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2つの資産 2009年5月20日(水) |
1の力を10集めても10にはならない。ここの能力を伸ばすことが、組織全体の能力を伸ばすことにつながる。これ、人と経営研究所の大久保さんがいつもおっしゃっているお話です。 1の力を10集めて、15くらいの力にできる組織ってあるのかなぁ。大久保さんがおっしゃるように、やる気だけではカバーできませんからね。組織的能力を高めるって奥が深いです。 ちなみにfoxryoの月曜日の朝は・・・。日曜日の夜、「これとあれと、あとなにやるんだっけ」といって眠り、月曜の朝は通勤途中でどうやるか考えるカンジです。「楽しい」というところまではイケてませんです。みなさんはいかがですか? ※この内容は、2008年度経営品質賞報告会の大久保寛司さんの講演メモです。 従業員がイチバンな理由 2009年5月8日(金)
お客様の温度は従業員の温度が決める。つまり、従業員の心の立ち位置と会社の方向性に触れることで、お客様に感動が伝染するのです。リッツ・カールトン・ホテルは、「社会に対してラグジュアリーな価値を提案する会社として世の中に認められること」を目指している。では、ここでいう「社会」とはなにか。地域なのか国際なのか。それを明らかにしないと従業員から物語がでてこない。リッツでは次の3つを社会と定義している。一番大事な社会は「従業員とその家族」。従業員が「リッツで働いてよかったな、成長したな」と実感できるための最大の努力をしなければならない。2番目は「業者さんとその家族」。ホテルカンパニーは社内で賄えるのはマンパワーだけ。3番目は「お客様」。この3つの社会にリッツの価値を生む。そのためのリーダーシップ、プロセスを検証し直す。自分たちの立ち位置を明らかにすることが重要と彼らは考えている。 では、なぜ、従業員がイチバンなのか。 冒頭の一文にある従業員の心の立ち位置は、会社の方向性と経営トップのリーダーシップが決めるからです。たとえば、従業員の声をもとに働く環境を整えることで、本当にみんなの声からインフラが整えられるんだということが従業員に認知される。すると、トップや上司が自分たちに関心を持っていると実感できる。そして会社から関心を持たれている従業員は、お客様に関心を持つことができる。相手に関心を持つことは、相手のことを感じる力を増大させ、サービスを超える瞬間を作り出す土壌となる。だからリッツは従業員がイチバン大事な社会、なんですね。 全員が経営を考える 2009年5月5日(火)
【経営】(名詞)「行事の準備・人の接待などのために奔走すること。事をなしとげるために考え、実行すること。」 by大辞林経営というと、社長をはじめとするマネジメント層だけがするものであって、第一線の従業員は「遠くてわからないから経営なんて考える必要がない」というイメージを持ってしまうものです。でもそうではないことが辞書の意味からもわかります。 「事を成し遂げる」とか「人のために奔走すること」であるなら、経営は一気に身近になります。また、「事」とは「目的」であり、「人のために」はそのひとつの目的でもあるし、「傍を楽にする」=「働く」にもつながっていくように思います。 先日、岡本先生が、 「個人のコミュニケーション能力で一番重要なのは、自己概念である。そして、全員が経営を考えるのが理想の組織である」とおっしゃっていました。自己概念とは、自分の役割、責任感、使命感の3つ。この3つを明確に持っているということは、私が理解したところによると、「経営」を考えられる人材なのだということ。 自己概念を明確に持ち、経営を身近なものと考えられる従業員の集団を作ることができたら、組織的能力の向上、企業の成長を支える基盤のひとつとなる、かも。 ESの客観性 2009年4月29日(水)
経営は意識としての「全体」であり、会社は「意思による心理的な有り様」である。つまり、会社は意思の集合体である。その中においての従業員の満足とは。ドラッカーは「会社は従業員を成長させるのが仕事」であるという。つまり会社が仕事を通して従業員の成長を促すことが満足へとつながるのであって、職場環境や給料・待遇を良くすることではない。という岡本先生のお話を伺い、ESの客観的指標って、次の3つが測れたらいいんじゃないかと考えました。
ESの指標。このコラムを書いてからずっと考えてました。で、翌日(4/30)また仮説。 ・自分が何故この組織にいて ・これからどこに向かうかわかっている ・周りから「居ていい人材だ」と認められ、 ・自分が成長していると実感している の4つかな。どうかなー。また考えてみようっと。 ※この内容は、中部経営品質協議会「中部経営品質フォーラム」より お客様のニーズと違う 2009年4月27日(月)
「コンピュータでの一元管理、実はうまくいかずにやめたんですよ。これは、ミキハウスの社長 木村さんの言葉。全国にある各店舗にマニュアルがないというのに加えてのヒトコトでした。 店長の色が出るお店づくり。お客様一人ひとりの好みとこれまでの購入履歴から、店長一人ひとりが大阪の本社の倉庫へと出向き、「あのお客様には、このお洋服」と一枚ずつ選ぶ。それで90%売れてしまうのだそうです。欲しい洋服がないと、開発部門に「お客様はこの時期こういう用途で○○な洋服を求めてるんです」と要求。 お客様と向き合う人が一番良くお客様を理解している。そしてお客様との会話から顕在&潜在ニーズを読み取り、それを言葉にして開発にぶつけ、商品開発する。これってセオリーですが、本当に実践できている企業って少なんじゃないかなって思いました。そうやってお客様との信頼を重ねているミキハウス、すごいなぁって思いました。 先日、イントラネットで公開した記事に、「彼らのやってることをもっと宣伝してよ。彼らも努力してるんだよ。評価されたら誰だってやる気が出るよね」という要望がありました。なるほどごもっともです。なのにその電話では「この文章ではそこんとこ伝わりませんかぁ。すいません」と謝っているようで、実は弁明してるfoxryo。これではダメですね。 その要望を踏まえ、来月「追記」ではなくて、メインで取り上げることにしました。声に出てきたことに確実に応えていく、それが小さな信頼の積み重ねになるんですよね。それが期待以上だったら・・・。記事作り、顔晴ろっと。 ※ミキハウスの内容は、今日のテレビ東京「カンブリア宮殿」より 変革とは文化を変えること 2009年4月23日(木)
CS経営とか、環境経営とかいろいろ社長時代からやってるが、原点は「競争力強化」。企業経営とはなにか。「継続的な成長」、この一点。継続的な成長を遂げるためになにをするか。顧客価値創造、高効率経営、人材育成、この3つしかない。 笑顔は直接利益に結びつく 2009年4月15日(水)
元手が要らない。しかも、利益は莫大。なぞなぞです。それはなーんだ。 笑顔です。 クリスマス・セールで疲れきった店員のうちに、これは、ニューヨークのあるデパートがクリスマスセールに打った広告です。この広告が評判を呼び、もちろん売り上げは大幅アップ。 きっとこのデパートでは、クリスマスセール中、笑顔のお客様で溢れ、従業員の疲れも楽しさに変わったんでしょうね。笑顔の力を実感するエピソードです。 「笑顔が利益に結びつく」ってロジックは、一見信じられないような印象を受けます。でも、実際にあるのだし、人の本能に影響してるのかもしれません。 ものを売ってなくても日々、職場や他部門の人と笑顔で接することは、直接利益に結びつかないものの、連鎖していくのだと思います。目の前のことに集中しすぎず、眉間にしわをよせずに朗らかでいることにします。 ところで、これを測定・検証して影響の輪を広げていくってできるのかな。うーん。 このお話は、木下晴弘さんの講演で伺いました。もともとは、カーネギー著「人を動かす」に書かれているお話だそうです。 認識が変わる 2009年3月31日(火) 最近の警察の方って、結構やるなぁと思った交通安全講習での一幕。 警:「今から1秒間、あるものを見て頂きます」そう、結果は明白ですね。みんな正解をだしました。それは何故でしょう。 いわずもがな、「三角形を見よう」と意識したからです。 意識する前と後では、「認識した結果が変わる」。意識してなかった時は、ただ漠然と記憶しようとするだけ。それが、「三角形はいくつあるか」という視点を与えられた途端、意識は三角形に集中し、正しい数を「認識」することができたのです。 「認識」→「判断」→「行動」の中で交通事故は「認識」の間違いから起きることがほとんどなのだそうです。「こんなところに人は居ないと思っていた(でも、いた)」、「太陽が眩しくて見えなかった(きちんと見ようと努力しなかった)」、「バイクが突然左から出てきた(出てきそうなところを見ていない)」・・・などなど。危ないと思うところを意識すれば、認識間違いを起こす可能性は減るのです。そして、事故は減る、はず。 これって、「気づくか」「気づかないか」の差を生む要因のひとつですよね。漠然とモノゴトを見ているのか、目的をもって「意識」してみているのか。「意識」できるようになれば「気づき」も変わるし、増えるし、「ここはこういう視点から判断して、良い/悪い」と確信が持てるし、理由付けもできる。 また、「あの人はなかなか気づかないんだよね」といってしまいますが、「三角はいくつ?」といった、気づく「問いかけをする」ことができたら、組織的能力を高められそうです。 この他に、後出し負けジャンケン(自分が負けるようにジャンケンする)もあったりして、人がいかに慣習でモノゴトを捉えているか、瞬間で認識を変えるのが難しいかを、身をもって体験し、共感できるやり方をされていたのが印象的でした。交通安全教室をきっと何百万回(!)も開催してパワーアップされてこられたんでしょうね。 確信が革新に変わる 2009年3月23日(月)
さて、このホテルはどーこだ? それは、先月発表のオリコンの「顧客満足度の高いビジネスホテル」ランキングで、NO.1に選ばれています。出張ビジネスマンの高品質・低価格、リピートを組織的に追及していく中で、確信を革新に変え、この7年間成長し続けているスーパーホテルチェーン。すごいです。 ※この内容は、中部経営品質協議会月例研究会のです。 目的とモチベーション 2009年3月17日(火)
書籍「涙の数だけ大きくなれる!」の著者 木下晴弘さんの講演を聴き、100分の間に4回も泣いてしまいました(この話はまた後日)。 何度も来店したくなる店作り 2009年3月15日(日)
「初めて来て頂いたときに、お客様が“美味しい”といってくださる。それはある意味簡単。手紙なんか頂くとほんとに嬉しいね。ただ、2回、3回と来ていただいて、“美味しかったよ”と言って頂く料理を作ることは難しい。本当に毎日大変なんですよ。体力がないと続かないよね。とはいえ、おかげさまで、10、20年来というお客様が多いんですよ。これは土曜日にランチにいった東京日本橋のレストランのシェフの言葉。 では、どうやってそういうお店を作られてきたのか。2時間ちょっと居た中で気づいたこと。それは、お客様一人ひとりと向き合うこと。料理の好みだけでなく、そのお客様がどこに住んでいて、どこで育って、どこでどんな仕事をしているのか、そこの業界はどんな状況なのかといったことを把握。どこに住んでるかとか育ったところで好みがわかるのかもしれません。お客様の中心はビジネスマン、もしくは“先生”と呼ばれるような方たち(テイクアウトのステーキサンドイッチが6000円。それはそれは美味しそうでしたケド。世界が違う・・・)。かといって、畏まってなくて温かい雰囲気です。 また、一人ひとりのお客様の料理の好みだけでなく、状況を判断しての対応も。たとえば、グループで来店されたお客様中の一人が「僕、○時にはでなくちゃいけないんだよね」というと機転を利かせてその人のためだけの料理に変更。電話応対も1回でも来店されたことがあれば「いついつ来られた○○様ですね。お連れ様は△△(食材)は苦手でいらっしゃいましたよね。」とか、来店時間やお料理の提案などもお客様に合わせていました。実際20:50からでも常連さんだったら予約OK。 そして、当たり前ですが、お料理が美味しい。なのにシェフは「歳をとって、シンプルな料理がいいなぁと思っているんだけど、作るのは難しいよね。お客様が認めてくださらなければね。」 加えて、厨房が綺麗。このお店は開店から16年経ってるそうですが、油がたまりそうな換気扇付近もピカピカ。でもシェフは、またまた「まだまだ」とおっしゃる。 「仕事が0時過ぎに終わってちょっと休憩して、それから1時間掃除。毎日やってるけど、まだまだなんだよね」って。毎日家に帰ると3時過ぎだそうです。「料理人は掃除が基本。これができなきゃいい料理人にはなれないと思うな」 ということで、人材育成について。「この子は伸びるな」というのは、入ってきたときにだいたいわかるそうです。「言われたことしかできない子はだめ。スポーツをやってた子は2〜3手先を読むことができるからまだいいかな。将棋の天才といわれる人は2000手先まで読むんだよ。そうはいっても、いまこの若い子達に助けてもらってるから感謝だね。」。確かに、シェフと2番手の方はとても気が利くのですが、ここについては「言われてから」っぽかったです。 ということで、10年、20年来のお客様に愛されるお店に。 使命は「いつ来てもお客様が“美味しい”と言ってくださる料理を提供すること」。戦略は徹底した顧客親密性。そして、その結果、来店され続ける。 15才から料理の世界に入ったシェフが謙虚に何事にも「まだまだ」とおっしゃる姿に感動しました。 「レストランだって、野球と一緒。いくらいいチームだとしても、負けてばっかりだったらお客様はこなくなるよね。」 エクセレンスの基準 2009年3月3日(火)
美徳は社会的に確立された卓越の基準を無限に達成しようとするプロセスがGoodであること。無限の実践に内在する。つまり、エクセレンスを追求する必要がある。そこに「フロネシスのリーダーシップ」の発揮が必要になる・・・。そうです。 ということで、日本経営品質賞報告会でガシガシ打ち込んだ野中郁次郎先生の講演メモから引用してみましたぁ。む、難しい・・・。でも、エクセレンスの基準を高く持つことが経営の原点であるってことだと思いました。 で、この「フロネシスのリーダーシップ」とは、次の6つの能力を指します。 @善い目的を作る能力、A場をタイムリーに双発させる能力、Bアクチュアリティを直感する能力(生きた現実を直感する能力)、C直感を本質を究めた言葉にする能力、Dコンセプトを結晶化する能力(やりぬく能力)、E賢慮を伝承、絶えず進化させる能力 具体的な内容については、茨城経営品質協議会代表の鬼澤さんがブログでわかりやす〜く解説されていますので、こちらをご覧ください。鬼澤さん、またまたリンクさせていただきました。有難うございますm(__)m 性懲りもなく他力本願なfoxryoでした。 組織内で習慣を共有する 2009年2月27日(金)
2008年度日本経営品質賞報告会。一番印象に残ったのは、「組織内で価値観に基づく意思決定や行動を習慣化する」ということ。ネッツトヨタ南国もそうでしたし、千葉夷隅ゴルフクラブでもそうでしたし、ていうか、優れた組織ではみんなそれができてるんだと思います。 人生の中で多くの時間を費やす仕事。あなたは、何のために働きますか。そのために、一人ひとりの人間性を尊重する。人間性とは、「考える、発言する、行動する、反省する」の4つを発揮すること(このあたりのお話は以前、コラムに書きましたね)。 人間性を発揮し、「自分たちの会社をこうしていこう」という夢がハッキリしていれば、やりがいをもってイキイキ働くことができます。 ただ、その夢や目的は人から与えられたものではだめなんです。横田会長はこういいます。 「人は内側から動機付けられる。その人の行動はすべて自分が選択したものである。どんな素晴らしい考えや仕組みも人が心からそうしたいと思わなければ実行されない。」こういう考え方で、横田会長は30年近くじっと社員を見守り、支援し続けてこられたんですよね。たとえば、「入社以来一番うれしかったことは?」と社員に聞く。「お客様に喜んでいただいたこと」と答えられれば、「それが毎日起こるものにすればいい。」とさらっとおっしゃってました。 お客様に喜んでもらえた社員は、嬉しいからもっとイキイキと働く。それが個々人からプロジェクトチームへと広がり、積み重ねられていくことによって、それを体験した人たちの間でどんどん「習慣化」されていく。ネッツトヨタ南国では、そうするのが「当たり前」で、無意識のレベルまで昇華しているような気がします。その結果、笑顔でイキイキと自律的に働く人間味あふれる社員であふれ、トヨタ系ディーラーの中でダントツNo.1の顧客満足度といったさまざまな成果を出しています。 千葉夷隅ゴルフクラブの場合は、「千葉県一サービスの良いゴルフ場になる」という目的に向けて、お客様の声を聴き、改善することを10年以上続けていて、お客様と直接接するキャディさんだけでなく、バックヤードのコース管理などの社員にまで「習慣化」しています。 岡本先生が、「組織を作るのは習慣」とおっしゃいました。「誰か一人優秀な人がいても習慣を共有するプロセスを作らなければ、組織能力にはならない」と。 その組織の目的に合致した習慣を見出し、組織全体で共有していく。それは、顧客価値を創造し続け、結果として質的・量的両面における永続的な成長に欠かせない要素だと実感しました。 foxryoの場合、自分自身の良い習慣さえも作れず、すぐへこたれてしまいます。「こうするんだもーん」と自然体でできるくらいにになろうっと。 勝つとこを決める 2009年2月24日(火) 8月に引退した五輪銅メダリストの朝原宣治さん。北京での勝因をこのように語られていました。 リレーは4人の力。メダリストを2人も抱えている外国チーム個々人のタイムを足していくと日本チームは負けるのに、リレーになると勝てる。それは、なぜか。バトンゾーンを勝つところ、と決め、個々人が完璧を目指してトレーニングをする。 そして試合前に高平さんが朝原さんにヒトコト。 「足長を長くして待っていてください。必ず渡しますから、思いっきり出てくださいね。」 勝ちどころを決め、こういう強いチームワークを作り上げる。よくスポーツとビジネスの世界は近いように語られますが、今回の事例は「戦略」という面でそうだなぁと思ったのでした。うちのチーム、「勝ちどころ」はどこかなぁ。 ※2009/02/17 中部産業連盟主催「企業活性化フォーラム」より 企業の価値 2009年2月19日(木) 「日本のグローバルブランド トップ30」という評価が昨日発表されました。評価してるのはInterbrand社。首位のトヨタさんは31,570ポイントで、2位のホンダさんの17,673をはるかにしのいでます。で、なんと30位内に入ったうちの会社(!)はその1/6の評価。トヨタさんて本当にすごいですねー、やっぱり。 経営品質は古い 2009年2月10日(火) と、ある人から言われました。そして、 アートで地域活性 2009年1月31日(土)
以前は、このあたりは藤田観光のリゾート地だったんだよ。ベネッセが増築したホテルのあたりには、以前はあの(モンゴルの)パオがあってね。オートキャンプ場だったんだ。地域創生2億円で村で「つつじ荘」を作ったんだけど、これもうまくいかなくてね。今はベネッセが買い取ってくれてさ。あのパオも再利用してるんだ。県民だと少しは安く泊まれるらしいよ。「ここ降りると中国の石が並べてあるよ。夏はジャグジーに入れるけど、冬はフタしてあるんだよね。」と通りかかった島のおじさんに声を掛けられ、直島にまつわるお話を伺いました。 1992年、ベネッセが藤田観光からリゾート施設を買い取り、この直島を文化の発信基地にしようと取り組み始めてから17年。来年には、瀬戸内国際芸術祭が開催されることになっています。 このアートサイトで働く人も島の人、美術館も、家プロジェクトでも、お年寄りだけでなく、若者も働いています。家プロジェクトへの道がわからなくて、近くに停まっていた佐川急便のミニバンに乗っていた若者に聞くと、わかりにくいからとお昼の休憩中だったのに車で近くまで誘導してくださったり、家プロジェクトのあたりでうろうろしていたら、またもおじさんに声を掛けられ、「ここにいくとあの人の作品が見られるよ」とか「こういうルートで行くといいよ」というお勧めを頂いたり。どこにいっても島の人の笑顔がありました。 自分たちの独自性は、「島とアート」。ベネッセの「直島を文化の発信基地にしよう」という一企業のビジョン。それを、17年の間に、島の人たちみんなが自然に受け入れ、愛し、ともに盛り上げ、世界にまで開かれた地域を創り上げているように感じました。私たちが行ったのは平日でしたが、海外からのお客さんもちらほら見掛けました。この瀬戸内に浮かぶ小さな島に、これからも世界各地からもっともっとたくさんの人が訪れるのでしょう。 地給地足 2009年1月17日(土)
地球への恩返しって、結局、地域で消費を完結することなんじゃないかと、環境学者のレスター・ブラウンさんが登場する番組を見ながら思いました。 自分と会社の未来 2009年1月14日(水)
「“会社のために尽くす”とかじゃなくて“自分が10年先にどうなっていたいか”を考える。それがいつか“会社のためになる”ってこともあると思うんだ。だから、夢を考えるってこと、大切なんじゃないかな。」と、星野リゾート社長の星野さんが語っていらしゃいました。 これって、書籍「ザ・ドリーム・マネジャー」 とおんなじ考え方だ、と思いました。 自分が夢に向かって行動した経験や結果が、仕事のヒントやアイディアになり、ひょっとしたら事業になっちゃう、なんてこともあるかもしれないんですよね。 それに、“会社のために”という言い方には自己犠牲が伴っているように感じます。でも、“自分の夢”であれば、他人から見れば自己犠牲に見えることも楽しくできちゃうものですよね。 最近、「よく分かんないよねー」っていわれる、「ワークライフバランス」。何も仕事をするな、という意味ではないんですよね。自分の人生において、「自分を主役にする」という意味だと私は解釈しています。自分がやりたいことと会社から求められていることとのバランスを「自らの意思」で決める。ていうか、ほんとはみんな自分の意思で決めてるんですよね。なのに、誰かに決められたって思い込んでいる。そうじゃないってことを自覚することが、イキイキワクワクのライフスタイルのはじまりなんじゃないかな、と漠然と思っています。 そういう人がたくさんいる組織をつくることができたら、きっと未来永劫に成長し続けることができるんじゃないでしょうか。 服は部品 2008年12月21日(日)
「服は部品として売る。服に個性があるのではなく、人が組み合わせることで個性を発揮する」これは先週のカンブリア宮殿でユニクロの柳井さんがおっしゃっていた台詞。 父の営む紳士服店を手伝いながら、アメリカに視察にいく。その時、「本屋さんで本を選ぶように洋服を売りたい」と思ったのがユニクロの原点なのだそうです。 紳士服店というのは対面販売が主体。一方、大規模スーパー等では確かに買い手が自由に買えるのですが、それは売り手の勝手でそうなっていただけだと柳井さんは捉えていました。 それからお客様が自由に服を選べる店舗設計をはじめ、問屋やメーカーの言いなり価格から脱却すべく、「作るから売るまでを自分たちで」というところに取り組み始めます。 そこにも、「服は部品」であり、自由に選べるものという思いを感じます。 「1勝するために9敗する。失敗は早めにしておく」というポリシーで、新たなことにどんどん挑戦されています。今年はヒートテック繊維の開発でブームを巻き起こしました。 「服は部品」て発想、誰でも考えそうですが、そうでもない。実際、「服に個性がある」と私は思ってましたから。ずいぶん昔のユニクロのCMで、何人かの芸能人が登場して、服を1枚ずつとっていって思い思いの服装になるのを見たことがありますが、そういう意図だったんだと改めて思いました。服選びは個性を表現するプロセスのひとつと捉えているから、「部品」という発想ができるんですよね。モノではなくコトというか物語に目を向ける。 銀座店のスタッフに、お客様が服の特性を一目で理解できるようにとか、服の組み合わせ方をイメージできるディスプレイを指導されていた柳井さん。やっぱり発想がお客様視点なんですね。 未来永劫 2008年12月17日(水) 創業からちょうど100年のわが社。企業の破綻っていつ起きるかわからない。今日は上手くいっていると思っていても、知らず知らずのうちにそうではなくなっているかもしれません。変化がないということは「維持ができている」ことを意味するのではなく、現状への慣れを加速させている分だけ、「退化している」といえるかもしれません。 お客様からの支持 2008年12月12日(金)
全世界で経済が冷え込んでいます。日本で株価の下がっていない会社って、メインの市場が日本国内であるところが多いです。でも、日本市場だって、少子高齢化で市場が拡大しそうなところがあまりないのに。不思議です。 きれいごと? 2008年12月8日(月)
「経営理念に書いてあるからやる? それがどうしたの? だって、今、目の前で起こってないじゃない。なぜやるの? きれいごとばっかりじゃ仕事は進まないんだよ。」って現場で言われちゃって、どう答えたらいいか悩むんだよねー、とある人が独白。 喫緊の課題でなければ、人は取り組むことを躊躇します。変わりたくないし、変えようとしない人にとっては、「無駄」とさえ見えてしまいます。「短期でものごとを考えると必要ない」ということだって、もちろんあります。一方で、今は起きていないけど、長期的に考えたら今やっておくことがとても大切なこともあります。 では、どう伝えたら、重要だと理解いただけるのでしょうか。 上記のような抽象的な話ではなかなか伝わりません。「やらなければ大変なことになる」、「自らやる」と決意するまでになるには、理解を超えて、共感を得られなければなりません。でも、人の意識を変えるなんて一朝一夕では難しい話です。 ・それをすることで本人が得られるメリットは何か。 ・自分の仕事が、成果やお客様が受け取る価値に どのように繋がっているのか。 (自分が何に役立っているのか/なぜ働いているのか。) この2つの答えを「本人から」引き出すための質問や対話といったコミュニケーションが必要なのではないでしょうか。「教えられる」のではなく、「自ら考える」。本人が気づかなければ長続きはしません。 そして、リーダーは率先垂範して見本を見せること。「きれいごとじゃん」と言われてしまうリーダーは、普段自分ができていないのではないだろうかと、自らを振り返ってみるべきではないでしょうか。 対話を深めるために 2008年11月17日(月)
ぽぴは、こんな推論のハシゴを登ってたんです↓
対話の時には、これを考慮して、自分と相手のハシゴのどこが違うのか、開示して確認しあえたら、意見を尊重できると思います。ぽぴは一瞬で駆け上がった推論のハシゴを女王鯖に確認され、前提が間違っていたことに気づきました。 「それはどんな事実から考えられたのですか?」とか、「どういう推測からこの結論になったのですか?」といったような問い掛けをしながら、いいとこどりや確からしさを求めていき、最適な結論を出せたらいいなと思います。 今日は、アセッサーの認定更新研修を受講。組織の革新を促進していくためには、推進者自身が自分の理想の姿と現状認識を行い、目標設定をするとはどういうことかを再認識すること、そして、組織内での対話やアセスメントでの対話をより深めるために推論のハシゴの考え方や論点の次元をあわせていくことの重要性を学ぶことができました。 言論の自由 2008年11月12日(水) (イキナリ引用) 「言論の自由」を自説を公開することの根拠とする人間に何より求められるのは「情理を尽くして説得する」という構えだろうと私は思う。 自説に反対するであろう人たちとも「ここだけ」は共有できるというプラットフォームを探り当て、「とりあえず、ここまではよろしいですね」という同意をどれほど迂遠であろうとも、一歩一歩積み重ねて、そうやってはじめて「説得」という営みは成り立つ。 だから、「説得」とは「私は正しい、おまえは間違っている」という話型を取らない。 「私も永遠の真理を知らず、あなたも知らない。だから、私たちはたぶんどちらも少しずつ間違っており、少しずつ正しい。だとすれば、私の間違いをあなたの正しさによって補正し、あなたの間違いを私の正しさによって補正してはどうだろうか」というのが「言論の自由」が要求するもっとも基本的な「ことばづかい」であると私は考えている。ものすごく共感したフレーズでした。そう、それは、「ここだけは共有できるというプラットフォームを探り当てる」。 これは信念をもって「こうありたい」という姿にともに向かっていくときの心構えだと私は考えています。自分もそうだし、相手もそう。そういう心構えがあれば、「A+B=AでもBでもない、Cという新しい何か」が生まれると思うのです。 そして、プラットフォームになりえるのは、夢とか目的とかビジョンとか使命とかかもしれない。 ●全文を読みたい方はこちら: 内田樹の研究室11/12「日教組の”影響”と言論の自由について」
きつねのお仕事 |
景気が低迷する中、株価を上げ、最近少〜し有名になってきたメーカーの会社員です。 お客様や市場の変化を素早く察知して、その変化に柔軟に対応することのできる「At Your Side」な企業文化を持つ組織作りを後方支援しています。 経営品質協議会認定アセッサー |