とはモノやお金を手に入れる自我の世界のために生きること。周りに良い影響を与えた人がいい人生を送ったことになるんでしょうね。


あなただけ 2006年4月5日(水)

先日の女性発想源の受賞祝いにと、Dr.テラさんから小包が届きました。中には桜の花びらの綺麗な切り紙と癒しのお香セットが入っていました。
これだけでも感動したのに、さらにハガキ大のメッセージカードが! そこには手書きでテラさんからのあたたか〜いメッセージが書かれていました。

「手書き」っていうのがいいんでしょうね。その日は仕事に追われイライラしていたのに、メッセージを読んだ途端、アドレナリン上昇が止まり、ほわーっとしました。
癒しグッズには「直球魔球セット」と書かれていて、私のためだけのプレゼント、というのがひしひしと伝わってきました。
手書きってどうして感動するのかなぁと常々考えていたんですが、このたび、めでたく解決(^^)。 それは、プリンタ印字では得られない、「その人のためにだけ」という効果があるんだ、ということを! 
でも、手書きじゃなかったら感動しないのかなぁ。そういうわけでもないですよね。実際メールで書かれた文章でも感動することはたくさんあるし。ってことは、言葉の一つひとつが「その人のためだけ」に選ばれたものであること、これも必要なんですよね。この2つが思いを増幅して感動として伝わるのでしょう。 テラさん有難うございました。

と締めくくったくせに、手書きだけで感動したわけではないなぁと、違う視点で考えてみました。
送ってくださったのが自分が尊敬する人であること、そしてその人がお祝いの品を選んでくださった時間、メッセージを考えてくださった時間、郵便で届くまでのほどよい時間、郵便を運んでくださったたくさんの人の時間。手紙って中国語で「信」と書きます(手紙はトイレットペーパーです)。たくさんの人の手を介して言葉が届くから「信」なんですよね。てことは、お金では買えない価値に人は感動するのかもしれません。みなさんはどう思います?


楽しく思えること 2006年3月29日(水)

「どうしたら母としてアーティストとして両立できるんですか?」と聞かれた、♪“Time after time”で有名な女性シンガー、シンディ・ローパーさん。
なんて答えたと思います? 

「それは一人ひとり答えが違うと思うわ。ただ、私は自分自身が苦労と思わず楽しく思えることをしてきたの。楽しいと思えることを自分で見つけること。自分が楽しく思えることってあなたも楽しいわよね。そして、いつも自分の内なる声を聴くことかな」と答えていました。

「自分が楽しく思えること」。それは続けていけるし、続けていくことによって極めていけるし、自分自身の成長にもつながりますよね。でも続けていくうちにマンネリになったり、楽しいと思い込んでいるだけになっているかもしれない。だから、「本当に自分が楽しいのかどうか」を常に自分に問い掛けることが必要。そして自分の楽しいと思えることを選択し、行動し続けてきた結果なんでしょう。

それを続けてきたシンディだからこそ、いつもパワフルなんでしょうね。 


にほん 2006年3月24日(金)

私は日本という国について普段特には意識していません。オリンピックやサッカーのワールドカップ、今回のWBCなどの国別対抗戦があると、急に「日本」という国を意識します。また、海外旅行に行った時も、その国独特の雰囲気やルールの違い、建物の色使い、売ってるものの違いなどから日本について意識します。
そしてもう一つ。それは日本に住む外国の方の声を聞いて意識します。先日、「ここまで言って委員会」(やしき たかじんさん司会)の中のテーマの一つに、数学者 藤原正彦さんの書籍「国家の品格」(新潮社)について対話が行われていました。出演者の中に、評論家の金美齢さんがいらっしゃって、こんなことをおっしゃっていました。

「日本のパスポートはトリプルAのさらに上のランクなんですよ。このパスポートがあればビザなしで入れる国は40カ国くらいあります。こんな便利なパスポートを持つ国は世界中探しても4つくらいしか存在しません。そういう国の国民であることをみなさんは誇りに思うべきです。私は在日40余年になるので日本のパスポートは取得可能です。でもどんなに不便でも台湾のパスポートを捨てない。私は台湾人としてのアイデンティティを捨てたら卑怯だと思っているんです。パスポートを捨てるのではなく、自ら行動して台湾のステイタスをあげていきたい。台湾は世界中から国とは認められていないけど、戦い続けています」

この言葉を聴き、すごいなぁと思いました。それに比べ、先日のトリノオリンピックで荒川選手が日本の国旗を持って金メダルのWinning runを滑っている間、某N○○は会場内を意味なく写しアナウンサーのコメントでつないでいたそうです。アメリカなど他国のメディアではそれを放映したんですって。これを聞いて私は非常に残念に思いました。国旗=誇りとは思ってはいませんが、日本という国に対しての誇りは持ちたいものだと思いました。

「井の中の蛙」。というか中にいると見えないものが他国の目を通して見えてくる。日本という国を考えて地球市民として良い国でありたいですね。


LOHAS 2006年3月17日(金)

Lifestyles of Health and Sustainability。LOHASとは、健康を重視し、持続可能な社会生活を心がける生活スタイルのことをいいます。
先日テレビ番組の「情熱大陸」を見ていたら、昔からずぅっとこの考え方で暮らしている人を発見しました。というか、これって日本人が古来から大切にしてきた考え方ですよね。京都でいう「始末がいい」。

「いのちのスープ」で有名な、料理研究家 辰巳 芳子さん81歳。
由緒正しい湯布院の温泉旅館の調理場で、大勢の料理人さんたちにこんなお話をされていました。

「安い安いと言って大切にされないイワシでさえ、いつか獲れなくなる時代がくるかもしれない。その時のために、今から準備をしておきましょう」

三枚に下ろした魚の骨から出汁をとり、日本料理にあうタレをつくる。フランス料理ではソースが命。そこから学ぶことができるといいます。いのちあるものを無駄なくいただく。そこに貪欲になれることが学ぶ原動力となるのでしょうね。

「料理人って幸せな職業なのですよ。脂ののってる魚は“脂がのってる”状態に合わせて料理をしますでしょ。美味しい料理を作ろうとしたら、どうしたって素材をいかさなければならないんです。そうなると自分のやりたいやり方でやるのではなく、ものに合わせていくことになります。ものにあわせていくと我がとれてくる。我が取れると角が取れ、幸せになれるんですよ。だから料理人はとても幸せな職業なんですよ」

映像の中で、辰巳さんは結構厳しく人を指導されていました。信念を曲げない厳しさ。それは、生命に対する優しさから、ほとばしるような発言や行動に現れているのだと思いました。


意識を拡げる 2006年3月13日(月)

「巷では暗いニュースや悲惨なニュースばかり。自分まで暗くなっちゃう」。
でも良く考えてみてください。マスコミの取り上げるニュースの基準を。マスコミは滅多に起こらないかどうかを基準に取り上げるわけです。それがニュースだし、人々の興味を引くから大げさに書き立てる。
だから裏を返せば、暗い事件や悲惨な事件は日々の暮らしの中でほんの一部分でしかないんです。実は私たちの周りは良い行いがあふれています。日々をありもしない不安を抱えて過ごすのではなく、自らの意識を拡げ、真実を見極め、自分たちの周りで起きる良い行いを見つけて感謝できるほうがいいですよね。と、ある宗教家がおっしゃっていました。
意識を拡げ、自分なりの視点でものごとを考え続けていくことで、「自分が本当に大切にしたいこと」が見つけられ、ものごとを洞察していく力になるのかもしれませんね。


数字も大切 2006年3月7日(火)

outputとoutcome。outputは自分でコントロールできる結果。outcomeはoutputの結果と関連する「外から見た」波及効果や成果で、自分ではコントロールできないもの。たとえばこのWEBサイトのoutputはコンテンツの公開件数や公開に掛かる時間など。outcomeはアクセスログ数や掲示板の投稿率、満足度や紹介率といった相手や外からの客観的な評価ってとこでしょうか。

先日、社内である数値を示したら、とってもモチベーションが上がった瞬間がありました。「自分はやることやってるけど(output)、相手の反応(outcome)が全くわからないから、やりがいがないんだよね〜」と言っていた人に、まさに、その「相手の反応があるかどうか」という数値を見せたんです。
すると、「そうなんだぁ。そんなに反応があったんだ! じゃ、もうちょっときちんとやらなきゃ」って。
「この仕事は大切なことだよね」といくら価値観をチーム間で共有していても、反応がわからないから「ちょっとくらい遅れてもいいや」と思ってしまうこと、あるんです(価値観の共有度合いの温度差もあるかもしれませんが)。
また、やったことに対してメール等で関係者から反応が返ってくることもあるんですが、これは定性的な効果だし、稀な出来事でした。そういうメールが届くと一時的にやる気にはなるんですが、持続が難しいです。
一方、今回のような数字を定期的に見せていくことから、やりがいが持てて行動の変化が生まれるかもしれません。ただし、数値が下がっていくと辛いですけど・・・。
ということで、改めて数字の大切さを学びました。


脳全体を訓練する 2006年2月23日(木)JQAA大学 講師:ウィリアム・リード氏(ブザンジャパン社ディレクター)

セミナー開催日が近づいたある日、「カラーペン3色以上持ってきてください」と主催者から案内メールが届きました。一体何に使うんだろう・・・。今回のJQAA大学のテーマは「記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術」。「マインド マップ」って何だろう、ですよね。
セミナーを終えたいま、内容を私なりの言葉で一言でいうと、「自分の思考の組み立てられ方(思考プロセス)を絵や言葉を使って具体的に表し、言いたいことを一つに集約できるツール」です。
拡散と集約。そのために右脳と左脳、前頭葉と小脳、すべてをバランス良く使うことが必要なんだそうです。とても面白いワークショップでしたよ。
たとえば、@犬の『絵』をA4横の用紙の中心に描く、A左右に5本ずつ横線を引っ張る、Bその横線一本一本の上に「犬と言えば○○」の「○○」を計10個 『文字』で書いていきます。この作業が「拡散」。
次に犬の絵と自分のあげた10個のキーワードを見ながら「犬を一言で言うと□□」を短い文章にまとめます。この作業が「集約」です。

絵は文字の組み合わせの何倍もの情報を格納することができます。ぱっと見ただけでいくつもの情報を連想できます。そこに関連性を表す線の上に文字も加えることで、さらにわかりやすくなり、記憶にも残るんです。へぇ。
それにしても、この個人ワークの結果を3、4人のグループで見せ合ったところ、メンバー全員が共通にあげたワードは「0個〜2個」でした。これまでのセミナーでも、殆どのグループが共通ワードは「ゼロ」になるそうです。少ないですね。犬ってかなりポピュラーな生き物なので、共通ワードは沢山ありそうなもんなのに・・・。講師の方が銀行でセミナーを開催した時に、「お金」を中心にもってきたら、各グループの共通ワードはゼロだったそうです。あまりに深く知り過ぎていると深いところ(枝葉)に行ってしまい一致しないものなんですね。人の認識(というか主観)というのは、かなり違うんだと改めてびっくりしました。思考の違いがわかるのでマインドマップを使って同じテーマを話し合うと面白いかもしれませんね。
抽象的なものを絵や文字を使って関係性を持たせながら拡散し、集約で何が重要かを見つける。そのプロセスにおいて脳の力をバランスよく使う。それが脳の運動と訓練になり、発想力が高まるんです。
個人的には、思考が固まった時や、考えがまとまらない時、講演録を取る時に役立ちそうです。また、個人だけでなく、グループで対話する時にも使えるツールだと思いました。

注)上記のマインドマップの説明は、ほんの一部です。

●ブザンジャパンサイトURL:http://www.buzanjapan.com/index.php


B型の悲哀 2006年2月21日(火) 

陰で「あいつB型だから」とか、面と向かって「やっぱりB型だよね〜」って、変わり者(?)の烙印を押されるのは、B型(血液型)だけです。
「やっぱりA型なんだぁ」なんて言われると、几帳面、ってイメージがありますよね。これってスキーマ(決め付け)っていうらしいです。またこうやって血液型をとりあげて性格を判断するのは日本人特有のことらしいです。海外で「あなた血液型 何型?」って聞くと、「献血でも必要なの?」って相手から聞き返されるそうです。

で、このスキーマ、初対面からたったの5分で出来上がってしまうらしいんです。私なんてもっと早いかもしれません。一目見たときにその人の醸し出す雰囲気から「あ、この人こんな人だろうな」とあたりをつけ、話してみて「ん、やっぱりそうだ」って思ってしまいます。知り合いに顔つきが似てたりなんかすると「性格も似てるかな」とか思ってしまいます。

でもこの決め付け、損です。そのあと自分の仮説を裏付けるその人の発言や行動だけを集めて印象を固めてしまい、いくらその人がスキーマと違う発言や行動をしていたとしても目に映らなくなってしまいます。自分の視野を狭めてしまうんですね。

「誰が」言ったかではなく、「何を」言ったか。曇りのない眼で発言や行動を判断してコミュニケーションをとりたいものですね。 by 被害者意識たっぷり、B型のfoxryoでした(^^)>


Make Drama by BAGZY 2006年2月16日(木) 

タイトルに長島監督の言葉をお借りしました。
日本を元気にするビデオ「DO IT!」。今回発売されたのは、北九州市にある美容室「バグジー」の第2弾。
ビデオを見終った時、言葉が出てきませんでした。異次元というか、世界が違うというか。こういう組織があるんだぁというか。昨日見たのに、まだ自分の中で消化できてない状態です。
一番強く感じたのは、一人ひとりの強いリーダーシップ。久保社長、空海風花の濱名店長、スタッフ一人ひとり。上下の関係なく、お互いの成長を支えあい、自分がすべきこと、できることを素早く察して動いています。そこには久保さんがいつも言う、「してもらう」ではなく「与える」というスタンスが浸透しているんでしょう。そして、何気ないことでも「やってもらえて当たり前」ではなくて、「感謝」しようよ、ということも・・・。

特に濱名店長の「スタッフ一人ひとりのステージを準備したい」というセリフ。それを検証するかのような毎日の「今日のHERO」選び。毎日誰かをHEROにして、皆で称えあう。その中から今月のHEROを一人選び、「感謝」の気持ちを込めて自分の年休1日をスタッフにプレゼント。

あーやっぱり言いたいことがうまくまとまりません。 お客様一人ひとりに感動を!というところに向けるスタッフ一人ひとりの自然に生み出される情熱とチームワークはすごいし、実際お客様は感動してるし、孤児院でのクリスマスのシーンでは久保さんカエルの着ぐるみ着てるし、施設を卒業する高校3年生の子が「みなさんのような立派な社会人になりたい」ってバグジーのみんなに言ってるし、入社式のシーンも感動的だし、スタッフのお母さんも登場するし、業者さん、運送会社さんも、嬉しそうだし!  
ということで、冒頭の“Make Drama by BAGZY!”でした。


分析力と記憶力 2006年2月5日(日) 

米ヤンキースの松井選手が、「緊張はコントロールできる」と断言されていました。 超あがり性の私はテレビに釘付け。「え、マジですか?????」
松井選手曰く、「リラックスできれば必ずしも100%の実力を発揮できるわけではありません。緊張はある程度必要です。リラックスと緊張のバランスが上手く取れたところで100%の実力が発揮できるものなんです。
また、自分の力に見合った100%の実力を出すことを考えること。自分の実力以上、たとえば120%(自分の実力以上)を出そうと思ってはいけません。もし、120%の結果が出たとしたらそれは偶然。そこを目指さずに、常に100%の力を出し切ることを目指すことが大事なんですね」

ふむふむ。ムリに頑張ろうとしないほうが緊張を生まないってことね。でも、それだけで常に100%の実力を出し切れるのでしょうか。
次に松井選手は、「経験」→「記憶」、「ルーティン」→「集中力」の2組のキーワードをだしてきました。

まずは自分の力がどれくらいなのかを知ること。そのためには、「経験」を重ね、その経験の中で上手くできたこと、失敗したことについて、何をしたらそうなったのかを分析し「記憶」すること、それが自分の実力を知ることに繋がるのだそうです。その上で、目標に対して現在の自分の実力を100%出した時、どのくらいできるのかをあらかじめイメージを持っておくのです。それができていれば実際の場面で「ここまではできる」と自信を持って臨めます。
松井選手は、自分の打ったホームラン全てを「いつ、ピッチャーは誰で、球筋はなんだったか」を記憶していました。通算400本を超えるホームランすべて憶えているなんて、すごいですね。毎年シーズンが終ると、1年分の自分の打席全部をビデオで見て、フォームやバットの位置など「違い」を見つけては「次はこうしよう」と改善していくのだそうです。こうした日々の「経験」と「記憶」と改善の積み重ねが松井選手の成長と成功を支えているんですね。

次に、自分のペースを守ること。たとえば、松井選手なら「スタンドに入る前には、ロッカールームでオニギリ2個を食べ熱いお茶を飲むこと」、「バッターボックスに入るときは左足から入り、バットの面を確かめること」なんだそうです。このように「ルーティン」を守ることで、自分の「集中力」を高めていくのだそうです。

松井選手のこのお話を聞いて、緊張をコントロールするために一番大事なのは、自分の行動を常に意識して「分析」すること、そしてそれを「記憶」して、自分の実力を客観的に見つめることなんだと思いました。

●この内容は、昨日放映していた日本テレビ「世界一受けたい授業」からです。


日本の食卓を変えた男 2005年12月30日(金) 

それは、今年8月に急逝された帝国ホテル元総料理長、村上信夫さん。NHKの3分間クッキングに昭和35年から登場し、日本の食卓に「洋食」を浸透させていきました。「この通りに作れば必ず美味しくできるから!」と笑顔で語りかける映像が印象的でした。
今でこそ世界各国の料理で溢れかえる日本ですけど、当時の主婦にとっては初めて目にする料理ばかりだったんだろうなと思います。

また、村上さんは、エリザベス女王が来日された時の料理長を務めたくらいフランス料理に精通したすごい人です。もっとすごいのは、職人気質のフランス料理界のありかたを変えたことです。村上さんが修行を始めた頃は、「味は盗め」というのが常識でした。先輩たちは、洗い場に送られる鍋には洗剤を入れて渡し、ソースの味を徹底的に隠していました。そんな時代を過ごして帝国ホテルの料理長になった時、村上さんは自分の持つ全てのレシピを「帝国ホテルのフランス料理」としてまとめ、公開します。すごいですね。レシピを公開することによって、日本のフランス料理の普及に貢献することを望まれたのでしょう。そして、それは結果的に大きな貢献を果たしました。

村上さんは「自ら学ぶ」ということをとても大事にされていて、生涯、料理についてあくなき探究心を持って学ばれていました。弟子たちにもいつも「勉強してるか?」と問いかけていました。レシピが公開された時、弟子たちは、「“教えてもらえない”なんて言えない」と思ったそうです。
また、村上さんは古いタイプのリーダーシップ(怒鳴る、殴る)を否定し、常に笑顔で気取ることなく教えられていました。

“ムッシュ”。これは村上さんの愛称。この12月には村上さんを偲ぶ会が開催され、三國さんやキハチの熊谷さんなど、名立たるフレンチの巨匠が集っていました。この愛称は、人として日本のフレンチを背負って立ったシェフとして、尊敬に値する村上さんだからこそ、ついたのでしょうね。

●この内容は、今日放映されたNHKの“ボンジュール!フランス料理”からです。


何ができるか 2005年12月25日(日) 

「“何ができないか”ではなく、“何ができるか”を考える」

これは、島袋 勉さんの言葉。島袋さんは、事故で両足を失いながらも、「走る」ことを目標に、ハワイのホノルルマラソン、カナダのテリー・フォックス・ラン完走を実現した両足義足のランナーです。
島袋さんは両足を失った時、まずこの状態で「何ができないか」を知ろう、としました。ある日、病院に義足の調整のために入院しにきた患者さんに、「あなたは片足を失って、生活していくなかで何ができませんか?」と問いかけます。ところが、その人は、「できないことはないよ」と答えます。びっくりした顔をしている島袋さんに、彼は「できないことは何一つないよ。ただ、すごく疲れるけどね」
この一言に、島袋さんは「できないことはないんだ」と大きな衝撃を受けます。その後、彼は「歩くため」に義足でのリハビリに励みます。また、歩くために何度か病院を変え、義足の調整手術を繰り返します。そこでも、さまざまな人に出会い、ある発見をします。
病状が軽くても「もう治らない。どうして自分だけこんな風になってしまったんだ」と過去ばかり見つめている暗い人がいる。一方、病状が重くても「もっと大変な人もいるしね。自分ができることをやるよ」と未来を見つめる明るい人がいる。

「なんだ、考え方次第なんだ。人間が人間を障害者にしているんじゃないか!」

そして、「悪いところがあるなら、直せる!」と考え方を変え、歩くことだけでなく、記憶障害も自分自身の力で克服していきます。そして、事故から約4年。島袋さんが社長を務める会社の建て直しはもちろん、登山やスキューバダイビングなど、様々なスポーツにチャレンジし、ついに目標であったマラソンに挑戦し、完走したのです。
「何ができないかではなく、何ができるかを考える」。自分の可能性を信じて、できることを考えて明るく実行していきたいと思いました。


耳鼻科の仙人 2005年12月7日(水) 

やっと風邪が治ってきました(^^)
この2週間、ずっと耳が聞こえにくくてぼーっとしていたんですよ。 で、会社の近くにある耳鼻科を探して行ってみると・・・。そこには、白髪のおじーちゃん先生と白髪のおばーちゃん助手がいらしゃいました。

(foxryo心の声) ううむ、大丈夫だろうか。でも、うちの会社の人も通院してるらしいし・・・。

おじーちゃん先生は、「今、飲んでる薬は?」と聞き、私が他の病院でもらった風邪薬のリストをきりっとチェック。

(foxryo心の声) 大丈夫かも。

そして、2日目。
foxryo 「走ると上の歯が痛いし、耳がピキピキいうし、頭も痛いし、つらいです」
おじーちゃん先生 「そりゃ、そうだろね。喉から上、全部腫れてるから」

って、こともなげに・・・。
1週間通ってほとんど回復(^^)/
さすがプロ。「耳鼻科の仙人」に助けていただきました!

ちなみに、ここの耳鼻科は看護婦さん(すんごいおばちゃんなんですけど)もちゃんとしてて、うちの会社の昼休みの時間を把握してて、私がちょっと遅く来ると診察後に必ずする喉の加湿器(?)とかの処理を先にしてくれます。
受付の女性もハキハキ笑顔でいろいろ教えてくれるので、なんかいい耳鼻科なんですよね。最初はビックリしましたが、「耳鼻科の仙人」さんと、そんな気の利くスタッフに感謝です!


「計画された偶然」理論 2005年11月22日(火) 

「計画された偶然」理論。これは、「その人らしい価値観に基づいた偶然が起こる」ということです。この場合の価値観とは、自分自身が無条件に「大切」、「好き」、「楽しい」と思えること、です。

たとえば、ここに3人の人がいます。一人は推理小説が好き、一人は歴史ものの本が好き、もう一人はそれほど本は好きではない。
では、この3人が本屋さんに入ったらどういう行動をとると思います?

一人は推理小説の棚の前へ、もう一人は歴史ものの棚の前へ、そして、残る一人は本屋さんの中をうろうろする、という「行動」をとります。

だから偶然ではなくて、すべては自分の価値観に基づく行動と因果関係がある「必然」なんだそうです。
へぇ〜×20

そして、そういう「偶然」の積み重ねが、その人らしい人生を創っていくんです。逆に、自分の価値観と合わない行動をとっていると、どんどん価値観と合わない出来事に出会い、苦しむことになるのかもしれません。また、これから働く環境の中で、多様性が認められ、自由な行動ができるようになってくると、自律的に価値観にあった行動を選択していかないと無意味な時間を過ごすことになるのかもしれません。
そうやって考えると、「自分自身の価値観」を持っていることって大事ですね〜。


ものづくりの原点 2005年11月17日(木) 

先日、トヨタ産業技術記念館に上海事務所から出張に来た同僚を案内しました。ここは何回行っても(私は)楽しめるところです(^^)  なんていうか、ものづくりの原点にある熱い志を感じて、ワクワクするんです。

ものづくりの原点。それは、豊田佐吉さんの「お母さんの機織を楽にしたい」、「郷里を、そして日本を裕福にしたい」という、「誰かの役に立ちたい」という心。
佐吉さんは機織機の発明など、様々な優れた発明を行い、息子である喜一郎さんは国産車の開発に没頭し、今のトヨタ自動車の礎を築くのです。このときの喜一郎さんのトライ&エラーやとことん突き詰めるという精神が世界に名をとどろかせるKAIZENを生み出したんでしょうね。そして、脈々と受け継がれる発明の遺伝子は燃料電池車「プリウス」や、愛・地球博で話題となった環境に配慮した新しい形の車「i-unit」を生み出しています。「i-unit」は今日、米タイム誌で「最もクールな発明」の一つに選ばれたそうです。ものづくりにかける熱い志が新たな発明を生むんですね。

館内は、大きく二つに分かれています。一つは豊田佐吉さんの繊維機械館、そしてもう一つは豊田喜一郎さんの自動車館。記念館は最近改装されたようで、以前とは違い、歴史やストーリーを感じさせるものになっていました。
あと、もう一つ、面白い場所があります。それは子供から大人まで楽しめる「テクノランド」。ここは機械の原理が面白く学べるんですよ。
このトヨタ産業技術記念館、何故かあまり有名じゃないです。でも私にとってはトヨタ博物館の100倍オススメです。(自動車好きのみなさん、ゴメンナサイ) 閉館時間が早いのが(17:00)ちょっと残念ですね。

●トヨタ産業技術記念館URL: http://www.tcmit.org/


きつねのお仕事
景気が低迷する中、株価を上げ、最近少〜し有名になってきたメーカーの会社員です。 お客様や市場の変化を素早く察知して、その変化に柔軟に対応することのできる「At Your Side」な企業文化を持つ組織作りを後方支援しています。
経営品質協議会認定アセッサー

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