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Foxryo's Note Pad

【 きつねの読書 】


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+おけら牧場生きものたちとの日々
+人生はいーからかん
+アマゾンのように考える
+ファクトフルネス
+りゆうがあります
+ミライの授業
+人生最後の日にガッツポーズして死ねるたったひとつの生き方
+日本文化の核心
+トリガー
+かかわる人を幸せにするお掃除会社
+具体と抽象
+ゼロ秒思考
+ゼロ秒思考 行動編
+数値化の鬼
+1分で共感される会議
+問いかける技術
+ANTHRO VISION
+光らせる人が光る人
+多様性の科学
+ワークマン式 しない経営
■ワークマン式 しない経営
 (土屋哲雄著) 2024年2月12日

社員よし、加盟店よし、取引先よし、会社良しの「四方よし」経営で成長を続けるワークマン。「しない」経営=やることを絞っている。

  • 社員
    残業しない仕事の期限を設けない
    ノルマと短期目標を設定しない 頑張ることは禁止
    社内行事はしない
    会議を極力しない
    経営幹部は極力出社しない
    幹部は思いつきでアイデアを口にしない
  • 加盟店
    加盟店は対面販売しない
    閉店後にレジをしめない。ノルマもない
  • 取引先
    納品数を取引先に任せる(全て買い上げ。性善説のサプライチェーン)
    取引先を変えない
  • 会社
    値引きしない
    他社と競争しない
    デザインを変えない
    顧客管理をしない
    取引先管理をしない
ここにお客様の視点がなかったけど、「お客様は値札を見ることはしない」が挙げられる。 ワークマンのお客様はどこよりも安くて機能的な商品を作っていることを信用しているのだ。

そこに土屋さんが経営陣に加わり、ワークマンの商品をそのままに、ワークマンプラスという新たなブルーオーシャン市場を創り上げた。加えて「何がどこで売れているのか」を全員がデータを見て考え、語ることができるExcel経営を推進。お客様に向けてどうアプローチすればよいのかマーケティング観点からの成長を続けている。

プロ向けのワークマンの商品をアウトドアを楽しむお客様に向けてアンバサダーと契約し、SNSも活用し「見せ方を変え」、売り上げを伸ばしている。
他社と競争しない市場を商品を変えずに見せ方を変えるだけで「自分たちのお客様は誰なのか」を広げることができているのはかなりスゴイ。企業の目的はお客様に優れた価値を提供すること。それをシンプルに追及できているワークマンに学ぶところは大きい。

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■多様性の科学
 (マシュー・サイド著) 2023年11月14日

「多様性」が重視される世の中になってきた。
では、多様性が何故重要なのかは語られているのか。
その一端をエビデンスから知ることができる本。

なぜ私たちより脳の大きいネアンデルタール人が滅び、ホモサピエンスが生き残っているのか、とか。
foxryoがとても興味深く読んだのはそこではなくて、「平均値は誰にも当てはまらない」というところ。
かつて戦闘機パイロットの事故率が高かったころ、パイロットたちの身長の平均値でコックピットが設計されていた。ところが調査してみると平均値の人が一人もいなかった。その後、パイロットが自分でシートなどの位置を調節できるように設計したら事故率が劇的に下がったという事例があった。
foxryoの場合、アンケート結果を見る時にTOP2ボックス(5段階評価なら4と5)に着目することが多いけど、そうした分析方法も脇に置いてじっくりデータと向き合うことも必要なのかもしれない。
多様性って信義と尊敬をもって個々を見るってこと。いろんな角度や視点から新たな発見をすることでイノベーションが起きる。イノベーションとまでいかなくても改良はできる。
そこで大切なのはオープンでいること。
積極的に話すこと、聴くこと、知ること、理解すること、発見すること、やってみること、そこから学ぶこと。

原点はコミュニケーションにある!

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■光らせる人が光る人
 (香取貴信著) 2023年4月27日

今の自分に必要な言葉を楽しく見つけられる本じゃないかなと。 foxryoの場合、それは2つ。

「自分の機嫌は自分で取る」
そして、
「真面目なことを真面目に伝えても伝わらない。 正しいことを正しく伝えても人はなかなか変わらないものです。 人が変わるのって、正しいことではなくことなんだと思うんです。」
というところ。
「徳を積む」という言葉より「ハッピーテロ」と表現する。 たとえば自販機のおつりのところに10円残しておくとか、くすっと笑えるハッピーないたずらたちにする。
「仕事」は「志事」、「最高」は「最幸」と表現したり。

1つ目の「自分の機嫌は自分で取る」は、「自分で自分の幸せを感じられる人になる」ということだし、 大久保寛司さんの「顔は自分のものだけど表情は他人様のものです」というのもうなづける。
それらの出発点は自分から「ありがとう」をいろんな人やことに伝えることなのかも。

大変だ!と思うことも含めて「楽しい方で考える」というのが根本にもつといいことなんだなということ。
考えが違う人も「面白い!どうしてそういう考え方なの?」と問いかけるように。

今日の大腸内視鏡検査も大変だったけど、異常なしということがわかったので感謝だよねといったことも。
香取さんの自己開示力のすごさと人を引き込む文章力が気持ちいい。
日々ゴキゲンですごしていきたいなと。そう思っている皆さんにおすすめの本です♪

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■ANTHRO VISION
 (ジリアン・テット著) 2022年11月26日

ANTHRO VISION-アンソロ・ビジョン-
人々が創り出すあらゆる集団や組織に存在する見えない文化。それを洞察し、課題があればその最善の方法を導き出す。そのツールとして人類学的思考は役に立つ。会議の進め方といった身近なテーマでも。

たとえば、私たちが使っているこのインターネットを創り上げた最先端の知識を持つIETFのギークたちは、今でも意思決定を参加者全員のハミングの音量や音の強弱で決めている。
ビジネスの現場では、顧客を理解するために、かつて数々の新技術やアイデアを創出していたインテルやゼロックスのパロアルト研究所で、働く人のモチベーションを理解するためにウエスタンエレクトリック社のホーソン工場で、ゼネラル・モータースの会議で、エスノグラフィーの手法を使った扇子メイキングで人類学を学んだ人たちがさまざまな提案をしてきた。エボラ出血熱の時も人類学者の知見で地域住民との協調した終息策をとることができた。

著者はフィナンシャルタイムズ紙の米国版編集委員長であり、人類学者でもある。その知見は、サブプライムに端を発する経済危機も予見し、警鐘を鳴らし続けていた。トランプ大統領選でのSNS操作などについても。

Amazonの会議室には顧客の椅子と呼ばれる空席がある。
他者の視点で世界を見る。そうすることで自分自身を客観的に見ることができ、リスクやチャンスに気づくことができる。

"company"(会社)の語源は、"con panio"(パンとともに)という古いイタリア語。会社を作った当初、食事を共にする場だったから。では、"data"の語源は? "dare"(与える)の受動態のラテン語。

自分が正しいとか当たり前だと思っていること、見えないもの、見過ごしているものを見る。その意識を持ち、見出すことで、人々を理解しよりよい世界を創ることにつながる。

Amazonエコーはいったいどうなっているのか。それを見えるようにしたケイト・クロフォードさんの解説図はニューヨークのMOMAで展示されている。

この本の中の事例は研修などで使っているものもあったが、それが人類学的視点から生まれていたことを知らなかったし、そういう経緯があったのかと・・・。人類学、奥深し。この本、オススメです。

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■問いかける技術
 (エドガー・H・シャイン著) 2022年11月7日

企業文化、キャリアアンカー提唱者でもあるシャイン先生の2014年の著書。
多様性の時代に求められる良好な人間関係づくり。その要諦は、相手の考えを聴く、尊重し合う(関心を持つこと)、相手が知識を持っていることに気づくこと。人は依存しながら生きているのだ。

では、どうすればよいのか。

コミュニケーションの質を上げる!

  1. 謙虚な問いかけ
  2. 診断的な問いかけ
  3. 対決的な問いかけ
  4. プロセス指向の問いかけ
と言ったように問いを使い分ける。

「あなたは今、何に取り組んでいるのですか? そのことについて話してくれませんか?」

では、これからずっと互いに助け合えるチームになるために何を変えたらいいだろうか。

たとえば階層バラバラにして誰もが初めてやることに取り組んでみる。立場をフラットにして、相互理解が生まれる。 そうした文化の島を作ること。
自分が集中しているときに相手が話しかけてきたら、お互いのためにちょっとだけ時間を作る。

"What can I do for you?" シャイン先生は、学生たちにいつもこう問いかけていた。

ただ、相手が正しい質問をしたと思い込まないようにする。
本当は何を求めているのか?
具体例を聴くことで一般論から離れ自分に引き寄せることができる。

何のために問いかけるのか。ともに明るい未来を創っていくため。だとすると、やっぱ謙虚にいかなきゃ。

P.S. この本は訳者による解説から読むことをオススメする。それによってこの本の立ち位置と思考整理ができるかな。

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■1分で共感される会議
 (寺沢 俊哉著) 2022年8月16日

ノウハウ本であるけれども決してHOWから入らない。WHYから入る。会議の目的とは? こうした考え方から入る。

最初に会議のゴールを決めずにダラダラ会議していること、あります。そうした意味のない時間をなくす。
「会議とは、会議の終わった後に参加した人たちの行動が変わることだ。」と定義した場合、情報共有のために開催する会議って何の意味があるのか。そこを改めて考える必要がある。

寺沢さんは、会議のタイプは3つあるという。
1つは生み出す会議(提案が生まれる)、決める会議(決定とコミット)、巻き込む会議(行動)。
( )内は会議のゴール。

この分類で考えると、先ほどの情報共有は情報共有が目的ではなく、巻き込む会議。ビジョンやミッション、戦略やビジネス環境の変化などを共有することで行動が変わること。

何故会議をするのか。考え方が一番大事。だから「共感の会議」術は4階建て。
見えない地下1階が考え方。そして、1階は対話術、2階は企画術、3階は進行術という具合でノウハウが展開されていく。

さぁ、明日の会議は基本の「き」は押さえて意味ある時間に!

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■数値化の鬼
 (安藤 広大著) 2022年4月8日

「自分の仕事の変数を探せ!
 そして、それを数値化しろ!」

と終始いろんな角度からその思考法が解説されている。
ただ、具体的な事例は書かれていないので、自分の仕事に向き合って考える必要がある。

「KPIは何にしよう・・・」と考える時に改めて読むといいかもです。
KPIはいわずとしれた成果に結びつく重要な指標。
すでに今年度の目標は決まっている。でもそこに到達するための鍵は?
それを数字で表すと?

行動して振り返りができる数字であるかが重要。
レベルが上がれば変数を変え、成長に向けていく。
自分に甘いと出てこない感じです。

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■ゼロ秒思考 行動編
 (赤羽 雄二著) 2021年11月28日

「ゼロ秒思考」の第3弾となる「行動編」

行動編といえども、「思考」の「考動」であり、チームや関係者とともに協働していくための内容。
foxryo的に学びとなったのは以下3点。

  • 2象限のフレームで考える癖をつける
    要は自分の頭の中や相手の頭の中を整理して、それを関係者にわかりやすく伝えること。
  • 影響を考える
    「ありそうなケース、かなり良いケース、不味いケース」の3つを考えて、どのように対処すべきかも前もって考えておき、いざという時に動けるようにする。
  • 自分の結論決めておく
    自分が意思決定者でないとしても、そのチームを動かすには、この会社にとっては、という視点から結論を考え、その結論が正しかったかどうかをあとから仮説検証する
確かにこれを続けていたら、論理的思考、洞察力がつくし、人を巻き込みスピード感を持って成果を出すチームもつくれそうです。

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■ゼロ秒思考
 (赤羽 雄二著) 2021年11月17日

自分の頭の中を書き出す−
そんな感じのトレーニングをしていくことで瞬時に物事の整理・判断ができるようになるというもの。

「なんだかうまくコミュニケーションできないなぁ」とか「ビジョンを描けって言われてもなぁ」といったもやもやを「何故なのか」という問いに変換してテーマを設定し、以下のようなステップでとにかく書いてみる。

  1. テーマ(タイトル)を左肩に書き、アンダーラインを引く
  2. 日にちを右肩に書く
  3. そのテーマについてとにかく思い浮かんだことを1分間で書き出す(優先順位とかもナシで。)
1分ってかなり短い。昨日、紙がなかったのでパソコンで書き出してみたら、2行しか書けなかった。テーマを書く時間も入れちゃったからかな。かなり短い。 1分間で6行くらい書けるようになると(1日10テーマくらい書いてみる)ゼロ秒思考に近づいていくようです。
おそらく、だんだん事実、客観視点、理想、解決案といったような内容が具体的かつ端的に書けるようになる。それが素早い感情含めた整理・判断につながっていくといったイメージでしょうか。

書いた紙はクリアフォルダに似通ったテーマごとに保存しておき、3か月ごとに見直すとさらに思考の整理ができるようになるとのこと。プレゼン資料を作るときにもこの方法は使えるので、明日やってみようと思っています。

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■具体と抽象
 (細谷 功著) 2021年10月22日

話がかみ合わない。
そんな時は、同じことを話している、とお互いが思い込んでいる。
そこには物事の捉え方という壁がある。
人間は物事を抽象化できるという特殊能力を持っているからルールや理論を創り上げることができる。だから技術や社会を発展させてきた。世の中は実は抽象だらけ。そして人間は具体と抽象の思考を行ったり来たりしている。
目の前にあるたった1つのリンゴとみるか、種類としてのリンゴと見るか。どのレベルで、どの解像度で見ているのかをお互いが合わせることができたら壁はできないのだろうけど、なかなかそうはいかない。相対的な視点や対比的な視点とはまた違う。
そうした内容が4コマ漫画と文章でわかりやすく書かれている。ロジカルに物事を考えたい人、相手が何言っているかわかんない!と思う方は一度読んでみると「ひょっとしてそういうことだったのか?」と気づく部分があるかもです。

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■かかわる人を幸せにするお掃除会社 本気のクレーム対応と魔法のホウ・レン・ソウ
 (中澤 清一著) 2021年8月28日

人生の中で働く幸せって何だろうって考えてみることができる本です。

クレームは社長と会社の仕組みの責任であって社員さんが幸せに働ける環境を整えることでお客様から「次も・他も四国管財に」という信頼、そして家族や地域の人たちも幸せにできる−

「クレームは宝の山」。そう捉えて本気で取り組み、本当に宝の山にした会社がある。それが高知県にあるビルメンテナンス会社の四国管財。この本は、社長(現会長)の中澤さんがホウ・レン・ソウの仕組みを入れ、理念を掲げ、関わる人すべてを幸せにしようと取り組んできた20年以上の記録。「一番大切なことは一番大切なことを一番大切にすること」(byネッツトヨタ南国 相談役 横田さん)を追求し続け、日々学びながら深化し続けている。

働くひとたちがホウ・レン・ソウしやすいように心理的ハードル、物理的ハードルを取り払っているのが何よりスゴイ。なかなかミスや本音を話すということって誰もがしにくいもの。

 「一生懸命働いてくれている社員さんに報いたい」

という気持ちだけで動いている。
「優先すべきは会社のルールではなく社員さんの幸せ」なのだ。

心理的ハードルをどう下げているかというと、 ミスがあったら謝るのは営業。現場の方にはしんどい思いをさせない。ミスが起きる犯人は社長。会社に責任があるとことあるごとに社員さんに伝える。勇気を出して早く言うことを評価する。その時に「言ってくれてありがとう。同じようなミスしないよう他の人も助けられるよ」とミスを申告しやすい気持ちのケアができている。

物理的というか仕組み的には、フリーダイヤルですぐつながるようになっていたり、スマイルサポーターさんの聴く力をつけたり、コールで上がってきたことには必ず反応することにしていたり(放置しない)、クレームを解決した事例なども社内報で共有したり。
ミスしたことを早く言うと迅速に営業が対応でき、本人にも、お客様にも、会社にとっていいことだらけ。ミスに迅速に対応することでお客様からの信頼を得られ、営業しなくても口コミでお客様が増える。こうしたコールのプロセスや事例を共有することが社内教育の代わりになり、風土として定着している。

根っこに「信頼」がないとできない。最大の信頼は認めること。みんな一生懸命仕事をしている!

もうひとつ「社員さんの幸せ」を大切にしていることを感じる言葉がある。

「仕事は自分が幸せになる手段。夢を実現する手段に過ぎない。会社のために働かないで。むしろ会社を踏み台にしてね」

といつも伝えていて、これは理念の冒頭に入っていて、毎年自分の「夢」を社員さんたちは書いている。夢実現コースという採用枠まである! 人は夢に向かっているとイキイキして仕事ができる。そのイキイキが仲間にもお客様にも伝わる。そして四国管財ではお客様にいい社員さんがいたらどんどんひきぬいちゃってくださいとまで伝えている。社員さんの人生が豊かになればいい。仕事の悩みはもちろんですが、プライベートな悩みも聴いて仕事に向き合う気持ちを整える。その取り組みは学校や地域社会まで広がる広がっている!

そうした具体的なエピソードがたくさん載っているので、この本、働く人にとっても経営者の方にもオススメ。かなりの確率で他の会社は真似できないですけど♪

P.S. 2002年、名古屋で「クレームが会社を強くする!」というテーマで社員さんが誇りをもって「四国管財で働いている!」と言える会社にしたいと取り組んでおられる社長の中澤さんの講演を初めて拝聴。そして、2008年、鬼澤さん主催の勉強会で実際に四国管財にお邪魔して社長の中澤さんにお話を聴いたときは社員さんの夢と幸せからさらに関わる人への幸せへと広がっていました。
意外に中澤社長は名古屋に縁がある方であることを知りました。ホウ・レン・ソウって、「まるは食堂」のうめさんが日本で初めて仕事で活用したこともこの本で初めて知りました。いや、ビックリ。それにしても社長の中澤さんの行動力とどんどん学んで吸収し内省し良いと思った方へ形を深化させる姿に素晴らしいリーダーシップを感じました。

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■トリガー 自分を変えるコーチングの極意
 (マーシャル・ゴールドスミス、マーク・ライター他著) 2021年6月19日

人は環境に影響される。だから環境を味方に付ければいい。
そういうことだと理解した。
そして、行動を変える問いかけは受動的ではなく能動的にすること。以下がその例。

【Aグループ】

  1. あなたは今日どの程度幸せでしたか
  2. あなたの一日はどの程度意義あるものでしたか
  3. 周囲の人とあなたはどの程度ポジティブな関係を持ちましたか
  4. あなたはどのくらいエンゲージしていましたか
【Bグループ】
  1. 幸せになるために、あなたは最大限の努力をしましたか
  2. 人生の意義を見つけるために、あなたは最大限の努力をしましたか
  3. 周りの人とポジティブな関係を構築しようと、あなたは最大限の努力をしましたか
  4. できる限りエンゲージするように、あなたは最大限の努力をしましたか
どちらが自分に指を向けているでしょうか。
加えて、この質問の実験結果がある。
  • 研修2時間+受講後10日間、毎日、受動的質問を実施
  • 研修2時間+受講後10日間、毎日、能動的質問を実施
結果は能動的質問を受けた【Bグループ】は受動的質問を受けたAグループの2倍の改善が得られた。
能動的にした質問項目を毎日問いかけることで自分自身が行動を変えるというわけ。
また、もしもどうしても克服したい反応があったら、その問いだけに集中し、1時間ごとにケータイでアラームを鳴らし、自分がコミットした質問の行動がとれているかを自分に思い出させる。そう自分で環境を変えるというか仕組みにする。
トリガーとなる出来事発生→衝動的行動をとってしまうことを、そのトリガーは何かを認識→どうするかを選択→行動を変えることができると意識する。

そして本書の最後の方で感じたのは、コミュニケーションってお互いがポジティブになれる言動や行動をとることが大切なんだということ。 相手は何を望んでいて、自分はそのために何ができるか。人を怒らせたり悲しませたりすれば自分も傷つくわけで・・・。トリガーを環境に渡すのではなく、自分も周りもHappyになるトリガー(問いかけ・仕組み)を自分で作りだす。

「2016年に発売された古い本だけど、きっと役に立つよ」と紹介され読んでみた。さて、自分で環境に影響されずに何を変えていこうかな。 そうそう、夕方だと体力的にも精神的にも消耗することがわかったので「達成感を感じるために、その日にやるべきことは午前中に片付けるように最大限の努力をしたか」を毎日問いかけてみようっと。

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■日本文化の核心
 (松岡正剛著) 2021年3月24日

副題は「ジャパン・スタイルを読み解く」
日本書紀より前の日本の神々から現代の「ONE PIECE」まで日本の文化の原点を紐解いていく。
春、桜の下で秋の豊穣を神々とともに祝ってしまう「予祝」。それが祭りの始まりで、ここには「いのり」と「みのり」が同居している。
かように日本文化には、オコメが大きくかかわっている。八百万の神がいるのも、その時々で自分たちにとっていのりたい神(柱)を立てたいから。そうしていろんなものを結んでいく。「結び」、「ゆい」、私達が大切に思ってしまう言葉だ。

そして日本の特殊性は他文化をリミックスする力にある。 古くは中国の文化、いまは欧米の文化をダブルスタンダードで持っている。お正月もお月見もクリスマスもある。ダブルどころではない。いいなと思ったらどんどん自分たち流に吸収してしまう。
そこには「ジャパンフィルター」の存在あり。

どんなフィルターかというと、「和する、荒ぶる、すさびとあそび、もののあはれ、あっぱれ、数寄、侘び、みやびとひなび、うつろい、かぶき、粋、いなせ」といった言葉で表現される心持ち。
加えて、小さきものへの愛着。たとえば箱庭や盆栽。
著者の博識さと独特な話の展開に頭がオーバーフローしてなかなか読み進められなかったのですが、いまは自分なりに消化した気分です。日本はやっぱり面白い国ということです♪

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■人生最後の日にガッツポーズして死ねるたったひとつの生き方
 (ひすい こたろう著) 2020年11月30日

ひすいさんが日本メンタルヘルス協会の衛藤先生に学んだとは!
ひすいさんの言葉はとてもわかりやすくて心に抵抗感なくすっと入ってくる。この本では、吉田松陰、高杉晋作、野村望東尼、ジョン万次郎、坂本龍馬の5人を取り上げて、その生き様を示しています。でも、それは押し付けるような書き方ではないんです。この人のこういうところがステキだな、じゃ、自分はどうしたいかな、ってそれぞれの人から引き寄せてみようと思えるカンジ。

  • 墓碑銘(人生のゴール)を決める
  • 人生最後のセリフを決める
  • 自分という映画のシナリオとテーマを決める(生きる意味を見つけるのではなく人生から今何を求められているか)
  • 一歩を踏み出す勇気を持つ(いつもと違う、自分が安心できるところに留まらない、を実践)
  • 自分がいない100年後を想像する(視座を高く、長期で志を持つ)
その時々にはブレたり迷ったりするけど、最終的にこう生きたいっていうのがあると次の世代にもつないでいけるものになるかもしれない。まだまだ覚悟が足りないけれど、先人たちの、そして今生きている私たちの目指す未来って、利他の追求なんじゃないのかな。

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■ミライの授業
 (瀧本 哲史著) 2020年11月23日

未来をつくる5つの法則。(1)世界を変える旅は「 」から始まる。(2)冒険には「 」が必要だ。(3)一行の「 」が世界を変える。(4)すべての冒険には「 」がいる。(5)未来は「 」の向こうにある。

さて、「」の中にはどんな言葉が入るでしょうか?

学ぶことの大切さを、ニュートン、ベーコンで語り、5つの法則について17人を事例に語る。
昨年急逝された投資家でもあり、京大准教授でもあった著者が14歳に向けた「ミライの授業」。一方で、何歳になっても自分が行きたい場所を見つけたら冒険にのりだせるという勇気を受け取ることができる本です。
以下はfoxryoの脳を活性化させるためのパズル。なので皆さんには意味不明かも。ぜひこの本、手に取ってお読みください♪

  • (1)「違和感」:課題解決から課題発見の時代へ
    フォード、ナイチンゲール、高木兼弘&森鴎外(脚気)、コペルニクス
  • (2)「仮説」: 空白地帯に着目
    コロンブス、大村智(動物の寄生虫予防→人へ)、ビルゲイツ(ハードじゃなくソフト)、エジソン(蓄音機の展開失敗)
  • (3)「ルール」:自ら描いてつくる
    加納治五郎(柔道を世界に)、ベアテ・シロタ・ゴードン(日本国憲法・人権)、シャネル(自由をデザイン)
  • (4)「影の主役」:仲間とパーティを組もう
    伊能忠敬、サッチャー、メンデル(仲間得られず)
  • (5)「逆風」:常識にとらわれない新人
    J.K.ローリング、緒方貞子

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■りゆうがあります
 (ヨシタケ シンスケ著) 2020年8月26日

母の誕生日、NHK「朝イチ」でに特集されていたヨシタケ ケンスケさんのイラストと絵本。
なんかいろいろあって大変だけど、「生きるって100年くらいの期間限定らしいよ?」 って言われると、なんだかやる気がわいてくる。そんなイラストをいっぱい描いているヨシタケケンスケさんの絵本。なんとPHPから出ています。

子供にも大人にも理由がある。
ラストは両者の和解で終わる。
「ふふふふっ」と、子供のころ、本当にいろんな理由をこじつけたなと思い出させていただけるのがこのコロナ禍の緊張のなかで脱力できる本ですよ。

☆Ehon Navi ヨシタケ ケンスケさんのページ

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■ファクトフルネス
 (ハンス・ロスリング他著) 2020年8月24日

チンパンジークイズ、挑戦してみましたか?

ぜんぶ外して、文字通り、チンパンジー以下決定だったfoxryo。数字をどう見るのか、専門家を誰に置くのかで答えも変わってきます。しかーし! 世界は普通の人たちの「こうありたい」という行動で良くできる、ということが数字で見て取れることが理解できました。そして、数字だけじゃだめ。人間の10の本能で事実を見誤るのでそれを意識しようよってことです。

で、この本がスゴイのは、著者のハンスさん自身、この本能がわかっているのにやらかしてしまっていたこと、ファクトフルネスでいたいと願ったキッカケをつまびらかに書いてくださっていることにとても感謝します。いかに人は間違うのか。

だからと言って言葉を発することを怖がらなくてもいい。
世界は恐怖で支配されなくてもいい。
気づいて変えていけばいいというポジティブな勇気を得られる本です。
そう、謙虚になって自分の考えていることってほんとはどの事実からきているの? 何に影響を受けているの? 自分で考えたの? そして間違っていたら、本当はどうなの?と好奇心をもって調べればいい。

コロナ禍で恐怖に支配されている心にも、どうしてそう思っているの? 事実は? と問いかけていくと、わからないことがコワイってことがわかってくる。いろいろ学んでまだまだ成長しなきゃ♪

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■アマゾンのように考える 
 仕事を無敵にする思考と行動50のアイデア

 (ジョン・ロスマン著) 2020年5月6日

途中、なんか嫌になって読むのをやめた。

"At your side."を追求して唯一性で世の中の役に立つことを続けていくことを実践していくことだ、ということは改めて確信した。

理念を掲げて、だけでは事業の永続性はない、実際どのような思考でプロセスにおとし、実行しているのか、と問いかけるところがこの本のHow to部分。

新たな事業や機能は、ビジョンとシナリオ、管理すべき式と数字を文章で示し、誰もが理解できるように落とし込んで行動できるようにしている。短期ではなく長期を見据え、そうした他の会社ができないことをやっているから、新しいことに挑戦し変革ができていて、グローバルで巨大なプラットフォーマーに成長している。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、日本の伝統や技を残していくためにもamazonを使ってというように生産者に呼びかけるテレビCMを見るにつけ、脅威を感じる。amazonに出店することは、唯一性がない限り、最安値で戦うことにさらされるから。amazonが目指すのは松下幸之助翁の水道哲学のようにも思う。楽天がこうしたCMで登場して支援を呼び掛けていたらと思ったりする。伝統や技という面ではふるさと納税の「ふるさとチョイス」や「さとふる」が支援を担える可能性もあるので、そこから漏れてしまうところを対象にするとか・・・。

ただ、AWSでプリンシパルエンジニアを務め副社長でもある著名なエンジニアのティム・ブレイ氏が一昨日退社したとブログで発表。その背景は、フルフィルメントセンター(配送)に関わる従業員採用増員や給料増額の一方で、同センターの新型コロナを恐れる従業員のストライキのリーダー解雇に異論を唱えるものでした。また同氏はアマゾンの温暖化対策強化を求める署名運動を提案した際、却下されたのだそう。アマゾン内部でも大企業病が起きているのかも。いずれにしてもよりよい未来を描き、実現していこうと一体となれる組織=なくてはならないと世間から思われる組織が成長し続けていくのだろう。

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■人生はいーからかん (カオル組編) 2019年12月22日

びろちゃから誕生日プレゼントでいただいた本。びろちゃの選定基準は「自分じゃ買わないけどプレゼントされたら嬉しい本」。

確かに。

いろいろあるけど、いろいろ気にしてちゃ生きていけない。

いーからかん(いい加減)がちょうどいい。

須藤カヲルさん92歳のたくましくもステキな生き方に共感します。本の内容は、カヲルさんが女子の悩み相談に答えるというもの。

「女子力? 聞いたことない」
って答えとか、
「苦労したから泣いてなんていられない」
とか、
「迷いがなければ人生終わり、迷っているうちが花ってもんよ」
とか、自然体でいればいいじゃんって思える言葉がたくさんある。
それから「自分のあたりまえ」は捨てた方がいいなって思った。あるいみ究極のリフレーミングができるかも。カヲル窓って感じ。

なんか疲れたな、とかなんかこころが落ち込むなって思ったときに開くと笑顔になれそうな本です。女子にはお勧めします♪

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■おけら牧場 生きものたちとの日々 (やまざきようこ著) 2019年11月4日

2016年、福井へ旅行に行ったとき、「おけら牧場」にお邪魔して、その時、玉木会長からいただいた本。

中盤が地域の教育についてのお話だったので、読みかけて読み終えようとソファーのところにずぅっとおいていました。ふとした瞬間に手にとり、「あぁ、今読むべき本だったんだな」って思えた。わたしたちは生き物に生かされている。foxryo的に印象的なシーンは、ようこさんが息子さんに連れられて夜が明けきらない森の中をクワガタを探しに行くところ。子供のころ、あんなに自然とともにあったのに、いまはこうして世の中に流されている。オイシックスの野菜を食べるようになって、野菜のおいしさを改めて感じたりでき、ようこさんたちの生き方に共感。おけら牧場のイキイキと放牧されて育った鶏や牛の卵や牛乳は身体にすぅっとあたたかく入ってきたし、豊かな暮らしとは、と考えることができた。それをまた思い出す。
A5の牛さんの育てられ方を知り、草を食んでスクスク育つ牛さんの方がいいと思った。私たちは自分たちの口に入れるものをもっと真剣に考えなければならないのかもしれない。自然は強い。hide実家で宅地醸成されてから40年以上経つのにススキが生えてくることや、草取りしていて服に貼りついた草の実は「どこかで生えてみせる」と離れようとしないことや、秋になって刈り取られたゴーヤが種を落として芽がでていること、などなど枚挙にいとまがない。
この地球とともにヒトや動植物がずっと生きていけるように現実を直視して、自分たちで選んでいくべきなんだろうな。9年も前に書かれたようこさんの本。今は少しは良くなってきているといいなと心より願う。

おけら牧場ラーバンの森URL:http://ptpxp.org/rurban/?page_id=2

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■USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (森岡 毅著) 2019年9月18日

2014年にできたUSJのハリーポッターエリアのマーケティングの一環でその2年前から当時チーフマーケティングオフィサーだった著者が執筆して書き上げた本。
「このパークを使ってアジアを中心とする海外から多くの観光客を呼び込み、日本全国からたくさんの人を動かすことで、この日本をもっと元気にしたい!」「感動するものを見せたい!」という強い動機から、論理的に戦略を考え、V字回復を果たした。
そのカギは、ピンチをチャンスに変える「イノベーションフレームワーク」
@フレームワークAリアプライBストックCコミットメント。
その中で@のフレームを最初に定義することが重要。これが軸となってCコミットメント(実行)につながっていく。

(1)良いアイデアとはどんな条件を満たすアイデアのことか、(2)それらの条件を組み合わせてよいアイデアを探す着眼点をどこに定めて頭脳をフル回転させるのか。

条件とは 戦略的・数学的・マーケティングの3つのフレームワークから考えること。
戦略的フレームワークは生み出すべき「アイデアの範囲を決める」必要条件そのものになっていることが大事。

このあたりは、どんな組織においてもとても重要なこと。絞っていくことで余計なことを考えなくてよくなる。例が面白い。ケンカして仲直りしたい彼氏。目的(達成すべき命題)は仲直り。戦略(目的達成のために経営資源を何に集中するか=アイデアの必須条件)は彼女の好きな物をあげるor彼女が信頼している人に仲介してもらう。→好きな物と方針を決めれば戦術(具体的にどう実現するか=アイデア)を決める範囲が狭まる。→食べ物orプレゼントか。

この本、もっと読み込まなきゃ!

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■成果を増やす 働く時間は減らす 高密度仕事術 (古川武士著) 2019年8月27日

仕事の習慣を変える。緊急ではないけど重要なことができる時間を確保し、成果と成長を高めていく考え方とノウハウです。

仕事の高密度化とは成果を高めながら業務を圧縮していくこと。業務の効率化だけではない。そのために、個人の習慣と組織の習慣を分けて考えることが必要です。この書籍では個人の習慣を変えることについて書かれています。

これにより自らが「自分の時間に対する主導権を取り戻す」ことができるようになるので、やりがいもでてきます。

では、どうやったらできるのか。
重要なポイントは3つ。
@成果の最大化と業務の効率化を分けて考える、A時間に制限をかける、B何に時間をかけているか時間を見える化する

ステップ1:価値ある仕事を増やす
ステップ2:退社時間を死守する
ステップ3:朝に集中するリズムを作る
ステップ4:仕事を断捨離する
ステップ5:やり方を抜本的に見直す

ポイントは「その日やりとげる必要のある重要な仕事は気が重いことであっても朝出社したら集中的にやる」ということだと理解したので、foxryo的にはそれを取り入れます。
ついつい出社するとメールを見て返事をして、というところに入り込んでしまうのをやめて、シングルモードで仕事をする。「一度注意がそれると集中力を取り戻すのに23分かかる」とカルフォルニア大学アーバイン校の研究で明らかになっているそう。メールは手動にして出勤後15分は見ないというルールも取り入れつつ。

突発対応も、いったん脇に置く。どうやってかというと、納期を確認したうえで、自分が回答できる時間に調整する。そう、それも自分の時間の主導権を持つということです。いろいろ心配事があれば書き出しておくといいそうです。
そうして仕事の習慣を変え、カイゼンしていくことで、ミッションに合った仕事にシフトできる。タイムマネジメントの権威ブライアン・トレーシーは「毎週3%の改善を積み重ねると1年で生産性は倍になる」と言っているそうです。自分の仕事の成果と効率を最大限にするために、ヒントがいっぱいある本でした。

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■マンガでわかる伝説の新人 (紫垣樹郎著) 2019年8月13日

仕事への向き合い方は「圧倒的な当事者意識」であることを改めて実感する内容でした。「仕事とは価値の交換」(雑用という仕事はない)とか、「言われたことだけではなく、相手の期待値を1%超える仕事を積み重ねる」(顧客価値につながる仕事をする)とか、「伝えたい、ではなく、伝わるか」とか「できない、ではなく、どうやるか」(能天気じゃないポジティブな思考習慣。1%は100人に一人ではなく、1万人なら100人))とか、なるほどですねという内容。時間の使い方も。
今日、「仕事は学生時代のように正解がない」という話をしていた時に紹介された本です。101%の仕事をしていくことによりスパイラルアップしていくのは、「仕事の報酬は仕事」を思い出させるし、仕事を楽しむことが人生を豊かにするってことだなぁって感じました。入社したての若者だけでなく、「異動したばっかり」とか「ちょっと疲れたな」と思っているビジネスパーソンにもオススメです。

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■疲れないカラダの使い方図鑑 (木野村 朱美著) 2019年3月3日

この本をもらってから1週間ほど。「立腰」ってよくわかっていなかったことがよくわかりました。そして、それを実践し始めたらなんだか体の調子がいい。

いかに無駄力を使っていたかがわかる本です。しかもイラストとその吹き出しがいいw 

「ゴミ吸えてない・・・」と掃除機を床に押し付けながらかけている女子
「家族4人分はきつい・・・」というアイロンがけをするお母さん
「男には絶対負けられない瞬間がある」と輸入物の固い瓶のフタを開けるおとうさん
「エスカレーター点検中かい!」と階段を上る老サラリーマン
「オレ、邪魔だよな・・・」としゃがんで路上で靴ひもを結ぶ若者
「ケツ痛い・・・」と映画館で座りっぱなしの真面目そうなお兄さん
そんなユニークな例示を見ながら、カラダの使い方がわかってくると、頭痛、イライラ、無気力、不眠、アガリ症まで解消できるかも!

洗濯物の下を通る時の通り方(笑)も実践しているし、肩こり解消のための胸骨から4本指で肋骨、鎖骨、肩に向かってなぞっていくと胸が開いて猫背が治る気がする! ていうか痛い。いかに猫背になっているかを実感する。 掃除機は軽くかければいいのに無駄に力を入れていたし、髪を乾かすのも超楽になったし、窓を拭くときに、内側は小指、外側に拭くときは親指に力を入れると筋肉がうまく使えるし、アイロンも体重移動で超楽になりました。カラダの中心がどこかがわかって、カラダってうまく動かすとすごい。知らないってコワイ。この本、マジでおすすめです♪

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■1分で話せ (伊藤 羊一著) 2018年8月28日

「 "あ、ここはこの説明では理解ができないかな?"と話すときだと、つい枝葉の説明を入れてしまうんですよね。」

とイチローさんにいったら、貸してくださった本がこれ。

うん、実践あるのみ。確かにおっしゃることはわかるけど、知っただけではできない。繰り返しの訓練が必要。とりあえずポイントと話すためのフレームだけ書き出しておこうっと。

まずは、「ゴールは相手に理解してもらうことではない。どうしてほしいかを伝え、動いていただくこと」。それが決まれば、「主張(結論)→根拠(3つ)→事実(各根拠を示す)」のピラミッドで話を構成。その際、主張は「超一言」で相手がイメージでき、記憶に残るものにする。

ただし何事も相手からの信頼なくしては進まない。「私たち」の気持ちで普段からともに問題解決をしていくこと。主張も大事だけど客観視も大事。

フレームは3つ。ゴールに応じて使い分けよう。
1)Summary(まとめ)→Detail(詳細)→Summary 2)Point(主張)→Reason(根拠) Examole(例示)→Point 3)Problem(問題)→Change(変化) →Solution(解決策)→ Future(未来)

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■「いい会社」のよきリーダーが大切にしている7つのこと
 (瀬戸川 礼子著) 2018年5月15日

「変人」と呼ばれる「そんな経営できっこない」ことをやり続けて、社員が輝き、お客様や地域からも愛される環境を築いているリーダー。

(1)数字より心、(2)スピードより順番、(3満足より感動、(4)威厳より笑顔、(5)(論理と)感情、(6)率先垂範より主体性、(7)効率より無駄

これら7つの対比では、どちらを大切にしていると思いますか?

答えは、すべて後者。

そしてその論拠を、著者が数多くの「いい会社」と呼ばれる会社の事例から読み解いています。

この本を読むときっと、「あぁ、それで!(こうなってるんだ)」と多くのことに気づくと思います。

翻って、自分のミッションの中でできることって情報の透明性を高めること。「情報の共有化は透明化。透明化は安心感や信頼を生む」という言葉にとっても共感。ここにこれからもリーダーシップを発揮して顔晴ろうっと♪

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■やり抜く力 GRIT(グリット)
 (アンジェラ・ダックワース著) 2018年1月14日

サブタイトル、“人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける”。

究極の能力とは、GRIT。ではその定義は?

やり抜く力(GRIT)=最も重要な目標の達成を目指す「情熱」と最後までやり抜こうとする「粘り強く努さ」
では、この能力をどう伸ばすのか。

この本には、自分の現在のGRITの度合を測るツールがある。 そして、さまざまなエビデンスと事例がある。

その中でもfoxryoが注目したのは最後の方に載っている、フットボールチームの監督の話。

「選手を探す哲学はあるか?」と追われたシーホークスのコーチ ピート・キャロル氏。

答えは、不屈の闘志を持った選手だという。

「それがなければ始まらない。つまりはやり抜く力の強いものたち。絶対に成功してみせる、実力を証明してみせる、という気概のある選手たち。そういう人間は打たれ強い。挫折を味わっても必ず立ち直る。困難や様々な障害にぶつかっても決して挫けない。我々がやり抜く力と呼ぶのはそういう態度のこと。」
そして、シーホークスには、やり抜く力を鍛える風土があり、その風土をトップが創り出している。
「選手たちが不屈の闘志を持って頑張れるよう手助けする。だから選手たちに粘り強く努力することを教える。みんなの情熱を解き放つ、まさにそれに尽きる。」
そういう風土にあることで、選手たちはただのフットボール選手ではなく、シーホークだと思っている。自信と誇りと気概を持っている。

文化とは、共通の行動規範や価値観があること。連帯感や共同体意識を持った排他的集団のことを心理学用語で「内集団」というのだそう。

つまり、「やり抜く力」を価値観としている風土を持っていると、その組織に所属している人たちは時間をかけてその風土になじもうと努力する。集団に溶け込もうとする人間の基本的な欲求を利用することで「やり抜く力」が鍛え上げられていく。

IBMの「IBMerたれ」というのもそうだし、リッツカールトンホテルのミスティークもそう。ネッツトヨタ南国の「凡事一流」もそう。そこで働く人たちがあるべき姿を追求し、自分自身も組織も成長させている状態ともいえる。

翻って、「やり抜く力」を強化したいのであれば、その一番簡単ででも大変な方法は、偉大なチームに属することということになる。
ただ、そういう風土を創り上げるリーダーがいないところではこの風土はできない。つまり、リーダー自身がやり抜く力を発揮している人であることが条件ということになる。

GRITはフィンランドでいうところの「シス」、 日本でいう「胆力」。

目の前に過酷な状況が立ちふさがっても、できると信じて前を向く。実現出来た時の楽しさや喜びを見つめ続けることができるということなのかも。
フランスブルゴーニュでワイン醸造をしているただ一人の日本人の方の「仕事の流儀」をふと思い出した。「起こってしまったことは変えられない。これからどうするかですよね」

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■雨の日も晴れ男
 (水野敬也著) 2017年10月13日

心が病んでいるときに読むと、なんとなく救われるかもしれない。

こないだから怒られることが多くて、今日は3分くらいの間にいっぱい言われ、メールでも「怒ってるぞー」って。まぁ、おっしゃる通りではあります。

そんな精神状態の人がよむと、「え、こんな目にあっても?」「もう死んじゃうかもしれないときに?」とこれでもかというネガティブな出来事をポジティブにとらえ直す。

まさに、欠けたところは見ない。事実として受け止め、「これを面白くするには?」、「逆転するには?」と考えていきます。そしてその方向性は、「自分」より、「周り」にあります。「自分の周りの人たちを笑顔にすること」、それが主人公の人生の軸。

そこから発想は広がっていく。
foxryo的にはちょっと元気になりました♪

この本の著者は、「夢をかなえるゾウ」を書いた方です。

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■「やればできる!」の研究
 (キャロル・S・ドゥエック 著) 2017年9月18日

ほめるポイントを間違えると成長しない、その根本にあるのは、こちこちマインドセットとしなやかマインドセットであることを学べる本です。是非、「私はダメだ/私は優秀だ。それはこれからも変わらない」と思っている方に読んでいただくといい。それこそがコチコチマインドセットだから。
こちこちであると人は伸びていかない。しなやかだと失敗でもなんでもそこから何かを学んで成長に結びつけることができる。

簡単そうに思えるけど、自分がどちらかなのかもわからない。物事によってこちこちマインドセットになることがある。たとえば、この知識はないから無理、このシステムは自分は苦手、といった自分を枠にはめるような心のありよう。

うちの親は「いい子だね」という言葉は確かに良く使ったかもしれない。
それでも会社に入って仕事をするようになれば、いろんなことを知るのは楽しいし、やれることが増えていくのはとても楽しい。とはいえ、その分、ストレスもある。

ただ、そうしたストレスフルなことも、「世の中が悪い」「あの人が悪い」と言っていては何も変わらない。 巻末に書かれた以下の問いかけを日々していくことで、自分をそして周りの人たちへしなやかな成長を促すことが出来る。

  • 今日は自分や周りの人にとってどんな学習や成長のチャンスがあるだろうか
  • 見つけたチャンスの実行計画を、いつどこで、どのように実行しようか
  • 失敗したら計画を立て直し、いつどこで新しい計画を実行しようか
  • 逆戻りせず進歩を続けるために、どんなことをする必要があるだろうか
この三連休は台風到来で出かけなかったので、とある突発ミッションを完了することができた。ただ、最後に「もうこれ以上はできないから代わりにお願い」と言ってしまった。これってこちこちマインドセットかなぁ・・・。

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■世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか
 (ピョートル・フェリークス・グジバチ 著) 2017年 7月23日

世界は変わる。それも加速度的に。なのに、みんな昨日と同じ一日を過ごしていていいの? 自分を成長させたくないの?

そんなマインドセットとそのための働き方を示唆するような内容でした。

執筆者はgoogle APの人材開発責任者。 以下、foxryo的に仕事に役立ちそうなところをピックアップ。

  • 競合分析から新商品は生まれない
    社会に対して何ができるかで考える。オーナーのように考える。
  • 「10倍の結果を出すために」で考える
    10%UPで考えても変革は生まれない。
    @先を予見するA相手の立場に立つB見解を明らかにするC空気を読んで空気を壊すD自分から責任を負うE参加するFハートに耳を傾けるG常識を破るH前向きに失敗するI視点を変える(全体をズームアウト、細部にズームイン、裏面、未来からの視点、顧客の視点、普通ではない視点)
  • 自分がやるべき仕事と人に振るべき仕事は、「インパクトがある/なし」と「学びが多い/少ない」で振り分ける
  • Googleの心理的安全性の定義
    "Can I trust you?" "Can I respect you?"の2つの質問に"Yes"と答えられること
  • forとwithのミッション
    forはお客様のために=お客様が受け身。withはお客様とのつながり=お客様を巻き込む。お客様から学び成長していける。
全部で57の仕事術が提示されています。
Googleで始まった1on1についても少し触れられていて参考になりました。

仕事のやり方を見直したいと思っているビジネスピープルに有益な視点満載です。これを読んで実践すれば、これからのビジネス人生が広がりそうですヨ。

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■ヤフーの1on1
 (本間浩輔 著) 2017年 7月 6日

副題は、部下を成長させるコミュニケーションの技法。
ポイントは、1on1は部下側から見ると、全員に公平に与えられた時間と場であるということ。そして、上司は部下の話すテーマに応じてコーチング、ティーチング、フィードバックの3つの技法を使い分けてコミュニケーションする。

1on1とは、“明日からの自分をもっと良くするためにはどうすれば良いか”を考えるための時間です。いわば、部下の“気付き”や業務を振り返って“内省”“経験に基づく学び(経験学習)”を支援するためのもの。

進捗管理や世間話をする場ではない。1対1の時間を30分と書かれていますが、15分でもいい。目的は行動の再現性にある。うまくいったことは、どういう行動や意思決定から生まれたのかに気づく。それは上司にとってもノウハウの蓄積の場でもある。

今日は魚を与えるようなティーチング的なアプローチをしてしまったけど、相手と状況とスピードにあわせて最適な時間にすればいいんだなぁと思えた。1on1は考え方としては正当性があるけど、できる人がどれだけいるのだろうか。リーダーの熱意が試される。

なお、この本、インタビューとか対談形式なので内容は散漫な印象です。

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■ミンツバーグ教授のマネジャーの学校
 (フィル・レニール, 重光直之 著) 2016年 8月 3日

リフレクション。それは、日本語だと「内省」に代表される。過去の経験を振り返りるなかで自分の固定概念に気づく。では、なぜ、リフレクションが大切なのか。組織としてマネジメント力を上げていくためには、「お互いの経験を振り返って語り合い、内省する時間を持つといい」byミンツバーグ教授

目的は経験から学ぶ。通常のコーチングのように1対1ではなく、コーチングアウアセルブズ。

気になったところは、対話の中で気づいたアクションはすぐかかないこと。なぜなら、書くと思考が止まる。とまる。また、実行を前提にすると、いい思いつきでも「できそうにない」と言わなくなる。アイデアをだしあい、考えを広げたり深めたりする場を作ることが重要ということ。1回やって終わり、ではなくて、1週間に1回など定期的に場をもつ必要がある。

そして、そうした日々の取り組みが、コミュニティを作っていく、判断の確からしさを上げていく、ということなのかなと理解した。ではどうやって内省を深めるのか。

内省の3つの視点とは、「事実と感情」、「過去と現在」、「自分と他人」

これ自体、結構難しい・・・。なーんて思っていると何も変わらない。マインドセットが大事。

・5つのマインドセット
 内省:自己のマインドセット
 分析: 組織のマインドセット
 広い視野: 外部環境のマインドセット
 協働: 関係性のマインドセット
 行動: 変革のマインドセット

この中の1つでも、つまずいたときに思い出せたらいい。机の上に貼っておきましょうかね。

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■そうだ、星を売ろう
 (永井 孝尚 著) 2016年 7月 9日

岐阜県 阿智村の星で地域を活性化するプロセスをコッターの「変革の8つのステップ」から紐解いた架空の物語。 同意できたところは、成功事例の横展開の部分。うまくいかないのは学習の積み重ねのなさと強い思いをもってリーダーシップを発揮する人の不在があげられていました。そう、結局組織は人で構成されている。その人たちが本気で取り組む気概があるか。見えているところだけ真似してもうまくいくことはない。

「変革への挑戦」ができる風土をどう作っていくのかが今年度の課題。というか、社会から見てあるべき姿をどう描くか、そしてそれを周囲を巻き込めるほど明確に掲げられるか−。少なくとも自分がやりたいことを「どうしてもやりたい」と言える気概とリーダーシップを発揮できる人がたくさんいたらいい。foxryo自身ができているかというと少しくらいはできているかな???

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■女将さんのこころ その2
 (瀬戸川礼子 著) 2016年 5月 3日

全国各地の55人の女将さんと呼ばれる方々、それぞれの人生をきりとって一人あたり4ページに仕上げてあります。女将さんになった運命、それからの努力や心遣い、そして一番感じるのはお客様よりも、ともに働く人たちへの心配りの気持ち良さ。

この本には、女将さんたちの真心に触れたような感動があります。日本のおもてなしは、美しい文化。この宿に行ってみたいと思えるところがたくさんありました。

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■キミが働く理由
 (福島正伸 著) 2016年 4月22日

タイトル通り、働く理由がわからない人、仕事に不満のある人、転職したい人などに向けた内容。福島先生自身も「働く理由」を見つけていった一人だからこその内容。

給料はお客様からいただくもの。だから給料を働く動機にすると自分が働く理由が見えなくなりやすい。
働く動機を短期に置くか長期に置くかでもかなり違う。それを以下自分なりにまとめてみた)福島先生が巻末で読書後A4の1枚に要旨をまとめていたと書いておられたので真似です。)

【働く動機の置き所】

  • 短期に置くと、生活の安定になる。
     働く条件: 給与待遇条件、権限。
     働き方 : 要領よく働く
           =問題を起こさず、ミスがないようにやる
     意 識:  何時までにこの仕事を正確に終わらせる
     上 司 : 嫌なら辞めろ
     
  • 長期に置くと、使命になる。
     働く条件: 自分たちが必要とされている実感。
           存在価値 価値提供
           つまり、労働時間や条件は関係なくなる。
     働き方 : 誰も見ていなくても一生懸命やる
     意 識 : この仕事で世界を変える
           社会に価値を届ける
     上 司 : それで価値は届く?
自分にあった組織で働けばいいと思うし、自分で探すしかない。

スキを仕事にする、得意なことを仕事にする、それもOKだし、自分が働く動機を遠きに置けば主語はおのずから自分から離れていく。自分の成果よりも周りの笑顔が嬉しくなる。これはわかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。25の章立てはきっと一人ひとりに違った衝撃を与える気がする。最近働いていても元気がないなと思う方にお勧めです。

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■鬼手仏心の経営
 (鈴木訓夫 著) 2016年 4月17日

医療用品の開発、製造・販売を手掛けるアルケア。 昨年創業60周年を迎える世界にも高い技術で多くの顧客を持つ。三度の経営改革を実行し、経営体制を変え、新規事業を創出し続け、いまは次世代人材の育成にも取り組んでいる。

一番感銘を受けたのは、自ら考え、形式知化されている、ということ。

コンサルの力も借りてはおられますが、イノベーションを起こし、ベストケア創造企業であり続けることを追求している。イノベーションを起こすための思考法はPDCAで改善どまりにするのではなく真因を検討し、それがわかった時にもう一度何のためにから考えるというサイクルを検討する。

また、3度目の経営革新では、若手社員の手でミッションやビジョンを見直したり、アルケアスタイルを確立している。アルケアスタイルとは行動基準であり次の4つ。「顧客に密着しよう」、「チームで成果をあげよう」、「専門性を追求しよう」、「業界を超えよう」。

どこの企業でも当てはまりそうですが、自分たちで考えたスタイルには納得感があり、行動を変えていくための後押しとなっている。マネジメントを構成する要素は、組織・文化・仕組みの3つ。それらを促進するために社員を巻きこんでいる。

人の顔が見える組織にすることも重視している。社員の誕生日にはメッセージを書く。誰よりも一人ひとりの社員を知っている。そして、役員が退任する時は、卒業論文を書く。アルケアのDNAを継承している。

世代交代を終えたアルケアはこれからも「強くて良い」会社を指向していくんだろうなぁ。

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■第三世代の経営力
 (横田尚哉 著) 2016年 1月 4日

第三世代の経営力とは進化する組織となること。 その進化を起こすためにファンクショナル・アプローチという思考システムを使う。起きた現象を結果として捉えるのではなく、目的を実現するための手段と捉える。そうすることで仮説・検証の繰り返しという原因追及ではなく、目的実現のために手段を変えていくという未来志向の進化のアプローチへと変わる。

その方法をかいつまむと以下の通り。

  1. 自分たちの組織はステークホルダーのうち、誰のためにあるのかを明確にする
  2. ファンクションを抽出する
    自分たちの事業は誰にどんな価値をどのように提供しているかを文章化し(カタチ)、そこからどんなファンクションを提供しているかをキーワード化し抽出。
  3. 上位のファンクションを探求する
    QCでいう連関図で抽出したファンクションを目的と手段に分けていく。左への流れは「何のために」、右への流れは「どうやって」と成り立つようにFASTダイアグラムを作る。これにより本当に使用者が求めているファンクションに到達する。
  4. キーファンクション別に現行のリソース投下量を数値化する
    カタチに見られる価値提供プロセス別にどのファンクションが寄与しているかをパーセンテージで示し、コストを見える化する。
  5. 進化の方向性(戦略)を見極める
    ファンクションの到達水準(縦)とリソース(横)の二軸でアプローチチャートをプロットすると改善点が見えてくる。価値の基本式(V=F/C)をグラフ化し、その上で理想的なリソース配分を設計する。
  6. 進化に失敗しないために組織全体で臨む
    過去を否定しない、部分最適で考えない、一人でおこなわない。

ファンクションの定義は、「機能、効用、役割、目的、意図、理由、思惑、意味、働き、使命」など。たとえば旅館であれば「非日常を感じる」など。
思い込みで戦略を立てるのではなくロジカルに価値を導き出す思考方法だと感じました。上記のアプローチを活用して考えてみたいことがあるのでやってみようっと。

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■星の王子さま
 (アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著 池澤 夏樹 訳) 2015年12月13日

小学生の頃、読んで、再び読んでみた。

「かんじんなことは心で見ないと見えないんだ」

というメッセージは伝わってくる。でも、やっぱりわかんない。

王子さまがいなくなる喪失感は、飛行士だけじゃなくて知らぬ間に自分の中の感情になる。それって、いろんな星(国)にいろんな人がいるけど、理解しようとお互いが思えば、数多の人の中の誰かではなく、特別な人にかわる。きつねに言わせればそれは「飼いならす」ということ。
もう一つは目の前の人から逃げずに理解しようと歩み寄ろうとする努力をちょっとはすべきなのかもってこと。

結局、最初のメッセージに帰結する。皆さんは星の王子さまを読んだらどんな感想を持つのでしょうね。

☆星の王子さまWebサイトURL:http://www.lepetitprince.co.jp/top.html

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■本田の男は骨で闘う
 (本田大三郎 著) 2015年11月17日

五輪書って読んだことがないけど、武士のにおいがする本(笑)。著者はレスリングの本田多門選手の父であり、サッカーの本田圭佑選手の祖父の弟という方で、ご本人もカヌーでオリンピックに出場経験がある。

“忙しいという言葉が自己暗示をかける。それよりも人が嫌うことも自分にとってはプラスの暗示にかえてしまうくらいになれ。この積み重ねが大きな差になる。”や“人間不器用さが武器になる”、“ライバルより応援団を作ろう”というところが、なるほどと思ったところ。ミッドウエー海戦で航空母艦「飛龍」に乗船した海軍中将 山口多門さんの生き方も潔くてスゴイ。日本人の潔い精神性ってどこで立ち切れてしまったんだろうとふと頭をよぎる。そんなもの、もとからないのかもしれないし、こうありたい、こういう生き方がカッコイイというのを誰かに言われるのではなく、自分なりに描いて誇りを持ってスジを通していくのが結局はカッコイイんだ。残り少ない人生、どう生きる?!

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■凡事徹底
 (鍵山 秀三郎 著) 2015年 9月21日

高知やりがい創造フォーラムで講演を拝聴した鍵山さんの著書です。いまのfoxryoのミッションは、理念浸透。そこでヒントとなったのが、商品の売り方。 「いままであった商品を新しい売り方で売ろう」ということ。

「今までの商品が売れないからと新商品を入れても、それを旧サービスで売る方が大変多い。 そのものの持っている価値を見出してその価値にふさわしい売り方、扱い方をしていく。 そもそも、今あるものが売れないなら新しいものも売れない」
といったようなことが書かれています。そうなってしまうのは何故なのか。それは気づかないから。では、気づいていく力はどうしたら得られるのか。鍵山さんが示されていた方法は2つ。

一つは、「僅差のことでも変えていく」実行力を持つこと。もう一つは、人の喜ぶことすること。

ちょっとのことも変えられない人にいきなり大きなことを変えられようもない。確かに・・・。そして、人の喜ぶことの例には二宮尊徳翁がでてきました。鍬が壊れたので隣に借りに行ったら「使い終わったら貸すね」と言われたときの行動。「んじゃ、わたしがあなたに代わって畑を耕し、種もまいておこう。そのあと貸してね」と言って本当にそうしたら、次からは何でも貸してもらえるようになったのだという。

誠実であるということは、相手の心の痛みがわかること。小さなことをおろそかにせず、相手の気持ちを聴くこと。

簡単なようで、簡単じゃない。だいたいが自己都合なfoxryo。本を読んだ後、ある人にお礼の電話をしました。感謝の気持ちをもっと持たなきゃです。

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■リストラなしの「年輪経営」
 (塚越 寛 著) 2015年 4月10日

伊那食品工業の塚越会長の著書です。2009年のものですが、いつ読んでも背筋が伸びる思いです。

たとえば、会社をブランド化するノウハウ10箇条。

  1. 常にいい製品をつくる
  2. 売れるからといってつくり過ぎない、売り過ぎない
  3. できるだけ定価販売を心がけ、値引きをしない
  4. お客様の立場に立ったものづくりとサービスを心がける
  5. 美しい工場・店舗・庭づくりをする
  6. 上品なパッケージ、センスのいい広告をおこなう
  7. メセナ活動とボランティア等の社会貢献をおこなう
  8. 仕入先を大切にする
  9. 経営理念を全員が理解し、企業イメージを高める
  10. 以上のことを確実に実行し、継続する
9項目目の「経営理念を全員が理解し、企業イメージを高める」が強く印象に残ります。経営理念は企業が木だとすると幹にあたるものだともおっしゃっています。

塚越会長のブランドの定義は、

 「信頼ある企業が、信頼ある製品をつくってファンを持つ」

ことです。いいブランドにはいいファンがいる。そのために、高い値段でもお客様が満足していただける製品をつくって売る商売を目指す。

高い値段=適正な値段であり、適正販売での販売こそ供給会社の利益を生み、その社員の購買力を高める源泉となる。プランド化は適正な利益の確保につながる。それは、企業の永続の鍵である。

つまり、「信頼される商品を提供してファンをつくるのが企業経営そのもの」ってことです。

そういう経営を支える人については、「人件費は目的。働いて去年よりよくなった、去年より幸せだ。ということがモチベーションを上げる。資金は有限でも知恵は無限」とおっしゃっています。

性善説に立った経営を続け、人も会社も木の年輪のように成長を続けている伊那食品工業の皆さんを心から尊敬します。

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■スイッチ・オンの生き方
 (村上 和雄 著) 2015年 4月 2日

著者は筑波大学名誉教授で、アメリカのノーベル賞学者のスタンレーコーエン氏と高血圧に関わる酵素レニンを世界に先駆けて解読した方です。

論理的に考えて、ヒトの遺伝子の設計図は、something greatなものが作ったとしかいいようがないのだそう。そんなヒトの遺伝子はどんな天才であろうと99.5%以上誰でも同じ。だから誰でも限りない潜在能力を持っている。それを活かせていないのは、どうしてかって話。

しかも、ヒトのゲノムは98%がオフ。たった2%しか使っていないんだそうです。ヒトが一番オフになっている。

オン/オフに関わる環境因子は3つ。
 @物理的要因:熱・圧力・張力・訓練・運動
 A食物と化学的要因:アルコール・喫煙・環境ホルモンなど
 B精神的要因:ショック・興奮・感動・愛情・喜び・恨み・信条・祈りなど



マズローも人間の可能性を妨げる要因を6つあげている。
 @いたずらに安定を求める気持ち
 A辛いことを避けようとする態度
 B現状維持の気持ち
 C勇気の欠如
 D本能的欲求の抑制
 E成長への意欲の欠如

ってことはこれと逆のことをすればオンになるってこと。

 @どんな時も明るく前向きに考える
 A思い切って今の環境を変えてみる
 B人との出会い、機会との遭遇を大切にする
 C感動する
 D感謝する
 E世のため人のためを考えて生きる

と村上先生はまとめています。
ヒトの遺伝子数はウニより一万個すくない2.2万個。60兆個の細胞に全く同じ遺伝情報が組み込まれてる。その遺伝情報に基づいて細胞が自分のコピーを作り続けている。 一組の両親から生まれる子供には約70兆通りの組み合わせがある。一卵性双生児を除いて自分と同じ遺伝子を持つ人間はいない。ヒトってすごいですね。 魚やワニやカメは水の温度を変えると性別が変化する。温度環境の変化が生ホルモンの比率を変える。そしてそのホルモンは遺伝子に支配されている。ってことはやっぱり自分をどんな環境に置くかを意識することでスイッチをオンにできるんですね。

自分の可能性を信じ、現状をチャンスに変えていけば98%眠っているゲノムを起こせるはず♪ なんだか楽しくなってきますね。

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■食あれば楽あり
 (小泉 武夫 著) 2015年 3月27日

foxryoのサイトではおなじみ発酵学者 小泉武夫先生の食べ物に関するとぉっても楽しいエピソードだらけの本。味覚人飛行物体とよばれる先生は、子供のころから異常なほどの執着心を見せます。たとえば、中学の頃にエスカルゴの食べ方を知り、裏山のカタツムリを採ってきて食べ、美味しかったからと、自宅で養殖しようと試みるも失敗したりw
土佐のカツオ一本釣りに行った時は、船酔いするもイキのいいカツオが釣れ始めると三枚におろして食べ始めて船酔い克服したりw

それだけではなく、古今東西食べ物に対する知識とノウハウが半端ではありません。この食材はいつから食べられているのか、どういう食べ方をされてきたのか、どう食べると美味しいのかといったことも学べますw たとえば、焼きイモは江戸で流行った食べ物で、看板には「八里半」と書かれていたそうです。どうして八里半か。「栗(九里)よりやや及ばない」ってこってさぁw 13里 という看板だったら、「栗(九里四里)美味しい」ってこと。江戸っ子はイキですねぇ。そんな食に対する知識がばっちり詰まった本でした。読んでいるとお腹空いてくるので要注意ですw

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■ディズニーありがとうの神様が教えてくれたこと
 (鎌田 洋 著) 2014年10月3日

帯に「読んだ人の9割が涙した・・・」と書かれていたので、「絶対泣かない!」と決めて読み始めたのですが、OUTでしたw

ウォルトが大切にしていたことが脈々と東京ディズニーリゾートには流れている。特に、パークにいるキャストは幸せでなくてはならない、幸せというのは、「あるべき姿」になること。

あるべき姿とは、
飾らず、こびず、嘘をつかず、人の痛みが分かる愛にあふれた人間の本来の姿である。
 br ウォルト・ディズニー
自分が持って生まれた本来の姿。認めあい、褒めあい、許しあい、生きているだけで価値があることを実感できる。そういう心の状態でいられること。それがゲストにもハピネスを伝える原動力となる。

この「あるべき姿」が、3つのストーリーから、ぐっと伝わってくる。

人は何のために生きているのか、という問いには人それぞれの答えがある。社会に貢献したいと思う人もいれば、自分だけが儲かればいいと思う人もいる。自分の思うとおりに生きられるというのも幸せかもしれないけど、生きているだけで価値があるということを実感できたら、人は強く、たくましく、そして優しく、なれるんでしょうね。
ちょっとつらいな〜というときに読むのがおそらくお勧めです。

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■「自分の壁」を越える授業
 (生田幸士 著) 2014年 9月30日

著者は、アメリカで医用マイクロマシン、医用ロボットの世界的な先駆者としてその名を馳せ、現在、東京大学で、「バカゼミ」を主宰し、これまでにないイノベーションを日本から起こそうとしている生田幸士教授。

「世界初」を生み出すには、「コンセプトレベルでの独創性」「どんなジャンルを創ったのか」という着想を大切にする。新しい製品ではなく、新しいジャンルを創りだす。
そのためには、自分はどんな世の中にしたいか、何が不足しているのか、もしくは、どうすればみんなが笑顔になるか、喜んでもらえるかを真剣に考え、コンセプトを見つけ出し、そこからアイディアや開発を導き出す。コンセプトありき。

「そんなことできっこない」という学生の思考停止を打破するためにやっているのが「たまご落としコンテスト」。

ルールは、1枚のボール紙と接着剤だけで、30mの高さの屋上から生卵を落としても割れない装置を作ること。

小学生や高校生は軒並み20%を超える成功率なのに、東大1年生はゼロ。いかに発想が固まっているか・・・。しかも、できなかった言い訳する。そうではなく、「失敗が予見できなかったのは自分のイマジネーション能力が不足」と気づくことができるかがカギ。自由な着想、やってみる、という行動の大切さを学ぶことができる。

天才とは、生き方が天才。

 1)高い志を持っている
  (努力の方向性を見失わない)
 2)行動力がある
  (すぐやる・リスクをとる)
 3)人生のすべてを投入できる
  (すべての経験を志の実現につなげる)
と生田先生は言う。

上記3)のためにも、専門分野は2つ以上もつこと(ダブルメジャー)、とはいえ、専門外にも興味を持ち、すべてを「π」のようにつなげることを提案されています。実際、生田先生は、ディズニーランドの考察や、デザインディレクターの川崎和男先生に教わったこと、「日本で一番大切にしたい会社」の坂本先生の書籍の内容を引用されています。

新規事業を生み出したいといながらも若手のアイディアに反対する大企業の幹部クラスの思考の課題も指摘。
「リスクを乗り越えるべき課題と考えず、回避すべき課題と考える」
この本について、ひとことで表現するならば・・・「自分のやりたいことを自分のやり方でやれ」ってことでしょうかw うん、そうしよう♪

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■プロの資料作成力
 (清水 久三子 著) 2014年 8月17日

hideに「外資系コンサルのスライド作成術」を勧めたら、「これも参考になるよ」と貸してくれた本。

前出の本が学術的な論点も踏まえた本であるのに対して、こちらは、プレゼン資料を作るまでのすべての工程を示したHow to本。
foxryo的にできていなかった、シナリオを作るところまでのプロファイリングシート、ストーリーボードのフレームは早速明日使って考えてみます。

プレゼンの目的は、思考の視覚化をして相手に行動を促すこと。難しいことではあるけれど、見ただけで語らなくてもいいくらいの明快な資料ができるようになりたいなぁ。

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a name="143"> ■会社の目的は利益じゃない
 (横田 英毅 著) 2014年 8月15日

  1. 真のお客様サービスを創造・実践する
  2. 考える−発言するー行動する−反省するという参画プロセスを重視し、社員の成長と自己実現の機会を高める
  3. お客様とビジネスパートナー、地域社会との発展的な関係構築から学習を重ね独自性と主体性を発揮する
これが、ネッツトヨタ南国のビジョン。会社にとっていちばん大切なのは、「全社員を人生の勝利者にする」ことであり、2つ目が一番大切です。だからこそ、トヨタの車という商品力で売れてしまうのはむしろ怖いことだと横田相談役は言われます。
〜誰もやらない「いちばん大切なことを大切にする経営」とは〜というサブタイトルにある「誰もやらない」というのは、訪問販売をやめたこともそうですが、ここにも2つ目を大切にしているのが表れています。

「これ以上の方法はないのかな?」「なぜこの方法を採用したのかな?」。上司はそう問いかけるだけ。教えることも、上位下達もない。自分が責任をもって実行するからこそ、さらに高みを目指すことができる。
だからネッツトヨタ南国の皆さんはイキイキしている。改めてそう思った内容でした。

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■外資系コンサルのスライド作成術
 (山口 周 著) 2014年 8月12日

最後の方に出てくる、「インクの量がどれだけ減らせるか」という表現にグッときました。ついついプレゼン資料に情報を盛り込みがちなfoxryoです。

プレゼン相手、シナリオが決まったら、各スライドで伝えたいことをシンプルに表わすために、グラフやチャートを活用する。foxryoが一番できてないのは、1枚のスライドで伝えたいメッセージを明確に絞り込むってことです。そのヒントがあった本でした。

  情報を整理する方法の数には限りがある by リチャード・ワーマン。

その方法とは、「5つの帽子掛け」であり、次の5つから分類を考えること。「カテゴリー、時間、場所・空間、50音、連続量(売上など)」

また情報は分類することだけでなく、必要不可欠な「信号」と「雑音」の選別も必要。

スライドを作るときは、そのスライドメッセージの主語と述語を縦軸か横軸かに合わせることで、より明確に伝わるようになる。

あと、「人の目線はスライドの左上から右下へ動く」というのを知り、ビックリ。右上と左下に重要なメッセージは書いても見逃しやすいというので、これからは気を付けようと思います。

参考として示されていた「ナポレオン軍のロシア遠征における兵士の数の変動グラフ」のような明確なメッセージの提示ができるように、引き続き、顔晴りますっ!

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■カモメになったペンギン
 (ジョン・P・コッター 著) 2014年 8月 3日

2007年に発売されてもうすでに絶版になっている101ページの寓話。2000年に大ブレイク(?)した「チーズはどこへ消えた」系の簡単に読めちゃう本です。チーズのはビジネスの状況対応ぽい内容でしたが、ペンギンのは危機を発見したらどのように周りを巻き込んでいくのかが、キャラクター設定をうまく使ってわかりやすく書かれています。

もしあなたが、たった一人では対応できない、しかも解決方法がわからない危険を発見したとしたら。

「危険だ!」と声をあげるにしても、誰にアプローチしますか? また、知識人と言われる人の活用や、反対勢力の制御、危険だとしらない一般の人たちへのアプローチは? そんなことが学べる本です。セオリー通りにはできないかもしれません。でも、本当に回避すべきことを伝え、うまく周りを巻き込むことができれば、解決へと向かうことができるのは確かです。

たとえば、ゆでガエルのようになった組織に危機感を感じたらどうするのか。事実やデータをいかに効果的に見せるか、自分の立ち位置を認識しながらアプローチを練ることって大事だと思います。

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■三ツ星で学んだ仕事に役立つおもてなし
 (黒岩功 著) 2014年 3月16日

人と経営研究所長の大久保 寛司さんから、「リーダーシップが学べるよ」とご紹介いただいた1冊。

自分が何を大切にしているか、そしてそのために自分がどう行動しているのか。結局、それが一番の根源なんですよね。そして、スイスで出会ったフーバーさんのように一人ひとりの個性と才能、そして家族のことまで知って、家族のように接する。それはお客様に対してもそう。「人を幸せにしたい」という強い思い。

そしてもう一つの思い、それは、フレンチをもっと気楽に食べてもらいたい、ということ。

予約、出迎えなど一つひとつのお客様との接点でMAXを考え、一人ひとりが行動する。そしてそれらを通じて繁盛する店ではなく、繁栄する店にする。お金では買えない価値(カリテブリ)はそうして生まれるのだと感じます。

また、「一緒に働きたい仲間を作れるか」、のところで

「仕事でのパイプ」ではなく、「人間としてのパイプ」でつながっていないといけない 。仕事でのパイプはちょっとした仕事の問題や上手くいかないことが起これば詰まった地、外れたりする。でも人間としてのパイプなら大変なことが起これば起こるほどしっかりつながろうとして強くなります。
と書かれていて、なんだかぐさっときました。 相手に興味をもって接することってとても重要だなと思うからです。みんなが輝けるようになるために自分ができることって何があるんだろうと思わず思考停止してしまいました・・・。
「大切なことを、大切にする」、それが仕組みにまで落とされて「できている」、というのはこういうことなんでしょうね。

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■日本でいちばん大切にしたい会社3
 (坂本光司著) 2014年 2月24日

前作に続き、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」創設のタイミングで執筆された本です。涙腺が弱いのか最初から号泣。

日本で一番大切にしたい会社は、人に対してとても優しい。そんなことで企業は成り立つのか、なんていう問いはない。そのために何をするのか、ということ。

憧れの靴をつくってお年寄を元気にする「徳武産業」、同業者からも憧れの存在となっている「中央タクシー」、社員とともに会社を築いた「日本レーザー」に、精神しょうがいがあっても働けることを証明している「ラグーナ出版」、全国一のシェアを誇るはんこ屋さん「大谷」、地域のお助け隊となって成長する「島根電工」。

きっとまだまだある。日本には効率だけを追うのではない経営の仕方もあるのだと認識できる、心温まる本です。

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■まんがでわかる7つの習慣
 (フランクリン・コヴィー・ジャパン著) 2014年 1月24日

すでに経営トップにWEB上で開示している月曜日の会議の資料。他部門から何度も修正が入る−。
あなたならどうしますか? 
foxryoは1つ目のは私がやって間違えようがないのでPPTを修正して、pdf化して、アップロードしたのですが、2つ目の指示は私にはわかりにくく間違えそうだったので、本人に修正を依頼。foxryoにとってはlose-winではなく、win-winにできたと思うものの、向こうにとってはwin-loseと思える依頼の仕方をしたと今思う。foxryoの論理だと「同じ部門から何度も締め切りを過ぎて修正をかけてくるのはどういうこと?」ですが、向こうの論理は「たった1ページだし、修正個所はちょっとなんだし、メールで書いたんだからわかるだろう。やってほしい」なんだろうなと。彼にとっては初めての修正依頼だし。そこでどういえばよかったのかといえば、「資料を正しく書き換えるために協力してほしい」という態度だったかなと。

書籍「7つの習慣」は、こうした人生やビジネスにおける成功のための秘訣が書かれていて、この漫画版は、1つの習慣ごとにストーリーと解説があるので、読みやすいし記憶に残りやすい気がします。

久々に7つの習慣に触れての自分なりの備忘録↓
見える世界は自分が作っている、自分で決める&できることをする、ビジョンと原則を持つ、大切なことを優先する、W-N-Winにする、評価せず聴く、違いを役立てる、刃を研ぐ。

うん、習慣化せねば!

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■ディズニーランド伝説のトレーナーが明かすミッキーマウスに頼らない本物の指導力
 (町丸 義之著) 2013年 9月11日

「冷たい集団」になっていないか。そこが一番印象に残りました。私の表現だと「仲良し組織」。町丸さんはやっぱり運営のプロで、運営とは人を動かすことで、そのためには、「属人化しない」ということが鍵なのだと感じました。

また、ディズニーのプロセスやルールは、すべて「ファミリーエンターテイメント」に向けてつくられていることです。特徴的なのは、OJTは現場でするけど、オンステージではやらないというところだと思いました。「新人はお客様に育ててもらう」という営業の方がおられたりしますけど、違いますよね。あ、ちょっと横道しれました。

正社員ではない人たちもビジョンに向けて自律的に動く組織を作ってみたいという方、部下がついてこないというリーダーは、この本、お勧めです。あわせて香取さんの本(↓)も♪

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■ディズニーランド最強上司の教え
 (香取 貴信著) 2013年 9月11日

章立てのタイトルを見るだけで、「社会人として大切なことはディズニーランドから教わった」を彷彿とさせ、なんだかうるっとしてしまいます。最強の上司とは、町丸さんのこと。そして読み進めていくと、町丸さんの超温かくも超厳しいわけもわかってきます。町丸さんは特別なのか? いつも町丸さんは北風で、それに対比して太陽の白さんの話が出てきます。どちらも素敵なリーダーで、香取さんを育てる熱い心をもつ姿勢に変わりありません。この本を通じて、人と本気で関わるとはどういうことかが学べました。
ふろくのCDも、香取さんと町丸さんの微妙な関係が醸し出されていて面白いです。

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■ネコに金星―ニッポンの猫写真集
 (岩合 光昭著) 2013年 9月 7日

いまNHKで放映されている「岩合光昭の世界ネコ歩き」。岩合さんは動物写真家。以前、紹介してましたね〜。ねこたちをこよなく愛する岩合さんの写真は、ねこの生き様が切り取られているよう。

ねこと人の運命を描いてみた そのねこたちが日本の都会からも地域からも消えていると岩合さんはいう。スペインなんかでは、ねこを大切にすると家が繁栄するといわれていて、その土地の人々とともに生きているというのに。

「かわいい」といって飼っていたねこを捨てる。そうして都会で増えた野良ねこを捕まえて殺してしまう。生きているものを人間のワガママでコントロールしようとしている。それは、いつか人間ももっと大きなものからコントロールされる運命を暗示しているのかもしれない。

今日のNHKの朝ドラ「あまちゃん」での、なつばっぱの言葉を思い出す。「誰のせえでもねえ。自然のええとごだげ利用して、自然のこええとこさ目ぇそむげて、そのうち忘れてしまう。それが人間の傲慢さだ」

岩合さんの写真から伝わる、精一杯生きるものを大切にする気持ちを持ち続けたいと思う。

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■ぼくらのアフリカに戦争がなくならないのはなぜ?
 (小川 真吾著) 2013年 8月17日
「食事はそこにいる人、すべてが分け合って食べるもの。誰が獲物をしとめようとも関係ない。これが私たちの伝統である。・・・(中略)・・・
私たちの村では自分が他人のために何かするのは当然で、それは自分自身の役割でもあるのです。だから“ありがとう”という言葉は存在しない。」

食べることも不自由なマレーシアのプナンでこう言われたのだそうです。これと同様に、アフリカの原住民の間にも、分け与える文化や争いを起こさないためのルールもあった。そうした民度の高い人々の住んでいたアフリカを、イギリスやオランダなどの欧州諸国は、「アフリカを発見した」といい、奴隷貿易に加え、植民地化し、いまでも資源の搾取を続けているのです。そうした歴史と支配の構造を知ることができ、私たちが何をすべきかも書かれています。アメリカだってインディアンやインカの人たちが住んでいたのに、欧州の資本家たちは自分たちの好き勝手にしたんですよね。企業の社会的責任。それも、彼らのそうした歴史が生み出したものだと改めて思う。やっぱり“新”日本式「四方よし」でいかなければ!

この本は、私も応援しているNPO法人テラ・ルネッサンス理事長の小川さんが書かれた書籍です。ウガンダに駐在して、元子ども兵士社会復帰プロジェクトを現地で指揮されてきた、その思いと戦争のない未来への希望がつづられています。

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■「教えないから人が育つ」横田英毅のリーダー学
 (天外 伺朗著) 2013年 6月10日

ネッツトヨタ南国の横田さんのリーダーシップを、フロー経営を提唱されている天外さんが紐解いた1冊。横田さんの言葉がそのまま掲載されているので、一緒に話を聴いているような感じがしました。すでに「問題対処を排除する」というコラムで感想を書いてしまったような感じになっていますが、根底にあるのは、人の能力・成長を信じている、ということなんだと思います。

象徴的なのは「失敗することを期待する」という言葉。

人は「自ら」という人間性を発揮できるところで成長できるんでしょうね。だから、上から与えられたものではなく、みんなが決める理想の会社、みんなが決める経営理念、みんなが決める理想の社員像をアンケートなどで引出し、「自分たちが決めた」ものへと向かっていける。

そういうプロセスを組み込むことで一人ひとりの「やりがい」へとつながっていく。うん、これから「どうしたい」かを折に触れみんなに聞いてみようっと。

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■ディズニーランドであった心温まる物語
 (香取貴信 監修、東京ディズニーランド卒業生有志著) 2013年 5月 3日

電車の中で読まなくてよかったw キャストとゲストの心のふれあいが琴線になんどもひっかかって涙がぽろり・・・。

一番心に残ったのは、ディズニーのサービスの原点。晴れ着をきてこられるお客様への対応のくだりです。ふむふむと読みすすめていたら、「Be quiet!」というアメリカ人のトレーナーの言葉にびっくり。その対応は、自分たちにとっての議論だったんです・・・。
「僕らはどのような事情をお持ちのお客様であっても、このパークの中では、誰もが子供の頃のように何の心配もなく、自由に夢の時間を楽しめるようにしたい。それが僕らが掲げるポリシー“すべてはお客様のために”のはずだ」
ついつい、目の前の問題の対処に走ってしまいがち。そうではなく、自分たちの使命である、お客様の思い出をつくるために何をしたらよいのかを考えることが一番大事。そこがぶれないのがディズニーのすごいところです。

そして、その思いを胸にキャスト一人ひとりが自律的に動くのもすごいところ。ディズニーランドの思い出は、そうしたキャストとゲスト双方がふれあうことによって創りだされているということも、26話を通して伝わってきます。特に震災後の営業再開の日の様子からも伝わってきます。

この心温まる話の詰まった本は、「東日本大震災で被災した子供たちに何かできないか、そうだディスニーランドに遊びに来てもらおう!」という香取さんの思いに賛同したディズニー卒業生の皆さんのあったかい心が創り出しました。この本の印税は子供たちのパスポートに替わります。会社で買っちゃったので、もう1冊買って誰かにプレゼントしようっと♪

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■今日もていねいに。
 (松浦 弥太郎著) 2013年2月10日

びろちゃから読むようにと指令のあった本。「暮らしのなかの工夫と発見ノート」が副題なだけに「暮らしの手帖」の編集長さんの執筆。

自分プロジェクト、読書=旅、壊れたときがスタート、一人という贅沢、基本条件は孤独、変えるときは三段階で、などなど、こういう風でもいいんだ、こういう考えかたもあるんだと思えるものが多い。
自分なりの心地よいスタイルが確立されることって自信を持つうえで大切。修身と共通する内容です。

人の話を徹底的に聴くこと、最近できてないなとかいろいろ気づくことがありました。まずはそれから始めてみますw びろちゃ、ありがとう♪

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■海賊とよばれた男
 (百田 尚樹著) 2013年1月10日

「お客様に正当な価格で石油製品を提供する」

そのためには、世界を敵に回してもこの正義を貫き通す。そんな人が日本にいたんだと知りました。損保会社に勤めていた父がいつも「ガソリンは出光で」と言っていたのを思い出します。私が車に乗るようになってからは、出光ってガソリンが他社に比べて高いという印象なのは、いまだに世界のメジャーたちが出光を葬り去ろうとして仕掛けていることなのかもと想像してしまいました。そして今の出光は・・・。妹がパートで働いていたときの話を思い出すと、いかに創業者の思いや会社の風土を引き継ぐことが難しいかも考えさせられました。

創業〜海上販売〜業界の統制〜タンカー建造〜戦争〜米国メジャー石油会社との戦い〜イランとの石油取引〜精油所建設などなど、創業から60年ほどは様々な出来事が怒涛のごとく押し寄せて、乗り越えていく国岡商店(本の中での社名)。店主は「人間尊重」を掲げ、従業員を家族同様に扱い、馘首なし、タイムカードなし、定年なしの家族経営を貫きました。並大抵のことではありません。国岡店主の生き様にはブレは一切ありません。(本だからかな)

「ヨーロッパは物を中心とした世界ですが日本は人を中心とした世界です」とフランスの文学者マルローに語った言葉や「日本はかくありたい、国岡人はかくあるべし」ということが常に揺るぎなく彼の中にあります。
この本を読んで、イランとイギリスBP(石油会社の名前)や英米との関係が理解できたし、原子力にシフトした電力会社やそれを主導した政府の意図がなんとなく読める気がしました。

まだ石炭が主流の時代から石油という資源の可能性にかけた先見の明と資源を自社や業界の利益ではなく、世界中の人たちのために有効に使いたいという思いの強さが傑出しています。いま、国岡さんが生きていたら日本や世界の状態をどう思われるのだろう。先人の偉業を土台に成長し、誇りを持ってグローバルで物事を考えなければとひしひしと感じました。

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■NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法
 (マーシャルBローゼンバーグ著) 2013年1月5日

Nonviolent Communication 直訳だと「非暴力コミュニケーション」。略して「NVC」。この本から学んだのは相手も自分も肯定し思いやりを持って接すること。以前、衛藤先生から「怒りの前には必ず期待がある」と教わりました。まさにそれです。人は自分さえも「こういうものだ」と決めつけてそこにある感情を無視して片づけてしまう。そこに気づくところからコミュニケーションをはじめようということです。NVCでとらえられると自分がたぶん楽になる。

NVCの要素は「観察、感情、必要としていること、要求」の4つ。自分や相手が怒ったり悔んだりしていることを明らかにして伝えるプロセスは次の4つ。この順に伝えていけばいい。
  1. 自分の人生の質を左右する具体的な行動の「観察」
  2. 観察したことについて抱いている「感情」
  3. そうした感情を生み出している価値、願望、「必要としていること」
  4. 人生を豊かにするための具体的な行動の「要求」
この本を読み進めて具体的な対話例を読むと、なるほどなと思えるし、理屈や理想論は理解できるものの、これができるかというと・・・。それでも少しずつでも実践していき、自分や相手に寄り添えるコミュニケーションをしていきます。

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■アインシュタイン150の言葉
 (ディスカヴァー21編) 2012年12月30日

納会のビンゴで当たった本w
たくさん素敵な言葉がある。気に入ったのを5つ列挙。
  • わたしには特殊な才能はありません。ただ、熱狂的な好奇心があるだけです。
  • わたしは、一日100回は、自分に言い聞かせます。わたしの精神的ならびに物質的生活は、他者の労働の上に成り立っているということを。
  • 人は海のようなものである。ある時は穏やかで友好的、あるときはしけて、悪意に満ちている。ここで知っておかなければならないのは、人間もほとんどが水で構成されているということです。
  • わたしたちはいつか、少しはものごとを今より知っているようになかもしれないが。しかし、自然の真の本質を知ることは永遠にないだろう。
  • 何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない。
人も自然も永遠にわからないものだからこそ、好奇心が生まれ、何かを見つけて創りあげていく。数学、物理、芸術、文学・・・。人はそういう営みを指向してしまう生き物なんだろうな。そして、この言葉が人である責任を突き付けている気がした。

「人間の邪悪な心を変えるより、プルトニウムの性質を変える方がやさしい」

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■「論理力」短期集中講座
 (出口 汪 著) 2012年12月24日

 設問1: この“ふと”はどこにかかるか

といった国語のテストありますよね。
あれ、適当に答えていました。文の構成なんて全く考えていなくて、「だいたいこれ」みたいな回答だから、正しかったり間違ったりするんですね。一文の中にも構成がしっかりあり、それを読み解けば算数みたいに答えがわかる。へぇ〜×20

ただ、やっぱり習得するには数をこなさないとと思う。文を論理的に見る癖、要約する癖をつけなきゃ。この本を読み終わっての正直な感想です。とりあえず、会社の机の上において、時々編集作業で収拾がつかなくなったらこの本を冷静になって開いてみよう!
ロジカルシンキング習っても結局できてない自分が言うのもなんですが、国語なんて大丈夫といっている、そこのあなた♪ 読む価値ありと思います♪

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■映像本 いい会社をつくりましょう
 (塚越 寛 著、大久保寛司 監修) 2012年11月18日

これは、伊那食品工業の塚越会長と従業員の方を大久保さんがインタビューしている映像が文字化されたものです。 (正確には文字化されているのは塚越会長のインタビュー部分のみ)

毎年伊那経営フォーラムで塚越会長のお話を拝聴しているものの、こうして根源的な部分と事実とが端的にまとめられていることに感動です。

 「企業は人なり」

人が会社を構成している限り、人の成長以上の成長はないのですよね。社員の幸せを第一に考えた塚越会長の思いがあふれる内容です。
  • 永遠の真理に沿ってる企業が残る
    「この宗教はもう古いからやめろ」ということはない=永遠の真理
    宗教の根源は、「忘己利他」(by 最澄)。そしてそれはビジネスにとっても大切。
    社長である自分であれば、自分の財産より社員の幸せを大切にすること。
    やさしく、は忘己利他
    たくましく、は利益。
    このバランスが大事
  • 学ぶとは
    「学ぶ」とは、どう生きるのが正しいのか、人間はどうあるのが正しいかを知ること。 それ以外の自分の職業に必要な技術、技能や知識は、「習得」という。
やさしいだけでなく、たくましく、というところでは、 「どうしてこんな不自由な思いをしているんだ。買いなさい」といつも社員に言われるのだそうです。 「これが定着する」と思ったら、社員にとって快適だし都合がいいものは早く取り入れる。たとえば、携帯、スマホ、ETCなどなど。それは、社員へのやさしさであると同時に、買わないことで「これがないからできない」という社員の言い訳はなしね、というたくましさの醸成でもあります。

塚越会長の薫陶を受けながら育った社員さんとのインタビューでは、地域社会から愛されている会社であること、組織の垣根もなく、いい人であると同時にたくましさが伝わってきます。やっぱりいい会社だぁ♪

ご興味があれば、amazonからどうぞw

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■世界旅ガール
 (中鉢 明子 著) 2012年11月1日

 「目標はマリに学校を建てること」

という発言と豪快な笑顔をテレビで見て彼女に興味を持ちました。女性たった一人でアフリカやインドを旅した果てにどうしてそう思えるようになっ吸収したたのかなって。旅の様子はほとんどバックパッカー。どこでも生水飲んでます。泊まるところもいきあたりばったり、その場で友達になった人の家に泊まったりしてます。アフリカ内を陸路でぎゅうぎゅう詰の大型タクシーに乗って600キロくらいを何日もかけて移動したり・・・。いや、ありえないでしょうという経験がいっぱいつまっています。五感を研ぎ澄ませて、笑顔を見て信じられると思った人を信じる、その地のものを信じる(郷に入れば郷に従え)。信じる懐の深さを彼女は持っています。アフリカの人たちは生きていることが幸せ、高くても電話をするのが好き、などなど、いろんな土地のいろんな人のいろんな視点を吸収して、いまの彼女がある。すごく力強いです。生命力にあふれてます。彼女に会ってみたいなと思ってしまいましたw

ガーナのリゾートホテルの中庭のバーのレジのそばにこんな張り紙があるそうです。

 "Expect the unexpected"(予期しないことを予期しておけ。)

なんか深いいですよねw
マリに学校を建てる夢は、マリで家族同然にお世話になった人たちへの恩返し。いつか夢が叶うよう応援したいです。

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■チャレンジを楽しむ
 (平野 幸久 著) 2012年10月28日身に着けて

うちの会社の社外取締役でもあられる中部国際空港セントレア会長 平野さんの著書。トヨタ時代の英国工場立ち上げ、スケジュール・コストともに半端ないチャレンジと初年度から黒字という成果を出されたセントレア立ち上げ・・・。特にセントレアの立ち上げに関しては、業界の常識ではなく、標準化による作業の効率向上、何がお客様にとっての価値なのかを軸にした、空港の設計、店舗、サービス、イベントがふんだんにもりこまれています。改めてセントレアを利用した時のことを思い出すと、確かに移動も楽だし、到着ロビーに誰かを迎えに行っても迷うことがないです。空港に着いたらいつでもチェックインできる「エニータイムチェックイン」、いつか実現していただきたいです。平野さんの考え方はとてもシンプルでフェア。そこで働く人とお客様、そして業者にとってもどうなのかが貫かれています。静かで強い、そんな印象を持ちました。

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■松下幸之助 元気と勇気がわいてくる話
 (岩井 虔 著) 2012年10月 8日

松下幸之助翁がPHP研究所創設される際、メンバーに選ばれた岩井さん、すごく素直な心の持ち主です。その良さを損なうことなく、翁はその才能が開花するよう問い掛け、発言を求め、松下幸之助翁の経営道と人間道を受け継ぎ、広く伝えることになった人のように思えます。内容は翁のエピソードなものの、やはりそれば岩井さんの目を通した翁なのです。
素直な心とは、「聞く」、「言う」、「行なう」の3つの素直さを持っていること。そしてそれは、積極的な人間道のあるべき姿。いつも大所高所から俯瞰し、人と接する時も真剣。そういう情熱を自分は時々持てていません。人に対しても自分に対しても素直さに欠ける発言は、少しでも減らしていこうっと。

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■指導者の条件
 (松下幸之助 著) 2012年9月20日

指導者が代わっても永続する組織へ−それをテーマに松下幸之助翁がまとめた102の条件。歴史を引用しながら人としてどうあるべきかが書かれています。
「よもの海みなはらからと思う世に
 など波風のたちさわぐらむ」

日露戦争の年に明治天皇が詠まれたものです。人類みな兄弟、調和共栄を祈っておられたのです。102のうちこれを取り上げたのは諸外国との領土問題の影響かもしれません。ただ、国と国、会社と会社、人と人、戦わずして勝つというか、お互いがともに栄えようとすればもっとhappyな社会ができるのではないかとつくづくと思うfoxryoでございます。

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■人を幸せにする会社
 (坂本光司+価値研 著) 2012年8月26日

社会から共感を得る企業では、利益に先行する3つの指標@経営理念力、A人財育成力、B信頼形成力という目に見えない資源形成に取組んでいる。
小口過ぎて売れない魚を売れるように流通改革した「旬材」さん、障がい者雇用をなんとかしたいとパン屋さんに取組んだ「スワン」さん(ヤマト運輸の故小倉さん)など社会課題を事業化したり、自社の事業を通じて社会共通の価値を創造している会社12社がとりあげられています。従業員、お客様といった会社を取り巻く人々から自分たちの事業への共感を得られたら、「未来永劫の繁栄」へとつながっていくのだと思います。

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■Be Happy iwago mitsuaki radio essay
 (岩合 光昭著) 2012年8月15日

動物たちの毎日を垣間見ることができるフォトエッセイ。岩合さんの動物との距離やその土地のイメージが目に浮かぶような文章に、人と動物とのかかわりを感じます。サファリという言葉は昔は狩りを意味したとか、アフリカで絶滅寸前にあるホワイトライオンの名前が、ズールー語で「Be happy」(「ジャバラニ」)だとか、アザラシの赤ちゃんは近寄ってくるけど、人だと分かると後ずさったり、シロクマ君が花畑にいたり、リスが花を食べたり・・・。自然界の掟を通して、世界は厳しくも美しいものであると再確認できます。人間も動物。地球上で厳しく美しくいきてかなきゃ。

●デジタル岩合 動物写真家・岩合光昭 公認ホームページ:
 http://www.digitaliwago.com/index.html
 カナダの赤いヒメヤナギランの花畑の中のシロクマ君をみることができます♪

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■柴田秋雄のホテル再生物語
 (柴田秋雄著) 2012年8月12日

「日本一幸せな社員」をつくる〜というのが、この本のサブタイトル。
「どうやって黒字にするかよりも、どうすれば従業員たちがこのホテルで働いて幸せだとかんじるかどうか。幸せと感じることができたなら、会社は黒字になるかもしれない」
この壮大な仮説を真摯にそしてハートフルに一人ひとりの従業員とコミュニケーションを通して実現されました。現在改装休業中となっている、ホテルアソシア名古屋ターミナルの再生物語です。
身近にあったのに、経営不振に陥っているのさえしりませんでした。休業前の頃、松坂屋側から名古屋駅に向かうとき、喫茶店の前で川上屋の栗菓子やケーキをワゴンで売っていて、そのうち喫茶店にも寄ってみようかなと頭の片隅にあったくらいでした。
ホテルで働く人たちの「自信」を取戻し、情報開示をし、皆で理念やビジョンを作りあげ、労組含め、自分たちでホテルを新たにつくりあげようとする心優しくたくましい人たちばかりになりました。
東海豪雨の時のエピソードは感動です。喫茶店にいた方だけでなく、帰宅困難者のためにロビーを解放し、テレビを置き情報が入るようにし、椅子をだし、毛布も配っり、朝にはスープを出したりされています。ホテルに宿泊されるお客様ではないのに。私も23時くらいに帰宅しましたが、あの時アソシアでホテルのテーマである「人に優しく」を地でいくスタッフの皆さんの活躍があったのを初めて知りました。売り子さんがホテルの方だったとは、ビックリです。
みんなが輝けるホテルづくりを明るく、辛抱強く取り組まれた柴田さんに大きな人間力を感じました。この本、おすすめです。

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■人に必要とされる会社をつくる
 (松浦 信男著) 2012年8月10日

読み終わって心がざわざわしています。松浦社長の阪神・淡路震大災直後のNさんとの出来事は本を読んで初めて知りました。想像を絶することが次々と起きた、それらすべてを結果的に活かし、今の経営があるのです。あの情熱は、松浦社長の中にもとからあったものではあるけれど、震災直後の出来事が揺るぎない信念へと高めていったのだと思います。経営者でもない私では、想像できることは全くなさそう。

「従業員が誇りを持てる会社」づくりに関わる私がこの本から学べることは、何か、と考えるのも松浦社長からすると違うんですね。
「会社のために君がいるのではない。自分のために会社があるんだ。だから徹底的に会社を利用して自分が成長しろ。君がどれだけ会社を利用したところでつぶれたりしないから遠慮は無用だ」
会社のためにそういう会社を目指すのではなくて、自分がそういう会社を作りたいと真に思ってチャレンジするかなのだと思う。そのために「強い心を持て」と説く。
@経験しろA数字に置き換えろB自分で見て考えろC自分のキャラを明確にしろD本を読めE人生を俯瞰しろF相手を一瞬でも思えG心はニュートラルに保てH愛する人を持てIいい人に会えJ人をあなどるな。
ちょっと要約しすぎたかも。つまり、「人に必要とされる会社」とは、関わるすべての人と一緒に成長しようとする会社なのです。

●万協製薬URL:http://www.bankyo.com/

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■ソーシャルデザイン 社会をつくるグッドアイディア
 (グリーンズ編) 2012年6月27日

サブタイトル通り、素敵な未来を自分たちで作っていくためのポジティブで楽しくなるアイディアがたくさん詰まっています♪
フランスのおばあちゃんたちが毛糸で帽子などの小物を編み上げる「ゴールデンフック」、東京のタバコの代わりに「シャボンステーション」、スウェーデンの「スピード・カメラ・ロッタリー」。3つ目のアイディアは、平均時速を守った人に宝くじを当てる、というもの。「守っても何にもならない」から、「宝くじが当たるかも」が意識され、22%も平均時速が下がったそうです。へぇ×20。

などなど、世界各地でいろんな社会課題への取り組みがされています。

その中でもたった1枚でできる活動が2つ載っています。一つは世界自然保護基金(WWF)がハンガリーで行なった寄付を呼びかけるPR活動。家族連れの多いショッピングモールで、たった1枚のチラシをパンダ(の着ぐるみ)1号がエスカレーターの下で渡し、降りるところでパンダ2号が回収、パンダ2号はエスカレーターで降りる人にチラシを渡し、パンダ1号は回収して次に登る人に渡す・・・。印刷枚数1枚という省電力・省資源で、エスカレーターでじっくりチラシを読んでもらえて、話題にもなって寄付もしてもらえる。素晴らしいアイディア。もう一つはこのサイトでも紹介したことのある、ニューヨークの女性デザイナーが1枚の黒いワンピースを1年間着回しつづけるというもの。限りがあることは楽しい、知恵が生まれるって思える。

この本の編集をしているグリーンズのサイトも参考にして、ネガティブな「リアクション」からポジティブな『アクション」に変えるヒントを見つけたいなと思ったのでした。

●グリーンズ サイトURL:http://greenz.jp/

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■あなたの中のリーダーへ
 (西水美恵子著) 2012年6月24日

パキスタンの山奥で鬼をみた・・・
から始まるこの本の著者は、世界銀行副総裁をつとめられた西水美恵子さん。

世界銀行の使命、ビジョンを描き、共に働く仲間の家族の幸せまで考えた働く環境づくりをされてこられた方です。その根底には、国民総幸福量を掲げるブータンの雷龍王4世の教えが息づいている。震災後の雷龍王5世ご夫妻の訪問は記憶に新しい。その清々しさは、いまも私の心に焼き付いている。おそらく人としての理想の姿だから。

国や政府や誰かに頼るのではなく、自分自身がリーダーであればいい、ということをひしひしと感じました。まさに先日の伊那経営フォーラムでのお話であり、故ケネディ大統領の演説「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたがこの国のために何ができるのかを問うてほしい」 です。

電気新聞でのコラムを編集したもので1つのお話が3ページほど。どれもパワースピーチの基本が使われていて、電車の中でつい涙してしまうことも。もう一度読み返しますっ。

☆パワースピーチの基本(書籍から引用)
  • 始めは単刀直入に力強く。冒頭の1分はプライム・タイムで視聴率最高。挨拶などの無駄使いで落とすと、絶対元に戻らない
  • 声量を下げる。耳はうるさい声を避け、静かな声に聴き入る。
  • 専門用語は絶対禁止。わかる人も、わからない人も感心などしてくれない。伝えたいのは内容だから、浮かう言葉は簡素に限る
  • 沈黙も語彙の内。スピーチの段落や、協調したい言葉、訴えたい種子は聴衆に見えにくい。前後に沈黙を入れると、見える。
  • 言葉で絵を描く。人間の脳は物語や実例、色などに正反応して覚えが良くなる
  • 無テーマの演説は、退屈な演説。テーマは簡単明瞭に、ひとつに限る。複雑なテーマや複数のものは、テーマなしとおなじこと。
  • 終わりは感情を込めて。感情なしに感動はない。

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■「江戸しぐさ」完全理解―「思いやり」に、こんにちは
 (越川 禮子、林田 明大著) 2012年3月5日

・「ありがとう」には、「おたがいさま」と返す
・「わからない」というのは稚児言葉。
 「お尋ねします」と聞く
これ、江戸しぐさのほんの一例です。
「ありがとう」って言われたら、「どういたしまして」と答えることを教わってそうしてきたので、ちょっとビックリ。とはいえ、「どういたしまして」は「やってあげた」感が伴う。
【如何(どう)致しまして】1.相手の礼・わび・称賛などの言葉に対して、丁寧に打ち消しながら返すあいさつの言葉。 2 相手の思っていることが事実とまったく反するときに用いる言葉。 by デジタル大辞泉
「おたがいさま」はいいような気もするし、相手が目上の人だったら、ちょっと言いにくい気がする。そこんところはどうなんでしょうね。2つ目の「わからない」は子供の言葉だっていうのにもまたショック。使わないようにしようと思いつつ使っている気がする。江戸の講は、人を育てる格好の場だったのだと改めて思う。詳しくは ここもクリックしてみてください。

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■プロ研修講師の教える技術
 (寺沢俊哉 著) 2011年12月25日

@場を用意する、A興味をひきつける、B相手に答えてもらうという3つの切り口から、ノウハウがこれでもか、というくらい詰まっています。この本の構成自体が、教える技術を実践したものとなっているのがやっぱり寺沢さん、さすがです。
自発的な学びを引き出すモンテッソーリ教師12か条、学ぶことのメリット、「共感→意外性→納得感」のストーリー展開、振り返りを促す質問、質問が出ないときや想定外の質問への対応方法、受講後のツールの提供など、なるほど、と思う内容ばかり。これが全部出来たら研修は受講したら終わり、になりがちなところをサポートできるかもしれない。

軌道修正のところで、発言が長い場合、「ありがとうございます。大切な話ですのであとでじっくりお聴かせください。時間が迫っているので次の人にご意見をいただいてもいいでしょうか」といって、了解を取り付け、ホワイトボードに「○○専務のご意見=営業改革の必要性」といったタイトルをつけてあとから触れる、というところ、応用して使ってみたいです。人をコントロールしようと思うのではなく、何事も感謝から入るのが基本ですね。一つずつ実践します。
この本、研修だけでなく、日常のコミュニケーション、文章作成、プレゼン、会議、と様々なところでとっても役立つと思います♪

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■日本一心を揺るがす新聞の社説
 (水谷もりひと 著) 2011年11月5日

昨今のマスコミや新聞は、時代の流れや誰かを責める論調で多くを占められている。スポーツなどは大丈夫かなと思いきや、大相撲問題では、やはりそういう論調だったのを思い出します。

そんな中で、みやざき中央新聞に毎週掲載される社説が光る。人々が真摯に生きているその姿を捉え、心温まるいい話として伝えている。編集ポリシーとして、「読んでいると何でかわからないけど人生が豊かになる新聞」を目指しているからだ。

1つめの「いのちをいただく」でいきなり涙。私たちが生きていられるのは、多くのいのちをいただいているからなのに、そのことをすっかり忘れている。心を込めて手紙を運ぶ郵便配達人の話、プライドは自分でつくれるとチャレンジする話、あっという間に読みきっていました。
イチロー選手の話や西田先生の話も素敵だけど、世界には同じくらい素敵な人たちであふれている。それを知ることができて心があったかくなりました。「その2」も発刊されているので、買ってみよう。

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■神様の女房
 (橋 誠之助 著) 2011年11月1日

松下電器産業(現パナソニック)の家族経営を支えた、松下幸之助翁の奥様「むめの」さんの物語。 松下は、幸之助さんがアイディアと経営を、むめのさんが人財育成を、と二人が二人三脚で基盤を創り上げていた。むめのさんは、幸之助さんの夢のよき理解者であり、支援者であった。その貢献は、のちに松下が家族経営から大企業へと生まれ変わるとき、幸之助さんが発表する水道哲学と松下綱領という松下を一つに結び付ける価値観へと集約されていった。

むめのさんの行動から、準備の大切さ、縁をつなぐ大切さ、相手に尽くすことの大切さを学びました。準備不足が否めないfoxryoとしては、ここを中心に改善しますです。

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■中村天風の生きる手本
 (宇野千代 記) 2011年10月23日

「お前の頭の中にはいらぬ屁理屈ばかりが詰まっている。
 それを空にしてこない限りはお湯を満たすことは出来ない」

インドのバラモンにこういわれた天風さん。

水をいっぱいにはった器に、同量のお湯を注ぎ込むことはできない。人は知らず知らず、「学びたい」といっても、自分の理論・理屈をもとに取り入れるものと入れないものを取捨選択している。それでは、何も学ぶことにはならない。そういう学び方、私はしたことがない、と思った。頭を空にすることって難しい。

天風さんは、コロンビア大学で主席で医者の免状をとっても知らなかったことを、インドで学ぶ。

人も地球上に生きている生命すべて、もとをたどるとガス体。人が生まれてきた理由、自然治癒力のこと、などなど。

心と身体を切り離して健康はありえない。一番効果的なのは、怒りで血を汚さないこと、眠る前に心を一番いい状態にして眠ること。

1876年に生まれ、何不自由もなく育った若者が軍事探偵として働き、生死をさ迷う病にかかり、インドの修行を経て独自の思想感をもち、92歳に亡くなった。天風さんの話は20年ほど前に知って読み、その時は、合点するのに、また忘れて元通りに。冒頭の「学ぶ」、吸収する、ということがいかに難しいかを実感する。

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■ONE PIECE STRONG WORDS(上巻)
 (尾田栄一郎 著) 2011年3月23日

はい、マンガと侮ることなかれ、です。ONE PIECEの世界は、勇気と希望にあふれている。内田樹先生の解説があり、それがまた秀逸。正義は自分が決める。まさに多様な世界。それもあって世界なのだ。

61巻分の言葉のチカラ! ってあります。作者が選ぶのもふむふむと思えますが、私としては載らなかったこの言葉が好き。↓
「失ったものばかり数えるな!!! 無いものはない!!! 確認せい! お前にまだ残っておるものは何じゃ!!!」

ていうと今回の書評じゃなくなるので、3つほど。
やっぱメリー号との別れの言葉。そしていまグっと来るのは、サウロがロビンにいう言葉「おめェチビのくせに色々苦しそうだで笑ったらええでよ! 苦しい時は笑ったらええ」

最後の一つは、レイリーがルフィにいう言葉「“疑わない事”。それが“強さ”だ。」

自分を信じてやれることをやろう。

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■コンスタンチノープルの陥落
 (塩野七生 著) 2011年2月13日

ヨーロッパの宗教観、トルコという国の成り立ち、民族性みたいなものが、私にとっては一挙に理解が進む一冊でした。ビザンチン帝国が滅亡するまさにその過程を書き遺したビザンチン人、ベネチア人、ジェノバ人、トルコ人たちから見た史実をもとに構成された物語り。

ビザンチン帝国をベネチアやジェノバが守ろうとする国としての特異性、コンスタンティヌス帝の存在、不落と言われたビザンチン帝国首都のコンスタンチノープルを攻めるトルコのマホメット2世の執念と戦法、かなりすごいです。

トルコが宗教に寛容だったところをみると、マホメット2世の征服欲は、富める国への憧れの裏返しだったんじゃないだろうか。オスマントルコ帝国の首都となったイスタンブールの街に乱立するミナレット(尖塔)は、コンスタンチノープル陥落後、教会の鐘楼がモスクに模様替えされた跡。すぐさまトプカプ宮殿が建てられ、征服した国々からその国の国宝ともいえるものを献上させたのも彼の憧れと知識欲だったのかも。

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■NO LIMIT 自分を超える方法
 (栗城史多 著) 2010年11月13日

 「壁を作っているのは、誰でもない自分である」

それを単独無酸素登頂に挑みながら、身をもって教えてくれる。それが栗城さん。この9月にもエベレスト頂上からの映像中継に再挑戦。ていうか、登ること自体が困難なのに、そこまでしたい理由とは。それは、世界中の人とつながること。

そのためには、躊躇しない。小さな一歩でもいい。一歩を踏み出すことで、小さな枝が生まれ、そこからつながる未来が変わる。嫌なこと、苦しいことこそ、超えた先に何かがある。だから楽しめ。

そう言って栗城さんは挑戦し続ける。そしてその姿に、私も自分を超える一歩を踏み出さなければと思える。小さなことでも自分がやりたいことは口に出して諦めない。そんな勇気がわいてくる。

●栗城さんサイトURL: http://kurikiyama.fc.yahoo.co.jp/1/
●栗城さんたちの講演会が1月に名古屋であります。詳しくはこちら→http://93.xmbs.jp/pyon18/

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■好信楽 森田光徳聞書
 (沢辺 克己著) 2010年11月4日

シャボン玉石けん社長 森田光徳さんの経営哲学書。「合成洗剤を“好”み、儲けを“信”じ、人生を“楽”しむ」。その人生が一転。合成洗剤は人体にも地球環境にも“毒”だと身をもって知ってから、この儲かる商品を捨てたのです。それからは本当に茨の道。

儲からない商売に離れていく従業員、純度の高い石けんを生産できない業界大手からの横槍、委託工場の閉鎖、次々と難題がふりかかってきます。

そのような逆境においても、石けんの良さを信じ、その石けんのファンだけを頼りに、倒産の危機にも見舞われながら、18年の歳月をかけ、ビジネスを軌道に乗せ、成長させてこられました。
シャボン玉石けんの良さを信じ働いてくれる人だけを採用、食品工場のように綺麗な自社工場の建設と工場見学の開始、解説本「自然流せっけん読本」の執筆、通信販売のファンを大切にし、対応する・・・。

この本には「いい訳」が見当たらない。信念を曲げず、さまざまな知恵を絞り、石けんの良さを伝えた結果が、いまここにある。
「好信楽」は本居宣長の学問に取り組む姿勢を表したもの。今の森田さんは、「シャボン玉を“好”み、“信”じ、“楽”しんでいる」。楽しまないと続かない。うん、ほんとそうですね。

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■日本辺境論
 (内田 樹著) 2010年7月31日

「君が代」って、いつどうしてできたのか。
「国旗」って、いつどうしてできたのか。

知っていそうで知らないこと。

「日本」という国の名前の位置づけも・・・。

それらを知ることで、日本て、そういう思考なんだ、と考えさせられました。最初は「えぇ〜? そうかなぁ、そんなことないんじゃない?」って思っていたのですが、読み進めるうちに「う〜ん、そうなのかもしれない」に変わりました。ここ数十年でも、アメリカには品質管理がある、いや、ブランドだ、CIだ、マーケティングだ、CSだ、MBAだ・・・。ほんと日本発はいずこに。
そういう意味では自分自身もそういう考え方をしているのかもしれない・・・。学校では教えてくれない日本を考える本です♪

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■話すチカラをつくる本
 (山田 ズーニー著) 2010年6月28日

結局、「問い」を立てることが、話すにしても書くにしても重要なんだなー。そして、相手を理解することも。すぐに打ち解けられる人と打ち解けられない人の差はそこにある。

「早く元気になってね」という言葉は相手のためか。ズーニーさんのお母さんの話は自分の発言が本当に怖くなった。

「この人の話は聴いても大丈夫」と相手が思う鍵はどこまで相手を理解できているか。「相手の聴きたいこと」を話すか。自分が話したいことは本当に相手は聴きたいと思っているのか、自分が話したいだけでは? 相手にとって興味のわく内容にするには、自分に問うこと、なんです。

また、過去、現在、未来のつながり、社会、自分、世界のつながり。フレームで考え、つながりを示すこと。うん、実践あるのみだ♪

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■働く幸せ
 (大山泰弘著) 2010年6月13日

なぜ、日本理化学工業は知的障がい者の雇用率70%という会社となったのか、その歩みがこの1冊でわかります。
「知的障がい者の雇用率70%の会社」は、「きっと助成を受けてるに違いない」「安い給料で障がい者を働かせているに違いない」「チョークだから障がい者でも作れるんだ」「障がい者が作ってるから不良品があるんじゃないか」という様々な偏見を吹き飛ばす、事実を持っています。

給料は健常者と同じように昇給だってしていきます。健常者と同じように、成長したら昇格もあります。JIS規格を上回る品質で市場に製品を出しています。利益だってちゃんと出しています。「思い」や「同情」だけでビジネスは成り立ちません。ビデオカセットの組み立てだって、工夫をしたら健常者と同じ数量を、不良品も健常者より少なく生産することができました。

「人の能力を最大限に活かす」その一点で、工夫を凝らし、ほぼ障がい者だけでJIS規格品が生産できる。障がい者ではなく、彼らをプロとして扱い、「結果」を出しているのです。

でも、それができるのは、「働く幸せを大切にしたい」「障がい者を主力とする会社をつくろう!」と決めた日本理化学工業だからかもしれません。
途中で仕事を投げ出して帰らされてしまう子を6年もかけて、プロにしたエピソード。「仕事がしたい」という思いが徐々に強くなり、自分の我をコントロールしようとする変化をみんなが見逃さない。そして諦めずに待つ。いまでは、その子は後輩や同僚を助けることができるまで成長しています。感性は3歳までにできあがる、と大山さんはおっしゃってましたが(この本に書かれていますが)、そうではないのかもしれない。その人の才能を見つけて、根気強く待つことができたら、というか信頼して待ってくれる、応援してくれる人が周りにたくさんいたら、何歳であっても変わることができるのかもしれない。

人々が、日本理化学工業に惹かれるのは、同情心などではなく、健常者でさえ難しい、「人の能力を最大限に活かし、ビジネスとして結果を出している」ところ、そして、「お互いを全幅で信頼している組織風土」に惹かれるのだと私は思います。

P.S.昨日、伊那経営フォーラムで購入し、大山会長にサインいただいちゃいました(ミーハー)。そして、今日16時ごろから一気に読みきってしまいました。

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■岡本太郎 壁を破る言葉
 (岡本敏子編) 2010年6月3日

「自由」「芸術」「人間」。この3つのパートでゲージツ家、岡本太郎さんの言葉がちりばめられている。
  • 自然に生き、自分の気持ちをほんとうに伸ばしてゆこうとすれば、まず、いたるところで残酷に、壁に突きあたる
  • チームを作ったり、コンビで何かやるときは、遠慮したり、内にこもらず、面白くぶつかりあうことが大事だね。ぶつかりあうことが面白いと思ってお互いをぶつけあう。そうすれば逆に生きてくる。
  • ひとが「あらいいわねぇ」なんていうのは、「どうでもいいわね」といってるのと同じなんだよ。
  • 素朴に、無邪気に、幼児のように眼をみはらなければ、世界はふくらまない。
「人間」のパートにある言葉が心に残った。私はわがままだけど、自分をさらけ出す勇気はない。岡本太郎という人は心の血を流すことを楽しんでいたようにも思える。それでも、その表現方法に憧れる。胆が据わってブレがない。果たしてfoxryoにそこまでの覚悟があるか。うーん。
ジョーシキやべき論では本当のことはみえてこない。でも脳はそれを要求する。結局は、自分の脳に挑戦てことなんじゃないだろうか。芸術だけじゃなく、人生は爆発だ!って覚悟をそろそろしなきゃ。っていっても、どう歩んでもGoing my way.にしかならない。 foxryoらしく、かるーく、そしてしなやかにいってみよー。

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■おとなの小論文教室
 (山田 ズーニー著) 2010年5月18日

 人には、考える、そしてそれを表現して伝える本能がある。
 そこにいる、というだけで、何かを表現しているのだ。

この本を通してそう学びました。

最初はすらすら読めていたのですが、フリーズする若者、「一人称がいない」のところから、ズーニーさんのいう「ざらざら感」がありました。読み進めるのが怖いカンジ。

そうそう、「小論文」ってタイトルですが、違います。人間論というか人生論というか、コミュニケーション論です。常に、人との距離、関係性、そういったものを「考え」、誰に何を発信したいのか整理して、自分のものとしなければ。自分自身のドメインを考える、みたいなカンジ。自分を表現しなきゃ、なにも始まらない。

もう一回読み返し中ですが、私にとってはすごい収穫でした。「あの人とコミュニケーションがうまくとれない」と思うあなた、お勧めです。

P.S. この本のもとになったコラムは、「ほぼ日」でどーぞ。(foxryoは触りしか読んでませんが。)

●「ほぼ日」おとなの小論文教室URL: http://www.1101.com/essay/archive01.html

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■日本でいちばん大切にしたい会社2
 (坂本 光司著) 2010年5月1日

ネッツトヨタ南国さん、沖縄教育出版さんはじめ、「従業員自らが人生を楽しめる」場を創っている会社ばかり。
会社組織って、「人々を幸せにしたい」って思いが根底にある。営利目的と言われがちな業態があったとしても、その会社が提供する価値を必要とする人がいます。(当然、会社には従業員の給料や次の開発などの投資ができるだけの利益がなくては成り立ちません。)

「人々に見える喜びを」、「一人でも多くの命を救いたい」といった、社会課題の解決から創業した会社であれば、従業員もその使命に向けて一生懸命働きます。でも、がんばり続けるだけでは疲れてしまいます。従業員が会社から信頼されている、大切にされていると感じること、その能力を最大限に発揮できる場が与えられること、その結果、お客様から高い評価をいただけること・・・。

自分自身、そして会社に対して誇りを持てる瞬間をつくること。そこに鍵があるのだとこの本を通じて感じました。

それにしても未来工業さんの取り組みは異色すぎます。以前、創業者方のお話を伺ったときにも、こんな会社があるんだ、こんな考え方をしていいんだと思ったものです。どんな会社にしたいか。自分でできること、まだあるよね。

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■アサーショントレーニング
 (平木 典子著) 2010年4月25日

この本を買った目的は、「相手に対して自分が思っていることを“うまく”伝える方法を知りたい」「実践してみたい」という思いからでした。
でも、この本を読んで、「アサーション」の前提にあるのは「人権」だってことがよーくわかりました。アサーションって、「論理的に自分の考えや思いを相手に率直に伝えること」と理解していたのですが、私の場合は、それ以前に、まず、自分自身の人権を認めていないとそれが「できない」、ということに学びがありました。"I'm not OK." & 典型的な八方美人、と自負される方、その傾向アリですよ。
  • 自分と相手の権利を認める
  • 言うも、言わないのも自分の責任で決める
  • 伝わるか伝わらないかは相手が決める
  • 感情は自分が起こしている(誰かのせいではない)
foxryo的課題は「うまく伝わらない」だったのですが、それって、当たり前。「伝わるはず」と思っているから、捉え方やコミュニケーションがいびつになるんですね。

アサーションは自分のためだけにあるのではない。「相互尊重のコミュニケーション」のためだってことに気づきました。

「DESC法」という課題解決のための台詞作り。「客主提選」と言い換えられてました。これ、やれるように努力してみようっと。

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■日本でいちばん働きやすい会社
 (土屋 竜一著) 2010年4月7日

1998年、重度障がい者を在宅で雇用することを決める。この、企業では初めての無謀とも思える取り組みは10年以上にわたって続けられ、個人も組織も成長し続けている。
生まれつきの障がい、事故による障がい。一人ひとり障がいのレベルはあるものの、ITの技術革新が、彼らの在宅勤務を支え、可能性を広げてきた。
具体的には、一つは、Web製作といった彼らが携われる仕事の範囲、もう一つは、在宅であっても一体感を持てるコミュニケーションを生み出す仕事のやり方。
Web製作では、音声読み上げ機能などのユーザビリティを実際に検証しながら作りだせるという強みもある。「ワークウェルコミュニケーター」という在宅勤務システムは、自分たちで使いながら、多地点での音声会議システムなどをブラッシュアップし、現在では販売に至っている。2月には「IT経営実践認定企業」に認定。特例子会社であっても利益を上げ、優れた経営をされているリーダー的存在。

自分たちの強みを活かしながら、成長されている沖ワークウェルで働くネットワーカーズの皆さんの描く将来像。その中に、宮崎、鹿児島だけでなく、「世界各地でネットワーカーズが活躍してる」というものがあった。うん、にぎやかな未来だ。きっと世界はそうなっていくと思うなぁ。

●沖ワークウェルURL:http://www.okiworkwel.co.jp/
●ATARIMAEプロジェクトURL:
障がい者雇用応援サイト(日本理化学工業の従業員やの大山会長のインタビューが載ってます)
 http://www.atarimae.jp/index.php

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■前田建設ファンタジー営業部
 (前田建設工業株式会社著) 2010年3月13日

前田建設工業が、マジンガーZの格納庫建設を受注した! 

てとこから始まる物語。このファンタジー営業部は、前田建設が「自由な発想を持ち、常にイノベーションを意識し日々業務に携わっている状況を楽しく発信したい」という思いで立ち上がった企業ブログサイトです。

自社のことを広く社会に知ってもらいたい。それって、どんな企業でも思ってます。大抵は、「製品・サービスを通じて知って頂ける」と思うもの。買ってくださった方には自社がどんな会社かわかってくださっているだろう、なんて思うのですが、製品は知っていてもどんな人がどんな思いでつくってるかなんて、興味がないのが普通じゃないでしょうか。

企業ブログやtwitterを使っての取り組みもありますが、それでもなかなか伝わりません。多分、信頼を失いたくないから、マジメで硬くて優等生的になってしまいがちだからです。それに、マーケティング寄りだったり、自画自賛だったりすると、読んでくれる人も少なくなります。
そんな課題を解決されているのが、前田建設さんのブログ。ワクワクしながら建設業界や前田建設さんの技術・ノウハウに触れることができます。「へぇ、こんな技術があるんだ」「こんなところまでリスクを考えるんだ」、「任せて安心かも」。いつか前田建設さんに施工をお願いしよう、って思う人も出てくるかもしれない。やっぱり相手が興味を持てる伝え方がしたいです。勉強になりました!

●ファンタジー営業部ブログURL:http://www.maeda.co.jp/fantasy/index.html

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■木を植えた人
 (ジャン・ジオノ著) 2010年1月10日

hideお勧め「木を植えた人」。フランスの作家による物語。

毎日100個の木の実を、心を込めて荒地に植え続ける。それは誰にも知られることはなく、森が自然に再生したかに思われていた。数年、数十年が経ち、木々が育ち、森となり、水を取り戻し、人々が生活できる大地となり、本来の姿を取り戻しつつあったのだ。

その根底にあったのは、「残りの人生、この荒地をなんとかしよう」という思い。 森が再生していく時間軸の中で2度の戦争が描かれていますが、ブフィエさんには全く関係ないことでした。ただ、ただ、木の実を植え続ける。

10万本植えても1万本しか育たないとわかっている中で、誰にも頼るでもなく、誰も恐れず、自分の描いた理想に向けて、自分が出来ること、そうしようと決めたことに真摯に取り組み続ける。誰からの見返りも感謝もこれっぽっちも期待してない。その姿は誰かが見ていて、守りたくなる。人々も今度こそ森を大切にしようと思う。そして、それは彼が生きている間にも、星になった後でも人々に幸せを運ぶ。私にとっての「木を植える」は何があるだろう・・・。

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■みんなが幸せになるホ・オ ポノポノ
 (イハレアカラ・ヒューレン博士著) 2010年1月2日

“100パーセント自分の責任と考えないと何ひとつ解決しない”

2010年は、これを心に刻んで、自分で考え行動します。

どうしてそう考えたのか、本の中から引用しますね。
この世の中には4種類の人がいます。anybody, everybody, somebody, nobodyの4種類です。

必ずやらなくてはならない大切な仕事があったとしましょう。
その仕事は誰でも(anybody)できるものでしたから、誰か(somebody)がやるだろうと思って誰も(nobody)しませんでした。みんな(everybody)誰かがやってくれるだろうと思っていたのです。
以前、アメリカで起きたこんな記事を読んだことがあります。あるマンションで女性の悲鳴が聞こえ、窓からその様子が見えていたのに、誰かが通報するだろう、助けるだろうと20名以上いた住人が誰一人として行動を起こさなかった・・・。

こんなことは起きないとは思いますが、日々起きる出来事や何かうまくいかないことがあったとしたら、「自分が起こしている」ことだと受け止め、責任を持ち行動することが大切なのですよね。

で、そうできるようになるにはどうしたらいいのか。その解決手法が、ハワイに伝わる「ホ・オ ポノポノ」(完璧を目標として修正すること)」です。にわかには信じられないですが、「色即是空」、「実相円満完全」という言葉におそらく通じる。その鍵を握るのは内なるもう一人の自分。過去の記憶をクリーニングする4つの言葉の中で、私は「許してください」が言いにくい。なぜなのかなぁ。答えは自分の中にある、ですね。

●ホ・オポノポノ サイトURL:http://hooponopono-asia.org/

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■理想の会社
 (福島 正伸著) 2009年12月9日

理想を描くことの大切さをまた心に刻みました。
どういう会社が理想か、ではなく、自分が生活する上で、会社で働く上で、「どうありたいか」が根本的には大切。
そこに物語性を持たせること。理想の一日、理想の挨拶、理想の笑顔、理想の御礼、理想の靴の履き方、理想の眠り方、理想のチームワーク、理想のレポート、理想のメール、理想のコピー、理想の仕事、理想の問題解決、理想の顧客価値想像、理想の組織、理想の会社・・・。小さなことから大きなことまで、なんでも理想をつくれちゃう。ただし、すべてを作業にしないために普通の物語ではなく「感動の」物語を描く。誰もが「それいいね!」と共感でき、ワクワクしながら実現しようと思える物語。自分の範囲じゃなくて、自分の外、会社、社会、宇宙まで広げていくといいのかも。

でも、最初から「感動」を考えることってできっこないので、思いついたところから、少しずつでも考えて貯めていかなきゃ。

この本の中で、「トータルサティスファクション」という考え方や、「常に自己責任を意識し、その範囲を広げていくことを自己成長といいます。自己責任は無限に設定できるから、成長も無限です」っていうところにもぐっときたなぁ。結局はすべて自分なんですよね。

自分が働く上で、は「経営トップのメッセージを読んだ地球の裏側にいる仲間から、“今日のメッセージはすんごくやる気になったよ。届けてくれて有難う”とかいうメールが届くこと」なんですけど、これでは感動の物語じゃないんですよね・・・。うーん。ワクワクしないと。もう一回読んで、胆に落として、再チャレンジしようっと。

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■全員主役の感動想像企業 沖縄教育出版T
 (株式会社インフィニティ) 2009年12月2日

電車の中では読んではいけないシリーズに含まれます(感動話に弱い人は特に)。そして、マンガは嫌い、というビジネスマンの皆様にも、是非お勧めします。

沖縄教育出版さんが、何故1〜2時間の朝礼をされているのか、というところに「なるほど!」でした。
作業でなく、「仕事」をする。そのことに注力されているのです。
 1(作業):1.6(仕事=理解・納得):2.56(目標、目的、使命感)

作業であれば6時間で6の仕事。朝礼1時間を差し引くから一日5の仕事。理解・納得すると8の仕事、目標・使命感を持つと13の仕事が出来る
普通の会社では実務に関るスキルを高める研修は当然します。人としての能力を高める研修も、あったとしてもHOW TO系。コミュニケーションであったら、「こうすれば」、「こうなる」、みたいな理論です。
私が考えるに、沖縄教育出版では、それらの研修の代わりに、実践をしているのです。それが自然な姿なのかもしれません。毎朝、会社のやりたいことや経営トップの考え方を従業員が理解・納得、その上の共感・やる気にまで高めること、そして、従業員一人ひとりのありのままの姿を共有する時間に充て、人と組織の垣根を取り払い、コミュニケーションの質を高め、さらには従業員と会社の成長を促進している・・・。

なぁんて、こんな感想、感動から遠いかもしれません。会社のやりたいことがわかっている従業員だから、もう従業員同士、従業員のお客様への思いやり度合いは家族。思いやり=優しいではありません。厳しいのです。素敵に輝いている従業員の皆さんがたくさん登場されています。いいリーダーが育つ会社になり、そのリーダーたちがいい社会を作るかぁ。すごいなぁ。

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■なまけもののあなたがうまくいく57の法則
 (本田直之著) 2009年11月18日

hideにこの本を与えられ、「なまけもの」の烙印を押されたfoxryoでございます。
つまり、この書籍は、夏休みの宿題、通信教育を期限ぎりぎりにやり終える方、もしくは途中で挫折するかた向けの書籍でございます。

えーとですね、内発的動機付けと外発的動機付けをうまく使うと、なまけもののfoxryoでもいろんなことがクリアできるって話ですよ。なまけもの万歳♪
自分が考え方間違ってたなーって気づいたところは、「自分でご褒美を準備する」ってのは、ちゃーんと考えたご褒美じゃなきゃ、なーんにも役に立たないってこと。たとえば、この仕事をやり終えたら、美味しいもの食べに行くぞ、ってのとか、英会話教室に1ヶ月に3回行けたら一着服を買いに行くぞ、とか。これ、結構よさげですけど、だめなんですねー。どうしてかは、この本を読んだ人だけが知っている♪

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■図解 もうひと押しができない やさしすぎる人の心理術
 (ゆうきゆう&大和まや著) 2009年11月11日

「なるほどですね〜」と思えども、実践できないfoxryo。そう決め込むのもいけないようで。実践できないなら、目標をゆる〜く「そんなの絶対軽くクリアできるじゃん」という程度でたてて、「できた感」を積み上げてくことが大事。って、これもわかってるもん。でもできないんだもん。いわゆる、"knowing doing gap"ってやつですよ。
危機感を互いに共有することで結束力が高まることも、"Yes, but"で返すことも・・・。

といってても始まらないので、2つやることを決めました。まずは、相手に自分の言ったことが伝わったかどうかを確認する、っての。シュロスバーグの研究の解説で、「怒り」「嫌悪」「軽蔑」「笑い」「驚き」「恐れ」という感情が6角形で隣合わせになっている、というのを読んで、う〜ん、と思ってしまいました。同意していると勝手に思い込んでいるとそうでもなかったりするんですね。「確認」大事です。

もう一つは、知らないことを尋ねられたら、「知ってることだけを話す」ということ。見栄っ張りのfoxryoとしては、知ってるフリをしがちですが、どぎまぎせず答えられるようにします。うん、軽くクリアできる目標、、、ではなかったりして。はははは・・・・。

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■発想の視点力
 (三谷宏治著) 2009年9月23日

foxryoの場合、わりと「これはこういうもの」として理解してしまうと、そこから発想を広げていく、ということをしません。実際、最初に出てくるミューラー・ミラの矢印にはやられてしまいました。「知ってるもん」というところで、「当然・・・だよね」となるんですね。そんなことでは、発想力が広がるわけでもなく・・・。

また、最後の方に、ケーススタディの話が出てくるのですが、「たくさん文章が書いてあるところは意味があるはずだと思う」とか「経営トップのコメントは正しいはずだと考える」とかいうところが、ぐざぐさときました。ケーススタディは自分で再構築しなおして考えるべきなんですね。推論の梯子を登りまくる、自分のメンタルモデルをこの本がおせーてくれました。

それから発想法として面白いのは「JAH法(軸・値・幅 法)」。「あぁ、そうなんだ」だけで終わらせないためのツールです。「入社試験」は「入社+判定のための+試験」に分解され、この3つを「問い」にして、軸を見つけて、値と幅を広げていくと、イメージが広がる、というものです。
アイディアが出ないときに、これから意識して使ってみます。前回のメールの仕掛けも、これも、習慣にまで落とし込まないと、です。

●三谷さんの発想力サイトhttp://www.mitani3.com/hasso/

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■人を動かすメールの仕掛け
 (浅野ヨシオ著) 2009年9月4日

とことん、「相手中心」で書くってことなんだ・・・。相手9割、自分の主張1割って感じ。相手が気持ちよく、楽しく読める内容だったらなんでもOK。

なんていうとビジネスで使えるの? って印象を受けるかもしれませんね。一部はそうでしょうけど、本当にこれを実践できたらコミュニケーションはかなり変わるかも! 使えるテクニック満載です。

私がコレ使おうって思ったとこは、「届いたメールを返事メールの入力画面の横に置きながら、ブロックごとにコメントを書く」ってところ。どうしても、自分が言いたいことばかりを書いてしまう傾向にあって、あとで、「あ! あの部分に対するコメントを書き忘れた!」って思うんです。やっぱ「自分中心」なんですよねー。
しかも、当たり障りのない柔らかい言葉を選んでるくらいではダメ。オーバーアクションで「相手の言って欲しいこと」を分析した上で、ブロックごとに内容を膨らませて書く。この内容を膨らませて書くっていうのが想像力ないとできそうにない。ここが鍵なんだろうなー。

仕事をする上でメールは非常に重要なコミュニケーションツールになっているfoxryoとしては、自分なりのメールのコミュニケーション道を書いてますが、やっぱりまだまだ自分中心なのかもねと思うところもあり、でした。

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■リーダーになる人のたった1つの習慣
 (福島正伸著) 2009年7月21日

福島先生の書籍、2冊目の紹介です(前のはこちら
「人を信頼し、相手のやる気を引き出すことで売り上げが伸びる」というのは理想論だと思われる方が多いのではないでしょうか。確かに直接売り上げに結びつく、ということをロジックで説明しろ、といわれてもできません。それでも、お客様に価値ある商品・サービスが提供できているビジネスモデルがあったとして、そこに居る人の心のありようで、成果が変わってくるのは事実です。

では、どんな心のありようだったら成果があがるのか。そこに、「信頼」というキーワードが浮かんできます。ただ、相手から信頼を得るために何かをする、というのではないのです。相手を全幅で信頼し、相手が感動するくらい、本気で真剣に向き合う。といっても、相手の反応(見返り)は関係ありません。自分がどうありたいか、だけ。すべて自分との勝負なんですね。この本を読んで、誰かや環境のせいにしている自分を見つけてしまいました。自分で壁(限界)を作っているだけなんですよね。うん、この本を時々読むと強くなれそうな気がします。タイトルに「リーダー」とありますが、生きてく上で必要な覚悟を(読んだときだけ・・・)心に刻めました。←え? 全く刻んでない? お後がよろしいようで。

内容は実話をもとに、3人のリーダーがカラオケ店を再建していくお話です。

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■人を動かす
 (デール カーネギー著) 2009年5月24日

タイトルは上から目線ですが、内容は自分のコミュニケーション方法を「相手目線」に変えなければ、なにも変わらないよ、というものです。
相手に関心を寄せること、相手に心底から共感すること、相手がYESと思える問い掛けを積み重ねていくこと、相手の間違いを指摘しないこと&自分が間違っている時は素直に認めること・・・。そして、人を批判して(怒って)も無駄
こういったことをたくさんの事例を通して、「やっぱりそうかも」と納得感を誘います。そうそう、経営品質のコラムでご紹介した「笑顔は直接利益に結びつく」も、この本の中の事例の1つです。

この本、読んでみると違う世界が見えてくるかも。

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■自分が源泉
 (鈴木 博著) 2009年4月9日

「自分が源泉」て言葉、Dr.テラさんから教わってから私も実践しているつもりでした。でもこの本を読んで実はよく理解できてなくて実践も半端だったんじゃないかなと思った。自分が源泉の「立場をとる」というスタンス、覚悟ができてなかったっていうか。ついつい、「だから言っても無駄だったのに」とか「頼んだのにやってくれなかった」とか、要は逃げをうってたんですね。

「〜のせいで」「〜された」とか「〜のに」って、すべて人のせいで自分ではコントロールできない。そうではなくて、「私が・・・した」と言葉を変えるだけで結果が変わるし、それがリーダーシップの源といいます。
それからグサっときたのは「反応」と「人に気に入られるよう過ごしている」というところ。自分の普段を考えると感情の赴くまま「反応」してることが多いんですよね。すぐに反応するのではなく、一旦事実は事実と受け止め、どうするかを考える。また、「ビジョンを生ききる」という、厳しくも楽しい生き方があること。人に気に入られようとか人に流されるのではなくて、「自分が源泉」でビジョンに向けて行動する。例によって「理解したつもり」にならず、実践します。
この本、多分、読む人によってピンとくるところ、違う気がします。マザーテレサや優れた経営者の言葉にもぐっと来ますよ。

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■ココロでわかると必ず人は伸びる
 (木下 晴弘著) 2009年3月24日

先日、お話を伺った木下さんの本。 人の可能性は無限大、人が本気になる働きかけをどうするのか。それを知りたい人向けです。ティーチング・コーチングの実践本ともいえるかも。

私の興味は、「相手が関心を持つ」伝え方とは。その視点で参考になったキーワードが1つありました。「無意味→意味付加」、「複雑→単純」、「見えない→見える」、人は、こういった変化が起きたとき、納得・共感・感動する。つまり、キーワードは「パラダイムシフトを起こす」ということ。頭で理解するのではなく、ココロでわかる。興味が持てれば、それは行動につながっていく。相手にとって一見つまらなそうに見えることも意味を持たせることができれば、俄然やる気になる。ただ、「面白く」伝えるのではなく、あくまで意義・目的を「そうだったのか・・・。それなら是非やりたい!」となるようにストーリーを組み立て伝える。相手に合わせてってのも大切ですね。

そうそう、この本の中に、以前、香取さんが紹介されていた感動話のオリジナルがありました。これ、木下さんの経験をもとに加工したものだったんですね。

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■予感力
 (西田 文郎著) 2009年2月28日

〜人生を決める! なぜか「ツキ続ける人」の習慣術〜という副題。前回紹介した「のうだま」と結論的には一緒。「脳をポジティブにもっていく習慣をつける」ってことです。「習慣」って本当に大事ですよね。

自分の「脳が予感」した未来は必ず訪れる。ただし、それを信じて努力し続けること。必ず来ると予感していれば、失敗は失敗と捉える必要はなく、次のステージに向かえる。2,3回の失敗で、「やっぱり自分では無理だ」とか「あの人のせいだ」とか思う必要はないんだそうです。愚痴は考えるくらいにして口にはださない、ってのが予感を持続する秘訣です。愚痴が出るのは感謝できる心が足りないからってのはグサっときました(6方への感謝書いてみようかな)。それでも愚痴が口に出そうになったら、予感を信じて「脳の切り替え」をスパっとする。

「自分のために」より、「誰かのために」という予感は強いということを、北京オリンピックの女子ソフトボールチームの事例からなるほどですね、と思いました。「世界の山ちゃん」や「てっぺん」の大嶋さんのお話も出てきます。

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■のうだま やる気の秘密
 (上大岡トメ&池谷裕二著) 2009年2月6日

脳もの好きのfoxryo。今度は、 書籍「キッパリ」を書いた上大岡さんと、「脳はなにかと言い訳する」「海馬」を書いた脳科学者の池谷さんの二人がタッグを組んで「面白くてやる気がでる」本を執筆。っていってもほとんど図解漫画です。

脳は「安定化を図りたがる」(=マンネリ化したがる)というのは「海馬」の本に書いてあって印象深かったのですが、今回の本では、その機能がひいては「脳は三日坊主するようにできている」という説に進化してたようなのでビックリ。三日坊主って、自分の意思のせいではないんですねー。生きるために脳がそういう機能を持ってる。
たとえば、このサイトに毎日書くのはもう習慣化されているんで「書かない」という選択肢は、物理的にインターネットにアクセスできないとき。でもそうなるまでにはやっぱり「面倒だな。今日はやめておこう」という日もたくさんあったわけです。それでも毎日書かないと気がすまないほどになったのは、読んでくださる皆さんがいるからこそ♪

そんなことを理論的に知ることができるのと、脱「三日坊主」の方法を知ることができます。三日坊主になりかけたら、脳の“淡青球”を活性化すべく、「体を動かす、新しい経験をする、ご褒美を用意する、なりきる」の4つのどれかで刺激を与える。
脳をの特性を逆手にとって、その気にさせて「淡青球(のうだま)」を活性化させていると、「長続きしないなぁ」と思うことが続けられるんですねー。

それから、面白い実験が書いてありました。箸をくわえたままで本を読むと、めちゃくちゃ楽しいらしい。まずは体を動かすことで脳を騙し、動かせる。「本気のじゃんけん」や「本気の朝礼」ってこういう理論に基づいてるんだなーと改めて思いました。

さて、これを知ってなにを始めてみようか・・・な?

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■じゃんけんはパーを出せ!
 (若菜力人著) 2008年11月6日

面白いです。普段私が「まぁ、いっか」で決めたり諦めたりしていることを、ペイオフ マトリックスを使って論理的かつ戦略的に考えたら、何を選択すべきかがハッキリして、かつ自分で納得もできちゃう(腹に落とす)。そんなことが可能だってことが、面白いエピソードを交えて書かれています。

しかも、自分に不利な場合、ゲームの構造であるルールを変えて自らの土俵で戦う、っていうのは、「なるほどぉー」です。ルールを考えるのにはかなり知恵をひねる必要がありますけど、「どうせだめだ」と諦めるのではなく、なぜそうなのか、ホントにそれしかないのかを自分で考える。これ、大切ですね。

これからは、じゃんけんのとき、「パー」出します♪ なぁんて言ってても、1ヵ月後、忘れてる・・・かもね? マトリックスはなにか迷った時に使ってみよう。訓練訓練っと。

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■ザ・ドリーム・マネジャー
 (マシュー・ケリー著) 2008年11月3日

離職率400%の清掃会社の社員が「この会社に居たい!」と心から思うようになるには・・・。あなただったらどんなことをすればいいと思いますか?

給料アップ? 職場環境の整備? それらもやりつくしてもそう思えない場合は?

社員自身が夢を持ち、それを実現させるために、会社が、そして同僚がサポートをすることだ、と著者は言います。
自分の夢をもってそれに向かって経済的・戦略的に取り組めない人は会社の仕事も同じように取り組めない。つまり、自分の夢に向かってステップを踏みながら挑戦できるようになれば、会社のビジョンや目標に向け、積極的に取り組む能力がつくというのです。
この会社で働いていることで夢に近づいていると自覚できたら楽しいし居続けようと思いますよね。しかも、上司や同僚が夢の実現をサポートしてくれたら人間関係もよくなります。夢って大きなものを考えがちですが、たとえば「一週間旅行する」というのも夢です。それに向けてお金を貯めたり仕事の調整したり。仕事の調整は周りのサポートなしにはできません。

冒頭の清掃会社の物語では、ドリームマネージャーを雇います。社員の夢の実現をサポートしていくことで、やる気や帰属意識が高まっていき、会社のことを本気で考え、全員が戦力と化していきます。ついにはその会社では能力が高すぎて発揮しきれない人には次のステージとして転職を斡旋するマネージャーを雇います。離職率400%の頃は採用には苦労していたのに、会社の評判が高まり、常にいい人材が集まってくるようになりました。

信じられないようなストーリーですよね。「会社の夢やビジョンにベクトルをあわせていく」のではなく、「個々人の夢を実現するサポートをする」というのですから。鍵は社員の声を聴く、周りの人を認める、関心を持つ、ということなんだなと改めて思いました。ホーソン工場の実験(*GLOBISサイトの解説)を思い起こします。

この本を読んで自分の夢を書き出してみたくなりました(本に従って12種類100個もでるかなー)。日々の中で忘れてしまう夢。小さな夢を実現していくことで日々が楽しくなりそうです。それからhideの夢も聞いてみようっと。

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■涙の数だけ大きくなれる!
 (木下晴弘著) 2008年11月1日

「人は一人では生きていけない」。知らず知らずのうちに誰かの助けを借りているし、誰かの役にたっている。そうであることを知らないフリをしていたり、まったく気づかずにいたり、もしくは忘れているんですよね。この本の感動するお話を通して、それに深く気づくことができます。

「あるレジ打ちの女性」と「あるパチンコ店の話」でボロボロ泣いてしまいました。「塾の合宿の話」は先生達の思いに感動しました。知ってる話がいくつかあり、それを「あ、これ知ってる」と思う自分に反省したり。

やる気がなくなったとき、気分が落ち込んだ時・・・。勉強は何のためにやるのか、目の前の仕事がどんな価値を持つのかを見出すこと、自分の仕事に信念を持って取り組むこと、諦めないでやり続けること・・・そういったことを素直な心で見つめなおすことができる一冊です。

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■新美南吉童話集
 (千葉俊二編 岩波文庫) 2008年10月22日

hideが買ったのか自分で買ったのか記憶にないほどオレンジ色の点々がページの際あたりを占めている文庫本。整理してたら出てきました。「ごんぎつね」で有名な新美南吉さんの童話集です。真人間に戻りたい時に読むといいなぁと思いました。

私の実家から車で20分ほど行ったところに、南吉さんの生家と「ごんぎつねの里」があります。いったことはないですけど。ステーキ屋さんの「鉢の木」はまさに南吉さんの世界にあります。先日、私は、キツネにつままれたようにあのあたりの知多半島を東西に横切る農道で迷ってました。月が低く空に漂い、野山を明るく照らしていました。こんなに月が低く見えるのは高いビルがないからでしょう。

童話に出てくる地名には実家近くのものがあったり、方言や古い言葉が使われていたりして懐かしい気持ちになります。塩湯治って海水浴のことだったんだーとか。一方で一昔前にはこんな慣習があったのかとか文明開化や戦争など、時代の流れとそこに居た人たちの心を読み取ることができます。
南吉さんの物語は「おとぎばなし」なのか「ゲンジツ」なのか、その間を彷徨うような不思議な感覚がします。舞台が身近で、すぱっと生活の一部を切り取ったみたい。キレイな心を失くした大人のための童話。 結論めいたこともなく、「え? ここでおわり?」と驚くものもあるのですが、それが却っていいです。人の愚かさ、清々しさなどなど、心模様の描き方が私にはとても新鮮に映りました。

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■脳を鍛える大人の落語
 (中島 英雄著) 2008年8月25日

脳神経外科の医師であり、落語家 桂前治でもある著者。「笑う」ということは脳に大きな影響を与えるということを検証されてきた方でもあります。笑うと、ナチュラルキラー細胞を活性化させ免疫力を高めると同時に、適度な運動効果があり、血流も良くなる、という結果が出ています。
なぜそのような結果になるのか。笑いの本質が生命保全の確認による安心や安堵といった喜びだから、というのが中島先生の説です。赤ちゃんがお腹いっぱいになるとニコッとする、あれです。
笑いは大脳新皮質までフル回転しないとできない、つまり、大脳が正常に機能して初めて人間が笑えるということにもビックリしました。だから「笑えなくなる」というのは生命の危機にもつながるかもしれません。
そうそう、何故「落語」なのか。それは、視覚的な笑いよりも落語のような論理的な笑いが脳をフル回転させることに役立つそうです。特に左脳の大脳深部の血流が増加する。
みなさん、ストレス発散のためにも、免疫力を高めるためにもいっぱい笑いましょう♪
「しかがしかられた」「ふとんがふっとんだ」・・・どうです? え? 笑えない? なんか違う? ・・・失礼しましたm(__)m

★中央群馬脳神経外科病院 →桂前治の部屋

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■ダイバーシティ 生きる力を学ぶ物語
 (山口 一男著) 2008年8月21日

イソップ童話の「ライオンと鼠」のお話。ちょっと思い出してください。うっかりものの鼠が寝ているライオンの背を登ってしまい、食べられそうになるところから始まる、あの話です。それが自由の国アメリカでは、ライオンも鼠も性格も態度も、そしてなにより彼らの思考に違う表現がされていたのです。
社会の規範は、その時代に生きる人々の意識で変る。人種や地域や宗教や風習、言語体系や学問や科学の進化など複雑な要素がからみあう。
このお話はアメリカと日本の昔と今について問い掛けをしたものですが、いやおうなくグローバル化していくいま、自分達の社会と自分自身の思考の習慣を自覚できるチャンスが到来したことを教えてくれます。比較をすることで、いいところも悪いところも見えてくる。異質を受けとめる、要は「なんでもアリ」ってことだと思う。
この本にはもう一つ、冒頭にある物語が用意されています。人間って周りの人々と自分のバランスをとりながら生きている。ゆえに自分を理解して信じることができないと、いろんなことに折り合いをつけられない。そんなことを学びました。

★ライオンと鼠のお話はネットでも閲覧できます→「山口一男の日本社会論」サイトへ

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■こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した
 (鬼丸 昌也著) 2008年8月12日

リーダーシップのコラムでご紹介したテラ・ルネッサンスの鬼丸さんの著書。
「ボランティアは人の為にやるのではない」というくだりに目からウロコ。
「人の為にする」を漢字にすると「偽(いつわり)」。なるほどですね。そして、誰かの為にと思っていると、「・・・してあげたのに」と知らず知らずのうちに見返りを求めてしまうことがある。
「ボランティア」の語源は「自らの意思を実現する者」なんだそうです。

この本には、鬼丸さんの「すべての生命が安心して生活できる社会を目指して」という自らの意思を実現しようと7年間取り組まれてきたことが書かれています。鬼丸さんに賛同する人がどんどん増え、活動は広がりをみせています。それこそが、「自分自身が未来を選びとり、変えていく力がある」ことの証です。すべては「いま、ここ」から、自分から。

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■亜玖夢博士の経済入門
 (橘 玲人著) 2008年7月25日

「玖」とは美しい黒色の石や数字の九の代用を表わす漢字。また、「九」は数が多いという意味があります。この物語に「亜玖夢」博士という名前、ピッタリ。

そして内容は・・・。ゲーム理論やコールドリーディングってあんまり良くわかっていなかったのですが、この本を読んで、「フムフムそういうことなんだ。知らないってコワいことだな」と改めて思いました。

経済とは「人間の生活に必要な財貨・サービスを生産・分配・消費する活動。また、それらを通じて形成される社会関係」(by大辞泉)
すべては人がなにかに価値を与え、それを動かしている。たとえば、世界中にたった一人の人しかいなかったら経済は成り立たない。だから「社会関係」。そして、人々の心のありようが経済をつくりあげる。人の心理を意図的に操作した人が儲ける場合もあるわけで・・・。物語は5つ。どの物語も、破壊的に展開していくのがコワクて面白いですよ。

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■「仕組み」仕事術
 (泉 正人著) 2008年7月18日

最近本を読んでないわけではないのですが、読み進めるスピードが超遅いのと、どうものめり込める本にめぐり合いません。今回のは例によって「すぐ読めちゃう本」です。
久しぶりに、最近マニュアルとかチェックリストを作らなくなったなぁとこの本を読んで思いました。フローは作るんですけどね。忙しい(=心を亡くす)という言い訳もでちゃったりします。ということで、なにごとも暗黙知を形式知に変えるのは手間が掛かります。たとえちょっとしたことでも、誰がやっても同じ結果を出そうと思うとそれなりにポイントを絞りつつも「迷わない」書き方をしなければなりません。
著者がいうにはそういった迷う時間や「次はなにやるんだっけ」という時間を減らすと1日掛けてた仕事が2時間でできちゃうそうです。誰もが「考えずに(意思決定しない)」チェックリストに従ってやれば成果が出るように創り上げれば「仕組み」になる。しかも、作業だけでなく、コミュニケーションや考える仕事であっても仕組み化できるといいます。この本の主旨は、未来のために「考える」時間を作るべきだということだと思います。あと、TO DOリストの効果的な使い方とか。こういうのって、読んだ時は、やろうとするのですが、何故だか三日坊主になります。目に見えた成果が出たら続くんでしょうね。成果がでないということは、実践のしかたが悪いのだろうなとは思っています(泣)。
自分のモチベーションアップもITツールで、自分のモチベーションあがるハナシを1週間に1回とか、定期的にメールを送ってリマインドするといいらしいです。結局、私の場合は目の前に忙殺されてるんだろうなー。

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■幸福への原点回帰
 (鍵山秀三郎、塚越寛共著) 2008年5月17日

今回ご紹介する本も「徳」とか「品格」系のお話です。イエローハット相談役の鍵山さんと伊那食品工業 会長の塚越さんの対談をまとめたもの。
この本の中で、私がとても共感したのは塚越会長のこの言葉。

「事の大小を基準にした価値判断は慎まなければならない」

「時折、社員達から“会長はそういう細かいことにまで口を出さなくても結構です”といわれることがあるが、誰が大小を決めるのか。ささやかなことでもよいと信じたことを着実にやり続けることの方が尊い。プラスはプラス。社員が小さなプラスを積み重ねることで会社の事業全体がプラスになっていくのです」

お客様からの信用って、一朝一夕では得ることはできません。社員との信頼関係もそうだと思います。人から見たら小さなことと思われるようなことでも、良いと信じたことを丁寧に取り組んでいくことの大切さを改めて感じました。

鍵山さんからは、「会社の成長について基準としているのは、人を幸せにしながら成長しているのか、それとも人を不幸にしながら膨脹しているのか。」従業員も含め周りの人が幸せになっていればそれは理想なんだと。

なお、この本は「日本を美しくする会」関係者がインタビュアーということもあり、お掃除系の内容がたくさんあります。好き嫌いあるかもしれませんが、私にとっては心に響くフレーズがたくさんありました。

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■繁栄の法則
 (北川八郎著) 2008年5月11日

著者はバグジー久保社長のお師匠様。「笑う門には福来る」みたいな本かな。

私的には「外につくられた笑顔を向けるのではなく、自分の心に、自分に、笑顔を向けなさい」という言葉がとても印象に残りました。

自分が心から楽しいとか幸せだとか、いろんなことに感謝できているときは、自然と笑顔になっちゃいます。逆にそういう状態でなければ、人は笑顔ではいられない、ということです。人を欺いたり、物事がうまくいかないことを人のせいにしたり、いつも辛いとか思っていては笑顔になれないんです。当たり前っていえば当たり前ですね。でもなかなかいつもいつも幸せで笑顔っていう状態ではいられないのも人間です。
ただ、無理にニコニコ笑顔をつくっても、やっぱり見抜かれてしまうもの。無理に笑顔を作らせているのは、自分自身。つまんないとか、辛いとか、そういう気持ちが相手に伝わってしまうんでしょうね。そしたら近寄りがたいですよね。
んじゃ、自然に笑顔でいられるようにすにるにはどうしたらいいんだろー。答えは自分に笑顔を向けるってことなんですよねぇ。自分を幸せな気持ちにできるのは自分だけだとしたら、やっぱ、小さなことに幸せや感謝ができることなのかなぁ。
自分を肯定すること、前向きに捉えること、周りのすべてに感謝すること。そして「利より信」をとり、ちょぴり損をすること。そうすると人がどんどん集まってきます。まずは自分からってことで。

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■夢をかなえるゾウ
 (水野敬也著) 2008年4月27日

最近話題の本。ビジネスの成功本が巷でもてはやされビジネス書オタクになっても、多くの人がそれらを読んでも成功しない理由がわかります。
「日々の小さな行動を変えること」。それが一番大事。本を読んで「明日からやろう」とか意識が変わったと勘違いしているだけでは何も変わらないんですね。日々の小さな行動を変え、小さな成功体験を積み重ねて意図せず楽しんでできるようになること。
もう一つ。成功するためには「自分のため」ではなくて、みんなを幸せにする夢を持つこと。それはみんなが応援したくなる夢になる。そして「足りてない」と思ってるうちはそういう夢はもてない。まずは足りてないと思うのではなく、感謝すること。そういう気持ちで自分自身が楽しめたら「相手のためになにかできないか」とか「誰かに喜んでもらえること」を常に探して実践することができる。
なーんて、こういう台詞、どこにでも書いてあります。この本の面白いところはそういったことの背景として、世界中で「成功した」といわれる人たちのエピソードがとても効果的にちりばめられていること。そして、この本自体が、読者が楽しく、幸せになるように書かれていること。まさに実践です。
あ、そうそう、もう一つ「反応しているだけ」という言葉にガーンときました。フラフラして軸のない私。しっかりしよーっと。

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■ローカル線ガールズ
 (嶋田郁美著) 2008年4月14日

福井キヤノンの玉木社長オススメの本。福井の「えちぜん鉄道」のお話。京福電鉄の大惨事、廃線、そして市民の声を後ろ盾にした「えちぜん鉄道」の復活。そこには業界初、全国初のアテンダントという存在があった・・・。

自分たちで存在価値を見つけ、創り出し、「アテンダントなんていらない」から「あなたたちがいるから安心」とお客様にいわれるまでの長〜い道のりが書かれています。著者はアテンダントのリーダーなので、飾らない等身大の彼女達の奮闘振りが伝わってきます。
走行中の電車の中で、自分の他に頼る人はいない。その厳しさが彼女達を笑顔にさせるような気がします。すれ違う電車に乗務している他のアテンダントの立ち居振る舞いを見て学ぶ、というのもすごいなぁと思います。
一往復約300分の乗務時間。繰り返し繰り返し同じ場所を通過するけどお客様も景色もすべてが時間ごとに変わっていく。その限られた一瞬一瞬を大切にお客様目線で考え、迷うことなく行動する。それがお客様の声を「あなたたちがいるから・・・」に変えた一番の成功要因。

えち鉄の復活は彼女達の活躍だけで成しえたわけではもちろんありません。「えち鉄はサービス業」と位置づけ、車両や駅の整備などの設備投資はもちろん、アテンダントの導入、パーク&ライドの設置、サポーターズクラブの運営、イベントの開催など様々なことに取り組んできました。そして、地域の人たちの暖かい支援も。地域になくてはならない会社になること。それを学べる一冊です。

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■どんな仕事も楽しくなる3つの物語
 (福島正伸著) 2008年4月2日

初めて一緒に仕事をする人とのコミュニケーションは難しいものです。しかもコミュニケーションツールがメールだけ。こちらがわかりやすいと思って書いていることも、相手にとってはわかりにくいことがあります。数回やりとりしてお互いの合意がとれました。お互い諦めないってことが大事です。そして私が書いたヒトコトに対してこんなようなメールが届きました。
「中国にいる仲間もこのサイトを興味を持って見てると思うと、単純な作業として考えちゃいけませんね」
仕事の先にあるものを見ようとする、というのは、忙しさだったり、やるのが当たり前だからやってると考えてしまうとできなくなってしまうものなんだと思います。その価値は自分自身で決められる、ということも。
この本はそういうことを思い出させてくれる一冊です。ものすごく平易な言葉で書いてあるので1時間もあれば読めてしまいますが、実際に意識して実感して習慣化するにはハードルがあるかもしれません。駐車場のおじさんの話、泣きました。オススメです。

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■以下、無用のことながら
 (司馬遼太郎著) 2008年3月19日

文章を読む楽しみ。それを思い出させてもらった本です。
普段使わない言葉たち。それは、美しい言葉、音のきれいな言葉、そして新しい知識を私の中に蓄積します。
この人の書いたものをもっと読んでみたい、と思いました。

私たち日本人が使っている日本語は、「ウラル・アルタイ語系」といって単語と単語を膠でくっつけていくような言葉なのだそうです。しかもモンゴル語や韓国語、バスク語など数少ない語系なんだそうです。そういった話とともに「日本」という国の成り立ち、文化、人々の思想について改めて考える機会になりました。びろちゃ、プレゼントしてくれてありがとー♪

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■世界で最も賞賛される人事
 (ヘイグループ、浅川 港編著) 2008年2月6日

企業は人なり。人事戦略なくして企業の成長はありえない。長期的なビジョン・ミッションを定め、その実現に向けた戦略を立てる。その戦略と同じレベルで「人」の採用・評価・リーダー育成・モチベーション向上に努める。当たり前のことを当たり前のようにやるだけ。
なのにどの企業もそこに正解を見つけることはできない。結局、人は多様だから。
なーんていっててもなんにもならないので、この本では、GE、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フェデックスなど優れた経営=人事を行っている企業の事例が取り上げられています。こういった優秀企業でも70%の人たちを活用する日本型の組織力を意識しはじめているように思います。ベストは全員がその企業の使命やありたい姿に向けてリーダーシップを発揮することなんですよね。
J&Jの事例からは人事を進化させていく兆しを読み取ることが出来ました。さすがに1887年創業で100年を超える事業経験を持つだけあります。フェデックスの360度評価の12の質問も参考になったし、GEのリーダーに対するアシミレーションも「そこまでやるか」って感じです。
これらの企業は、「人事戦略」が優れているのではなく「企業経営」が優れているのだと思います。自社認識(組織プロフィールシート)が環境変化に応じてしっかり描けていて、かつ人の育成を経営の核に据えている企業なんだろうな。

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■100Inc
 (エミリー・ロス、アンガス・ホランド著) 2008年1月17日

一言でいうと、欧米人から見た成功企業100社の創業から成功までを端的に集めた百科事典。日本の企業や日本人も出てきます(ソニー、任天堂、ユニクロ、ノブ)。なかなか読み進められないのは日本では身近に思えない企業が多いからかもしれません。そして、「成功=お金持ちになった」というのが「結」になっているのと、ナイキなど経営のどろどろした部分があったりするので、なんだかちょっぴりつまらない。やっぱりビジョナリーなストーリーがあるともっといいのになー。フェデックスのところはGOOD! 従業員に向けて「でかした」という新聞の全面広告を出したエピソードがかっこよかったですよ。

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■会社の絞め殺し学−ダメな組織を救う本−
 (弘中 勝著) 2007年12月24日

「お客様が喜んでくださる商品・サービスを提供している」という自信。そしてその商品・サービスのクオリティを向上させているという実感が、従業員一人ひとりにあれば仕事は楽しくなります。
この本はそのためにどうしたらよいのか、「自らが考える」本です。
私にとっては「足りない絵の具」のストーリーが最高です。いつもこの話は考えさせられます。

タイトルは「会社」と書いてありますが、組織であってもあてはめられます。自分の部門の提供価値に自信を持ち、その価値提供先のためになにができるのかを考える。たとえば、私だと、イントラのwebサイトをどうしたら興味を持っていただけるのか、どう伝えると良いのか、そういったことをしっかり考え、実践していくことです。実践、顔晴ろっと。

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■笑顔は無限力−仙人は今日も笑っています−
 (原伸介著) 2007年11月11日
「僕は炭焼き職人になった」の著者、原さんの最新刊。この本を読んで、自分のヘタレ具合も「笑って」受け入れられ、とにかく元気になれました(^^) 何回も読み返したい内容です。
「こだわりの職人」から「こだわらない職人へ」というくだりで、「オレの炭を焼くんだ」から「どうしたら喜んで頂ける炭をやけるのか」に変わった、つまり、「主役が自分から相手になった」とあります。自分目線の自己満足の炭から、第3の石切り職人のように「この炭で誰かを笑顔にするんだ」へと変わるんですね。仕事とは「誰かに喜んで頂くためにやっているものなんだ」・・・。そういう変化点を原さんは自分の夢を実現していく過程の中で見つけ、生きる力へと変えています。実録、仙人への道、みたいな面白さです。
アメノウズメノミコトのように、力を見せ付けるのではなく、「笑顔」の力を信じる。なんか楽しくなってきます。

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■裸でも生きる−25歳女性起業家の号泣戦記
 (山口絵理子著) 2007年11月3日
「生きる」ということは、自分の価値観を見つけて「自分の信じる道」を生きることなのかなぁ。
著者の山口さんは、バッグなどの雑貨を扱う、「マザーハウス」の代表。「途上国から世界に通用するブランドをつくる。」を使命として、バングラデシュとの間で日々奮闘されています。この本には、その使命に出合うまでを描いています。
「バングラデシュってどこ?」って思いますよね。そこは、インドとミャンマーの間にあるベンガル湾を臨むベンガル人の国。政情が不安定で、経済的にも貧しい国。それでも彼らは、それを誰かのせいにするのではなく、「ただ生きるために」生きている。その現実に直面して、「一番にならなきゃ意味がない」、人との競争で勝つことをに置いていた自分の価値観が、誰から何を言われようが「自分の信じる道を生きていこう」に変わります。「そうなる」と決め、その一途な思いと並外れた行動力が、仲間を集め、ビジネスを成功させるための重要なカギだったのだと思います。

●MOTHERHOUSE URL: http://www.mother-house.jp/index.shtml

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■脳はなにかと言い訳する (池谷裕二著) 2007年10月31日
私が「脳」について興味を持ったのは著者の池谷さんと糸井重里さん共著の「海馬」のエッセイ。私がこの本のタイトルつけるとしたら「脳はなにかと面白い」と、ヒジョーにストレートな表現になっちゃいますね。脳と身体の密接な関係、そしてゆらぎが心を生むのかなぁ。この本は「脳とのつきあい方がわかる本」。脳はいま私がこの文章をパソコンで書いているまさにこの時にも働いていてます。ていうか、脳って眠らないんですよね。寝てても今日起きたことを早送り再生して、必要なものを選択して保存する作業をしてる。人間て、何世紀もかけて、これからもこういう仮説をたてて「ほんとにそう?」って思考し続けるんだろうな。科学って面白い。そして、この本のエッセイの中で「面白い」って思う仮説って人それぞれに絶対違うんですよね。それもまたこの本の面白さ。
話がそれたのかなんなのかわからなくなってきましたが、「歳をとると脳の性能は衰える」というのは間違いで、「海馬は衰えないけど、シータ波がでなくなる」そうです。シータ波が出なくなるとヒトは学ばなくなるのでデータベースが増えないんですね。じゃ、どうするとシータ波が出るかっていうと、「好奇心」や「探究心」が必要なんだそうですよ。
あと、「脳はダジャレを言いたがる」ってのが笑えました。ヒトは中年になるとダジャレを連発するのは脳の構造上仕方がなさそうです。言葉を「音」で捉えるか「意味」で捉えるか。簡単なのは「音」で捉えること。小さい子供は「意味」はしらないから、「音」に反応しますよね。ま、おじさんがダジャレを言っても、気楽に「音」を楽しめばいいってことだそうです。
P.S. 食べすぎは脳に悪いって書いてありました。「いまの時点の科学ではそういわれているかもしれないけど、きっといつか違う仮説がでてくるはず!」。あ、やっぱり脳は言い訳しますね(^m^)

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■ここには未来がある 全員主役の感動企業「沖縄教育出版」
 (沖縄教育出版 編) 2007年9月2日

"I am OK! You are OK! We are OK!"の沖縄教育出版が自社の会社案内として作った冊子です。ストーリー仕立てで沖縄教育出版がどんな会社か理解できるようになっています。物語は、「一流企業で働いていたシンメ君がノルマに追われ身も心がぼろぼろになり、南の島へ元気を取り戻しに出掛ける」というところから始まります。

この中に出てくる言葉はどれも働く上でとても大切なことばかり。「仕事は祭り」と思って楽しく仕事をする。でも、そこには働く上での大切な心構えがある。たとえば、お客様との信頼関係を深めること、仲間も自分も尊重すること、自分で目標をもって考えること、もっとよいやり方を探すこと、責任をもつこと、などなど。
私が心に残ったのは、この言葉です。

 一、一生懸命だと、創意工夫(知恵)が出る
 一、中途半端だと、グチが出る
 一、いい加減だと、言い訳が出る

ところで、この本、「売ってる」とのことでしたが、どこで買えるのか・・・。沖縄教育出版のweb見ても書いてなかったし。ググってもわかりませんでした。西川社長、貴重な一冊、有難うございました

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■ロジカル リスニング(船川淳志著) 2007年7月17日
ロジカルでない私に、とってもとっても役立った本。「ロジカル」ってタイトルなので、内容もロジカルでわかりやすい。特に演繹法と帰納法の解説が「そーだったのね」と異常に納得。演繹法は「三段論法」で、帰納法は「事実をとにかく並べてそこからなんか結論めいたものを出せばいい」という理解でしたが、図に表すとアラ不思議。へぇ。
また、対話において私が陥りやすい誤解はナゼ起きているのか、相手にとってどのような受け答えをすれば効率的かつ効果的なダイアログを行うことが出来るかなど、ものすごく参考になりました。ダイアログでは感情の取扱いという部分もありますが、ロジカルに考えることによって、対立を生まずに済むこともあることを学びました。
これを習得するためには、意識して対話の場での実践が必要です。そのやり方を自分なりに考えたいと思います。

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■なぜおいしいアイスクリームが売れないの?(シビル・チョウドリ著)
2007年3月31日

著者は、「シックスシグマ」を著書に持つ、品質管理のコンサルタント。内容は、つぶれかけたアイスクリーム工場が再生するまでのモノガタリ。
物語を読み進むうちに、再生のプロセスに必要なキーワードがたくさん出てきます。 プロダクトアウト(自社の論理)ではなく、顧客志向で聴く、ということは良く言われることです。もちろんそれも重要なんですが、まずは自分の家族や従業員から聴くことをはじめないと進まない、というところが私にはインパクトがありました。ビジネスはすべて人との係わり合い。自分にとって大切な人をきちんと大切に扱うことができなければ、ビジネスなんて出来ないよってことなんですよね。
また、危機的状況を克服した後、それを維持・進化させ続けることはさらに難しいものです。そのためには、常に完璧を目指す熱意と責任感が全員に根付いていることが鍵になります。やはり究極は人の意識なんですね。

あと私が印象に残ったところは次の3つです。
・商品を売りたければ、原点に戻ること。原点とは、誰かの支えになっているかどうか。売上は目的ではない。サービスの副産物。
・毎日の仕事を「やらなければいけないこと」から「やりたいこと」、「好きでたまらないこと」に変えること。自分の仕事が誰かの役にたっていることが理解できれば、どんな仕事も充実感のあるものにできる。人生の目標は趣味と職業を融合すること。
・本当の実力とは、一番調子の悪い時になにができるかで決まる。
・初めから完璧を目指して計画を練ること。細部まで注意を払うこと。

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■大切なことはすべてクレドーが教えてくれた(片山修監修)
2007年3月27日

どっかで聞いたようなタイトルですよね。
さて、本の内容はジョンソン・エンド・ジョンソングループの普通では「ありえない」経営の話。ジョンソン&ジョンソンでは、世界57カ国にある約200のファミリー会社で12万人近くの従業員が働いています。そこでは、経営層から製造現場で働く従業員まで、一人ひとりが“クレドー(我が信条)”を大切な価値観とし、「顧客」「社員」「地域社会」「株主」に対する4つの責任を果たすことを意思決定の拠り所とし、それを自分達の誇り(喜び)としています。クレドーの文言は、時代や組織の変化に伴い変化していますが、その思想は変わることなく、企業人としてだけでなく、個人の生活においても正しいあり方を示し、ハッピーな従業員になる礎となっています。「原則で動く」組織を作ること、その強さを実感できる1冊です。
ただし、クレドとHow toの一貫性が理解できない方にはオススメしません。How toに飛びついてしまいそうなので・・・。

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■仕事の思想(田坂 広志著) 2007年1月30日
このサイトの読者の中には結構この本を読んでいる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
根底に流れる「仕事の思想」を通して、「人がなぜ働くのか」について、読み手が深く考えさせられる内容だと思います。少なくとも自分にとってはそうでした。
また、この中に収められている素晴らしいストーリーは、田坂さんの人と人とのコミュニケーションの中での体験と、そこから学びとられてきたものです。
この本を読んで私が一番強く感じたのは、田坂さんの「人から学ぶ力」、そして「それを糧に行動する力」でした。
「田坂さんは友人や人間関係に恵まれている」と思うのは簡単です。でも、それだけじゃないと思います。
どんな人からも学ぼうとする、そこには、謙虚さ、注意深く聴く姿勢、自分と違う意見を否定せず自分に深く問い掛ける姿勢があるように思います。それがあるからこそ、「気付き」、自分のこととして取り込むことが出来るのだと思います。
仕事を通じて、日常を通して私もたくさんの人と接します。すべての出会いを自分から良いものに意識的に変えることは可能なのかもしれないと思ったのでした。

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■加賀屋の流儀(細井 勝著) 2007年1月5日
Mr. Hから「加賀屋とリッツの違いをレポートするように」とのミッションとともに渡された本。
最大の相似点は、「お客様の期待を先読みする最高のパーソナルサービス」。最大の違いは、「家族とシステム」でしょうか。
最大の相似点は、やっぱり一人ひとりのお客様にとっての「最高」を追求し続けること、にします(^^)。だから加賀屋とリッツは相互に学び合っているのだと思うし、どんどん進化し続ける組織でいられるのだと思います。「最高」のサービスとは、「お客様が声に出さない期待を察して心を込めた応対をする」ということ。そこにマニュアルが存在しえないのも一緒です。また、それを実現するために組織が一体となり、お客様と接するスタッフとそれ以外のスタッフの連携が見事であるということも。その結果、「高い」お客様満足度・リピート率・客室稼働率・個客単価(滞在中に使う費用)につながるんですよね。
一方、最大の違いについては「大切なことを大切にする」ことを浸透していく方法だと思います。加賀屋ではスタッフは「家族」であり、女将や経営層からの深い愛情を受けつつ、女将や先輩の背を見て加賀屋の流儀を学んでいきます。リッツはというと、ビジョンに向けてスタッフをまとめる「システム」が教育や日々のラインナップ(朝礼のようなもの)といったプログラムの中に構築されています。

加賀屋はひょっとするとお客様も「家族」と考えているフシがあるような気がします。大切な家族だからこそ加賀屋でしか味わえない「極上」のおもてなしを提供する。この本には、26年間「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で選ばれ続けているヒミツ(素敵なエピソード)がたくさん詰まっています。

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■結晶物語(江本勝著) 2006年9月22日
この本は、本っていうか写真集。水の結晶が写っています。もう何年も前に、人と経営研究所の大久保寛司さんや脳力開発センターの田中典生さんに勧められた本ですが、先日、七福醸造の犬塚社長がこの本の内容を話されていたので、思い出したように購入しました。
その話とは、『炊きたてのご飯を入れたガラス容器を2個準備して、1つには「ありがとう」、もう1つには「ばかやろう」と書いた紙を貼る。1週間ほど経つと、「ありがとう」の方はつやつやな白いご飯のままで、「ばかやろう」の方は真っ黒になる』というもの。
水だけでなく、いろんなものに言葉の波動が伝わる、という話。「ばかやろう」みたいな人を傷つける言葉よりも、「無視」が一番最悪の状態になるというのを写真で見て、ビックリしました。人によるかもしれませんが、私は無視って辛いです。
モノに言葉を貼ったり、音楽を聞かせるだけでもこれだけいろんな反応がでるならば、感情を持った人間だったらどうなるんでしょう。言葉は言霊。使い方を考えなきゃ・・・です。

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■ビジョナリーカンパニー特別編(ジェームズ・C・コリンズ著) 2006年9月10日
超薄い本。でも超奥深い内容です。
「リーダーシップには2つある。執行型と立法型。執行型は一人の指導者に権限が集中していてリーダーの判断が適切に執行される。
一方、立法型は説得力や政治力、共通の利害や関心などに頼って適切な決定が下される条件を整えていくこと。」
それって、つまるところ、人ではなく、価値観やビジョンそのものに権限を持たせているということじゃないのかなぁ。
そういう立法型のリーダーシップを発揮するためには、第五水準のリーダーシップが必要。偉大な組織といわれるところでは人々の貢献意欲を自分達が大切にする価値観やビジョンに集めることで、一人ひとりがリーダーシップを発揮できるところで自律的かつ最大限に発揮している。そこでは、価値観による規律によって正しい判断を誰もが行われている。そういう状態をリーダーが変わっても保てる仕組みをつくりあげている。それがカリスマ性を必要としない、自らに「力を持たない」、第五水準のリーダーシップなのでしょう。

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■モモ(ミヒャエル・エンデ著) 2006年8月9日
「時間」をめぐる物語。主人公はモモという小さな女の子。人が効率化ばかりを求めるようになったその影には・・・。
時間を財産として換算する。70歳まで生きたら2,207,520,000秒。「何もしていない時間は価値を生んでない。その時間を貯金しませんか」と迫る灰色の男達がいた。
過去と現在と未来。時間に対する概念がこの本を読んでちょっと変わったような気がします。人は一人ひとり、それはそれはとても美しい時間の花を持っている。「忙しい」というのは簡単。その時間を私はどう使うのかなって考えてしまいました。

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■かんじき飛脚(新潮社 山本一力著) 2006年8月1日
この本は、私が5月に行った加賀の料亭「浅田」の接客について辛口コメントを書いたために、さるお方から「きちんと浅田の歴史を学ぶように」と貸し出された本です(笑)。
「浅田」はもともと金沢と江戸を往復する加賀藩公認の飛脚が稼業。その飛脚たちが公儀の御庭番との緊迫した戦いの末、無事、藩のために「密丸(薬)」運びの使命を文字通り命がけで果たす、という感動のストーリーです。筆者の登場人物設定も巧い!
読み始めた頃は、読み慣れない歴史もの専門言葉(?)や漢字があり、とっても辛かったのですが、中盤から息をもつかせぬ展開が待っています。そして、なんていうか声にはならない、厚い信頼、人を敬う気持ち、仲間を思いやる気持ち、豪胆さや心意気が伝わってくるんです。日本人ってほんと昔は知恵があり、背筋を伸ばして美学を持った生き方をしていたんでしょうね。どこで私のように軟弱な日本人ができるようになったのかな〜。

P.S. この本を通して料亭「浅田」が大切にしていることが伝わってきました。が、それを知れば知るほど、こないだの対応との間にマリアナ海溝くらいの溝を感じてしまいました(笑)

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■宇宙を味方にする方程式(至知出版社 小林正観著) 2006年6月28日
え〜と、全編にわたりフツーではない話が書いてあります。
フツーの人の私が心に響いた順に3つ。
「今日の今の瞬間は目の前にあること(人)が一番大事」、「笑顔と感謝が大事」、「肯定的な言葉で現象を捉える」。
あと、「体の中に核融合システムがある」、「人には“喜ばれると嬉しい”という本能がある」、そして美空ひばりさんのお話が興味深かったです。
よくわっかんないけど、きっとそうなんだろうな〜。

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■マンガでわかる上司と部下の職場系心理学 <新装版>(実業之日本社出版 ナカタニD著, 衛藤 信之 監修) 2006年6月6日
以前このページで紹介した「上司の心理学」。その内容の一部を1つのストーリーに仕立てて漫画化したものです。上司と部下の葛藤。「怒りの前には必ず“期待”がある」、そしてエンプティチェアで自分と相手と対峙する、などなど。
自分のコミュニケーションの仕方を振り返るのに良い本です。そして、この本、500円ととってもお得です。「上司/部下/同僚とうまくいかない」と思われる方は是非?!

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■佐賀のがばいばあちゃん(徳間文庫出版 島田 洋七 著) 2006年5月29日
「無から有を生み出す」。まさに“がばい(すごい)ばあちゃん”と昭広少年(島田洋七さん)の生活は、モノやお金だけに頼った幸せではなく、人は心のありかた一つで幸せを感じることができることを証明しています。大事なのは心。いまの立ち位置を受け入れて自分自身を幸せにできなければ、どんな状況だって幸せになれない。「貧しい」と考えるのではなく、「足るを知る」。それが突き抜けた明るさ、心の豊かさを育むのだと思います。
また、ばぁちゃんの「本当の優しさは人に気づかれずにするもの」という言葉。昭広少年が自分の押し付けの優しさに気づくシーンは、自分もこういうことやってるなぁと思ってしまいました。たとえば、電車で席を譲るのも私はさりげなく出来てません。意識せずそれができたら本物だなぁと思うんですけど・・・。がばいばあちゃん、そして昭広少年の周りの人の優しさが心に染みる1冊です。

なお、「がばいばぁちゃん」の本はシリーズになってます(あと2つ)。「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい! 」、「がばいばあちゃんの幸せのトランク」。これは徳間文庫から。そのほかにも、「佐賀から広島へ めざせ甲子園」ってのがあって、それは集英社から今年3月に出たのみたい。買って読もっと。

●「がばいばあちゃん」名古屋で6月3日から映画上映開始(九州では4月から封切られてます) http://www.gabai-baachan.com/

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■続・君についていこう 女房が宇宙を飛んだ(向井 万起男著) 2006年5月26日
びろちゃから「私、まきおファンなの」と貸してくれた本。その「まきお」さんとは、1994年7月、日本人女性で初めて宇宙へ飛び立った向井千秋さんの旦那さん。
この本の内容は向井千秋さんがコロンビア号に乗り込み地球に戻ってくるまでのお話。スペースシャトルが45分で地球を一周してしまうことや、シャトルが地球を回る時の態勢とか、宇宙から戻ってきたシャトルがジャンボジェット機にくくりつけられて移動する話とか、「へぇ〜」と思うところはたくさんありました。けど、私が一番面白かったのは、千秋さんが地球に戻ってから3日間、地球の重力を面白がっていたところ。雑誌の薄いページを何度もめくって落ちるのを眺めたり、布巾やバッグを何度も落として不思議そうに「じぃーっ」っと見つめていた様子。「宇宙では何でも浮いていたのに・・・」。
普段重力を感じないで過ごしている私には全くわからないけど、この世界はとても面白いものに思えました。
そして、3日後、千秋さんは重力に慣れてしまいます。3日坊主というけれど、人間の細胞は3日サイクルってあるのかなぁ。3日で元に戻るように脳が仕向けているのだとしたら、なにか学んだ時は3日間以上実行し続ければ身につくのかな〜なんてね(^^)。

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■全国から人が集まる不思議な自動車教習所(小河 二郎著) 2006年4月8日
サブタイトルは、「たった二週間で若者が変われるMランドの秘密」。Mランドとは、合宿型自動車教習所「益田ドライビングスクール」のこと。
少子化の影響もあり市場が縮小する中、山陰の島根県にあって、首都圏で1,2を争う教習所と同じくらいの卒業生を毎年排出し(約6000人)、地域の活性化にも貢献しています。ゲスト(お客様)のほとんどは卒業生の「口コミ」で集まってくるっていうのもスゴイです。
そんなMランドの魅力はどこにあるのか。結局は小河社長が大切にされている「やわらぎの心」が根底に流れているからなんじゃないのかな、と思います。「やわらぎ」とは、もともと松明で照らすさまをいい、火を挟んで話をするとき満ち足りた心になることから、「やわらげる」とか「ほどよくする(バランスをとる)」、という意味に転じたそうです。そういう心持でいれば、やさしい心や温かい心が自然と芽生えるし、コミュニケーションを自ら進んで取ることの怖さというか、ハードルを下げてくれると思います。
Mランドって、そういう心をゲスト(お客様)、インストラクタ(教習員)、職員、お客様や職員の家族、そして地域の人々が持ち、ともに成長していく修行の場のようなところなんじゃないかなと感じます。なので、自動車免許をとるための教習所というより、人間としての免許を取りに行くための教習所、といったほうがしっくりくるというか。
一期一会。英語で表現すると、“Now and here”。いま、このとき、この場所。その瞬間瞬間に自分がなにをすべきなのかを考える。そんなことを学べてしまうMランドってスゴそうなところです。

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■文字が変われば、ココロも変わる。(成澤翠玲著) 2006年3月28日
著者は女流書道家であり、産業カウンセラーでもあります。文字と心の研究者って感じでしょうか。私がピンときたところは、「焦るときこそ、ぼんやりを」。「近付きすぎると見えなくなる。離れて俯瞰する」、「立ち止まって反対のことを考える」などなど、見る視点を変えるところです。また、この本を通して一貫して伝わってくるメッセージは一つ。「魅力ある人になろう!」ということ。自分の魅力を知り、相手の立場に立って伝えていくことが人生において必要なんですよね 。
最初のほうに文字セラピー(悩み解決?)もあります。「仕事にやりがいを感じない人」など、ある一文字を筆で書いてみると精神状態がわかるんだそうです。文字のクセに気をつけると変わってくるみたいですよ。あなたも試してみては?

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■生協の白石さん(白石昌則著) 2006年2月19日
今更な書籍紹介です(^^)>。改めてコメント力って大事だなぁと思うことがありましたので、「生協の白石さん」をご紹介します。

生協で買い物をする学生さんたちの質問や要望を集める「一言カード」。学生さんからの素朴な疑問から挑戦的な(?)質問まで、どんな変化球でもウィットに富んだ答えを打ち返す、東京農工大学生協職員 の白石さん。読んだ人がつい微笑んでしまいます。相手の心をつかみつつ、でも自分の使命(仕事)も忘れずアピールするところも素晴らしいです。
齋藤孝先生(明治大学)が「コメント力」とは、ストレートに答えを返すのではなく、相手の思ってない切り返しをすること、とおっしゃってました。まさにそれですね。うまい!
P.S. 本になるきっかけとなったブログは毎日続いています。今日も白石返し炸裂です。↓
●「がんばれ、生協の白石さん」ブログURL(東京農工大学の学生さんの公認ブログ): http://shiraishi.seesaa.net/

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■なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか(藤沢久美著) 2006年2月9日
この本は藤沢さんがキャスターをされていたNHKの「21世紀ビジネス塾」で取り上げられた元気な中小企業の取材などを通して得られた情報を元に書かれたものです。「お客様を主役にした御用聞きビジネス」、読んでいると楽しくなってきます。なぜかというと、小さい会社のすごいアイディアが沢山つまっていて「へえぇ〜×20」なことと、企業の実名が載せられていないこと。「あ、これ、あそこの会社だ!」と想像できてしまうのもクイズみたいで楽しいんです(^^)。
また、第10の発想の転換「職場づくり」から「晴れ舞台づくり」のところがこの本の中で一番気に入っています。「元気な企業は人が輝いている」、本当にその通りと思います。

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■ディズニーが教えるお客様を感動させる最高の方法(ディズニーインスティチュート著) 2006年1月5日
是非、読んでみてください。ディズニーマジックはマジックなどではなく、プロセスを細部にわたり科学した結果であることがわかります。そして、そのプロセスが従業員一人ひとりによって確実に繰り返し実行に移せるよう、何を一番大事にするかという価値観の「優先順位」決めや徹底的な情報共有が行われ、文化にまで昇華されているのです。リッツ・カールトンホテルも同じだと思いました。
この本はいろんなところで「へぇ×20」があります。その中でも、私はディズニーのセットをデザインする、イマジニアリング社の戒律である「ミッキーの十戒」が、経営においても、なにかを作りだすプロセスにおいても重要だなぁと思いました。一つ目が「お客様を知る〜セットを作り始める前に誰が使うのかをきちんと理解する」から始まり、最後が「努力を続ける〜けっして満足せず、セットを常に整備する」なんです。
「自分たちにとっての良いプロセスを見つけ、そのプロセスを実現するプロセスを作り・実践し、良い結果を生む。しかも現状に満足せず、変えていく」ということが大事なんですね。

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■キヤノン特許部隊 (丸島儀一著) 2005年9月16日
この本を読んで、丸島さんの知的財産に対するWILLと戦略性の強さ、そしてキヤノンの組織の強さを感じました。なぜ組織が強いかと思ったかというと、今でいう知財部門の前身にあたる組織に新人を入れ、「まだ事業化されていない分野を担当しろ」と任せて、その役割に専念できるようリーダーが囲っていること。それがキヤノンの知財戦略の出発点になっていると思うのです。
丸島さんが優れた知財マンに成長し、日本の知財戦略までもを切り開いてきたのは、丸島さん自身の才能と努力と先見性と使命感だけではなく、X社を凌ぐ特許戦略をとろうとするキヤノンの組織の力がベースにあったからだと思います。それは書籍のタイトルどおり、技術者を含めた「特許部隊」なんでしょう。
あと、この本には知財以外の「ビジネスにおいて大切なこと」がたくさん書かれてます。

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■働くことの喜びはみんなディズニーストアで教わった (加賀屋克美著) 2005年9月7日
「お客様も人、スタッフも人。人と人とのコミュニケーションなんだ」、そして「誰かの喜ぶ顔が見たいから、喜んでもらえたら自分が喜べる」。人が仕事をする、誰かと関わるとき大切なこと。それは、対等のコミュニケーションであること(リッツみたい)、お互いが楽しくなれるよう心の底から何ができるか、って考えることなんだろうなぁ。
また、この本からはディズニーグループが大切にする価値観の徹底ぶりがひしひしと伝わってきました。すごいな〜。この本、オススメです。

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■人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの (田坂 広志著) 2005年8月19日
「一日を生ききること」。私がこの本を読んで一番心に残ったこと。これ、なかなか出来ることではないですよね。だって、これって「“今日一日しか命がない”と思って過ごすこと」ですよね。そしたら私は今何をしているだろう。何をすべきなんだろうか。いまここでこれを書いてる私。それは正しいこと? でも、それが正しいことか、すべきことかを決めるのは他の誰でもない私自身なんです。う〜ん。人生って難しいっつ。
ちなみにこの本、読もうと思えば1時間くらいで読めちゃう分量です。が、内容への疑問や自分への問い掛けをしているとなかなか読めないという行間になにかがある本です。

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■斉藤一人 15分間ハッピーラッキー(舛岡はなえ著) 2005年7月14日
foxryo版「これを読書と言うのはどうかなぁ」シリーズ その2(笑) 
天国言葉と地獄言葉、これがこの本のキーワード。

天国言葉は「ついてる うれしい 楽しい 感謝してます 幸せ ありがとう 許します」。
一方、地獄言葉は、「ついてない 不平不満 グチ・泣きごと 悪口・文句 心配ごとを言う」。

天国言葉を使って、自分が幸せになりたい、人を幸せにしたい、と思う人が幸せになれるようです。
地獄言葉に関して、hideがこんな面白いコラムを見つけてきたので、ご参考までにURLを張ります(日経BPサイト)。
 ☆[健康]グチは他人にとってもネガティブ・エネルギー
   http://nikkeibp.jp/wcs/j/lifestyle/384533i

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■マンガ老荘の思想(蔡 志忠著) 2005年7月12日
これを読書と言うのはどうかなぁと思ったりします。が、さすが老荘思想。なかなか深くて読むのに時間が掛かりました。
この中で「コトバは月を指す指であって、月そのものではない」という一節がありました。この一節になんだか頭をガーンと打たれたような気がしました。みんな同じ月を見ている。でもそれを誰も正確に表現することはできない。正解を求めようとする思考自体がつまんないことなんだなぁ。あるがままを受け入れることが大事なんだと思いました。
たぶん、このサイトに訪れてくださるみなさんがこの本を読んだら、必ず違うところに共感するはず。人それぞれ表現の仕方や感じるところが違う。それでいいんだと思いました。

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■さおだけ屋はなぜ潰れないのか(山田真哉著) 2005年6月16日
身近な疑問からはじめる会計学というサブタイトルどおり、本当に身近。この本のおかげで食器洗浄機を買うのを止めました! 宣伝のうたい文句に騙されちゃいけませんね。至る所に数字のマジックが隠されているんですよ! 数字って結構利用範囲が広いものだなぁと思いました。私の簿記3級はもしかして役に立つのか?!
著者の山田さんは「女子大生会計士の事件簿」という推理小説で会計学を楽しく学べるというトライをした方です。この本も読んでみたいな。

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■のこすことば―明日へ、未来へ(福井県三方町 編) 2005年6月13日
私が未来へ残したい言葉ってなんだろう。今はまだ見つけられていない気がします。
40篇の「のこすことば」には、それぞれの人生の中で心の糧とされてきた言葉が詰まっています。それはほとんどが「誰か」からもらった言葉。大切な人だったり、世の中で頑張ってる人だったり。言い伝えられるべき言葉たち。それぞれが私の心に迫ってきます。
自分より苦労をしている状況を見て自分はまだ幸せなんだ、贅沢をいってはいけないと同情するのは、ただの驕り。命について、日々生きていくということについて、なかなか面と向かえない自分がいるのを発見しました。なんとなく生きている。生きている充実感って自分はどういう時に感じているんだろうな。きっと一生かけてそういう瞬間にめぐり合っていくのかもしれません。そんな日々の中で、「ありがとう」というコトバは深い深い意味を持つように思いました。
前を向いて生きていく勇気、私は素直にこの本から学ぶことができました。

なお、この本を読むときは、ハンカチを「絶対」忘れずに。また、電車で読むのは厳禁です(笑)
この本は、2002年に創設された福井県三方町の「のこすことば文学賞」の作品をまとめたもの。今年、3冊目の書籍がもうじき発刊されます(私は一気に2冊読んでしまいました)。

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■グレートスモールカンパニー(瀬戸川礼子著) 2005年5月26日
DO IT!ビデオに取り上げられている横浜の工務店「近代ホーム」。2年先まで注文が入っている評判高き「グレートスモールカンパニー」です。
バグジー、ネッツトヨタ南国、ホンダクリオ新神奈川と同じ、「社員の幸せ」を基軸においた経営です。
また、サブタイトルが「小さな会社に学ぶ奇跡の企業哲学」。小さいから、弱いから、ということを「だから、できるんだ」と強みに変えています。
この本を読むと「中小企業だから、オーナー企業だから“できる”」という人も沢山いるでしょう。でも、たとえたった二人のチームでもここまで深く人と人とのつながりを大切にして成果に結びつけていくのは難しいと思います。

自分的に身にしみたところは「知ってることとわかってることは違う。わかってることとやることは違う。やることと出来ることは違う。出来ることとやり続けることは違う。やり続けることと身に付いていることは違う。身に付いて初めて価値が出るんです」という部分。できてなぁい。私の場合、「知ってることは忘れる。“これって○○だったよね?”と聞かれたら忘れたと言えず別の話題にすり替えて知ったかぶりをする。やれていることは中途半端」てな具合。人間の器が小さいです。日々成長しようと思えばどんなことからも学べるはず。ファイト!←※注)自分に言ってますから、残念・・・

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■他の店が泣いて悔しがるサービス(香取貴信著) 2005年5月16日
「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」の著者 香取さんの3つめの本です。
お客様が感動するサービスには、「人間力」が必要なんだなぁと改めて思う内容でした。自分が今何が出来るか考え行動すること。そのときに「お客様のシーンを考える」ということが鍵かな、と。「相手の立場に立って考える」というのはとっても漠然としています。そうではなく、より具体的に考えることが大事ですよね。「なぜ、そう思うのか」を掘り下げ、いま目の前に居る人に対してどこまでその人のストーリィをよんであげられるか、ということです。
にしても、ここに書ききれないくらいいっぱいのキーワードがこの本には詰まっています。お客様の満足とかそんなんじゃなく、サブタイトルにあるように、「人生で必要なこと」が書かれています。この本、文庫本でたったの560円なんです。カナリお得です(笑)。是非、みなさんも手にとって読んでみてくださいね(^^)。

●香取感動マネジメントURL:http://www.e-storybank.com/

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■権限のない社員が会社を変える(藤原雄一郎著) 2005年5月9日
私がいつも楽しみに読んでいるメルマガ「藤原雄一郎の経営最前線シリーズ」。経営を見る目の鋭さ、モノ創りへの思い、そこに「自ら」という視点がいつもあることに共感しています。その藤原雄一郎さんが出版された書籍「権限のない社員が会社を変える」。ご自身が経営に携わられた経験や松下の中村社長、日産のゴーン社長などの具体的な事例を数多く挙げられていてかなり説得力があります。
この本から私が改めて学んだことは、自らリーダーシップを発揮し、行動しなければならない、ということです(すっかりその気?)。その前提として「学ぶために自分のレベルを上げること」、「自らちゃんと考えよう」です。視野を広げ、謙虚になれればどんなことからも貪欲に学び、考え、変えていける。結果、進歩し、自分のレベルが上がる。そんな変化を楽しめる社員が増殖していくことが会社を少しずつ変えていく力となります。
ところで、ここまでは一般に良く言われること。もう一つ、自分にはうまくできそうにないことで、うなった一節があります。「喧嘩は情報共有化の一番の近道」というところ。人の本音を引き出すには怒らせること−。「本音を引き出すテクニック」の一つということですよね。何故こういう言葉が出てくるかというと、ほとんどの問題は部下と上司、お客様と自社、このどちらかとのコミュニケーションの悪さに起因するという考え方です。「壁にぶつかったり、解決できそうにないと思った時、“自分は上司と情報を共有しているか”“自分はお客様と情報を共有しているか”を自問自答してください」。まずはこの自問自答をしてコミュニケーションのパイプのつまった部分(本音)を探して、お互い本音の対話ができるように努力したいと思います。→この「本音の対話」が一番難しいのでしょうね(涙)。
●藤原雄一郎の経営最前線ポータルサイトURL:
  http://inox-m2.com/fujiwara/portal.htm

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■変な人の書いたツイてる話(斉藤一人著) 2005年4月22日

この本を読み始めたときは「へ?」って感じ。「ついてる」って言うだけでいいことがあるの? ありえない! と思って読み進めました。で、読み終わったら、結局自分の感じかたや態度を選ぶことが重要なんだと思いました。
私が努力しようと思ったのは、4つ。「プロの自覚とは“こんなこと当たり前といえる”こと」、「50の力のところを70の覚悟で取り組む」、「正しいより楽しいを選ぶ」、「相手が気持ちよいと感じる言葉の使い方を選ぶ」こと。
あなたに良きことがなだれのごとくおきますように!

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■なぜ働くのか(PHP総研編) 2005年3月23日

シーザーなど歴史上の人物、松下幸之助さんはじめとする実業界の創業者、サッカー選手の中田英寿さんなど、いまを輝く人たちの感動エピソードがたくさん詰まった本です(1人のエピソードが見開き2ページに凝縮されてます)。それらは、私たちが働く動機についてヒントをくれます。
この本から私が学んだのは、2つ。一つは「人は自分のためだけに働くことはできない」こと。確かに好きなことを仕事にしている人もいます。でもそれも、その仕事を通して、誰かの役に立ったり、幸せにしたり、感動させたりしているのです。仕事って、結局、世のため、人のためにあるものなのではないでしょうか。
もう一つは、「主体的に考え、行動すること」の大切さです。フランスの哲学者アランの言葉「いかなる仕事でも自分が支配する限り愉快であり、服従する限りは不愉快である」。そして、与謝野晶子の「嫌々する労働はかえって人を老衰に導くが、自己の生命の表現として自主的にする労働はその生命を健康にする」という言葉。 仕事に振り回されてたらつまらないですよね。一方で、主体的に行動するのは、考えたり責任を負わなければならないからイヤ、言われた通りにやってれば楽、というのもあります。それでも、やっぱり、自分なりの工夫や周りの人の知恵や協力を得ながら、楽しく仕事がしたいなと思いました(^^)
そして、プロになれるかなれないか、プロかプロじゃないかって、「主体的」かどうかで決まるのでは?と思いました。

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■リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと(林田正光著) 2005年3月20日

元 ザ・リッツ・カールトン大阪 営業統括支配人の林田正光氏の著書(現 京都全日空ホテルの社長兼総支配人)。この本には、リッツ大阪開業メンバーとして、1996年から5年間の経験を通して林田氏が学んだリッツの経営哲学、そしてホテルマンとしての林田氏の信念が詰まっています。
私がこの本で一番印象に残ったのは、「気配りと心配り」は明確に違う、ということ。リッツのような一人ひとりのお客様に対して感動のサービス(ミスティーク)を提供できる人材には、気配りに加えて、心配りが必要なのです。気配りというのは、「間違いや失敗のないように細かいところまで注意を行き届かせること」で、いわゆるマナーであったり「マニュアル」に出来る部分。一方、心配りは、「相手の心情を充分に考慮したり、予測される事態に対応すること」。とても難しい、人の心の部分の先読みですね。これはまさにリッツのモットー、"We are Ladies and Gentlemen Serving Ladies and Gentlemen"、紳士淑女でなければできないことだと思います。本当の心配りが出来ればマニュアルを超えたサービスができるのです。
これは、リッツの社員だからできなければならないことではなくて、人とのコミュニケーションにおいての基本であって、生涯学び続けていかなければならないことだなと改めて思いました。これを磨くことが人間力=その人の魅力になるんですね。

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■サービスの底力!(相澤賢二著) 2005年3月6日

読み終って不思議な感動を覚える本です。著者は2004年度日本経営品質賞の受賞企業、ホンダクリオ新神奈川の社長さん
このホンダクリオ新神奈川というカーディーラーには、マニュアルがありません。なのに、全国のホンダクリオ店で8年連続顧客満足NO.1、顧客満足度の数値は業界平均の「2倍以上」なんです。どこに秘密があるのでしょう。それは、ヒミツ!。是非、この本を買って相澤社長の「経営論」とその実践について読んでいただければと思います。
でも、いぢわるせずに少し挙げるとすると、独自の顧客満足についての考え方、社員を家族のように思い、その社員の成長を考えた店舗販売や全社員営業などを行っていること。そして、何より様々な取り組みに一貫した考え方があり、それを「本気で」徹底的にやり続ける、誰にも真似できない「相澤一家」という組織の素晴らしさでしょうか。

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■一気にネイティブ「魔法の発音 カタカナ英語」
(池谷裕二著) 2005年2月21日

これは楽し〜いドリル本。「日本人なんだから堂々とカタカナ英語で発音しようぜ!」って内容です。このページでも紹介した、糸井重里さんとの共著「海馬」を出した「脳」専門学者の人の本なんです。これがホント面白いんです。「掘った芋いずるな」見たいなノリ。ただし、脳科学に裏打ちされた発音の理論! 「え〜、こんなので発音でいいの?!」と思うのですが、hideに試しに言ってもらうと、あら不思議。カタカナ英語に聞こえない。「ワルユーテンカバウレッ?」は「What do you think about it?」、「エアネモウ」は「animal」etc. 読むだけじゃダメって書いてあるのに、読むだけで終ってます(笑)。「70回」繰り返して発音するのが覚える秘訣みたいですよ?

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■斎藤一人の不思議な魅力論(柴村恵美子著) 2005年2月6日

銀座まるかんの社長さん、斎藤一人さんのコトバ録、そして著者がそのコトバを通して得てきた実感のこもった体験談が書かれています。以前、バグジーの久保社長が、“これは斎藤一人さんのいう、「自己重要感」ですよ”ということを話されていて、それってなんだろうと思ってこの本を選びました。
一通り読んだ感想は、「考え方を変えなければ」と思ったこと。たぶん、一人さんの言ってることは正しい。でも、それを行動に移すのはとっても難しいな、と思いました。なんでかっていうと、読み進めていく間、「ええぇ〜」と思うこと、たくさんありましたから(笑)。
でも、この本から学んだことは、「自分が大切な人だと思われたい(自己重要感)」という心は、自分を含め、誰もが持っている感情であること。その自己重要感を高めていくためには、まずは自分の魅力を高めること。楽しさが必要かな。自分も相手も受け入れ、お互いの個性を尊重しながら・・・。ひと言ではとても語れない本でした。

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■いい会社をつくりましょう。(塚越 寛著) 2004年12月28日

人と経営研究所の大久保寛司さんの推薦図書です。「かんてんぱぱ」で有名な伊那食品工業の社長さんの著書。この書籍のタイトル「いい会社をつくりましょう」は、伊那食品工業の社是です。いい会社とは、末広がりの経営が行われている会社、すなわち木の年輪のような確かな安定成長をし続ける会社経営なのだそうです。
そういう会社の成長を支えるのは、社員の成長。「社員が喜んで働くことが、会社の業績や自分達の幸福につながる」。「効率化というと、コストや時間、人員の削減などで行おうとする。しかし、根本的な効率化策というのは、社員のモラル・志気・やる気の向上から生まれる」。仕事を追うか、仕事に追われるかでは大きく違うのですね。
また、「人間の目的は世に生きる人を幸せにすること」。社員だけでなく、伊那食品工業をとりまくお客様、取引先、地域社会にとっても良い関係を築く努力も惜しみません。
「真の社会奉仕とは、全社員が正しい心で生きられるよう経営者が導くこと」と、そういう社員を育む環境を作る塚越社長。「遠くをはかるものは富む」(by二宮尊徳)、これを信念に、先を見据えた独自の「日本型経営」の舵取りをしながら、46年間増収増益を続けている。そのエッセンスがいっぱい詰まった本でした。

おまけ:「理念の金太郎飴」と「手法の金太郎飴」など、塚越社長の言葉は人をひきつけるものがあるように思いました。その他には、「立派」な人、の定義。立派とは、人の役に立つこと。ランクが3つあり、Aランク:家族以外の人の役に立てる Bランク:自分のためだけに動く Cランク:人に迷惑を掛ける
●伊那食品工業サイトURL: http://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/index.html

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■キッパリ(上大岡トメ著) 2004年12月14日

サブタイトルは「たった5分間で自分を変える方法」。その方法が60個。これを実践すると結構楽しい人生が待っていそうですよ。以前このページで紹介した「海馬」からの引用もあったりして、ナルホドです。それに、自分が普段気をつけてやっていることが載ってたりして、どうしてその行動を取るとスッキリしていたのかを再確認してしまいました。57番の「嬉しいこと、感動した気持ちはどんどん周りの人に伝える」なんか、まさにいつも実行してることで、事例まで「ダブル虹(副虹)」のことが載っててビックリ!
そして、58番の「自分の気持ちをコトバで伝える努力をする」。コレ、いま、自分が一番気をつけようと考えてることだったりします。この本を読んで、もう1つ実行を増やそうと思っているのは、16番の「迷ったときは勇気がいるほうを選ぶ」。ここで宣言すればきっと実行可能?! この本、巻末に定着度チェックもあって楽しめますよ〜。

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■おなかがすいたら ごはんたべるんだ
(イ・ギュギョン著) 2004年11月30日

韓国通の女優、黒田福美さん翻訳の哲学本。びろちゃから誕生日のプレゼントとしてもらいました。韓国版、「相田みつを」さんかな。挿絵を見ながらほのぼのしたり、短い文章ながら考えさせられたり。結構この本を読みながら百面相していたかもしれません。
私がほのぼのしたのから、1つ、ご紹介します。

「放っておけば」
 放っておけば ただのぼろ布でも 洗って使えば雑巾になる
 放っておけば 割れた鏡でも 小さく削れば手鏡になるよね
 放っておけば 石ころでも 綺麗にすれば置き物になる
 何気なくすれ違えば 赤の他人だけど やさしくしてあげると友達になるよね

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■海馬 〜脳は疲れない〜
(池谷裕二&糸井重里著) 2004年11月5日

この本は必読! 最近foxryoは「脳」の話がマイブーム。脳って、20代を過ぎると細胞死にまくり、と思っていたら、記憶の製造工場「海馬」の神経細胞は減らないんですって! おまけに30代以降のほうが、経験メモリーが増えて新たな組み合わせができるって!わーい。でも、注意すべきは、脳は見たいものしか見ないし、思い込みが激しいので、そこは自分で打破する必要があるそうです。こうだと思い込んでることを考え直してみたり、やりたくないことをやってみたり、脳に刺激を与えましょう。思い切りが大事です(笑)。
それから一番びっくりしたのは「自分が言ってしまったことに対して脳は安定化をしたがる」ということです。良くも悪くも言った通りに動いてしまうということです。口にださなくても思った通りにもなっちゃうのかな。。。
みなさん、とにかく、海馬を大切にしましょう。そのためにはぐっすり睡眠とりましょうね!(詳しくは本を読んでくださいね〜)

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■1分間顧客サービス〜熱狂的ファンをつくる3つの秘訣〜
(ケン・ブランチャード&S.ボウルズ著) 2004年10月18日

熱狂的ファンをつくる3つの秘訣。それは、「自分が何を望むのか決定せよ」「顧客の望むことを発見せよ」「一つ余分に実行せよ」。そしてその鍵は「一貫性」。これはカバーの折り曲げ部分に書いてある言葉、そのまんまのパクリです。このキーワードは読んだ後に読み返すと「なるほどぉ〜」と思います。「自分の考えが元になる。そこから考え抜いた自社のビジョンと顧客のビジョンを合わせていく」こと、これはかなり難しいなぁと思いました。サービスの範囲を決めて、できることでも「しない」ことを決める、ことだからです。このほかに、「ルールではなくシステムを作ること」も大切だなと思いました。
この本はこれまたfoxryo好きな「物語」仕立て。ある新任エリアマネージャーがチャーリーという妖精に出会い、熱狂的ファンを持つ会社に連れ回されながら、「熱狂的ファンつくりの秘密」を考え、気づき、実行に移していくというストーリーです。

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■あたりまえだけど、とても大切なこと
(ロン・クラーク著) 2004年10月7日

アメリカでは「全米優秀教師賞」なんてあるんですね。この賞はウォルト・ディズニー社が主催しているそうです。ディズニーの「世界中の子供達に夢を与えたい」、という理念と一貫した社会貢献ですね! 
さて、この本はその最高賞を授与された先生の本です。子供のための50のルールとその背景やとても面白いエピソードが書かれています。「子供向けだから」ではなく、ここから沢山学ぶことがありました。ビジネスでもかなり役立つものがありますよ。
「当たり前」、「これがルール」と一人だけが思っていてもそれは皆のルールにはなりえません。信念を貫き、大切と思うルールを公表し、自ら守る。すると皆がルールだと納得・共感しはじめる。そのときはじめて、皆の心から&前向きな行動になり、お互いが支援しあい、チームとしての一体感ができるんですね。
一番根底に流れているのは、「人としての尊厳を保つ」、「尊敬の念をもって人に接すること」なのかなぁと思いました。

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■自己治癒力を高める(川村則行著) 2004年10月2日

人の細胞は3年で全部新しいものに入れ替わる〜とDr.テラさんのHPに書いてありました。今の私は3年前とは違う細胞で構成されているんですよ。脳細胞だって変わってるハズのに記憶は失わない。生命って不思議ですね。ケガをして元通りにもどるのも、トカゲが尻尾を切られても同じように生えてくるのと一緒。この「元通りに戻す」ことがDNAの設計図の不思議なんですね。で、これは生命がもともと持っている「自然」治癒力というものです。
では、この本のタイトル「自己」治癒力というのはなにか。それは、人の意思で治癒力が高まること。たとえば、ある病院で、ガン細胞を戦闘機でやっつけるイメージトレーニングを毎日続けて本当に治してしまった少年の話があります。こうありたい、こうなるんだと信じ続ける強い意思を持つことで、脳をコントロールし、自然治癒力を超えて、そのイメージを体現することがあるというのです。人はまだまだいろんな可能性を秘めているのですね。
今日、イチロー選手が米大リーグのシーズン最多安打記録を塗り替えました。彼もまた小さい頃に描いた夢(イメージ)を持ち続けている人です。自分を信じ、そのための努力を惜しまない強い意思を持つ人だと思います。あなたもイメージの力、試してみませんか。

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■Good Luck(アレック・ロビラ他著) 2004年9月6日

Good Luck。魅惑の森で白騎士が起こす不思議な物語。その物語は、自ら努力しなければ幸運は訪れないということを鮮明に描き出してくれます。幸運は誰の目の前にもあって、それをつかもうと努力しようとする人はほんの一握りであること、そしてほとんどの人は何もせずに幸運に浴したいと考えるだけ。幸運は決して偶然には訪れない。『幸運を作るというのは、つまり条件を自ら作ること』。この言葉がとても心に響きました。
また、悩みの種だと思っていたことが幸運の種だったりすることも。この本は人生においても、ビジネスにおいてもたくさんの示唆を与えてくれます。たとえば、Vision、Mission、Valueの大切さ。本心と決断と行動の大切さを。

幸運をつかもうと努力しようとするほんの一握りの人たちは、
 ・自ら下ごしらえをする(土)
 ・人に手を差し伸べられる広い心を持つ(水)
 ・どんなに大変でも今日できることはしてしまう。先延ばししない(日光)
 ・自分の知っていることだけがすべてと思わず、謙虚にあらゆる可能性に目を向ける(小石)
 ・下ごしらえをするものを笑う人、幸運を餌にする人は相手にしない
 ・できることをすべてしたら焦らず諦めない
 ・自分を見失わなわずにしっかりと本来の目標を見据えていられる心の強さを持つ。

自ら行動すること、それは今からすぐ始めることができるのですね。さて、「黒」騎士にならないように、なにからはじめようかな。

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■上司の心理学(衛藤信之著) 2004年8月27日

人を楽しくうきうきさせる心理学者、衛藤信之さん。その衛藤さんが書かれた書籍です。タイトルから考えると「これって上司にしか役に立たない本なんじゃないの?」という印象を持ちます。でも、基本は人と人とのコミュニケーションの話ですから、誰が読んでもヒントがあります。 この本を通して「聴き方」、「伝え方」、「問題解決」、「価値観」、そして「行動」と言った切り口から魅力のあるリーダーシップについて考えることができます。
私が一番「おぉっつ」と思ったところは、「怒りの前には期待がある」というとこです。ここはほんと目から鱗でした。たとえば挨拶したのにしてくれない人がいたら寂しく思いますよね。それって「挨拶をしたらし返すものだ」という期待があるからです。「〜のに」って期待ですよね。「ここまでやったんだから、あとは上手くやってくれるはず」と思っていた「のに」相手が上手くできなくて怒っちゃう!とか。そこで、何も考えずに相手に怒りをぶつけるのではなく、伝え方を変えるのです。
どう変えるかというと、相手に対して自分が期待していたことを盛り込んで話すのです。「君ならあとは上手くやれると思っていたんだ。だから君を選んだんだ。君が失敗したと知った時は本当に驚いたよ」と言った風にです。そのためには、まず自分が相手に対して怒りを感じる前にどんな期待を持っていたのか、それを考え、はっきりさせなくちゃなりません。すると自分自身が怒りの感情を作っていることに気づき、伝え方も自然と変えることができるのかなと思います。本当に人間って自分本位というか、自分に甘くて他人に厳しいですよね。
自分の感情の伝え方を変えることができれば、相手とのコミュニケーションが変わってくるようですよ。

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■フィッシュ!(Fish!)(スティーブン・C・ランディン他著) 2004年8月13日

この本のサブタイトルは「鮮度100% ぴちぴちオフィスの作り方」です。Fish!という名のとおり、シアトルに実在するパイク・プレイス魚市場の溢れる活気をオフィスに取り入れる話です。ここの魚市場はなんていったって楽しいんです。働いている人自身が楽しくて、お客様と一緒になって遊び、誰もがそこにいけば楽しく買い物できるというところです。
ではそれがなぜできるのか。そのコツは4つ。「態度を選ぶ」「遊ぶ」「人を喜ばせる」「注意を向ける」ことだといいます。その一番の根底をなすのは「態度を選ぶ」こと。人は自分自身が態度を選ぶ能力を持っていて、それを普段使っていることをあまり意識していないのです。たとえば、人とのかかわりの中で、相手が違ったり、立場が違ったりすると、自分自身の言うことや態度を「変える」ことってありますよね。それが「態度を選んでいる」ということです。
また、その自分自身がとる態度によって、周りへの影響が変わってきます。たとえば、不満に対して、「それを前提にどうするか」と前向きに考える人と、ずっと済んだことに対して不満を言い続け、くよくよ悩んで前に進まない人がいたとします。私だったら前向きな人には協力しようと思うし、いつまでも後ろ向きな人だったら次第に離れていく(かも)と思うんです。
「過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる」です。だから自分自身の態度は「意識すれば」選ぶことはできるんです。事実に基づいて自分の責任でどういう態度をとるのかを「考える」こと、それがまず一番はじめに重要なのだと思います。それができれば自分自身の可能性や職場のチームワークが生み出す力は無限の可能性を秘めるのではないでしょうか。チームの目的に向かってみんなが笑顔で活き活きと取り組むためには、自分はどう行動するのか・・・ 久々に読み返して、そんなことを気づかせてくれるとっておきの1冊だと思いました。

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■あなたが世界を変える日(セヴァン・カリス・スズキ著) 2004年7月24日

セヴァン・カリス・スズキという12歳の少女の伝説のスピーチ、是非読んでください。最近の異常気象や日本でも40度に届きそうな勢いの異常な暑さ、これらはきっと人間のエゴで自然を壊しているからなんだろうなと。
昨年7月に出版されたこの本には、「持続可能性(サスティナビリティ)」についても書かれています。「持続可能性」とは、将来の世代に必要なものを犠牲にすることなく現在の必要を満たすこと。それは自然のシステムを見ればおのずと答えがでるんだそうです。
また、「変革はトップダウンで起こるものだけではない。政治家や国連の専門家が起こすのではなくて、自分たちで起こすもの」ということが書かれています。自分の生活の中で持続可能性のために何ができるかなと考えてみたいと思います。一人ひとりが「世界を変える」可能性を信じて。
●セヴァン・スズキのスピーチが掲載されている環境・文化NGO「ナマケモノ倶楽部」のURL: http://www.sloth.gr.jp/Severn1992.htm
●書籍情報(ナマケモノ倶楽部のHP): http://www.sloth.gr.jp/goods/goods_top.html

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■Full steam a head! ザ・ビジョン(ケン・ブランチャード著) 2004年7月2日
仕事柄、妙に「ビジョン」というコトバに惹かれがちなfoxryo。1分間リーダーシップとか「1分間」シリーズで有名なケン・ブランチャードの「ビジョン」小説本を見つけました。だいぶ前に買ったんですけど、積まれてました。何気なく手に取ると、小説ということもあって一気に読めてしまいました。
会社や組織、自らの人生のビジョンを考えさせられるストーリー展開になっています(組織の例は、財務部)。一番なるほどなと思ったところは、ビジョンの構成要素やビジョンを創るプロセスについて書かれたところよりも、「ビジョンは未来のことではなく、今この瞬間の一歩をどうするかが大切」と全社員が認識すること、というところです。ここでは、「ビジョンを現実のものにする」ために、価値観を現実のものとして構造化するプロセスが必要と書かれています。Full steam a head!(全速前進!)するためには、お飾りのビジョンでは役に立たないということですね。。。 ▲トップへ

■お菓子を仕事にできる幸福(Tohato編 日経BP発行) 2004年6月8日
2003年3月に民事再生法を申請した東ハト。その再生に当たって、社員の心の拠り所となるようにとつくられた「絵」本です。「仕事をすること、それっていったいどういうことなんだろう」、「チームってなんだろう」、「成功ってなんだろう」。平易な言葉でありながら、心に訴えかける内容です。例えるとリッツカールトンホテルでいう、クレドのようなもの。東ハトCEOの木曽社長のメッセージも素晴らしい上に、CBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)となった中田英寿さんの(サッカー選手)のコトバも秀逸です。要約するとこんな感じ。「目先の目標にがむしゃらに突っ走るチームは一時の強さを発揮するかもしれない。しかし、勢いだけで乗り切れなくなった時、迷った時、きちんとしたシンプルな答え=基礎を持っているチームが本当に強いチームなんだ」。仕事をする上で、チームワークを発揮する上で、「大切にする価値観を共有している」、まさに、これが重要なんですよね。
内容だけでなく、「メッセージの出し方」、これも勉強になりました。

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■マッキンゼー経営の本質(マービン・バウワー著) 2004年5月26日
1966年に書かれた本が昨年日本語訳に。「優れた企業から学ぶ」という項目のところを読んで、経済環境の違いで起こることはあるとはいえ、優れた企業の特徴というか本質は変わらないんだなとびっくりしました。顧客本位の視点と戦略の重要性、事実に基づく経営、スピード、独自のものを生み出す能力、そして一番大切なのは、経営の意思を貫くリーダーシップ。それから、もう一つ「おおっ」と思ったところは「知というのは真似にくい」。このフレーズがすごいなと思いました。優れたシステムや戦略、そして知財や商品、それらは真似できても、それを生み出すその企業のこだわりどころや、その組織を形成する意思決定を含めた風土は外からは見えない。後追いはできたとしても遅れをとる、そして決して真似できないのでしょうね。
最後にリーダーシップに関わる面白い記述がありました。それは「モチベーター」という表現。目標に向かって社員が自律的に行動を起こす。藤原先生の言われる「横型リーダーシップだ!」と思わず思ってしまいました。

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■生き方上手(日野原重明著) 2004年2月8日
taoに続くお勧め本。「人は生まれた時から死に向かって成長している」確かにそう。納得。今をいかに生きるか、考えさせられます。著者は90歳を過ぎてなお、医師界に生命とはについて一石を投じています。ラストに、牧師であったお父さんの言葉が書かれていて、これが私の心にとても響きました。「小さな円を描いて満足するより、大きな円の、その一部であれ」。これは、大きなビジョンはなかなか人に理解されないので自分が生きている間には完成できないかもしれない。でも果敢に挑戦すれば、それを引き継ぐ人がいつか出てきて、その大きな円(ビジョン)を完成してくれる。だからビジョンは大きなほうがいい。心が豊かになる言葉に出会えた気がします。

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■セクシープロジェクトで差をつけろ!(トム・ピーターズ著) 2004年1月25日
「エクセレントカンパニー」の著者、トム・ピーターズの本。この本を読んでみると殆どの人が「カッコいいプロジェクトを自分もやってみたい!」「今のプロジェクトも、もしかしたら自分次第でカッコよくできる?!」と考えると思います。プロジェクトは次の世代に移すまで、すべてがマーケティング。そして一番重要なのは、人を巻き込むところのマーケティング。つまらないと思われている規程の改定。それももしかしたら会社の風土をがらっと変えるくらいのプロジェクトにあなた次第でなる!。そして、本の随所に書かれている、「やってみよう、“今すぐ”」という文字。結局自分が変わらなければってことだとは思います(^。^)v

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■タオ −Tao 老子(加島祥造著) 2004年1月4日
これはお誕生日にびろちゃから贈られた本。タイトルからわかるように老子。その深い言葉が詩として生まれ変わっています。最近、私の本を読む時の癖は、まず巻末から、著者のプロフィール、そして「あとがき」を読むことにしてるんです。そしたら、いきなりそれを見透かされたように、あとがきに、「全部読むか、せめて読んで共感できるところを見つけてから、あとがきを読むように」と釘が刺さっていました(^。^)。仕事に忙殺されているときに、自分のことを見つめなおすのにいい本だと思います。自分の根っこ(第6章)、それを見つけて大切にしていきたいなと思いました。

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■経営者が語るべき「言霊」とは何か(田坂 広志著) 2003年11月15日
「言霊」とは、語ることで人の心を突き動かし無意識の行動を引き起こすもの。相手に本心・本気を伝えられるスキルなのかもしれません。自分なりの物語を語れること、機を判断できること、腹を据えること。そして何を語るかではなく、誰が語るか。このあたりは誰にでも必要なことではないでしょうか。
そして、経営者には求められるのは、次の世代につなげる志を持ち、社員が成長していける企業文化をつくる決断というか「腹」を据えられること。それに関して、とても象徴的なお話が挿入されていました。社員が「もうわが社はだめだ」と暗い気持ちで参加した、取引先も交えた新年の年賀交換会。そこで社長が破顔一笑、一言、「諸君、今年も愉快にやろうじゃないか!」。たったこれだけで挨拶終了。でもこれが社員のやる気を奮い立たせることになるのです。これを言えるリーダーってスゴイなと思いました。

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■シャクルトン他 南極関連3冊 2003年10月3日
・アルフレッド・ランシング 「エンデュアランス号漂流」
・チェリー・ガラード    「世界最悪の旅 スコット隊回想記」
・ロアルド・アムンゼン   「南極点征服」

20世紀、未知なるものを求めて世界各国は極点到達の先を争った。
北極点はアメリカのピアリーが制覇。1909年4月。
南極点においては、1909年1月、イギリスのシャクルトンがあと一歩の所で到達できず、1911年12月にノルウェーからアムンゼンが南極点に第一歩を標した。アムンゼンとほぼ同時期に出発したイギリスのスコットは、2度目の極点トライに赴き(1度目は1902年)、1ヶ月後、極点にアムンゼンのテントを発見。帰路、帰らぬ人となる。
この3人の南極探検を比べてみる。アムンゼンは、少年の頃から北極点到達を夢見て寒さに耐える身体的訓練をするなど用意周到型。そして今まで誰も通ったことのない道で、大胆かつ周到に犬ぞりやスキーを使って、一人も遭難させることなく目的を速やかに達成した。
一方、スコットは、探検への欲求より、地学的・生物的な知識への欲求が大きかった。極点到達メンバーの増員、時ならぬ悪天候、途中の補給所に置いた油の揮発、アムンゼンの先行、これらの不運が重なり、自らの命と極点到達メンバー4名の命を失う。
シャクルトンに関しては、アムンゼン極点到達の報を聞き、誰も挑戦したことのない南極横断を計画、断行した。そして、流氷に閉じ込められた挙句、船は押しつぶされて沈没。しかし、彼は不屈の精神と類稀なるリーダーシップを発揮して乗員全員を生還させることに成功。感動の物語をつくりあげた。

ひとことで言うと、アムンゼンは「極点おたく」。なぜなら、本当は北極点目的に出発したのに、ピアリーに先を越されて、“南極へいくぞ”と極点なら南でもよかったから。スコットとシャクルトンは「南極LOVE派」。特にシャクルトンは生涯のうち、南極に4回行っている(4回目、南極に着いて亡くなってしまった)、「南極初モノ挑戦家」。スコットは、「南極知識探検家」といったところ。
自分だったら、どのリーダーについていきたいか。選ぶのは難しいけど、シャクルトンの魅力にはかなわないような気がする。わくわくする気持ちを鼓舞させてくれ、波瀾に満ちた、でも必ず生きて帰れるシャクルトンかな。

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■バカの壁(養老孟司著) 2003年9月11日
岡本正耿先生お薦めの本です。もともと養老先生のエッセーとか好きなので、楽しく読めました。
人は「わかっている」「知っている」ということを深く考えていない。たとえばサッカーについて、「試合をたくさん見たからどうプレイすればいいかわかる」というのは「わかる」とは違う。理論は分かっても実際にサッカー選手と同じようにボールを蹴ることはできない。いかに「わかっている」ということが曖昧かわかる。本当に分かっていないと「気づき」起こらないということだと思う。また、情報は変化しないが、人間は変化しつづけている、y=axのaという係数次第で人が受け入れる情報が変わってくる、というのはなるほどなと思いました。脳の話も面白いですよ。

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■シャープの「オンリーワン経営」(舘澤貢次著) 2003年8月15日
トヨタの強さは「KAIZENという飽くなき向上心」が遺伝子として組み込まれていること。トヨタのように「優れている」といわれる企業の経営には、必ず守るべき価値(VALUE)や使命(MISSION)が風土になるまで確立され、脈々と受け継がれています。ロッソえびすやの望月社長もこうおっしゃってました。「技術やノウハウはいつか真似される。だが、組織風土はちょっとやそっとでは真似できない。われわれは組織風土で勝つ」
シャープの遺伝子は、「他社に真似されるものを作れ」という創業者の精神。ここには顧客視点があります。顧客に受入れられる→売れる→他社が真似する→新たな市場の創造。成熟市場といわれる家電業界において、液晶テレビ、除菌イオン技術を使ったエアコンなど、他社に先駆けて「オンリーワン」の商品開発を進め、成長市場を創造し続けています。そして、「誠意と創意」。「オンリーワン」の商品を開発するため、このニ意専心を創業以来大切にし、独自性と多様性をもつ社員を育成し、「緊プロ」をやり続け、強い組織を実現しています。これがシャープの強みなんだと思います。

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■ニワトリを殺すな(ケビン・D・ワン著) 2003年5月12日
「ニワトリというのは残酷な生き物で、群れの仲間が一羽がちょっと血を出していると寄ってたかってその傷をつついて殺してしまう」。チャレンジして正しい失敗、正しい反省をした人を会議などで集中攻撃するなということです。故本田総一郎さんの語録をベースに、ワイガヤの精神をはじめ、「創造のための7つの教訓」を物語風に仕立ててあります。1時間くらいで読めてしまいますが、奥は深いです。

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■発想する会社!The Art Innovation(トム・ケリー&ジョナサン・リットマン著)
2003年5月1日

パーム(PDA)やアップルのマウスなどで有名な、IDEOというプロダクトデザイン会社。そこで行われている、「チームでイノベーションを起こす」、そのマニュアル本です。正しいブレーンストーミングの仕方(普通の企業はブレーンストーミングのやり方が間違っている)、人の想像力を最大限に発揮させる人間関係やオフィス環境など、「こんな会社があったら働いてみたい!」と思わせる、遊び心いっぱいのしくみが溢れています。「動詞でイノベーションを発想する」、これがIDEOの原点かも。読んでいると楽しくなる本です。

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■経営品質入門(岡本正耿著) 2003年4月20日
価値前提で、経営を革新してパフォーマンスエクセレンスを目指す。そのために「絶対的に正しいものはない」という前提に立って、常に自分たちを見なおすことが必要です。その視点を与えるものが、経営品質の考え方なんだと思います。うまく説明できないので、是非、経営品質に興味を持たれた方に、読んでいただきたい1冊です。

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■対話で学ぶ経営品質(寺沢俊哉著) 2003年3月11日
経営品質が狙うのは、「顧客本位に基づいた」卓越した業績、オンリー1。そして経営品質をどう活用するかはそれぞれが感じて学ぶもの。つまり、気づいたらクオリティ・ジャーニーが始まるってことですね。副題に「入門の入門」とありますが本質をつきつつ、これなら自分なりに自組織の今の姿を書いてみたいという気にさせます。

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■34丁目の奇跡 2003年2月6日
アメリカのデパート「ノードストローム」の経営って、この本の通りじゃないのかと思う。ただ違うのは、そのお店のまわりにあるライバル店までがそれを進んでやってしまうこと。ティファニーの店員がお客様の欲しいものが自分のお店ににないとわかると、カルティエを紹介したり、その逆があったり。クリス・クリングルと名乗るサンタクロースそっくりな老人が繰り広げるせつなく心温まるおななしです。

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