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Foxryo's Note Pad
お仕事きつね 【 きつねのメモ帳 】
経 営 品 質
〜foxryoが参加したセミナー・講演などからの気づきメモです。本当にただのメモかも〜
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経営品質

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きつねのお仕事

成長の原点を探る 2019年1月21日(月)

今日は、とある会議の場所をすっかり間違えて皆さんに迷惑をかけたfoxryoです・・・。休みボケかも。

さて、皆さんが「自分が一番成長した」と思えたのはどんなことがあった時ですか?

そのきっかけや秘訣を昨年7月からずっと対話を通して探っています。
だいたい300人ほどのお話を聞いたところ、ほとんどが「大変だったこと」だと答えています。

  • セールス現場に立ち、自分たちの商品を売ることの難しさを知った。自分たちの給料を稼ぐのはいかに難しいかがわかった。
  • お客様のところで不具合がおき、それを直すまで帰れなかった
  • 言葉もできないのに、海外工場の運営を任された
  • 知識もないし、やったことがないことに挑戦させられた
  • 1年ごとに違う部門を経験して、異動のたびに新しい知識やスキルを学ばなければならなかった
  • 大きな失敗をしたが、チームワークで乗り切った。あの時の感動は忘れない。
そうした「大変」なことはその時は大変ですが、後から振り返ると自分の仕事の原点になっていたりします。

「お客様第一」という基本ができた、「お客様から売ってください!」と頼まれるような商品を開発すると心に決めたとかにつながっています。

「大変」なことは原点になる。
そして、「大変」なことは人を成長させます。
人が成長すれば、そのビジネスも成長します。そしてその先に会社の成長があるわけです。

ただ成長すればいいのか、というとそうでもなくて、未来永劫、グローバルに社会に貢献し続けなければなりません。そのためには、会社にかかわるすべての人たちが持続可能な社会を作っていくという長期的な目標と志をもって日々の自分の行動を進化させていかなくてはならないのです。

「大変」なことを経験するのはイヤですけど、乗り越えれば自信になる。
一方で、こうした「大変」なことを克服して成長した話を聞いただけでは、成長はできません。いかにそういう「大変」なことを経験して学ばないと同じことを繰り返します。

「大変」さがわからないと自分のものにはならないんです。自分がした失敗や自信になったことは一生忘れませんが、人から聞いたことは自分の体験ではないので、忘れてしまいます。うまくいったとしても感動はあまりないです。

車の運転でも、誰かに「そこ右」とか「そこ左ね」と言われている間は道を覚えようとはしません。たった一人で運転するからこそ、自分で考えます。いまやカーナビが教えてくれますけど、どうやって行ったのかを後から検証することもないですよね。

魚が食べたい人に魚を渡すのではなく、釣り方を教えるのと同じです。

いかに成長できる「大変」な場面を体験するかをマネジメントする人たちが考えている組織が、その組織を強くたくましくしていくのではないでしょうか。
Appleと健康市場 2019年1月17日(木)

今日は、もう木曜日なんだと驚いているfoxryoですw 今週の稼働は火曜日からだからですね。なんだか調子が狂います。

世界が帝国主義からずいぶん離れ、人間の平均寿命もあがり、富裕層だけでなく「健康」というキーワードはグローバルにもあふれています。

そんななか、最新のSeries 4 Watchでは、心電計機能に転倒検出機能までついていて、医療保険からの助成まで得られるようになりそうという。

シニア層は全世界的に増加の傾向にあるので市場は拡大。しかも、心房細動を検出できるECG機能が12/6に利用できるようになって、おかげで命が助かった人が早速出たというニュースも。

Appleだけでなく、「健康市場」は拡大の一途であり、そこへの企業の参入は増え続けています。

とはいえ、Appleはうまい。

シニアのお客様が何が欲しいのかがわかっていてそこに対する価値提供ができているわけだから。

ありそうでなかった新しい価値。それを描ける人財がますます企業の成長、そして世の中の進歩に役立っていくんだと感じた事例でした。

☆Tech Crunch 記事URL: Apple、高齢者医療保険によるApple Watchの助成を検討中(CNBC報道)
2019/01/17


夢の国のお掃除部隊 2019年1月8日(火)

今日は、今日とていろいろあり、とりあえず1つはミッションクリアしたと思えたfoxryoですw

さて、"夢の国"といえばディズニーランド。最近は、裁判なんかも起きたりしていますが、 ポリシーはやはり夢の国。

そんなエピソードです。
いまや大人気のアルバイト「カストーディアル」。その仕事の内容は、カンタンに言えば、お掃除。でもどうして人気になったのでしょうか。そのカギは、一人のアニメーターの仕事にあります。

ウォルトがディズニーランドを作った時には、掃除は外部委託でした。でもそれは仕方なく。本当は自前でやりたかったんです。ある時、アニメーションの背景を描く担当だったチャックさんにウォルトは声をかけます。

「パーク内を見てきてくれないか?」

その結果、とても夢の国という状態ではなかったことをウォルトに報告。

するとウォルトはチャックさんに、夢の国を創るために、お掃除の組織を作ることをお願いします。パーク全体の景色がどうならいいのか、お掃除部隊の立ち居振る舞いはどうならいいのか、夢の国ならどうなのか、アニメの背景を書いているからこそわかるし、美的センスが要求されます。

でも、ウォルトがやりたいことはわかるけど、チャックさんは絵を描きたい。
そこで、チャックさんは、ウォルトがどれくらい本気なのかを試したんです。

それは、ある条件をつけること。

「組織の中で、お掃除の部署をウォルト(社長)の下につけるんじゃなく、ウォルトの横にして欲しい」
ウォルトは「それはいいね!」と快諾。

「それ、すごいね!」ですね。

それで、組織図まで書き換えて、イメージ通りのパーク作りに邁進したそうです。

ここからfoxryoが学んだことは、自分たちのありたい姿を追求し続けることができるチームをどう作るか、ということです。
  • 理想のイメージを持つこと
  • 最初から理想通りにはできないけど、諦めないこと
  • 理想のイメージをともに描ける最適な人材を見つけること
  • 見つけた人に、自分と同じ課題感を持てるように働きかけること
  • リーダーとして、担当者がやりたいことをやれるような環境を作ること
お掃除、じゃなく、パークでゲストが夢の国を楽しんで家に帰ってランプシェードトーキングができるようにすること。チャックさんもウォルトのように、自分たちの使命を伝え、仲間を作って今のようなカストーディアルを作り上げたんだと思います。

このお話、香取さんがfacebookで詳しく紹介されているので、以下をご参照ください♪

 ☆「カストーディアルを創ったチャックさん」
  by 香取さんのfacebook 2019.1.8

P.S.
最近のディズニーリゾートは夢の国からちょっと変わってきたようです。インスタの影響もあるのか、シンデレラ城前は写真を撮り続けて居座る人が多く、手すりの部分に乗れないようにトゲトゲになっていたり、子供たちが遊べるトゥーンタウンの木箱が撤去されているとのこと。ゲストのディズニー好きが変質しているのかもしれません。いずれは入場券売り場も時代にあわせて自販機やスマホチェックとかに替わっていくんでしょうね。夢の国の方法で!
プロセス改善 2019年1月4日(金)

今日は、早起きしたわりに、待ち時間が大変だったfoxryoです。

そう、待ち時間とは、懸案のパスポート申請。愛知県旅券センターに着いたのが11:00過ぎ。foxryoの場合、まずは照明写真の撮影。ビックカメラの証明写真ブースが旅券センターの入り口を通り過ぎたところにあり、係の人に料金1000円を支払うと、ラミネートされた整理番号を渡されます。中に入ると2ブースあり、カメラマンが3カット撮影、パソコンで画像を確認して、1カットを選べます。1分ほどするとできあがり、幸先いいなと思っていたら、そこからが大変でした。

hideが整理券の列に並んでいてくださったおかげで10人ほど助かりました。ただ、整理券をもらう前に、申請書類を書き上げておかねばならず、またhideを残して仕上げました。

整理券を受け取るときには、必要書類や写真など不備がないことを確認しますが、正しいからといってそのまま申請窓口にいけるわけではありません。
30分以上待って、foxryoの受付番号は「403」

その時点(12:00)の申請受付番号は、「207」

旅券センターの受付開始時間は、9:00。ということは、180分で207人の申請を受理したことになり、1人あたり1分弱の計算になります。

そう、そうなるとfoxryoの順番が回ってくるのは、3時間後・・・。 申請ブースは12あっても、2つは稼働していませんでした。年始は係員の方も少ないのかも・・・。ただ、増員される可能性もあるしと1時間過ぎたころに受付番号を確認すると、70人もできていない。諦めてお昼を食べにいって15:00直前に戻ると、受付番号は「398」!
やっときた! そして、その頃、整理券をもらうために入口の外に30mほどの長蛇の列ができていました。

15:05くらいに申請が始まり、終わったのが15:08くらい。

申請では、「書類と住所の確認をします」というもののほかに、地域のパスポートセンターを利用しない理由を聞かれることと、理由を紙に書くのに時間がかかりました。

地域の旅券センターを告知する目的だったら、パスポート受取の時にその説明をすればよいと思います。それで2分は稼げると思います。

午後から申請に来た人たちは、ちゃんと申請できたのかとか、係員の人たちは残業になったのではないかとかいろいろ考えてしまいます。

あれだけ混雑する要因を考えると、どこかのプロセスを見直す必要があると思います。
ボトルネックはどこだろう。

整理券のところと申請のところしかないわけですが、整理券をもらうのには窓口2人で1時間はかかっていなくて、申請のところはブース12人で3時間かかったということだと、やっぱり申請のところをなんとかしなきゃですよね。

整理券のところでも名古屋市以外からの記入用紙を渡されたので申請時にもそれを確認する作業が発生しています。

だとしたら、やっぱり、パスポート受取時の説明に一気に変えてしまうのが解決策になるのではないでしょうか。申請を受理しないという前提があるなら解決策になりませんが、もうすでに旅券センター来ているんですから、受け付けるしかないと思います。

他の案としては、何があるかな。名古屋市在住or勤務とそれ以外でブースを分けるというのもあるかもしれませんが、運用が難しそう。AI導入すればブースの振り分けも簡単になるかもしれないけど・・・。申請作業自体も申請書を読み取って、AIで確認・処理が数秒でできたらいいですよね。あとは、時間をロスしているところはどこなのか、foxryo以外の人で時間がかかった理由をデータとして集めて、どのプロセスがボトルネックになっているのかを調べて4M(Man/Machine/Material/Method) 分析してからですね。

カイゼンのアイディアはいろんなところにありそうです。そういうことができる組織がやっぱり強いと思います。そういう意味では、ビックカメラの証明写真撮影のスピードは、まさにプロセス改善という民間の力ですねw


課題が設定できる組織 2018年12月14日(金)

今日は、今日とて振り回されていたfoxryoです。

自分の性格的になのかもしれませんが、「こうしたい」と言われると、何とかしよう、と思ってしまうんですね。
社内で経営トップと語る会の運営をしていると必ずと言っていいほど、

「何とかやり遂げねば!と思って突破口を見つけた」
「つらかったけど、あの時が一番成長できた」
という声が出てきます。

「うちの会社って、やることが決まれば動くよね」
って、どの会社でも当たり前じゃんと思ったりしますが、方向さえ示してもらえたら、実現する能力がある人はたくさんいる、ということなんでしょう。
言い換えれば、人のために役立とうという意識が高い人が多い組織ってことですね。

とはいえ、foxryoにもそんなこと言ってる人たちにも課題設定能力がないのかもしれません。

では、課題設定能力はどうしたら強化できるのか?

この事業がなくなる、とか、会社が倒産する、という危機感?

それもあるでしょうけど、そこまでは誰だっていきたくない。

そうなると、常に自分の外の情報に敏感でいる、つまり外へのアンテナを高く張る、ということ。

仲間や社外の関係者や、お客様、世の中で必要とされていること。それは広くとらえれば社会の課題。

そして、それらはバラバラに存在しているから、何かしらの軸や視点で情報を取捨選択・整理する。
その際に、自社のリソースと紐づけて考える。

あの技術やあのノウハウ、あのチーム、工場や販売拠点にあの取引先・・・

組織プロフィールに書く自分たちの強みが活きる課題を探す。

自分たちができること、もあるかもしれないけど、やらなきゃならないこと、という課題が設定できたら、いい。

そこには、関わる人たちの、理解・納得・共感を得ていくような働きかけが必要なんでしょう。

そういう人がうちの会社にいっぱーいいたら、いつでもワクワク、そしてハードだけどやりがいがある組織になれると思う。うん。
世の中に価値を問う 2018年12月10日(月)

今日は、凹凸のないマスクの表と裏がわからなくて、みんなでワイワイ騒いでいたfoxryoですw 

先週末は、あるテーマで情報交換をする異業種交流会がありました。その中で、会社のトップへのアプローチというのはどの会社も悩むところなんだなと同感したものの、そこで立ち止まってはいけないと「下町ロケット」を見て、意を強くしたりしています。

「下町ロケット」の佃製作所は中小企業でありながら、大企業のはるか上をいくロケットのバルブシステムを作り上げる。

佃製作所を卒業したとのさんは、地域の農家集団の嫌がらせによって、「とのむら家の米」が売り場の片隅に追いやられてしまったけど、お客さんたちはちゃんと見つけて「これこれ、このお米が美味しいんだよね」と口々に言って買っていく姿をみて勇気をもらう。
そうしてみると、すべての人、すべてのチーム、すべての組織が目指しているのは、
「世の中に役立つ価値を届けること」
なんだなぁと改めて思う。
そして、世の中に価値を問うていく。そのクオリティに信頼を得て、ファンを一人ずつ増やしていく。それしかない。

開発や製造ではなく、サービスや事務だとしても、同じ。
一人ひとりのクオリティを追求する姿勢や工夫の総和が、その会社の価値としてお客様に届いていく。

お客様から見れば、開発でも製造でも、営業でも事務でも、その会社を代表する人になる。

自分たちの強みを活かして、世の中の困りごとを解決できるような価値を創りだせないか。

一人ひとりがそういう意識をもって日々取り組んでいったら、素敵な世の中になるような気がする。戦争だってなくなるかも。
氷のチェーン 2018年11月24日(土)

今日は、ハニーポットが臨時休業でモーニングが食べられなかったものの、朝散はできたfoxryoですw

チェーンが切れるとお客様に価値が届かないことがある。

NHKの「がってん」の録画を見て思いました。

番組的には、お刺身をおいしく食べる方法だったわけですが、そこには漁業者の皆さん、魚屋さんたちの「おいしい魚を食べて欲しい!」を追求した、ストイックな氷のチェーンができているのに、私たち消費者がそれを知らずに台無しにしていることがわかったんです。

それは、私達がお刺身を持ち運ぶときの温度。

でも一部のお魚屋さんでは大丈夫。たとえば、高知県のカツオ売り場や焼津で大人気のお魚屋さんではそのチェーンを切らずにお客様に渡しています。

では、どんなチェーンなのか。

魚は温度が上がると、とたんにうまみ成分がドリップとして逃げてしまう。
だから、 マグロの養殖場では、マグロをつったら電気ショックを与えて、1分程度でしめてしまいます。そこで、−2℃の海水でつくった氷で休息冷凍します。

続いて、陸揚げ後、真水のきれいな氷に入れ替えます。

そして市場に着いたら、2時間かけてゆっくり作る溶けにくい板氷を砕いた氷をビニール袋につめ、それをマグロに載せて温度をあげずにスーパーに出せる大きさにカットします。

スーパーでは、氷の上に載せたり、冷蔵ケースで扱います。

つまり、ここまではマグロの温度はずっと一定に保たれ、おいしさはキープされているわけです。

ところが、その温度を持ち運ぶときに上げてしまうということになります。
10分歩くと4割の旨みがなくなってしまうという結果がでてました。

保冷剤をつけても、保冷バッグに入れてもNGでした。

何故かというと、袋などに空気が入っていると温度が上がるから。

ここに技が必要でした。その技は後述しますね。

そうした情報がお客様に伝わっていないとせっかくの氷のチェーンも無駄になる。
この氷のチェーンを切らずにお客様に届けている魚屋さんは、「おいしい!」と大人気であることを考えれば、推して知るべしです。

たとえば美容院だったら、髪を切った後の手入れとか。ブローをちゃんとせずに生乾きで眠ると、枕ですれて髪が痛むからちゃんと乾かそうね、とか。
自分たちの現場で終わり、そこまではやったよ、ではなく、お客様の現場までチェーンを断ち切ることなく届けきることができているのかな?! お客様に伝える努力をしているのかな?
自分の仕事に置き換えた時、できているかな?と感じる内容でした。
それにしても、氷のチェーンすごかった! 感動しました。

P.S. お刺身の持ち帰り方:

  1. ビニール袋に氷を入れたらそこからねじねじして空気を出しきり、ビニールの先端部分でしっかり口を縛る。
  2. その口のあたりまで氷をならして平らにする。
  3. お刺身の入ったパックの包装の上部がプラスチックのフタの場合は、その氷の袋を上に載せる。
    ラップの場合は、氷を下にあてる。
  4. そのセットを一緒にして、別の袋に入れる。
    その際も空気が入らないように締める。 空気を徹底的に遮断することで、氷が解ける時間をコントロールでき、冷たいまま家にもってかえれます。
  5. 冷蔵庫に入れる時はチルド室へ!
このあと、家に持ち帰ってからもっとおいしく食べる方法がありました。詳しくは「がってん」のサイトでご覧ください↓

 そう来たか! 達人直伝 本当にうまい刺身が家庭で!
☆出典:NHK がってん 2018年11月14日

HONNDAのとある広告 2018年11月7日(水)

今日は、定時の日のメールで、「いいね!」といわれたfoxryoですw

ということで今回はそれをご紹介。

ある日、朝日新聞の1面ロゴ下の広告に、新聞の向きを変えないと読めないものが掲載されていました。

さて、誰が誰に対して贈った広告だったでしょう?

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答えは、新聞販売店の従業員に向けたHondaの粋なメッセージ

10月21日は「新聞配達の日」。
この日に合わせてカブに乗って新聞を配達する人たちにメッセージしたんです。

具体的に、何が書かれていたかというと・・・

「今日は新聞配達の日。おはようございます。寒くなってきましたね。  カブは相棒としてしっかりやっていますでしょうか。今日の配達も、お気をつけて。」 
HONDA、カッコイイと思いました。
自分たちの大切にする商品とお客様をセグメントして、そこに向けたメッセージをピンポイントで発信する。

そこにあるのはカブに乗り続けていただいていることへの感謝です。
もうお客様もHONDA愛を通り越して、体の一部になっているかもw

Hondaフィロソフィーは、「人間尊重」「三つの喜び」から成る“基本理念”と、“社是”“運営方針”で構成されています。

【基本理念】
人間尊重  自立、平等、信頼
わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、
質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。

【運営方針】
・常に夢と若さを保つこと。
・理論とアイディアと時間を尊重すること。
・仕事を愛しコミュニケーションを大切にすること。
・調和のとれた仕事の流れをつくり上げること。
・不断の研究と努力を忘れないこと。
この中で、買う喜びには、
Hondaの商品やサービスを通じて、お客様の満足にとどまらない、 共鳴や感動を覚えていただくことです。
と書かれています。
まさに共鳴や感動を覚えていただく宣伝だと感じます。
うちもこうしたメッセージをお客様に発信できたらいいなと思うfoxryoでした。

 ★詳しくはこちら   ↓

 掲載ミス? 違います! Hondaが送ったメッセージとは

☆出典:with news 2018年10月22日

気づきは感情から生まれる 2018年11月4日(日)

今日は、例によって録りためたテレビ番組を見ることと家事に専念していたfoxryoですw

その中で、気づきはどこから生まれるのか、「赤毛のアン」をテーマにした話の中で脳科学者の茂木健一郎さんが解説していました。

「まず脳の辺縁系で感情が動き、
 大脳皮質で、考え始める。
 そして「わかった!」と気づく。

 感情が最初に動く。
 相手に関心がないと感情は動かないから、気づかない。
 そこには愛があるんですよね。」
アンを引き取り育てていたマシュウとマリラの兄妹。あるときマシュウはアンと他の少女たちが一緒にいるところを見て、何か違和感を覚える。
「何かが違う」

2時間考えて、分かったのは、アンの服だけ色があまりなくて地味だったこと。そしてマシュウはアンに服を仕立てる。

「どうして気づかないのかなぁ」と思うことって、ありますよね。
それは「関心がないから」なんだとわかりました。

茂木さんは、赤毛のアンは、引きこもりへの対処法や今でいうアクティブラーニングという先進的なことがらについても書かれているというシーンも解説していて、そこには赤毛のアンという作品を11歳から読み続けているという並々ならぬ関心と愛情があるから「わかった」を探そうとして得られた気づきなんだと思う。

では、気づきを高めるためにはどうしたら???

気づいてほしいと思っていても、それが実現されないのは、相手が関心を持てるように自分ができていないから。
とはいえ、馬を水のある所に連れて行っても、喉が渇いてなければ飲むことはない。

そうしてみるとどうすると関心をもてるようになるのかによってくるわけで。
こういう状態を目指したいよね、こういう使命だよね、こういうことを大切に行動したいよね、と言い続けてそうした判断や行動をし続けることで影響できるかな。

そういう行動をしている人たちがカッコイイとかスゴイとか思えたら自分もそうなりたいと思うかな(ロールモデル)、

関心=愛なんだったら、自分の仕事を好きになることなのかも。
自分が仕事にかけた時間や愛情が気づきを生む。そういう結論なのかも?

P.S.
この名著1冊を25分×4回で読み解く番組「100分de名著」

読んだことがある本も、読んだことがない本も、興味深くその解説を聞いています。読んだことがある本では、記号学者ウンベルト・エーコが書いた「薔薇の名前」の解説に、やっと作者の意図が見えた気がしましたw
「偉大な先人の教えから、困難な時代を生き延びるためのヒントを探っていきます!」 by 番組ホームページ
そして、ある本の回でそのヒントに気づいたMCのアナウンサーさんは、自分のやりたいことをするために辞めてしまったりして・・・。いい番組だと思います。

☆出典:NHK 100分de名著
 赤毛のアン
未来を創る視点 2018年10月15日(月)

今日は、久しぶりに会社にいき、またいつもの風景の中に溶け込んでいたfoxryoです。風邪ひきさんやら、出張でいない人やら、みんなそれぞれで、ほっとする。

さてさて、今朝、鬼澤さんがリンクしていた京都大学 客員准教授 瀧本 哲史さんのコラムがいつもテリーさんや一郎さんが言っていることだなぁと思う。

「今まで」と「これから」の違いは、「課題を解く」から「課題自体の発見」が大事であり、「100%の真実」は価値がなく、「半信半疑。少数意見が多数に変わる」に価値が生じる訳です。「今までの延長で改善」しても「非連続、破壊的な発見」に簡単に上回られてしまうわけです。
今までの延長線上には新たな視点は見つからない。
「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう」
と問いかけることで見えてくるものがある。

例に挙げられているのはナイチンゲール。彼女は優れた統計学者であり、看護の質の低さによる感染症などで亡くなるという仮説を数字で証明し、反対する人たちを論破し、今の病院や看護制度につながったのだそう。
青色LEDの中村修二さんにしても、グーグルもアマゾンも、いまNHKの朝ドラでやっているインスタントラーメンも、みんな周りからは半信半疑な目を向けられていました。誰もが未来を創る新たな種を見ているのに、「そんなのは無理」「無謀」「できるわけない」と素通りしている。

滝本さんは、
未来の可能性を信じて、すぐに成果が出なくても、教育や基礎研究に投資していくということではないかと考えています。
と締めくくっています。

その時点では突拍子もないことが、いつかは当たり前になる時が来る。もうちょっとうまくやるとか、今までの延長ではなく、「なんでこうなってるんだろう」とか、「みんなが諦めているけど、こうしたらできるかも」とか「こういう世の中になるといい」といった、結局はみんなが安易に流れていくところをゼロベースで発想ができるようなしなやかで強靭な心をはぐくむことなんじゃないかなと思う。そうしたら、知識ではなく知恵をつかう楽しい世の中になりそうな気がする。

☆出典:「「ミライを創る『大切な真実』とは」(視点・論点)NHK開設委員室 2018年10月24日 (水)
佃製作所の戦略 2018年10月15日(月)

今日は、佃製作所のイキな場面をみて、すがすがしく超元気になったfoxryoです。

いやぁ、最初から飛ばしますね、「下町ロケット」!
佃製作所の名を知らしめた「ロケット品質」。帝国重工のロケット開発が中止になることを知った佃社長。そして小型エンジン納入先の農機具メーカーからも「そんなに速くなくていいんだ」と技術力よりコスト重視だと告げられる。後をひきつぐ取引先の社長からは「トラクターなんて走れば十分なんですよ」と言われる。

「技術力がいらない?!」

疑問をもった佃社長。
社に帰ると金庫番さんは「我々が彼らのニーズに応えられていないのかも」という。

自動車のエンジンは電気モーターに変わり将来なくなるかもしれない。みんなの精神的支柱であるロケット開発もなくなるかもしれない・・・。

そんなとき、金庫番さんのところの父が倒れ。佃製作所のエンジンが搭載されたトラクターを佃社長が運転する。ギア入れ替えのときに、刃が回転せず、いらない溝が畑にできてしまうのだ・・・。

一定した力を伝えるトランスミッションをつくればいい−

うちのバルブシステムも活きる!

「宇宙から大地へ」と佃社長の夢が生まれた。

トランスミッションの会社を調べていたら、帝国重工をやめてベンチャー企業のファブレス会社に出会いコンペに参加する。
開発を任された若手2人はチームリーダーから何度図面を提案しても「面白くない」と言われる。極めつけがこれ↓

「スペック、スペックって、うるせぇなぁ。どんだけスペックが高かろうが、予算内に作れなきゃ、何の意味もないねぇんだよ。無駄。無駄な努力。付き合うのも、無駄。 お前たちの言うロケット品質って何だ? これは大手企業と変わらないじゃないか。」
若手2人は彼らのロケット品質でつくられた小児用人工心臓弁で元気にサッカーをする少年たちに会いに行く。原点に返った佃社長と若手2人は、開発リーダーの「まぁ、いいんじゃないか」(最高の誉め言葉)を取り付ける。

コンペ当日。ここの演出が憎い。

ほとんどの数値は大手企業が勝っていたのですが、ある部分だけ突出していたこと、そして何より取引先のニーズに合ったものを佃製作所にしかできない技術とアイディアで作り上げていました。

いい展開ですねぇ。どこまで"At your side."になれるか。

答えはそこにしかないのだと思います。企業の使命と目的は顧客の創造と維持。by ドラッカー

感動のモノ創りをしていく後方支援をしていこうと改めて決意するfoxryoなのでした。第2回も楽しみです♪

☆出典:2018年10月14日 TBS日曜劇場「下町ロケット」
時間をかけて追いつけないことをする 2018年10月9日(火)

今日は、三連休明けの火曜日。行くたびに新たなミッションの追加があり、当分終わりそうにないfoxryoですw

さてさて、「時間をかけて追いつけないことをする」

これは、北海道のお菓子屋さん「六花亭」亭主 小田さんの言葉。

六花亭で有名なお菓子マルセイバターサンドの生地は、一日20万個分、機械で練った後、サクサクの風味を出すために、「手の感覚だけを頼りに触っても見込んで均一にする」という最後のひと手間を人が調整しています。

すごいですね。

まさにどこにも「時間をかけて追いつけないことをする」です。

小田さんのこうしたお菓子作りの原点には、茶道から学んだことがあります。

「例えばこのお盆、使っている間に黒の漆と朱の漆がまだら模様になっていく。  時間と友の味わいがでてくる。
 これだけで見飽きない。
 こんな企業になりたい」
一度発売した商品も、納得がいくまで時間をかけて改良を重ねていく。

 「売上が目標ではないことは はっきりしている」



売上目標も販売ノルマもない。

では、目指すのは???

 「企業の永続性につながるかどうか」

1300人のスタッフの顔と名前を憶えていて声をかける小田さん。
毎日の日報「1人1日1情報」も役員全員が読んで、そこから6つの声を毎日社内新聞に載せてみんなで共有する。 そこから生まれたのが、ホワイトチョコレートの中にフリーズドライのイチゴがまるっと入った「ストロベリーチョコレート」。

北海道帯広を起点に一人ひとりの声を大切にしながら時間をかけて追いつけないことをしている六花亭。ステキです。

☆出典:2018年10月5日 テレビ東京「カンブリア宮殿」六花亭メモ
地球人として価値を創る無印良品 2018年10月6日(土)

今日は、台風21号で汚れたのを放置してあった窓ガラスをピカピカにして見晴らしを良くしたいから、ケルヒャーで掃除したfoxryoですw

さて、今回は昨日聴いた良品計画のWEB事業部長 川名さんの講演メモです。自分たちもお客様も生活者であり、モノづくりを通して、よりよいライフスタイルを提案し、共感を得ていくことで成長しているんだと改めて感じました。

理念を伝える=共感して応援して参加してくれるを増やすこと

どう伝えるか 「理念」「共感」「会話」に分けて考えている。
3つの原則
 「理念」は発信
 「共感」はつながること
 「会話」は、会話をつなげていくこと

つまり3つの原則は、人との絆づくり。

この3つの原則を進めるためには、サイモン・シネックのアップルが成功した理由で語るゴールデンサークルが参考になる。

「Why」から伝える。

×「我々のコンピュータは素晴らしい」(WHAT)→「美しくてユーザーフレンドリー」(HOW)→「おひとついかが?」(WHY)
〇「信念:私たちは世界を変えられると信じています!違う考えをしようとやってきた」(WHY)→「手段:世界を変えるために美しい製品をつくろうとしてきた」(HOW)→「こうしてこのコンピュータができた」(WHAT)

無印良品は、「世界を豊かに」→「リデザイン、人間中心で考えてきた」→「こういうものができた」

価値観から入ってもらうといい。まずWHYから始めよう。

商品を通して美しさを。私たちはライフスタイル、生活をプレゼンする会社。それをお客様 が生活で実現する。 それは思想であり、ライフスタイルである。

資本の論理ではなく、人間の論理で考えらえた商品。いち地球人として正しいかを問う。人と自然の関係の価値観を伝えていく。だから我々の商品は、「印(ブランドロゴ)で価値がつくのではなく、堅牢性、長持ち着心地を大切にしている。

私達の最初の商品はマッシュルームの缶詰。「どうして生のマッシュルームは丸いところがあるのに、缶詰にはないの?」という声にあった。どうしてないかというと捨てていたから。そこでランダムスライスマッシュルームを商品化した。

今の家電づくりには生活者がいない。剃刀5枚刃って、人間の髭は濃くなっていないのに・・・競合他社を見ている。無印は、人間の論理でものをつくる。

2000年に、「活動の源泉はお客様の声」と20万件の声を集めた。こうした声のキャッチボールは今も「アイディアパーク」で続けている。ストロベリーチョコもそこから生まれた商品の一つ。ものづくりコミュニティが生まれている。

無印はテレビCMをしない。価値観をブログで発信している。
「飽食の時代、お茶漬けがおいしいな」という商品。飽和した市場に生まれるのがMUJIの商品。
豊かで飽食した先にMUJIのマーケットがある。お客様の心に共感が生まれる。いま日本国内は450店舗。海外入れると26か国800店舗。

何故MUJIか。

そこからコミュニケーションを始める。
共感 どんな人とつながるのか。いかに「伝えるか」ではなく、どうすれば「受け取ってもらえるか」

メディア投資より、直接の「つながり」への投資をする。

MUJI PASSPORT 1500万人がつながる。コミュニティに参加する、改善点やアイディアに参加する。
お客様が共感して参加した証がマイル(ポイント)

会話は共感者からつなげていく。自分たちで出来事をストーリーでつなげていく。 MUJIで働く人も同じ立場の生活者として考える。よりよい世界に同じ地球の人間として会話する。

理念=考え方を伝える。

お客様に商品のスペックではなく理念を伝える。
それに共感しファンになった人たちがMUJIに入社してくる。
社内への理念浸透は、「雑談しよう」と金曜日の17時から1時間テーマを設けて価値観を共有している。雑談を大切にしている。会議は決める場ではなく、雑談でいい。考え方を話す時間を作っている。

信念をもってそれに向けた商品づくりを真摯に続けているのがすごいです。
ビジョンは、"「良品」にはあらかじめ用意された正解はない。しかし、自ら問いかければ、無限の可能性が見えてくる"

企業理念は、「良品価値の探求、成長の良循環、最良のパートナーシップ」 行動規範は・・・と無印のサイトをみていくと、
「幸福→仕事→風土→目標」

というサイクル図が描いてある。

幸せがあるのがいいなぁ。その中身は「誇れる会社、仲間を信じ助け合える、個々人が目標を掲げ努力し達成感を持つ、自分たちの暮らしを豊かに」とある。

信念と使命感をもって働くことは幸福につながっていくのでしょう。

foxryoは無印の罫線のない分厚いA5ノートのファンです。10年以上使っているかな。これじゃないと書きなぐれないんです(笑)

☆出典:2018年10月5日 中部経営品質協議会月齢会
 良品計画 WEB事業部長 川名 常海氏
透けて見える効率化 2018年10月1日(月)

今日は、10月のおついたち。2018年も残り3か月をきりましたね〜。一年は短い。チコちゃんはそれがどうしてなのか知っているのかな。

さて台風一過の朝、電車が定刻通り動かなくてちょっと焦ったforyoです。

時折いくフランチャイズのとんかつ屋さん。1年位前から丼ものがなくなりました。味噌かつ丼をいただくのがとても楽しみだったので超残念。

そのころからか、hideのご飯の大盛のお茶碗も小さくなりました。丼茶碗をなくして洗い物の効率化を図ったんでしょう。

そして大盛の盛り付け方が秀逸。想像ではあるけどほぼ正解なハズ。それは、2杯分のご飯を擦り切れでよそって、片方のお茶碗を被せて外す、という方法。

しゃもじでふんわりよそうという方法はとらずに、大盛を定量化するとともに誰がやっても差が出ないようにしたんだと思います。

foxryo的にはシュールな盛り付け方に見えます・・・。食べられればいいって感じなんでしょう。

、 本店とは違って、メニューもサービスもクオリティが落ちるので、月曜日の今日はお客様が超少ない。店員さんもいつもバイトさんばかりで、キャベツのお替りとか、お茶なんかも声をかけないと気づきません。フロアマネージャーが機能してませんねw

誰でもできるということでは、今日ワールドビジネスサテライトで天丼の「てんや」さんが取り上げられていて、日本語ができない外国人でもできるように 揚げる素材を絵で表示、盛り付けも、絵の左側に数字を入れて、順番に置いていくという方法を取り始めたというニュースを取り上げていました。

コストをどこでねん出するのか。外食産業は人の入れ替わりが激しく特に大変かもしれないと感じました。こうした取り組みは、お客様にとっても「速く食事が提供される」ことにつながるからいいと思うのですが、前出のカツ丼屋さんはどうなんだろう・・・。
ま、インスタ映えはもともと切り捨てているんでしょうけど。「食べられればいい」という金額設定ではないので、透けて見える効率化ではなくて、もうちょっとお客様目線で考えないと、来店数が減ってますます大変になりそうと勝手ながら心配してしまうfoxryoでした。


どこも同じ 2018年9月25日(火)

今日は、もう火曜日で、明日はもう水曜日だ!時間が経つのが早い!と感じるfoxryoです。

さてさて、「こんな小さな文字は見えない!」っと渡辺謙さんがビシっとスーツをキメて叫ぶ「ハズキルーペ」のCM。
食傷気味になってきて、そろそろ次のCMが来るかなと仮説をたてていたら、先週変わりました!

それが、最近はやりの連続ストーリーもの。

ハズキルーペ、お前もか・・・

といった気分です。
サントリーの缶コーヒー「BOSS」の宇宙人ジョーンズは「このろくでもない、すばらしき世界」というキーテーマがあって、場所や時空が奇想天外なので見ていて飽きないんですけど・・・。

ソフトバンクもAUも、最近のCMは多くが連続ストーリーものなんですよね。

どれもこれも同じ。

どこで差をつけるか。

ということで、キャラクター(俳優陣)や設定(現代、昔話)

そこなの? 商品じゃないの???

記者会見の後ろのパネルもみぃんな市松模様で自社やその組織のロゴがどんな小さな画角でも映るようにしている。
それって、せこくないのか?

もちろんそういうPRの仕方じゃない企業や組織もあるでしょうけど、なんだかそういうPR方法がとっても目立って見えるんです。foxryoだけでしょうか。

本当は何が伝えたいの?

面白いだけでは伝わらない。

何とかフライデーとかいったクーポンだけじゃ伝わらない。

顧客を置き去りにしない真っ向勝負のPRが見てみたい!


「自律」を掲げる中学校 2018年9月22日(土)

今日は、風邪気味で家から一歩も出なかったfoxryoです。皆さんも季節の変わり目、ご自愛くださいね。

さてさて、「自律」。社会に出れば誰でも求められるもの。時々、省庁なんかでは「君の考えなんか聞いていない」と言われることがあるようで・・・。うちの会社ではないですけど。

【自律】他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること byデジタル大辞林
うちの会社でも、自分で考え行動し、結果を出すということを大切にしていますが、リーダー次第でやらされ感を持つ部下の人もいるかもしれません。

東京の麹町中学校では、生徒の「自律」を改革の精神として掲げて、いろんなことを生徒たちに任せています。

たとえば、運動会。その際に、校長先生の工藤さんは、シンプルな注文を子供たちにしています。それは、「みんなが楽しめる運動会」。

また、服装や持ち物などの学校のルールを決める権限をすべてPTAに委譲して、保護者や生徒が自律的に制服を決められるようにしたり。その際の注文は、「経済性と機能性を重視すること。

生徒だけでなく、PTAだけでなく、もちろん先生にも自律を求めます。
固定担任制を廃止して、全員担任制にして、生徒が自分が相談したい先生に相談できる体制をとっています。
「中学校は社会で活躍する人材を育てるための場所であること」

ある先生は、
「生徒のことをいちばんに考えて動けばいい。そんなシンプルな目的意識を持てるようになったので、以前よりもずっとやりやすくなりました」
と述べています。

もちろん子供達も自律を求められるのは大変だけど楽しんでいるみたい。

「大人たちが人を批判する姿ばかり見せていると、同じように人を批判することばかりが先行する子どもが育ちます。そんな子は自律のスイッチを押せなくなります。うまくいかないことがあるとすぐに友だちや先生、親のせいにします。子どもを見ていて『人を批判しなくなったな』と感じたら、それは成長の証なんです」
工藤さんのこの言葉、すごいなと思います。

誰かのせいにしないのが自律した行動をとれたことであり、成長の証である。

会社の中でもこうした自律的な行動が生まれるような環境をどれだけ作り出していけるか。
多くのことをお客様の声に触れながら変えていけるのがきっといい。組織が大きくなっても、誰かのせいにしない自分事にする組織であれば、すごい力になると思います。

自律に任せる、というと無責任に思えるかもしれませんが、必ず工藤さんは目的(目標)やヒントを出しています。そうすることで自分たちで考えることができる後押しをしています。

麹町中学校の取り組みから、企業も学べることがたくさんあるように思います。

☆公立中学が挑む教育改革(by WEDGE) URL: http://wedge.ismedia.jp/category/kojimachi
人の数だけ発明がある 2018年9月12日(水)

今日は、ふざけて「パワハラ〜」なんて言っちゃってごめんなさい、って思っているfoxryoです。心理的安全性が高すぎても、言っていいことと悪いことがあります。調子に乗らずにいこう。

さてさて、言っちゃいけないというか、ついついうまくいかないと言ってしまうこと↓

 「もうこの業界では新しい技術は出てこないよ」
 「この商品はこれが完成形だから」
 「ビジネスモデルも変わらないしね」
 「これ以上うまいやり方なんてないよ」 などなど

でも、本当にそうでしょうか。
思考停止しているだけじゃないでしょうか。

前回書いた「エアーかおる」も「タオルってこれ以上進化しないよね」と誰しも思っているものですけど撚糸の組み合わせを変えることによって新たな価値が生まれています。

今回紹介するのは、自転車にシリコンゴムの入ったギアをつけるだけでスイスイ坂もこげるようになるというもの。

  ↓ 概要はこちら ↓
ペダルを踏む力を推進力に変える画期的なクランクギア! 『FREE POWER(フリーパワー)』



このフリーパワーを販売するサイクルオリンピックのコンセプトは、

  「毎日の自転車生活をもっと楽しく、もっと笑顔に」

そして、親会社のオリンピックの経営方針は、こちら↓

Olympicグループでは、時代のニーズの変化や地域特性、店舗規模に応じて、さまざまな店舗スタイルを使い分け・組み合わせた、独自の店舗展開を行っています。
専門店やディスカウントストア、スーパーマーケットなどの特長を生かし、それらを有機的に組み合わせながら変化に即した機動的な店舗戦略を展開しています。
普通の自転車屋さんがこういう技術を取り入れて自社で展開していくのってすごい。

このフリーパワーを開発したのは、社会保険労務士だった濱元陽一郎さん。
「独自技術を組み込み、誇りを持てるものを世に出そう」とものづくりを始める。そして車の免停で自転車に乗っているときに「何とか楽な方法はないか」と試行錯誤していた。そして、2006年にこの「弾力性の強いゴムの反発力を使い、ペダルをこぐ力を楽にする。走行時の膝などへの負担を減らし疲労を少なくするだけでなく、走行中の加速性も向上させる」というエコギアを開発。

☆フリーパワー社長 濱元陽一郎さん(byみやビズ)
 https://miyabiz.com/keyperson/item_16842.html

流通はサイクルオリンピックが担い、ギアの取り付けをしています。

 「世の中の役に立ちたい」
 「こうだったらいいのに」

というのは世の中が変わればいろいろでてくる。古い技術でも応用すれば新しいものができてくる。新たな商品、新たな事業は人の数だけ生まれるのかもしれません。

☆サイクル オリンピックURL: http://airkaol.jp/
起死回生の技術開発 2018年9月1日(土)

今日は、台風が近づいてきて天気が不安定だったので、洗濯機の乾燥機能を使って快適だったfoxryoです。やっぱ乾燥機付きって便利です。

そんなぐずついたお天気にすることといったら、やっぱり録りためたテレビ番組を見ること。

「撚糸」という聞きなれない業種の会社がカンブリア宮殿に取り上げられていました。その会社は岐阜県の会社。もともとは、糸を撚(よ)って繊維メーカーに納品する下請けに近い仕事。最新の設備を入れてナンバーワンになったと自負していた2000年ごろ、繊維メーカーが次々に中国に拠点を移したので注文が激減し、大ピンチ。

「廃業しよう」という前社長である父親の言葉。
でも、「これからもっと仕事が増えるから」と最新式の機械を買わせてしまった外注さんを騙したことになる。借金を抱えた外注さんの中から自殺者も出かねない。「やめられない」

このときそうした事情を従業員に正直に伝え、少人数での再起を図る。

「オンリーワンの糸の開発をする!」という目標を掲げた。

"社長がおかしくなった"
そう従業員から言われるくらい、藁でも、紙でも、撚れるものなら何でも撚ってみた。そんな時、クラレが開発した高温で溶ける新しい素材が持ち込まれる。

そして、2003年、浅野撚糸にしかできない「伸び縮みする糸」が2003年に開発できた。

ただ、それを織って製品にしようとしてくれる会社がない・・・。伸び縮みしすぎて扱えなかったのだ。

銀行が紹介してくれた三重県の「おぼろタオル」にその糸を持ち込むと、「やってみようじゃないか」という。彼らも倒産寸前。何か最後に挑戦したいという気持ちだった。
しかし、やはりタオルが織れない。「もうあきらめよう。これまでかかった費用はすべてお支払いします。」とおぼろタオルの社長にいうと、「このあとどうするつもりだ?」と聞かれ、浅野社長は「できる会社を探す」といった。

「それならうちがなんとしてでもやる!」

おぼろタオルの社長のこの言葉に、浅野社長は、温度と時間の条件を変えながら、実験を重ね、織るときに伸縮しない糸をとうとう作り上げた。

と、ここで開発物語は終わり、爆発的ヒット!となるかと思いきや、そうはいかなかった。

できたタオルは、一般的なタオルより、吸水性、速乾性は1.5倍という優れもの。

それでも、当初は月50枚しか売れず、投資費用が重くのしかかる。
卸問屋は当てにせず、自分たちで売ることに。外注さんにホテルへの営業をかけてもらったり、いろんな人の力を借りた。
そんな時、浅野社長の奥さんのアイディアで、起死回生!

バスタオルの幅を半分にしても身体も髪も乾くというコンセプトで展示会にだして注目を集めた。

2007年6月の発売以来、累計販売枚数、約600万枚を超える大ヒット商品となった。
「オンリーワンの糸の開発をする!」という浅野社長の熱い夢は、いま、また新たな糸の開発に向かっている。今度は和紙+ゴムで撚った糸でジーンズを作る挑戦。
誰にもまねされないオンリーワンを追及し続けている浅野撚糸。スゴイですね。

☆エアーかおるサイトURL: http://airkaol.jp/


ベンチャー化したリクシル 2018年8月26日(日)

今日は、青空の広がる暑い日だったけど、家やhide実家などでバタバタしていたfoxryoですw

さて、先週のカンブリア宮殿で取り上げられていたリクシル。
トステム、INAX、新日軽、東洋エクステリア、サンウエーブと、人々の暮らしを支える環境をつくりだす企業群として2015年までに2度にわたり統合された。しかし、その成果は見られなかった。

2年前、「工具のアマゾン」と呼ばれるインターネット通信販売のMonotaRO(モノタロウ)の社長、瀬戸欣哉さんに白羽の矢が立てられ、社長就任。
住友商事時代、amazonの登場をアメリカ出向中に見て独立。自分でecサイトを立ち上げ、成功した。

その手腕を巨大な企業グループ内でも発揮し、成果をあげている。
就任直後から、現場の声を聴き、その声と役員から自分への報告内容にギャップが見られる役員に辞めてもらい、自分に生の情報が上がってくるような体制を整えた(100人いた役員を半減。「なんであの人が?」っていう人いるよね、そういう人を排除)。

また、社員が思っていることを話していないと感じた瀬戸さんは、硬直化した雰囲気を壊そうと、社内をベンチャー化しようと取り組んだ。

というより、鍵は、「失敗したら、失敗に学んで次に活かす」を徹底したこと。

加えて開発体制も、グループ各社混合の開発チームを構成し、創りたいものが作れる支援をしている。
そこから生まれたセラミック天板のシステムキッチン、まるでスパのような浴室など、これまでなかった商品が作られ、お客様からも好評価を得ている。
アルミサッシが見えず、まるで一面ガラスのようだけど、それはちゃんと扉で、重さは150キロもあるのに、軽く動く。開発チームの人たちも、今はやりたいことに挑戦できる風土があるという。

トップが交代し、社内の風土がガラッと変わり、働く人のやりがいと笑顔がどんどん増えているように感じました。

リクシルの製品、見に行こうかなと思ったfoxryoです。


社会から価値を考えるエイチーム 2018年8月21日(火)

今日は、とある打ち上げ会があり、やりきった感を共有できたfoxryoです。

さて、そんな今日、メモ帳の文字を36ポイントで見せながら、時折、文字を入力しつつ講義をするというざん新なスタイルをとっていたエイチーム社長の林さんの講演を拝聴しました。

  • 創業
    エイチームは1997年6月25歳の時に創業。企業向けシステム開発の請負から始めた。「スペシャリストを集めて最高の技術集団をつくろう。そしてエイチームに依頼すれば何でも解決できるといわれるようになろう」とメンバーを募った。が、メンバーには恵まれなかった。
     
  • 下請けからの脱却
    1999年iモードが登場し、ガラケーのwebサイトで好調。トヨタのGAZOOなどを手掛けたが、2次請負のため、社名が表に出ることはなかった。
    2000年、会社として登記。不満続出だった。そして社内から情報技術の持ち出し事件が起きる。終わった…と思った。このとき、理念も目標もなかった。
     
  • 本との出会い
    「金持ち父さん・・・」から 資産をフル活用して利益を得る→サーバをフル活用できるビジネスをしよう。
    「非常識な成功法則」から、目標を立てる時、まずは、いま嫌なこと、不満なことから考える。紙に書きだす。そのあと目標を書く。数値目標は2倍ではなく、10倍とすること、期限は2年にすることと書かれていた。

    「下請けをやめる!」
    自分一人の目標ではなく、みんなが願える目標にしようと考えていた。
     
  • 経営理念
    みんなで幸せになれる会社にすること
     ・みんなから必要とされる存在となること
     ・金銭的に裕福であること
     ・幸せにしたい人を幸せにできること

    これらをどうしたら実現できるのか。
     
  • 皆の幸せとは?
    みんなから必要とされる「みんな」は社内の仲間と社会のお客さん。依存ではない。自分はできなくて相手にできるところを見つける。お互いを求めあうこと。
     
  • 利益とは
    給与は利益から支払われる。儲かっている会社にすること。儲けることは、社会が便利になること、社会が楽しくなること、社会が安心になること。つまり会社は社会の公器である。
    では、もうからないということは、社会が便利になっていない、楽しくしていない、安心にもしていないということ。
     
  • 社会に役に立つとは
    「自分で何ができるのかな?」「何が好きなのかな?」からビジネスを発想しない。今社会で何が必要とされているのかから考える。
    そして自分たちでできないことは、誰と組めばできるのかを考える。

    平地の池、山の中腹の池、頂上に近い崖のそばの池。魚を取りに行くとしたら、平地の池。でもそこにはたくさんの人が漁をしている。既得権益もあるからもうからない。誰も見つけていない池に行くことがポイント。

     
  • ビジネスは横展開で考える。
    一休.comの空いている高級ホテルをディスカウトするというビジネスに目をつけた。ほかに空いているものを集めて比較サイトを作ろう。
    ・トラックが空いている日は安いかも→引っ越し比較サイト
    ・結婚式場が開いている日は安いかも→結婚式場比較サイト

    これからはPCからモバイルに変わる、とアプリを展開していった。

    会社の情報はオープンにする。「これから世の中はこうなっていく。では、誰と組めばいいか」を考え、一緒に働く人のいいところを見つけて実現していく。
    いまは仕組みとして3か月に1回社内ビジネスコンテストを開催。3度やって1個ビジネスになるかならないか。
     
  • 考えることを奪わない
    組織力を図るためにモチベーションサーベイを実施。「上司に求めることは何ですか?」「その上司に求めることに対して満足していますか。」が設問。結果は全開示している。会社の文化が好き」だと家族に言える、エイチームに誘いたいと思えるようにしたい。

    1つ上の上司に自分の上司についてフィードバックする機会もある。その結果、異動や降格もあり。役職は役割であることが社内で共通認識となっている。
     
  • 楽しくする
    野球でもエラーに厳しくするとファインプレーが生まれにくくなる。遊びをもってあまり詰めない。笑いの出る職場にしたい。
     
  • 理念3つ。
    経営理念、事業理念(三方よし)、サービス理念

    経営理念=集団には目標とルールが必要。
    幸せになれる、は目標。みんなが必要とされるとあと2つがルール。10年前に目標を追加した。それは、「今から100年続く会社にすること 」

    企業が永続しないということは商品が売れないということ。今ある商品で十分適正だということ。もっと便利でもっと使いやすくてもっと品質の良いものを作る。自分たち自身がライバル企業になる。既存価値の否定をして新たなものをつくりだす。
     
  • 人は人のために頑張ることでパワーが出る。大好きな仲間のために頑張る風土。 そういう価値観や理念に共感する人を採用している。
すべては、

「みんなで幸せになれる会社にする」。
そのために、今何が求められているかを考え、みんなが仲間からも社会からも必要とされる存在になる。そういうビジネスをする。

に統合されている。
エイチーム、働き甲斐のある会社のランキングにも毎年登場しています。理念に共感する人たちが集まり、社会に必要なものをつくるということを実現するために社外とも連携していくことによって「今から100年続く企業」になっていきそうな予感がします。

★エイチームの大切にしていること(同社サイト)
https://www.a-tm.co.jp/about/philosophy/
学習意欲の高い組織 2018年8月16日(木)

今日は、休養十分で、朝8:30出社もいとも南端にクリアできたfoxryoですw

 「学習機会を十分用意してくれない」
 「自分のやりたい仕事をさせてくれない」
 「人がいない」

という不満を時折聴くことがあります。

それって、困難なことはなるべく避ける。自分の身をけずってまでやりたくない、ということだったりする。

学習機会は会社が用意するもの、と思っている時点で、自分の成長を放棄している。

チャンスが与えられないから、というのも、チャンスが与えられるような努力をしているかどうかというのもある。

人がいない、のではなくて、今いる人たちの強みを活かすのに加え、やり方をどんどん変えていくことができているかどうか、だと思う。

一見厳しいことを言っているようだけど、それは、「いま」だけを見ているから。
もっともっと未来の成長を考えたら、困難を乗り越えるというのが一番の経験だということは歳を加算手始めってわかってくることなのかもしれないけど、本当にそう。

すっごく大きな経験じゃなくても、ちょっとでも苦しかったことって自分の記憶に残る。

41度の炎天下の中、「コミュニケーションが大切!」といつも言っているからには、「その人たちのことは知らない」ではなくて、「行ってみよう!」「語り合ってみよう!」と動くことで達成感も得られるし、何より、苦しかったことは記憶に残る。

後から「あの時は大変だったけど、それでも〇〇してよかった」という思い出に変わる。
よかったことはあまり思い出さないことが多いものですが、つらかった体験や記憶は、その人の成長につながる。不思議なものですね。

 「艱難辛苦汝を玉にす」

とは昔の人は良くいったものです。

そうした学習意識の高い人が多くいる組織は、強い。
また、いろんな苦難を、みんなが力を合わせて乗り越えることでチームワークもできてくる。 プチ苦労をしてみようか。
今日も面倒なことはいっぱい起きたけど、それをクリアしていくことは意外に楽しいし、やってるうちにやりがいも出てくるし、自分なりに意味を見つけることってとても大切だと思う。

結局は「自発的」「自律的」であるかどうかが大事なのかもですね。


効率化の目的 2018年8月10日(金)

今日は、帰り道に秋の虫の音が聴こえてきて、ヒトより敏感で地球環境にその身をゆだねる虫たちの生きる力の強さを感じたfoxryoです。

製造現場だけでなく、いまやどこでも言われる「効率」。

ホワイトカラーの生産性を高めようと、最近ではRPA(Robotic Process Automation)という統合型アプリのようなものを使って、一定のルーチンが定期的に繰り返される仕事を人がやるのではなく、ロボットで自動化するというものが出てきています。
たとえば、「予算管理の入力(エクセル)→レポート作成(基幹システム)→メール送信(outlook)」といったように複数のアプリを使って、毎月、四半期ごとにやることがボタン1つでできちゃうというものです。
ま、RPA化するにも、仕事の洗い出しと標準化するのが大変だったりするらしいんですけどね。コンピュータは「1」「0」の世界で、あいまいなことは判断できないから。

で、何でも効率が求められてますってこと。
でも、1秒でも短く、とか時間だけを見ているとだんだん苦しくなる。

その目的は?

「1円でも安く作ろう。
 そうすれば、コスト競争力が高い海外に負けない」

ではなく

「自分たちの成長」だとか、
「非人間的な作業を減らすことができる。
 だからクリエイティビティを高めることに時間を使おう。
 そして人類の進歩に役立とう」

というところだと思うんです。

(かなりある人の受け売りw)

働いているということは人の役に立っている、ということ。
役に立たないことは仕事にはならないとすれば、

自分がいる「いま、ここ」で、輝けるといい。

たとえばいま、社長と語る会の場の設定をしていて、相手の反応が面白い。
「そんなの出たくない」ということを意識してずっと時間を使い続けて、語る会が終わった後で「やっぱり無駄だった」と言うだけなのか、

「え?そんな機会があるの?」と、その場で社長や参加者の発言から何が吸収できるだろうとワクワクして参加して、語る会が終わった後に、実際に自分の行動につなげていくのか。

ヒトは死ぬまで成長していこうという意思を持てる唯一の生き物。
どうやって24時間を使うかを自分で決められる生き物。
人生を豊かにできるのは自分。

そういうことを追求できる人がたくさんいる組織はたぶん強い。
そういう組織作りに貢献できるといいな。顔晴りますw


渋滞緩和? 2018年8月3日(金)

今日は、名古屋は40度を超えたと聞き、驚いたfoxryoです。

そしてそんな暑い日は、みんなそろーり、そろりと歩く。体温が上がると身体を冷やそうと脳が汗をかく指令をだしちゃうから。さすがに低体温で汗腺がないといわれているfoxryoでも汗がじんわりでますw

そして、人も車もゆっくりゆっくり。

ゆっくりしすぎると、渋滞が起きてきます。もうすぐお盆休み。きっと高速道路は相変わらずの渋滞に陥るんでしょうね。

そうした渋滞緩和のためにアメリカのフリーウェイでは合流のところに信号があって、本線の込み具合によって切りかわり、車の流入量を制限することによって渋滞が起きること自体を防いでいるんだそうです。

日本の高速道路は団子状態のカタマリができますけど、信号があることで一定の車間距離が保たれるのがいいんでしょうね。そうそう、欧州の高速道路は料金所がないところもあるそう。コンビニなどで通行手形のようなものを買って、車のフロントガラスに貼ればそれを読み取りスイスイ走れる。いちいち料金所で止まることがないから、渋滞も起きない。

日本はどちらも面倒な仕組みをとっているから渋滞が解消されないんでしょうね。

渋滞でぐぐってたら、アメリカの病院でオペ室渋滞が発生していて、それをとあるコンサルがある方法で解消したというのがのってました。

どうしたかっていうと、オペ室を1室開けておく、ということ。一見、ただでさえ手術がたくさんあるのに、実現できそうにないと思えます。でも、結果的に、急きょ入る手術のために手術室をやりくりする手間もなくなり、予定していた手術はちゃんとできるし、いいことづくめだったんですって。

ということは・・・。

仕事でもできるのかな。
タスクはたくさんある。絶対やらなきゃならないことはきっちり予定にいれておいて、それ以外は、空けておくとか? ある程度のアソビがあった方がいいのかな。とはいえ、foxryoの場合、どうもタスクをやりきる時間が想定よりかかることがあるんですよね。

そういえば、最近、優先順位を決めてやる方が、それを考えている間にできちゃうこともあるから非効率だっていう説もあります。

自分にあった仕事のやり方をするのが一番いいのか、でも外乱もあるし・・・。外乱は渋滞を起こすわけだから、それをうまく信号の代わりになる自分なりのルールをつくってみればいいのかな?

オーバーフローしそうなことをどこかで吸収できるといいですよね♪


変化を起こすタイミング 2018年7月27日(金)

今日は、いろんな人がいていろんなコミュニケーションの仕方をするんだなと改めて思ったfoxryoです。

「経営トップが自分の仕事の詳細情報まで知っている/苦労していることや課題をわかっている」というのは嬉しいもの。それは、ちゃんと見ているよ、という承認メッセージになる。

質問も、的を得ていて、「そんなことまでわかってくれているんだ」と思える。

スゴイなぁと思う。

また、別の経営トップは、内容については質問せずに「なぜ、それができるのか」を掘り下げようとする。

だから、「いつも、どういう視点でみているのか?」や、「どうするともっと工夫ができるんだろう」という投げかけをする。

そうすると、その目の付け所がどこにあるのかもわかってくる。

「やりにくいな」、「面倒だな」と思うことを改善している、自分目線の人と、 「こうすると皆が便利だな」、「次工程の人にわかりやすいな」と思うことをカイゼンしている。周りへの貢献を考えられる人がいることに気づく。
社会への貢献まで広げて考えている人もきっといるはず。

そして、そうした工夫や改善が、何より「楽しい」ことだということを相手に感じさせ、それって成長につながってるから楽しいのだということも伝わっていく。

成果を称えるには、事実を認めることに加え、さらに成長につながるプロセスに目が向くように質問していくことが大切なんだと思う。

何か変化があったとき、それはいろんなことを変えていけるタイミング。
これまでのやり方をゼロベースで見直し、いいところは残し、改善すべきことは変えていく。 コミュニケーショ」ンの場は成長に向けてお互いが気づく場、と定義して、いろんなことを展開できるといいな。

「この時間を効果的に使う」「なんのためにこの時間を使うのか」ということを常に念頭においておくと、プロセスが変わり、アウトプットも変わってくるはず。
自分もプロセスを変えていけるといいなと思った。だって、結果はプロセスがなければ得られないから。結果は過去のこと、プロセスは未来を作れる。

勇気をもって、プロセスを変えていこう。


誇りの追求 2018年7月25日(水)

今日は、宿題がどんどん積み重なっていく気がしたfoxryoですw

それでも、みんなを幸せにしたい、誇りに思える会社にしたいという新社長の熱い思いに応えていかねばと改めて感じました。うん。

で、今日社内に配信したメルマガで取り上げたのは、京都府宇治市に本社を置く、HILLTOP株式会社。

油まみれの鉄工所は、いまではディズニー、NASAが認めた遊ぶ工場になって注目を集めています。社長さんが40年前に描いた夢はこの2つ。

 「社員が誇りに思えるような“夢の工場”をつくろう」
 「油まみれの工場を“白衣を着て働く工場”にしてみせる」

そして、ヒルトップのビジネスモデルは、従来のものづくりとは一線を画しています。

  • 量産ものは、やらない
  • ルーティン作業は、やらない
  • 職人は、つくらない

そして利益率20%のIT工場を作り上げました。鉄工所だけど。

そうした彼らの取り組みから、安全で女性でも働きやすい工場にした伊那食品工業、「常に考える」人でいっぱいの未来工業、ビルメンテナンス業を子供たちから尊敬される仕事にした四国管財といった素敵な会社を思い出しました。

では、HILLTOPは、どうやってそれらを実現したのかな?と思う方は、ダイヤモンドオンラインの記事をどうぞ。

     ↓
あなたは、 ディズニー、NASAも認めた 京都の鉄工所と
  半端ない おっさん経営者をご存じですか?

  DIAMOND online 2018.7.18


読まずにヒントを知りたい方はこちら↓(by DIAMOND online)

  • どうすれば、わくわくして仕事ができるか。
  • どうすれば、夢も希望もない世界で、夢を持ち続けられるか。
  • どうすれば、人のモチベーションは自動的に上がり続けるか。
  • どうすれば、“遊ぶ鉄工所”でも、右肩上がりの業績になるか。
  • どうすれば、小さな会社でも、ディズニー、NASAから認められるか。
  • どうすれば、旧態依然としたビジネスモデルから脱却できるか。
  • どうすれば、時代の変化を先取りし、新しいことにチャレンジできるか。
  • どうすれば、日本中、世界中から若い“知的体育会系”を採用し長く勤めてもらえるか。
  • どうすれば、入社半年で、どんな社員でも一人前にする研修プログラムができるか。


こういうことを考え続けて、試行錯誤を繰り返し、諦めずに取り組むトップがいることに感動します。
うちの会社もお客様をおはじめとする関わる全ての人たちからの信頼を積み重ねて従業員にとって誇りの持てる会社を目指しています。みんなが変化や新しいことを恐れずに、やってみよう、やってみたら案外できるぞ、と思えるように、変化することが当たり前、と思えるようにトップのメッセージを伝えたり、語る会などの企画・運営をしていこうっと。
What your business? 2018年7月20日(金)

今日は、会社の夏祭りで3時間ほどたくさんの人と出合ったfoxryoです♪

hideから日経BPの「今こそ役立つ、ドラッカーの見方、考え方」というコラムの8回目が送られてきて読んでいて、なるほどですねと思う。

ドラッカーは、ビジネスパーソンや経営者と話すとき、必ず最初に聞くことがあったのだそう。
それが、「What your business?」

名経営者といわれたGEのジャック・ウェルチにもドラッカーは同じ問いを投げかけた。

ジャックは、「何を聞いてくるねん、この人は」と思ったのだそう。でもよくよく考えてみると当時のGEは多角化しすぎて何をしているのかわからなかったといいます。

そんなジャックにドラッカーはこういった。

「ワクワク・ドキドキする仕事以外、やめたらどう?
 ワクワク意気込みを持ってやっていない仕事だとしたらお客様に失礼じゃない?」
「企業の目的は顧客の創造である」というのもドラッカーの名言です。

ジャックは結局自分たちが業界でトップポジションをとれる事業だけに絞って業績を回復させたわけなので、やはりドラッカーの理論は正しいということになるんでしょう。

新たな事業を創造するときはワクワクするだろうけど、リスクもある。お客様に貢献できていなければそもそも売り上げは立たないし、利益が出ないようなプランでは成長もできない。

そこんところはどうなんでしょう。

「何をしたいか」ではなく「自分を使って何に貢献したいか」を考える、というのもドラッカーの言葉のようなんですが、「夢」と「志」の違いにも通じるような気がする。

ソフトバンクの孫さんが「夢は車や家を買ったりと自分の欲になりがちだけど、志は世の中や他者に貢献するものなんだ」とある場でスピーチされていたそう。

人が心を動かされて、自分の仕事にしたい、これに情熱を注いでいきたいと思えることが出来る場があることが重要なのであって、結果は後からついてくる、ということなのかも。

財務指標は過去のもの。未来は、そうした志や情熱から生み出されていく。

「What your business?」

自分を使って、みんながワクワクできる会社になるよう、貢献したいな。
新しいビジネスの形 2018年7月3日(火)

今日は、hide母が元気に歩いていてほっと安心したfoxryoです。

さてさて、ニュースでファッション通販ZOZOTOWNの新たなビジネスが採り上げられていました。

「これまで先輩企業がやってこなかったことに挑戦する」

そう言っていた社長さん。面白い。「世の中の社長さんってみんな楽しそうじゃないですよね。だから自分が楽しくする」というのも面白い。

そしてその挑戦とは、一人ひとりの体型にあわせたフルオーダースーツを24,800円で提供するというもの。しかもそのオーダーの仕方も新しい。

体型を瞬時に計測できるZOZOSUITが送られてきてそれを着るとスーツをオーダーするためのすべてのサイズが揃い、それをもとにオーダーができてしまう。アプリで簡単にできちゃう。しかもお得。

「これまで人が服のサイズにあわせていました。それを変えたい」

というのも象徴的で面白い。

ITとeコマース、そして、服を製造する、というところまでバリューチェーンがつながっている。amazonと伍していくためには「個」に特化する商品価値をつくりだすアイディアは「いままで無理」とだれもが思っていたところにあるのかもしれません。

最近、面白いなと思ったビジネスがもう一つ。それは、映画館ではもうお蔵入りになっている映画のフィルムをカフェなどで上映して、ワークショップみたいにみんなで語り合うというもの。

こうすることで、映画の封切から短いものは数週間、ロングランで数か月という「旬」をなくし、その映画の良さを観た人たちがPRパーソンとなって広める。そうすることで、映画を製作している監督に収入が入るようにして、また新たな映画創りに取り組んでほしいという願いが込められています。

そしてこれを街の活性化にも活用しようとしています。

 「あなたのまちに、新しい映画体験を」

というのがこの popcornのもうひとつの目指すところです。

心に残るいい映画があっても、見逃しちゃったよーというときにいいですよね。愛知県で開催されるマイクロシアターはないみたい。会社でも上映会ができるというのも面白そう。

こうした新たな次の価値へとつながっていく取り組みもステキです。
いろんなことはもう考えつくされて新しいことなんかない、と思いがちですが、誰かがこまっていること、こうだったらいいのにね、というところに新たなビジネスモデルのヒントがあるんでしょう。


今は評価できない 2018年7月1日(日)

今日は、2018年の後半戦に入った日。梅雨は明けてしまったようで、青空に入道雲がまぶしかったfoxryoです。

そんな日曜日、hideが録画していたNHK番組「SONGS」の宇多田ヒカルさんの回を見て居ました。

何が幸せかわからないです。
ほんとうに どんなつらいことでも
それがただしいみちを進む中でのできごとなら
峠の上り下りもみんな
ほんとうの幸福に近づく
一あしずつですから
これは、宇多田さんが好きだといっていた宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」の一節。

正しい、ということ、幸せということは、今は評価できないというところがいいのだと。

そう、「いつかわかるさ」ということがある。
「あの時、あれがあったから・・・」ということがある。

たとえば、ビジネスにおいては、うちの会社では20年で見えてきたものだったり、業績の先行指標だったりします。

個人の人生において、その周りの人たちの人生において、科学や技術の発展において、社会の在り方において、「いま、ここ」をもがきながらも、もっともっと先の理想を描いて動いている。

小さな点が面へと広がっていくこと、非常識がいつの間にか常識になっていくこと。それらは誰かが描いた時計に収れんされていくようなイメージなのかも。

いつかは正しい方向へ進む。

それを希求していくことで、いい人生、いい組織、いい会社、いい地域、いい世界ができていく。一足ずつですね。
性善説のビジネスモデル 2018年6月29日(金)

今日は、シューカドーでサンドイッチランチを4人で楽しんだfoxryoです♪

さてさて、昨日のニュースで、「性善説のビジネスモデル」と評されていた新アプリ「TRAVEL Now」

後払いですぐに旅立てる旅行アプリが登場しました。リリースから数時間で5000万円ほどの成約という人気ぶり。その旅行の種類は4000もあるそうです。

テレビのニュースでは、「0円から」っていうのがあって、一体それは何なんだろうと疑問に思いつつ、まだアプリをインストールしてません。

でも面白そうだし、旅行が気楽にいけるようになりますよね。

再来週、女子旅で京都に行きますけど、まずはお金を振り込んで、それからいつ旅程やチケットが届きます。ただ、いつ届くのか、不安になったりします。1週間前にしかこない旅行会社も多いですよね。今回のは「ぷらっとこだま」のツアーなのとインターネット申込のみのものだったからか、振り込めば領収のメールがくるし、チケットの発送の連絡メールも届いたのでとっても安心でした。

でもやっぱり前払いなんですよね。

前払いと後払い、どちらがいいのか。

先日、hideが礼服を買ったとき、ネーム入れやズボンの裾縫いなどをお願いしたところ、後払いでOKでした。foxryo的に前払いか、頭金とかいるのかなと思ったんですけど、全額後払いでいいとおっしゃるので驚きました。

確かに、住所や名前を書くから大丈夫なのかもしれませんね。性善説というのはそういうことなのかな。

前出のアプリは、旅行後2か月後くらいまでに支払い、という条件だったようですが、1回でも支払いが遅れた人は、アプリが使えないようにするのだそう。
まるっと性善説ではなく、売掛金回収をルール化して、ビジネスを担保しようとしているんだと思いました。

前払いで倒産した詐欺のような旅行会社もあった中、こういう取り組みは面白いです。 いままで旅行は前払いという常識に切り込んでくるの、いいですよね。
彼らが目指す、行きたいと思ったときに旅行に行ける、って多くの人の価値になると思う。

昭和の時代、うちのミシンは毎月積み立てて買う割賦販売をしていました。旅行でもそういうのありましたよね。いまはそういう積立系はデパートの友の会くらいなんでしょうか。 毎月ちょっとずつ積み立てて「いつかはこれを買う」とか「これだけ貯まったから、そろそろ、この商品にかえようかな」という楽しみもあったんですよね。

その楽しみをすっかり奪い、そのビジネスモデルを意味のないものにしてしまったのは、クレジットカードの登場。リボ払いは借金しながら生活しているような感じに思えるのは昭和の頭なのかもです。

それに加え、いろんなモノやサービスの価格や品質が下がってきて、気軽に買えるものが世の中に増えてきたことも要因としてあるのでしょうね。

ということで、前払いでも後払いでも、性善説、というのではなく、代金回収の仕組みさえ作っておけば、ビジネスは成り立つと思います。

「TRAVEL Now」のアプリ、入れてみようっと。名古屋発の旅行、たくさんあるといいな。


20年で見えてきたもの 2018年6月26日(火)

今日は、チーム内に部内にIT部門、そして外部のデザイン会社など、いろんな人に協力をいただき、無事新社長のメッセージサイトを公開できたfoxryoです♪

あーよかった。

自分たちが事前確認できないポータルサイトへの組み込みがうまくいかず、先ほどまで焦っていましたが、なんとかクリア。
グローバルに読んでいただけるようになりました。良かったよかった。

こうして社長のメッセージサイトを運営するのは2002年からで、社長交代も4回目。皆さんそれぞれカラーが違います。今回は短期間での立ち上げだったので、今後の展開がまだまだありそうです。追々トップの思いを汲んだものに充実させていこうと思っています。

そして、経営品質向上に取り組み始めてから、20年が経ちます。
執行役員向け簡易アセスメント勉強会、CS経営会議に始まり、経営トップのリーダーシップ意識調査、トップからのメッセージ発信、理念の改訂、部門長対象のアセッサー認定研修、次世代向けの戦略研修などなど、トップの意向と自分たちが目指す組織作りに向けて企画・運営をしてきました。

現在の部門長や執行役員の皆さんの多くは、そうしたことに共感をしてくださっていたんだな、とここにきて発言の端々から改めて感じることがあります。

風に吹かれて飛んで行った小さな種たちが芽吹いて、さらにやりがいを持ってみんなが楽しい未来を描いていける組織風土をつくっていけそうな予感。

志をもって取り組み続けることで、「いい会社をつくりましょう」に向けて、かたつむりのように進んでいたようです。これからも顔晴ります♪


業績の先行指標 2018年6月19日(火)

今日は、他部門の無茶振りに、貢献意欲がかなりトーンダウンしたfoxryoです。

そんな今日、ちょっとした発見がありました♪

先週から、この10年間の活動を振り返ってとある調査結果を分析していました。そしてそれが、業績を生み出す先行指標になることがわかったんです。

「こんな調査をして何になるんだ」

と言われたこともありますが、10年続けて見えてくるものがあるんですね。
始めたころは、「理念を知っているか」というレベルでしたが、今では中期戦略と連動した行動を生み出すための6つの要素も設問に組み込んでいます。

調査の時期は11月から12月にかけてで、結果がでるのが翌年1月。経年変化の折れ線グラフの変動振れ幅は、5月に発表される業績の変動と重なります。

つまり、この調査の項目の中から低いものを向上する活動に取り組んでいけば、業績につながってくるということです。

「結果は数値で出ているから定量的だ、というかもしれないが、結局は調査時点の従業員の皆さんの感情が反映されているわけだから、定性的。だからoutputとは思えない」
outputとoutcomeの定義としては次の通り。
outputとoutcome。outputは自分でコントロールできる結果。outcomeはoutputの結果と関連する「外から見た」波及効果や成果で、自分ではコントロールできないもの。
調査の設問は、ほとんどoutputで、総合評価的なものはoutcomeとして把握しているので、それ自体でPDCAが回せます。けれども業績もこの調査のoutcomeといえそうです。

見える指標と見えない指標。その関連がちょっと明らかになって、未来永劫の繁栄が進む、もっといい会社づくりに役立てていけたら、すっごく嬉しいなと思うfoxryoです。
再定義 2018年6月17日(日)

今日は、父の日で、「浜木綿」(中華料理屋さん)に行ったら70分待ち、食べるのに要した時間は40分。汗だくの店長さんとテーブルの空きを見て、顧客満足をあげるにはイベント日の人員確保がカギかなと思ったfoxryoですw

さてさて、いまいろいろ再定義のタイミング。

"Don't Think, Feel!"

なのかもしれない。
こうなんていうか、自分の中でもやっとしているんです。

映画「燃えよ、ドラゴン」でのブルース・リーのこのセリフには続きがあって、それは、道元導師の禅問答に由来するのだそう。指を見ていても、真実をつかむことはできない。指を越えて、その先の明るい月を見よ。

ふむふむ・・・。

共有度調査の記事を書くにも、事務局目線では伝わらない。
新社長のメッセージ発信を構築していくにも、そもそもの思いをつかまなきゃと思う。
社内で慣例化してきた説明会の在り方も、そもそもどうしたいのか、何を目指すのかを共有化していくことが必要。

小さなことから大きなことまで課題はいっぱい。
そもそも小さなことが出来なければ大きなことなんかできっこない。

「わかりやすく判断基準を伝える力」で書いたように、ドラッカーの5つの重要な問いかけに立ち戻って再定義する必要があるんだろうな。環境変化にもブレずに使命を果たしたい。

  • われわれの使命(仕事)はなにか?
  • われわれの顧客は誰か?
  • 顧客は何を価値あるものと考えるか?
  • われわれの成果は何か?
  • われわれの計画は何か?
とはいえ、休みはぼーっとしてしまったり、やることがありすぎて時間がないとか思ったり、焦るだけ。foxryoにとっての明るい月はどこだ! 
生産工場の労働条件 2018年6月11日(月)

今日は、夕飯を食べてから寝落ちしてしまったfoxryoですw

さて、Bloombergが、「 アマゾンは中国のエコー生産工場の労働条件改善を−監視団体が指摘」と報じています。

米国に拠点を置くチャイナ・レーバー・ウオッチのレポートによると、amazon echoを生産している中国衡陽市の工場フォックスコンの労働環境として、

  • 月100時間の超過勤務があり、中国の法規違反
  • シフト開始10分前集合が義務付けられているが、その賃金は支払われていない
  • 安全の教育なし
の3点に加え、賃金格差として、米国の派遣社員への賃金があげられており、低賃金、長時間労働などを指摘。

これに対し、amazonは3月末のフォックスコンの工場監査で違反を確認し是正を要請していることを発表。フォックスコン側も6/10には賃金の見直しや研修が実施されていると発表した。

こうした部品や製品の調達先側での労働環境の監査状況について、欧米での大きな取引では必須条件となっています。サプライチェーン全体で企業の責任を果たすことが求められているということです。

グループ会社の工場、その工場が部材を調達してる企業、そしてその先の・・・と労働環境を監査、もしくは状況を把握しておく。大企業になればなるほど、どこまで把握するのか、ということがあるかもしれませんが・・・。

モノ創りの企業として、自分たちの会社だけでなく、自分たちの製品やサービスをともに創り上げてくださっている人たちが、どんな風に働いていてどんな思いをしているのかを関心をもって知ることが大切なんだと思います。

多様性を認められ、労働環境が整えられ、適切に働くことができている。そういう会社の商品を買いたいと思いますよね。フェアトレードの考え方もこれと同じです。

企業が社会的責任を果たすこと、そのために様々な人たちとコミュニケーションをとっていくことが大切だと改めて感じています。
品質を保つ 2018年6月10日(日)

今日は、自宅でhideのバースデーケーキをご相伴にあずかったfoxryoですw
アンテノールのケーキは生クリームは甘すぎず、スポンジはふわふわ、イチゴの甘みと酸味もちょうどいい。いつ食べても安定感のある味です。

一方で、次第に変わっていくものもあります。たとえば、天使のチョコリングにhideの好きな餡フランスの餡の味。
フォションのカンパーニュ、スーリープーの重いパンたち。

素材が変わった、職人さんが変わった、効率を重視した、コストがあわなくなった・・・などなど様々な理由があるでしょう。

際立つ味や特徴を出せば出すほど、味にブレが出ることがある。食べる方もその味を求めていくので、違いを感じると「こんな味じゃなかった」「こんな食感じゃなかった」と、離れていく。

長くヒットさせたいなら、激ウマではなく、そこそこを狙う。

 「普通で飽きがこない味が長く商売を続けられる」

というのは、ココイチ創業者の宗次さん。
そしてどこのお店で食べても同じ味。安定感と信頼性が高いことが重要なんですね。

「〇〇な人の末路」というドラマで、クリーニング屋さんを継いだ若者の話がありました。「顧客第一、1枚1枚大切に扱います」といいながら、取扱量が増えて対応ができなくなり、少年野球のユニホームをすべてピンク色に染めてしまうという失敗をしていました。

どんなものでも、品質を安定させるのは難しい。車であっても機械であっても、ジュースであってもバラツキが生まれる。当たりはずれがでる。

それは、そこに介在する農産物や鉱物や熱、機材、量の問題など物質的なものもありますが、それらを扱う人々の品質を追求するための工夫や仕組みを構築していく必要があるんでしょうね。先週のカンブリア宮殿も「日本一おせっかいなクリーニング屋さん」で伸びている会社を紹介していて、取扱量が膨大になって対応しきれなくなり、ライバル企業との提携を進めていました。クリーニング市場はファストファッションの台頭や、洗濯機の高機能化でどんどん縮小しているので、業界全体としては、こうした取り組みが進んでいくのはいいことです。一方で、お客様からしたら、品質は大丈夫なのかな?と思ってしまいそうです。やはり、信頼できるクリーニング屋さんにお願いしたいと思うでしょうから。

自分たちのミッションに共感する企業と提携するとともに自分たちと同じ技術力を持った企業を見つけることができないと、お客様からの信頼に応えることは難しいと思います。

長年にわたって品質を保ち続けることは工夫と戦略がいることだと改めて感じています。


物語性の大切さ 2018年6月3日(日)

今日は、毎週の掃除洗濯に加え、毎年恒例hideの「梅酒づくり」に協力したfoxryoです。去年漬けた梅酒も梅のエキスたっぷりで甘く濃い一品となりました。梅がしわしわになってしまったのはちょっと残念。

さて、昨日、南部鉄器伝統工芸士 現代の名工 佐藤勝久氏作の鉄瓶をGETしました。
何年も前から鉄瓶が欲しかったんです。鉄分補給にもなるし。

松坂屋の催事の器展を見ていたら、岩手の南部鉄器の鉄瓶があるじゃないですか・・・。

そこで買おうと思ったのは、物語性。
最近よく思うのが、その場にいる方々から聞く物語。
それは、岡崎の山奥にある「瀧山寺」でも感じたし、「荒川豊三資料館」でもそう。

どういう思いで、どんなことを追求して、どう行動していたのか、そしてその結果どんな状態になっているのかといったことを聴かせていただくのはとても楽しいし、その思いにちょっとでも触れられたことに、自分の人生も豊かになるような気持になる。

量産品だと注ぎ口の鉄の厚さが分厚いけど、名工の手によると注ぎ口の厚さが薄い。そこに手作りの技術の高さがある。
持ち手(つる)はそれを作る専業の人がいて、鉄瓶の重さを軽くするために、1枚の長い板を曲げて中を空洞にする技法のものもある。また、蓋の取っ手は、伝統的には「くちなしの実の形」をしているのだそう。

foxryoが買ったのはどちらも違って、持ち手は重く、取っ手はコマの形。

そう、ウチの台所に似合う、現代風の鉄瓶を選んだから。

「鉄瓶は一生使えるんですよ。そしてこうやって造り方から使い方まで直に話を聴いてもらって買っていただくのが一番いいと思っているんです。皆さんに、是非鉄瓶でいれた美味しいお茶を飲んでいただきたい。」

作り手の思いが伝わってくる。物語の力を感じます。

昨日から鉄瓶でお湯をわかして、コーヒー、紅茶、緑茶の3種類をいただきました。味、変わります。どれも味が濃くなる。そして、緑茶が一番美味しい。

手入れは毎日使っていれば大丈夫そう。ただ、中火以下で沸かす必要があるので、ちょっと時間がかかります。朝は起きたら即お湯沸かしにかかれば大丈夫♪

毎回、お湯を全部捨てて乾燥させます。錆びないようにするにはちょっと手間が必要です。ただ、鉄瓶の中が乾燥していくのを見るのが面白い。じわじわっと茶色から白に変わり、カラッと乾燥します。すごい熱伝導性!

そうそう、持ち手が倒せるかと思ったら、倒せないのでちょっと水が入れにくい。それからケトルと違って注ぎ口の径が小さいので注ぐのに時間がかかります。一方で、緑茶とコーヒーを淹れるのにはとっても最適。いい感じで空気も入れられるのも深い味わいに変わるゆえんかもです。

当分鉄瓶で楽しめそうです。おっちょこちょいのfoxryo、蓋をガラスのポットや急須、コーヒーカップに落とさないように気を付けます(^^)>

ということで、自分たちの創っているモノやサービスの物語性を見つめ直すお買い物でした♪
"らしい"って何? 2018年5月30日(水)

今日は、いろんな場面で、「"At your side."で対応できるといいなぁ」と思ったfoxryoです。

さて、新たに経営層のメッセージサイトをイントラ内に立ち上げることになり、急ピッチで要望を聞きながら試作しています。その話をとある社内会議でしたところ、

「あの人らしいって?」
という質問をいただきました。
これは、foxryoが「あの人らしいサイトにしたい」と言ったことに対するもの。

すでにご本人やチーム内で議論していたことなので説明はできましたが、確かにBig wordだったなと反省。

 “うちの会社らしい”
 “うちのグループらしい”
 “モノ創りの会社らしい”

などなど、“〜らしい”はいっぱいあります。

そうした言葉を使う時は、“らしいって何?”に対する定義をもって、それを説明しつつ使うと相手にも伝わりやすいんでしょうね。
言葉の定義が出来ていることは、意思決定するときに重要な役割を果たします。 そして、そういう定義や自分たちにとっての意味や解釈をきっちり話し合っている組織は、認識が一致しているので、そこの議論が不要で、合目的なレベルの高い議論ができるから、強いです。

とはいえ、今日の場合は、"(あなたは)どう思う?" で返すのも面白かったかも。
炎上するかなw

会議の後、その質問者といつも関心の高い後輩の2人に現状出ているアイディアについて意見をいただきました。ほんの5分ほどでも、ヒントがありました。
どんなサイトになるか、時間とアイディアと工夫の戦いになるのは覚悟しつつ、今から楽しみです。
人間力を磨く 2018年5月28日(月)

今日は、早朝に会社から訃報が飛び込んできて、それでも自分が少しは役に立てたことは良かったかなと思うfoxryoです。心よりご冥福を祈ります。

午後から、ビスタワークス研究所の「示道塾」に先立ち、11月には大原さんの講義を聴きましたが、今回は相談役の横田さんの講義も一緒に聴くことができました♪

特に印象に残っていることは、以下の通り。

  • AIの時代、モチベーションと主体性が大事
  • そのためには、毎日嬉しいことを増やす
    →成長、感謝、認められることが幸せ。それらが毎日起きるようにする。それは働き甲斐となる
  • 人は体験しないと気づけない
  • どこで間違えたのか、反省がないと正しく進めない
  • 改革は「すぐ」にはできない。少しずつ変えていくことで進化できる。
  • 満足と幸せを分けて考える
    満足は対処で生まれるが、持続しない。幸せは課題解決を体験することによって生まれ、働き甲斐と成長につながる。
  • 問題を定義することから始める
  • 「ここは負けない!」というバリュープロポジションをつくる
  • 人間の成長には、脳の思考の3段階がある。
    環境順応型(大人化)、自己主導型(内発的段階)、自己変容型へと向かっていく。 自分なりの価値観を持ち、熱意のある発露がある使命感へと昇華する。
  • 大人になるとは、個性的に生きること(私らしく生きること)
  • 組織全体で「当たり前」のレベルを引き上げる。
  • 「こういう会社にしたい」という美意識、美学が一流の組織文化をつくる
あとは、講義後に、ついつい答えを教えてしまうことを横田さんにお伝えすると
"「どう思う?」とまずは必ず問いかけてみることですね。そして、相手が答えを持っていなければ教えればいい。でもね、案外、相手がいい答えを持っているかもしれないよ。"
といつものようにさらっとアドバイスをいただきました。実践します。多謝!
お客様が、働く人が喜ぶ理想の会社 2018年5月19日(土)

今日は、快晴ながらも空気が乾燥していて洗濯物が飛んでいきそうな風の強い一日でしたね。

「もう一度、お客様を喜ばせたい」

そう気迫を込めて語っていたのは、すかいらーくの創業者で拡大路線から転換しようとした矢先に社長を追われた横川竟さん。関東で、高倉町珈琲を創業し、お客様が、働く人が喜ぶ理想の会社づくりに挑戦されています。80歳とは思えないくらい「お客様」のことを考え、動く。

その原点は、初めて働いた食料品卸の会社の社長さんの言葉。

「儲けは自分に返すのではなく、お客様に返していけばいい。」

すかいらーく創業時は「ホテルの味を半額でお客様に届けるレストラン」を目指し、日本初のファミリーレストランと呼ばれる業態となった。そのセントラルキッチンはホテルの味以上のものが作れることを目指した。なのにどうしてすかいらーくが凋落をたどったのかと思ったら、横川さんはこのシステムがうまく回る上限を1000店舗と考えていたのに止められず、3000店舗に拡大していったことが一因のようでした。

「社長の私のところまでくるのに、はんこが13個もいるような組織ではだめ。3個じゃなきゃ」
「企業というのは、規模が大きくなる時に、お客さんに目を向け続けられなくなる、人間の欠点みたいなものがあるんです。」ともおっしゃっていました。

心機一転、高倉町珈琲が目指すのは「お客様においしいコーヒーを飲んでゆっくり過ごしていただく店」。60代の外食で腕を鳴らしたプロたちが、出店立地やメニューを考案。今や大人気店に。

リコッタチーズのクリームがたっぷりかかったパンケーキも、「クリームが残るくらいじゃなきゃ、お客様は満足されない」という考えから。店内の照明スタンドも「お客様がもしもひっかけて割ってイヤな思いをしないように割れないようにして」といったこまかなところまで、お客様の居心地の良さを追求。 名古屋にないのが残念です。

スタッフに求めるのは、「ピカピカの店」「おいしい料理」「親切な接客」が仕事の基本(同社サイト)
。 パートさんでも自社株を購入できる権利(100株5000円で配当3000円!)、優秀で独立したい店長が自分の故郷で新店舗を構える社内独立制度があります。

働いている人たちのイキイキとした感じが伝わってくる。

ただ、まだ会社として利益が出る組織ではないのだそう。77歳で創業し、いま80歳。あと5年でけりをつけるとおっしゃっていた横川会長。
お客様が、そして働く人たちが喜ぶ理想の会社を追求し続ける姿が超カッコイイと思ったfoxryoでした。

☆出典:テレビ東京「カンブリア宮殿」2018年5月18日


語るスキルの伝承 2018年4月22日(日)

今日は生まれて初めて「講談」を直に聴き、その話術にひき込まれ、感動したfoxryoです。

神田松之丞さんの独演会。面白そうだからとhideがチケットをとっていました。おかげさまで今日はたくさん笑いましたw

演目はこちら↓

  • 臆病 弥八郎 (前座の田辺いちかさん)
  • 山田新滝軒/宮本武蔵
  • 鼓ケ滝/西行
  • 安兵衛婿入り
と言っても、あまりなじみがありませんよね。

最初の弥八郎は徳川家康の家来。先回の大河ドラマでもでていた家康の鷹匠のとっても面白い出世話。宮本武蔵の奇想天外な戦い、そして、foxryoが気に入った鼓ケ滝。最後は堀部安兵衛の果し合いと浅野内匠頭への忠義の話。話術のプロはすごいです。ぐいぐい引き込まれる。そうした技と歴史を伝えていく話がこうやってずっと伝承されてきているのもさらにすごい。

願はくば 花のもとにて春死なむ その望月の如月のころ
「はいからさんが通る」でキーテーマになっていた西行法師のうた。
その西行法師が自分のうたに天狗になっていた頃のお話。
有名な鼓ケ滝に一人で出掛け、そこで一句。
いいのが詠めたなと悦に入っていると、「孤独のグルメ」に出てくるゴローさんのようにお腹が減ってきた。 一宿できるところを探して歩く。

見つけた民家におじいさんとおばあさん、そして孫が温かく迎え入れてくれる。

そこで、鼓ケ滝どんな句を詠んだのかと問われて披露すると、「鼓ならば・・・」と句を直されていく。まずは、おじいさん、続いて、おばあさん。それぞれにいいアドバイスでなるほどと受け入れる。そして、下の句は死守したかった西行さん。

残っているのは、孫娘。
「わたしも・・・」と孫娘が下の句を「鼓ならば・・・」と直され、それを受け入れた西行さん。

すると、たちまちいままで居た家も、おじいさんとおばあさん、孫もどこかへ消えてしまった。

「あぁ、そうか、私の慢心を天がおしえてくださったのだ」と心を入れ替えたというお話でした。


あー、foxryoの力量ではあの面白さが伝わりません。

間合い、調子、わざと前出しする伏線、表情、それだけでなく、会場内で起きていることや失敗したこと、何でも拾って、取り入れられることは取り入れて話の面白さを付け加えていく技。foxryoにはない機転ききまくり。この鼓ケ滝の話をしたのは、きっと西行の有名な句が「春」を扱うものだからじゃないかなと想像したりして。

え? この話がどうして「経営品質」のカテゴリーに入るかって?

それは、江戸時代後期には確立していた話芸である講談が途絶えることなく伝承され続けられている。そこには、「変えてはならないこと」と「変えていくこと」が必ず明確にある。だからこそ、時代にあったやり方で、多くのお客様を感動させ、笑顔にしてきたからだと考えるからです。
しかも、こうした語り部の話は、聴いた人から、周りの人たちへ語られ、皆の共通言語となり、文化を創っていくという面でとても学びがあると思うのです。

人を動かすのは、言葉と情熱。こうした話術を分析していくと、理念共有も進んでいくかもしれません。
未来から語ろう 2018年4月16日(月)

今日は、朝の通勤途中、緑が鮮やかで気分が良かったfoxryoです♪

目の前のプロセスを改善していく。
そしてより効率的に進め、生産性をあげる。
それはリソースを有効に活用することにもつながり、コストに直結していく。

それば、「わかっていること」「いまやっていること」を変えていくアプローチ。
そして、そればかりやっていると、だんだん苦しくなってくる。

何故か。

それは、どんどん課題が高度になり、改善度合いが小さくなっていくことがあるから。 今やることを変えることへの抵抗はないとして考えても、あるところまでくると限界を感じるようになる。

そんなとき、考えたらいいことってなんだろう。

未来から語るってどうだろう。

たとえば、「これからどんな変化が起きるのか」とか、「ミッションからいまやっていることを考えてみる」とか、「そもそもミッションはこのままでいいのか/信念をもって進めるか」とか、「未来から考えていま手をうつことは何か」といったこと。

つまり、自分たちは何者で、何を目指していきたいのか、そして、それを目指していくためにどんなアプローチがあり、今とのギャップをどう埋めていくかを考えていくアプローチ。

今日はそういう時間が持ててよかった。
レビューの時間ももちろん大事。それによってPDCAが回せるから。

ただ、自転車操業で、時折遠くのことを考えてはみるものの、発散しきれなかったり、浮かんだアイディアがどこかに消えていったりしてしまうことがある。

皆で未来を語りあう時間をとる。

それって見えなくて難しいけど、面白い。

 「どんな組織にしたいですか?」
 「どんな会社にしたいですか?」

そのためにやれることをみんなで考える。そして実行していけたらもっと面白いと思う♪
リフレーミング(見ている枠を変えてみること)って大切です。


等身大の会社 2018年4月13日(金)

今日は、新人さんたちと役員の皆さんの懇談会の場で、「うちの会社ってやっぱりいいなぁ」とほんわかしたfoxryoですw

役員さんたちからの歓迎の言葉を聞いていると、それぞれの個性がすっごく出ていて楽しい。
自分の事業の商品のPR、「希望はうちの事業名を書いてね」という社内リクルート、「こんな感じでも役員になれるよ」といった笑いを誘うもの、

「皆さんの幸せを願う!」「健康第一!」「好奇心をもって毎日1つ気づきを積み重ねて成長しよう」というまじめなスピーチまであって、

会場には、終始笑顔があって、いつもながらの家族的な雰囲気とともに、気取ることなく等身大の自分たちを開示しようとしている役員さんたちがカッコよく見えました。

新人さんたちの緊張が徐々にとけていくのも垣間見え、「みなさん、ようこそ、うちの会社へ!」と言いたくなりましたw

こうした懇談会は人事部が企画していて、年々工夫をこらし、進化しているようです。
役員が入れ代わり立ち代わりスピーチし続けるのではなく、数人ずつ話をしたら、テーブルでの歓談に戻るというのを繰り返していたので、一方的じゃなくていい進行だなって思いました。

それによって、最初はテーブルごとにまとまっていたのが、スピーチをした役員のテーブルのところに行ったり、「それに興味があるならあの役員と話すといいよ」という役員からのアドバイスに、他のテーブルに勇気をもって移動する新人さんもいたりして、後半は、かなり広く交流ができはじめていました。

新人さんたちには、こうした家族的な雰囲気に慣れ、自分のやりたいことをどんどんやってみてほしいなぁと心から思ったfoxryoです。

いろいろ聞いたり、チャレンジできるのは今のうち。少し慣れてきて、会社のこともわかってきて、自分じゃできないなんて自分の成長にフタをする前に小さな成功体験が持てるときっといい。

恐れず前向きに、ライバルは昨日の自分で顔晴ろう。
新人さんが入ってくると、初心を思い出すfoxryo。顔晴ります♪


リアルな体験 2018年4月6日(金)

今日は、夜激しい雨が降っていて、長い傘をさしていた割に濡れたfoxryoです。傘の差し方が悪いんでしょうw

先日、チームメンバーが海外の販社に行って、先方の取り組みを聴いたり、本社の活動を直接伝えてきた。そしたら、ある投稿サイトについて、「そんなのあるんだ〜。どんどん投稿するよ。なんだ、全く知らなかったよ!」って言われたそう。

がーん。

実は、年末くらいに、その地域の統括会社のリーダーに依頼をして、みんなに案内するね、とメールの返事をもらったし、イントラのメールマガジンでも案内をしていたのですが・・・

確かに、一向に投稿がなかったんです。



うぅ。おかしい・・・。確かに後回しになる依頼かもしれない。それでも「審議と尊敬」をもって案内はしていただけると信じていたのに・・・。

でもメールでは伝わらないのかも。

ちょっとバーチャル気味に、ビデオを撮って何を目的にどういうことを投稿してほしいかを語ったものをyoutubeにアップするとか、やっぱりインパクトがなくてはならないなぁと思う。

今日の新人研修でも講師をした天然さんがかつてのトップに話を聴きにいって感動。それは熱をもって伝えられる。

バーチャルじゃなくてリアルってすっごく重要。

人づてに聞いた話は、伝わるけど、熱まで伝わらない。

 実際に販売現場にいく
 実際に顔を見て話す
 目の前で方法を伝える
 創業者に話を聴く
 開発者に話を聴く・・・

リアルは、気づきや感動が生まれやすく、かつ、そのあとの行動につながりやすい。
なんたって五感が働く。そんなリアルな環境や機会を提供することはとても重要。ただ、全員に提供するのは難しい。となると、動画もいいかも。

海外拠点でテリーさんのメッセージを動画にとって持っていくと、やっぱり文章とは違う。
情熱が伝わる。

それもできなければ、ただ聴くのではなく、それを題材に自分で考えてみる、隣の人と話してみるといった機会を作るといい。考えないと発言できない。

リアルな体験による学習を提供すること、もしくはリアルな体験に近づけていくことができたら、気づきと行動が生まれ、その組織の活性化や個々人の成長へとつながっていく。そういう場の企画を今年度はレベルアップしたいなぁ。
まずは、4/12の講義資料つくらなきゃw 顔晴ります〜。


ないなら作る 2018年4月1日(日)

今日はなんだか花粉症かもしれない状況を打破しようと、一日家でおとなしくしていたfoxryoです。

で、いつもの週末のように録りためたテレビ番組をみていたわけです。
先週のカンブリア宮殿はバス会社の「ウィラー」さん。

もともと関西を市場に旅行会社を経営していて売り上げが低迷してきたとき、お客様を集めて直接意見を聴いてみた。まずはそこがスゴイ。市場の変化に向き合う姿勢を感じます。

「こんなにいいツアーを企画しているのに・・・」とか「いま不景気だから・・・」にはならない。

そして、「バスの乗り心地が悪い」、「おしゃれじゃない」、という声に応えようと、バス会社にかけあうも、受け入れてもらえない。

「ないなら、作ろう!」

なかなかそこは決断できないところですよね。当然、コストもかかるし自分たちで管理も必要になってくる。

設計に協力してくれるバス専門の改造会社も探さなければならない。
それでもお客様の声にこたえるバスを創り上げた。

乗車率も80%をキープし、潤風満帆だったウィラーで事故が起こる。

すると全社員でどうしたらいいか意見出しをする。

そして、運転手さんの健康管理を始める。ハブ拠点に宿泊施設を作り、食事や仮眠を管理、本人の努力で健康レベルが上がれば報奨金も出す。そして、運転中は脈波をとって、システムで管理。眠気を感じると首の周りのバイブが作動。加えて、運行管理事務所で運転手さんの動画が表示される。眠気が取れないようであれば、そこから話しかけることもあるのだそう。

そうしたシステムなどもすべて自社開発。運用も自分たち。すべて自分たちの責任で自分たちのアイディアで乗り越えている。

それは、乗り心地のいいバスがない、というお客様の声にこたえようと思ったときと同じ、圧倒的な当事者意識を全員がもっているからだと感じる。

社長だけが「安全なバス運行をするんだ」と言っているだけではないということ。
乗車率が低ければ、値下げを担当者の判断でできる。そういった現場への権限移譲もできている。

バス会社ってイメージが良くなかったのですが、ウィラーのバス、一度乗ってみようかと思います。


締め切り考 2018年3月29日(木)

今日は、暖かい一日でしたね。3月が誕生日の2人のお祝いランチ会で外に出たら暑いくらいでした。3月なのに、熱中症が心配されるくらいだなんて、地球温暖化が進んでいることを実感します。

さて、ちょっと締め切りに切羽詰まってきたfoxryo。自虐的、いや建設的に締め切り考をしてみます。

実は、ちょうどいま、自分が締め切られる側であり、自分が締め切る側でもある状況なんです。

締め切る側の話としては、どのくらいの期間の猶予があると集まってくるのか、ということから始めましょうか。
これまでの経験上、1か月は長すぎる。忘れるだけでなく、「それだけ遅いならそんなに重要じゃない」と思われる節があるからです。
1週間だと、ちょっと短い。よく、「海外出張中なのに回答できない」と言われることがあります。
では、1日なら? いやいや、さすがにそれは無理。朝依頼して、夕方回答ならまだしも、午後に出して帰るまで、というのはありえません。
とはいえ、忙しい人ほどすぐ回答が届くこともあり、そこは相手に寄りけりです。

ということで、うちの部門から何かを依頼するときの期限は「2週間」。実質稼働日で10日です。
今依頼中のものの期限は1週間+1日。ですが、締め切り前日で30%ほどが未回答。

したがって、期限が近づいてますよメールを今日の18時過ぎにだしたところ、たった数時間で残り10%になりました。

このメールを出すときに気を付けていることがあります。 それは、次の2点をポジティブに伝えること。

・その期限である意味
・回答がないことによる影響

目的はもともとのメールに書かれているので、これだけで充分なんです。

では、振り返って自分が期限を切られる立場になっているいまのことを考えてみる。
うーん、時間がない。ちょっとやってみたら意外に時間がかかりそうだというのがわかったから、面倒だなと思っているフシがある。
そして、夏休みの宿題症候群にかかっていて、まだ3日ある、というのが頭の片隅にある。そして緊急案件を先に片付けることに専念してしまう・・・。家に変えれば家事があるし、仕事もあるし、こうしてコラムも書きたいし・・・。

と、先延ばししてきたわけです。1か月あったのだから、最初にどんな課題があるのかを確認しておくべきでした。それが今回の敗因です。

ま、最終的には「やりきる」わけですが、なんとか1日前には完了したいと思います。って、明日ですね。

締め切られる側はやっぱりつらいかも。計画的に取り組むことが大事ですねw

皆さんは、締め切られる側だったら、どんなアプローチをしますか?


称賛を埋め込む 2018年3月26日(月)

今日も「おせっかい」なfoxryoでしたw

皆さんの組織で、メンバー全員が集まる会議はどのくらいの頻度で開かれているでしょうか。
それはどんな場所で開かれているのでしょうか。
全員が参画できていると思っているのでしょうか

そんなことを改めて部内横断のQCサークルで検討し、ちょっとずつ変わってきました。

以前の場所は、全員が入ることができる会議室で、ということで窓のない、しかも柱で他のメンバーの様子がわからない地下1階の大会議室でした。 今は、オフィスの比較的広い空間に全員が椅子を持って集まってプレゼン資料も見ています。
机がないので、PCをもってくることはありません。みんなが集中して話を聴くことが出来ます。 そして、全員の顔がだいたい見えます。

そうした環境づくりをしたQCサークルのメンバーに感謝です。

今日の全体会議のアジェンダは、称賛タイム、異動発表、とあるプロセスの変更内容、といった3つでした。称賛タイムでは、各チームから1人ずつ、そのチームの管理職が発表し、どんなことに貢献して、どんなポイントで選んだのかを全員に語ります。

選ばれた人は一言コメント。

この称賛タイムは確か3度目。

称賛とは「(成果を)認められ、ほめられること」

やはり認められる視点は、そのチームのミッション実現に向けていかに貢献しているかです。
全員が選ばれるべきじゃない?という声ももちろんあるかと思います。人数の少ないチームは何度も同じ人が選ばれてしまうかもしれません。そうした場合は、そのチームメンバーが、いつも連携協力してくださる他チームのメンバーを選ぶのも、いいアイディアだと思う。

では、どうして称賛するのか。

そりゃ、褒められたら誰でも嬉しい?

それだけではなく、やはり、その人の成長を認めること、そしてさらにモチベーションを高く持ち、新たなことにどんどんチャレンジしていこうとする気持ちをもっていただくことです。

そのために上記の「場」をつくるだけでなく、上長はビジョンやミッションを語り、みんなが期待を理解することで、自由に発想できるようになる。加えて、チャレンジする機会を提供したり、アイディアを認めて実行へとつなげる環境をつくったりすることが大切になります。

褒めるポイントはビジョンやミッションに貢献しているか、チームワークを高めて成果を上げているか、です。

それらを通じて、大切だと思うことを日常的に意識して仕事しようという価値観が広がっていきます。 組織の中に称賛の文化を埋め込むことで、一人ひとりの成長、やる気、仕事の意味を自発的に考える集団ができあがるわけですね。

称賛以外にもたくさんの要素はあるかもしれません、ひょっとしたら、衛生要因である働く環境もあったりするかもしれません。それでも、「自ら」主体的に自律的にを考えたら、ほめるところを間違えず、みんなでベストプラクティスを積み重ねていくことが大切です。


グランドデザインを動かす 2018年3月14日(水)

今日は暖かい一日で、ほんのちょっとだけ自分のペースで動けたfoxryoです。日々あれもこれもと動かされていると思ってしまうとつらくなるもんですよねw

さて、今回は今日のSDGsのシンポジウムから。

SDGsをツールとして議論が起きること、そこから自分たちの組織がどうありたいかを決めていく。

そしてグラントデザイン(全体構想、ありたい姿)を描いても進めない日本の文化について。
たとえば、

「ミドリムシで飛行機を飛ばす」
というグランドデザインを話す。もちろん、理論的に可能だとわかったうえであっても、

  • 日本で話すと、
    「それは無理だよ。あれが問題、これも問題」とリスクの指摘が始まる。それらが全てクリアされないと動かない。
     
  • 欧州で話すと、
    「いいね、それを実現するために何が必要?」となる。

文化の違いがそこにある。

他方、これを日本や海外の大手商社が支援すると聞くや、

「では、手伝おう」となり、ことが決まると、日本は素早く、何が何でも実現に向かう。

これは、日本の文化でもあるけれど、変えなきゃグローバルから見て遅れるところ。

2020年の東京オリンピック。選手村で使われる食材の認証取得がリオにも劣る状況。

けれども、日本が遅れている、とは一概には言えない。それは、これまで日本の食品業界で問題が起きなかったので、こうした食品の安全性を示す認証をとる必要がなかったという背景があるのです。
とはいえ、今後、グローバルでビジネスを展開していくためには、グローバルスタンダードを無視できない状況になってきているというわけです。

ESG投資についても最近日本でも影響が大きくなってきています。経団連では、企業行動憲章にESGへの配慮とSDGsの実現を加えています。

気づいたところから動く。

というか、組織のグランドデザインを描いたら、一歩でも動かす。
そういう組織文化に変えていく。

それがこれからの日本企業には重要だと実感したfoxryoでした。
経営に欠かせない3要素 2018年3月6日(火)

今日はちょっと喉が痛いfoxryoです。明日から寒さがぶり返すようなので、皆さんも温かくしてお過ごしください。

「経営とは、すべてのステークホルダーを喜ばせること」

そう話しておられたのはカルビーの松本会長兼CEO。
すべてとは? 優先順位は? 会社を継続していくために必要な条件とは?

必要条件は「世のため、人のために」
十分条件は、「儲ける」こと。

そしてうまくいく経営に欠かせない3要素とは、三角形の土台から順に上に向かって、VISION、PLAN、LEADERSHIP。

ビジョンは、「この指とまれ!」「こんな会社にしたい!」ということ。目的を一緒にするのがビジョン。 そしてPLANは「どんな商品やサービスを作るのか」「いつどれだけやるか」といったこと。

社長に就任した時、ビジョンを掲げた。

【カルビーグループビジョン】
顧客・取引先から、次に従業員とその家族から、 そしてコミュニティから、最後に株主から尊敬され、賞賛され、そして愛される会社になる
1989年を境に世界はがらっと変わった。
企業は経営を変革していく必要がある。

では、何のための変革か。

成果を出すため。そのためには、仕組みを変える。人を変えようとしても動かない。

仕組みを変えるために、毎年2回、いろんな層の人を集め2日間かけて仕分け/棚卸をする。
初日は、@良いことだから続けること、A良いことだけど出来ていないこと、2日目はBすぐに止めた方がいいことを議論する。

そうして仕組みや文化を変えてきた。

ジョンソンエンドジョンソンのように厳しくて温かい会社にする。
厳しいとは、プロセス主義から、成果主義へ。
温かいとは、成果を出すための環境、制度を整え、仕組みと文化を変える。
【仕組み】         【文化】
     ガバナンス、原価
        |
 簡素化    |    オフィス
 透明化−−−−+−−−−ダイバーシティ
 分権化    |    働き方
        |
     給与、人材育成   
【環境】          【制度】
簡素化では、定例会議、中期計画、稟議書、身分、日当、諸手当をなくした。
ダイバーシティは、就業規則を変え、時間を自由にした。ダイバーシティ委員会を設立し、2年ごとにメンバーを入れ替えることで理解者がどんどん増えていく。カルビーはなでしこ銘柄にも選ばれている。女性役員の就任条件は、「毎日16時になったら帰ること」。業績も上がり、周りの女性スタッフへ良い影響がある。

かつて成果は時間に比例していた。しかし時代は変わった。従業員とwin-winの関係づくりが必要。
「あなたはモノを作っていますか?
 それとも開発していますか?
 それともモノを売っていますか?
 では、あなたは何をしていますか?」
時間で働くのではなく、成果で働く。工場も変わった。ますます変わる、省力化、自動化、ロボットそして、IoTにAI。

会社が求めるのは成果。部下の時間を奪うのは上司。No meeting, No memo. 現場にいけばいい。
14時に帰って、学ぶ、教養、健康、家族に時間を使う。会社になんてこなくていい。1年に1回もオフィスに来なくていい。会社は魅力的な人を作る場。そのための環境と制度を作る。

古き悪しき労働慣行が人をダメにし、会社をダメにし、国をダメにしてきた。営業マンにオフィスがあるのは日本だけ。世界はもっと成長している。

働き方を変えれば、生き方が変わる、生き方が変われば会社が変わる、会社が変われば人生が豊かになる。

VISIONを掲げ、自分たちの力で働き方を変えていく。

カルビーは8年連続増収増益、フルグラをヒットさせ、朝食シリアル市場を広げています。

出典:中部マーケティング会議 カルビー松本会長兼CEO講演より
人財の登用の仕方 2018年3月4日(日)

曜日感覚がちょっとずれてしまい、「西郷どん」を見忘れたfoxryoですw

「新しい事業には、エースを登用する」

というのは、JR九州の会長 唐池さん。

その理由がまた納得。

 仕組みのできているところはある意味誰でも回すことが出来る。

はい、そう思います。

 「失敗するかもしれないから、あいつにやらせておこう」

なんていう考えは唐池さんにはない。
それはご自身の体験からくるものでもあるようだ。
国鉄が分割され、JR九州になってから、「鉄道という事業でまだできることはある!」と、観光列車を考案し、「ゆふいんの森」が運行される前日に、韓国との高速船事業のプロジェクトに異動となった。
そしてまたそれが事業として軌道に乗せられるようになったところでまた異動。次は外食産業だった。

まさに、仕組みが出来たら誰でもできるといわんばかりの人財の登用の仕方ではないか。

唐池さんの上司やJR九州の幹部の人たちは、起死回生にエースを投入してきたことになる。

やりたいことに挑戦して才能を伸ばす人と、目の前に出された課題にも果敢に挑戦して才能を伸ばす人、両面あるような気がします。ただ、自分で自分の才能を見極められる人は少ないとしたら、こうして、誰かが「この人は、ここに強みがある。だから挑戦してもらいたい」と成長を促せたら、組織としてはとても有効に機能するはず。

適所適材で動く組織は大きくなればなるほどできにくい。それは仕事が細分化され過ぎているから。それが、一人ひとりの仕事ぶりや才能を見極める機会を失なうから、

ER(救急医療)で総合的な診断ができる、そんなことが出来る人がいたらいいのだろうか。
それもまた違う。自分の成長を延ばしてくれる人を待っていたって、どうなるものでもない。

唐池さんは、「“新事業をやってみないか?”と声をかけると手を上げる人がたくさんいる」という。逆にそういう声が掛からなくなったら「自分は大丈夫か?」と思うようになってきている、とも言っていた。

つまり、新たなことに挑戦することが当たり前の組織を創り上げたのだ。

また、競争心がなければMVP制度を作ったり、成果を上げた人には給料を上げたり、ということも取り組んでこられたそうした小さなことの積み重ねが、いまのJR九州の成功につながっている。

☆出典:テレビ東京「カンブリア宮殿」3月1日放映内容から


横のつながりの大切さ 2018年3月2日(金)

今日は、出張プログラムの最終日で、いいなぁと思えたことがたくさんあったfoxryoです。

開発、製造、販売、というと一般的に、仲が悪い、なんて言われがち。

開発や製造は、「こんないいものを販売が売れないセールスが悪い」
販売は「こんな機能やデザインでは売れない。品質が悪いから売れない。開発や製造は何をやっているんだ」

そんな声が聞えてきそう。

ところが開発者や現場の人が実際にセールスについて顧客訪問をするとその意識は変わってくる。
開発者やセールスが製造現場にいくと、その意識は変わってくる。

そう、それは、お客様に意識が向くから。

品質の良いもの、より役に立つものを志向していくことにつながります。
そしてそれは、自分たちの成長となり、自信と誇りになる。

横につながると、意識が変わる。
部門の個別最適からお客様への全体最適へ。

「自分が貢献できることは何か?」

お客様のところに行かなくても、情報をシェアするだけでも違ってくる。

「ありふれた技術だけど、お客様にこういう価値が届けられる」
「この1台にたくさんの工夫とノウハウをつめこんである。品質はまかせて!」
「こういうお客様がたくさん購入してくださった。」
「お客様からこんなうれしい声があった!」

そうした情報の共有もひとつの方法。
機能を横断して情報を共有したり、お客様のところに実際に行ってみたり、 そういう場を、少しずつ増やしていくことで、その意識は広がり、組織が変わってくる。
そして直接交流することで相手を知り、「この人が創っている」「この人が売っている」とそれぞれの想いを認識することでも変わってくる。

そんな確信が持てた今回の出張でした。


 2018年2月5日(月)

今日は、雪がちらつく月曜日。ビルの中が冷え切っていて廊下や階段が寒い。そしてなんだか振り回されて心もちょっと寒い一日でした。向こうもそう思っているであろうけどもw

さて、今日は「礎」を考えてみる。

【礎】(いしずえ)
1. 建物をその上に立てる土台石。
2. 基礎となる大事な物事。
シソーラスで類語を調べると、「 根底・根本・根幹・土台・基盤」
英語だと「cornerstone, foundation」
漢字の成り立ちだと、「部首は崖の下に落ちている石、旁は柱の下の足(土台)」らしい。

「どうして礎なの?」という問いに答えるには、こうして言葉の成り立ちを理解しておかねば。
そのうえで、礎とした背景を考えてみる。

ところで、礎って前回の「プラットフォーム」とも言い替えられるんじゃないかな。あ、起点やハブではないから違うか・・・。失礼しました。

・創業以来大切にし続けていた、とかいう歴史的なもの
・普段からそれに従って判断・行動しているという日常的なもの

この両面があるかどうかなんじゃないかと思う。

ただのルール、ではなく「みんながこれって大切だよね」と思えたり、「迷ったときに立ち返ることができること」が大事なんじゃないでしょうか。そうした言葉は経営理念だったり使命だったりで示されている。

御社の礎はなんですか?
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きつねのお仕事
景気が低迷する中、株価を上げ、最近少〜し有名になってきたメーカーの会社員です。 お客様や市場の変化を素早く察知して、その変化に柔軟に対応することのできる「At Your Side」な企業文化を持つ組織作りを後方支援しています。

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