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Foxryo's Note Pad

 


【電車+ドライブ旅】 福井 蟹と伝統工芸と謎の女3人と
2022年1月14日(金)〜1月16日(日)
【Day1】福井キヤノンあわら温泉光風湯圃べにや
【Day2】パンの店パリ屋東尋坊タケフナイフビレッジ森六紙祖神 岡太神社・大瀧神社越前和紙の里うるしの里会館和食のちのち煉瓦館 | ホテルフジタ福井 |
【Day3】毛谷黒龍神社鯖江商工会議所めがねミュージアム | 8番らーめん


あわら温泉光風湯圃べにや


福井に1週間以上滞在していたような気分になった充実した2泊3日の旅。新型コロナウイルス感染予防に加え、福井入国(?)書類を2通携え、謎の女3人が念願かなって揃い、玉木トラベルエージェンシー代表(勝手に命名)こと福井キヤノン玉木会長のもとに集合しました。

一番の目的は、かつて玉木会長のホームページに書き込みしていた謎の女3人がリアルで集まること。そして2つ目は火事で焼失し、このたび再建がかなった新生「べにや」さんを訪れ、越前蟹をいただくこと。

ところが、前日夜半から全国的に大雪。foxryoの住んでいる辺りも雪景色に。名古屋行きのJRは12分遅れ。しかも車内の行先表示が「名古屋行き」と出るのに、停車駅の表示はどんどん高蔵寺駅に戻っていく・・・。車掌さんも混乱するくらいの大雪でした。
この先どうなるのか? 無事、福井に辿り着けるのか? こうご期待♪



【DAY1】1月14日(金)

いざ、福井
福井までは「しらさぎ」号で。名古屋駅始発なので、てっきり定刻通りにくるものだと思い込んでいたら違ってた。在来線が次々停まるホームでひたすら待つ。なんだかんだで40分くらい立って待って、20分遅れてきた「しらさぎ」に乗り込む。

座席に座り、皆さんにmessengerで連絡して、ほっと一息。

発車してから、停車駅に着くたび、アナウンスの遅延時間がちょっとずつ延びていく。米原に着いたときには25分。
ここで列車の進行方向が逆転するのでシートを逆に向ける。
「金沢で新幹線に乗り換えるかたはおられますか?」と車掌さんが親切に声掛けをしていました。JR西日本さんの運行状況のtwitterにはリアルタイム情報はなかったものの、対面で丁寧な対応をしているんですね。新幹線乗換も雪の影響で大変そうで、乗客のかたも車掌さんの説明に落胆していました。

前日ワクワクして眠れなかったのが、途中ずっと黒い雪雲や雪景色を眺めていたので、福井に着くのはいつなんだろう、もしかしたら途中で運休になったりするのだろうかというドキドキに変わっていました。




そして、敦賀を過ぎて、長い長い真っ暗なトンネルを3本くらい抜けると、福井。
最終的に28分遅れでやっと到着!

まずはホームで以前ベンチにいた恐竜君を探してウロウロ。コロナ禍の影響で人が集まるものは撤去する方針なのか、どこにもいませんでした。一眼レフカメラをもった男性が、foxryoと同じようにウロウロしていました。そうですよね、ありましたよね、と心の中でつぶやいて、玉木会長と宮澤さんの待つ喫茶店を目指しました。






玉木会長と謎の女3人が初合流!
宮澤さんが改札まで迎えに来てくださり、難なく喫茶店で待つ玉木会長と合流。
まずはお昼をいただきましょう。

そこはやっぱり福井と言えば「おろし蕎麦」。ピリリと辛い大根おろし入りのおつゆをかけていただきます。

雪でいっぱいだったfoxryoの脳をさわやかな一陣の風が通り抜けたような気分。
おまけに玉木会長が注文したそば粉でできたおだんごも1ついただきました♪

ここでもう一人の謎の女、由理さんと合流。
由理さんも新幹線の徐行運転+しらさぎの遅れでfoxryoの30分後に到着。
十数年の時を経て、ついに玉木会長と謎の女3人が初めて合流できました♪

☆おそばだ うどんだ 越前URL:https://osobada-udonda-etizen.com/



働きたくなる福井キヤノン訪問
福井キヤノンが日本経営品質賞(JQA)を受賞したのが2006年。玉木会長とのご縁は、それよりもうちょっと前から。foxryoがいまはなき「中部アセッサーの会」でホームページの作成と月例の研究会(講演会)議事録書いてアップしていた頃。もう20年以上前のこと。玉木会長が福井県の経営品質協議会設立に尽力され、ご自身のホームページで経営品質について発信されていた頃です。そんなご縁で福井に初めて訪れたのは、福井キヤノンがJQAを受賞した際の記念講演会の時。

「明るく楽しく役に立つ」をモットーに、経営理念の「価値創造経営」を当時から追求し続けています。そしていま、「 感動を共有する日本一のソリューション&サポートカンパニー」をビジョンに、地域の企業のオフィスワークやビジネスの品質向上に貢献しています。

そんな福井キヤノンの新社屋が、2018年末に完成。
とある企業でオフィス創りを担当している由理さんの要望でオフィスツアーが実現しました♪

玉木会長や岩瀬社長から経営品質向上についての情報は伺っていましたが、実際に会社の中に入るのは初めて。
お二人のリーダーがどんな雰囲気を作っておられるのかワクワクドキドキ。






オフィスツアー
新社屋オフィスツアーを担当いただいたのは、「映画ステルスを観た人はいますか?」と10数年前、当時社長だった玉木さんが地元大学での学生向け就職講話での問いかけに、ただ一人手を上げたご縁で入社された松本さん。

エントランスには、日本経営品質賞をはじめ数々の表彰盾も並んでいて、社外から高い評価を得ている会社であることが伝わってきます。また、最初に目に飛び込んでくるスクリーンは、福井の繊維メーカー「サカセアドテック」さんが開発した宇宙素材。縦横斜めにガラス繊維が織り込まれ、ゆるいカーブを描いています。

 「エントランスは、この社屋の名前 S-LOOPをイメージした曲線なんです」

と松本さんがおっしゃたので、「S-LOOPって?」と問い返すと、「それはのちほど、オフィスツアーで♪」とにっこり。
つかみバッチリです。

3階の会議室に移動して、新社屋についての説明を伺いました。
この社屋をつくるにあたり、「ワクワクandフレキシブル」「100年企業を目指して」というコンセプトや施工業者の選定も社員さん全員が参画しているというプロセスが踏まれています。プロジェクトメンバーだけでなく全員の意見を取り入れるというのはなかなかないと思います。「自分たちのもの」感が高まります。

そして「Sループ」とは?

「sloop」とは英語で1本マストの帆船のこと。そして、福井キヤノンでは、「Sの思いがループする」という意味合いで使っています。Sとは、Smart、Solution、Space(宇宙)、Star(社員)で、LOOPは∞(無限)のスパイラルアップを表現。

建物の中央は、2階から3階まで吹き抜けになっていて外壁はガラス部分が多いので採光がよく、とても明るい。

そして、この社屋となかみすべてがお客様にとっての価値提案そのもの。
ペーパーレス化、オンライン会議といった仕事の生産性を高めるデジタルソリューション、フリーアドレスや会議室、コミュニケーションスペースの作り方や、椅子、机など健康経営を意識したものになっています。

2階のオフィスの通路には、壁一面に社員の皆さん用の棚(?)が1つずつあって、自分の好きな物を置くことができます。玉木会長はお嬢様が幼少期Macで遊んでいる写真(1984年ごろ)、岩瀬社長はQUEENのCDなど。JOJOのブチャラティのフィギュアなどいろんなものがありました。お互いを知ることで仕事もやりやすくなりますよね。
そのあたりでちょうど岩瀬社長にも10数年ぶりにお目にかかれました。この日出社されていた皆さんはお仕事中にもかかわらず笑顔で挨拶をしてくださったり、社員さん同士やトップとの間のやりとりも互いの信頼感と家族のようなあったかさを感じました。こんなところで働きたいなって思える雰囲気。実際、この社屋になってから採用のエントリー数も増えたそうです。

照明の色がすべて暖色だったり、話し合いの質が高まるような机の配置だったり、運動を促すピクトグラムだったり、さまざまな工夫がされています。空気椅子のピクトグラムやカーペットに「けんけんぱ」(片足飛び)があったりアソビゴコロも感じます。

まるで家にいるようなスペースもあり、そこでオヤツタイム。
福井では冬に水羊羹をたべるのだそうです。foxryoはあんこが食べられないので遠慮したところ、松本さんがあとから宿まで五月ヶ瀬の冬限定のお菓子を届けてくださるという心遣いをいただいてしまいました。さすが女性活躍で県知事から表彰されるスーパーレディです。 最近、アセッサー(日本経営品質賞のクライテリアで経営をみる資格)も取得され、ますます活躍の場を広げられそうだと感じました。

福井キヤノンでは、毎年、経営品質レポートを書きあげています。自社の経営を自分たちで見つめ、新たな顧客価値創造に向けた挑戦をし続け、人が育ち、これからも自社ならではの進化を遂げていく会社だと確信しました。

p.s.
福井キヤノンのオフィスツアーはオンラインでも実施中。同社のサイトから申し込み可能です。

☆福井キヤノン事務機 URL:https://www.fukuicanon.co.jp/



あわら温泉光風湯圃べにや
あの火事から3年の歳月を経て、新たに生まれ変わった「べにや」さんへ。

雰囲気は2016年に泊まったときのあのなんとも上品で佇まいの良さそのまま。
エントランスからロビーに足を踏み入れるとお庭がぱぁっと見渡せる。
廊下を進むと右手にちょっと高めの位置に小窓があり、厨房でお料理を作ってくださっている板前さんたちの笑顔に出迎えられます。多分以前はなかったベッドがあるお部屋も。

こうした建屋のしつらえや旅館の運営には、女将さんが「あわらの女将たちの力に支えられた」とおっしゃっていたことを思い出します。普通は他の旅館の女将を自分の旅館に招いたりすることはないと思うのですが、ベッドメイクやペーパーレス化の大変さなど、女将が知りたいことはなんでも教えてくださったのだそう。

あわら温泉の女将さんたちは、みんな利き酒師の資格を持つ。それは、あわらを訪れたら飲める日本酒を造ろうと「あわら温泉女将の会」が結成された約7年前に始めたから。女将自らが田植えから稲刈りといった酒米作りや麹こうじ作り、そして仕込みまで携わる。そうしたできたのがこの「女将」という銘柄。

「この3年の間、さまざまなことを学び、それがこの光風湯圃べにやになったんですよ」という言葉と、爽やかな甘みを感じる「女将」の風味があわさって、もう少しで涙があふれてきそうなのをなんとかこらえていました。
今回べにやさんにまた泊まることができること、とっても嬉しく思いました。

お部屋は「嵯峨」。天井の梁もカッコイイ。




源泉かけ流しの部屋風呂も付いています。

あわら温泉は他の温泉のようにどこかに源泉があってそれを各宿にひいているのではなく、各宿の敷地内に源泉が出る場所があってそこから温泉をひいているのだと宿の方に伺いました。 べにやさんの敷地内には4つあるんですって。

まずは、今朝の雪を思い出しながら露天風呂に軽くつかってから夕食へ。

蟹!




栄光丸と福宝丸の黄色のタグがついた日本海の荒波に育まれた蟹。漁師さん、美味しい蟹を有難うございます!
そして、板さん、目の前で美しくかつ食べやすく切り分けていただき、有難うございます。
蟹味噌美味しい!甘い! 身もふっくら! 
さすが北の庄、福井。どのお料理も上品で美味しい。器もいい。例によって生魚NGなfoxryo向けに湯葉のお刺身などに変えていただいていました。有難うございます!




食事のあと、こんどはじっくり温泉へ。
さらっとしてにおいもないのに、お肌がつるつるになります。いいお湯です。
ラウンジでコーヒーを飲みながらライトアップされたお庭を眺めてゆったり。

福井の伝統工芸品などのお土産が置いてあるところで眼鏡の材料セルロイドでつくられた指輪を買っちゃっいました。

温泉に入ってもお腹がいっぱいだったので下駄を出していただいて付近を散策。 月あかりに映えるべにや、ステキです。




足湯の建物がライトアップされていてレトロ感満載。 中には8つくらい足湯をする場所があってサークルっぽい若者たちがいたりして、地元の人なのか旅行者なのか。 横丁も温泉街らしい。でもソーセージ屋さん(?)もあって今どき感ありでした。




お部屋に戻って、部屋風呂へ。窓を開けてお庭を眺めながら福井の初日はふけていくのでした。

【DAY2】1月15日(土)

べにやの朝
ふかふかの敷布団に軽くて温かい掛け布団。そして温泉で芯までぽかぽかの身体で暑いくらいだった夜。6:30頃に起きて朝風呂へ。露天風呂の方に行って雲の切れ間がないかなぁと空を眺めていたら由理さん登場。3人の中で私が一番乗りだと思い込んでいたのでビックリ。暗かったし、掛け布団がふかふかだったから気づかなかったんですね。それにしても朝風呂って本当に贅沢♪ 
お風呂をあがって、しばしロビーでお庭をゆったり眺めていました。

朝食は8時から。支度がされている別室へいくと玉木会長がおけら牧場の牛乳を飲みながら待っておられました。分刻みスケジュールに遅れてしまった!
お豆腐は甘みがあってプリンみたい。おけら牧場の卵はレモン色。卵ごはんを食べた後のお口の中がさらっと爽やか。まとわりつく感じがなくて自然に身体に入っていく。日本海のお海苔は分厚くて味わい深い。知らぬ間にいつもの朝食3回分くらい食べちゃいました。




腹ごしらえが終わったところで、本日の玉木トラベルエージェンシーの旅程表通り、9時に出発。
女将さんとご主人と玉木会長、そして私たち謎の女3人組で記念の写真を撮影して、べにやさんを後にしました。皆さん、お世話になりました♪

☆あわら温泉光風湯圃べにやURL:https://awara.co.jp/
 住所:福井県あわら市温泉4-510 TEL: 0776-77-2333

パンの店 パリ屋
以前、べにやの女将さんから教えていただいた、住宅地の中にすぅっと佇んでいるパン屋さん「パリ屋」

東尋坊に行く途中に玉木会長が寄ってくださり、くるみアンパンとチョコデニッシュをGET。
くるみアンパンは「小さいのに、いっぱいくるみ餡がつまっていて美味しかった」と、写真撮る前にhideに食べられてしまっていました。重かったから、やっぱりそうかと。

チョコデニッシュは、旅行から帰ってからいただいたので2日経ってましたが、チョコレートたくさん使ってあり、foxryo好みでした♪

☆パンの店 パリ屋URL(by ふくいドットコム):
 https://www.fuku-e.com/030_gourmet/index.php?id=14117
 住所:福井県坂井市三国町運動公園2-17-10 TEL: 0776-82-7667

東尋坊
6年ぶりの東尋坊。
あの断崖絶壁まで行く途中の両側にあるお土産屋さんや魚介類の売店の食玩が相変わらずカラフル。

昔ニュースでみた「SUNABA cafe」がありました。

眼前に広がる日本海、絶景です。
そして柱状節理に自然の造形美を感じます。ただ、高所恐怖症なので、下をのぞき込むことはありません・・・。




日本海の波しぶきは、まるで古い東映の映画のよう。そして、この波は、実際に目で見る方が断然迫力があります。ぜひ、東尋坊を訪れて地球の不思議と日本海の荒波を感じてみてください。オススメです。

タケフナイフビレッジ
ここからは、玉木会長リハ済みの綿密なドライブ計画にのっとり、越前打ち刃物、越前和紙、越前漆器、そして翌朝は眼鏡といったように、福井の伝統文化に触れられる場所をたくさん訪れることができました。

まずはタケフナイフビレッジへ。
「ここは九頭竜川の河口だよ」と玉木会長に教えていただき、海と九頭竜川が交わる河口の大きさにぽかんとしている間に通り過ぎてしまい、写真を撮り忘れてしまいました。眼前に広がる深い蒼がキレイでした。

そして1時間20分後、目的地に到着。
ここで、マルイチセーリングの小林会長と合流しました。 マルイチセーリングさんは、べにやさんのロビーのソファを作られた会社です♪ いろんなところでご縁が繋がっています。




この刀鍛冶技術を700年を超えて受け継いでゆかねばらなない −

刃物の素材のステンレス化や大量生産の型抜きが拡大していくなか、10人の若い職人たちが立ち上がった。 そしてそこに玉木会長の親友、インダストリアルデザインの第一人者 川崎和男先生が参画し、越前刃物に新たなデザインを吹き込んだのです。

「古いものこそ、新しい。」

そこかしこに川崎先生の影響がいっぱいある。
エントランスのナイフのオブジェや椅子もそう。
工房もカッコイイし。




越前刃物は1337年 (南北朝時代) に京都の刀匠 千代鶴国安が刀剣製作に適した地を求めたどり着いたのが始まり。工房の中には、千代鶴国安が祀られています。
年末のNHK「ゆくとし、くるとし」で白装束に身を包んだ匠が鋼を打ち出す姿は、ここタケフナイフビレッジの神事だと知りました。

包丁を型抜きした後の素材が、職人さんの遊びゴコロでペーパーナイフに。
型抜きしたところはどこだか、わかりますか?

「キケンなほど切れる!」

といま、hideが毎日使っています。
さすが、職人技。
いつかhideと訪れ、ナイフをGETしたいです。

☆タケフナイフビレッジURL: https://www.takefu-knifevillage.jp/


森六
越前十割蕎麦の老舗「森六」さんへ小林会長の車に先導いただいて到着。
駐車場のそばに漆塗りの小さな「にほんばし」(!)があり、このあたりも漆器づくりが盛んなのかもとふと思う。

注文は本当だったら、福井名物の「おろし蕎麦」といくべきなのでしょうが、昨日駅でおろし蕎麦いただいちゃったのと、鴨好きなfoxryoは「鴨汁もりそば」に決定。
肉厚の鴨と甘いおつゆに、さらっとさわやかな細めのお蕎麦をつけていただきます♪ 
由理さんが注文したおろし蕎麦の方は太麺だったので、おつゆにあわせて太さを変えているあたり流石です。 サイトを読むと、蕎麦は福井の在来種100%を使って自家製粉で手打ち。明治4年創業。
「森六に来て良かった」と、お客さまにおっしゃっていただけるように、日々、精進と努力を重ねております。
はい、そう思いました♪ ご馳走様でした♪




いつもの土日は並んで入れないというお店が、オミクロン株の感染初期の影響か、すんなり入ることができたのはもちろん、前のお客さんとの入れ替わりで私たち5人で貸し切り状態でした。有難いけどお店の方々にとっては寂しい限りと思います。私たちが帰る少し頃にお客様が来店されていたのでなんだかほっとしました。

☆森六URL: https://moriroku-soba.com/
 住所:福井県越前市粟田部町26-20 TEL:0778-42-0216

紙祖神 岡太神社・大瀧神社
雪深い境内。
雪がとけて高い樹々の上から大粒の水や雪そのものがドサっと落ちてくる。

転ばないように階段を上り終えたところに、岡太(おかもと)神社・大瀧(おおたき)神社のお社がある。

ここは日本で唯一、紙の神様が祀られている。
その縁起は雄略天皇の御代(400年代)。
この地で紙をすくとよいと告げた女神 川上御前。以来、越前和紙づくりが始まったのだそう。

雪囲いがしてあり、かつ雪が積もってしまっていて、天保の棟梁の手による見事に連なる屋根たちがうまく撮れない。 普段、お社はあまり撮らないのですが、これは歴史的建造物として思い出に撮影。

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そこで、ハプニング!

左足のブーツの底がパックリ 口をあいているじゃないですか!
歩くたびにぱこんっと反動がきて、まるで笑いじょうごのおばけのよう。
あの参道で湿った雪が靴と靴底のゴムの間の糊を溶かしてしまったんですね・・・。
普段しないことをしたので神様がやめときなさいっておっしゃったのかも。

屋根だけじゃなく、彫りものもステキ。
ここは冬ではなく深い緑が映える時期に訪れるのがよさそうです。

☆岡太神社・大瀧神社URL: http://welcome-echizenshi.jp/tourism_detail/okamoto-ootaki/

越前和紙の里
続いて、和紙の歴史といまを知ることができる「紙の文化博物館」へ。
レースのような和紙など、さまざまな形や色やデザインがあり、和紙の可能性を感じます。

職人さんが和紙作りを説明してくださる工芸館では、原料の皮をはがす作業や紙漉きについて学びました。




和紙は、こうぞ、みつまた、がんぴといった原料によって繊維の長さが違うため、厚さも変わるのだそう。 一番短い繊維のものだと、薄い紙ができる。金沢の金箔の間に入っているようなあの薄くて丈夫な油取り紙のようなのです。

「和紙は古くなると黄ばんでくると思っていませんか?」

と職人さん。実は和紙はどんどん白くなることを和紙のロールカーテンで証明。太陽が当たっていないところを広げるように言われて見てみると、確かにその部分は黄色いままで、他のところは真っ白に。
和紙は丈夫だし、再生も可能だし、地球環境にやさしい人が創り出したもののなかでサステナブルなものだと改めて思いました。

P.S.
博物館に入った時に、玉木会長がfoxryoの靴のことを話してくださり、両面テープとガムテープで応急修理ができました。
ただ靴底が濡れているので両面テープがつきにくい・・・。靴の周囲に両面テープ二重貼り+靴底真ん中にガムテープの輪っか2つ貼り! これでなんとか歩けるようになって一安心。
「それは大変ですね!」とパックリ剥がれた靴底と、テープを貼り終わって片足でけんけん跳びしているfoxryoを笑いながら見ておられた受付の方が紙の女神さまに見えました。多謝!

このあといく「うるしの里」のあと、パリオという商業施設の靴屋さんで雪国仕様のショートブーツをGET。おかげさまでこのあとの旅を安心して終えることができました。

☆越前和紙の里 URL: https://www.echizenwashi.jp/

うるしの里会館
うるし塗りのお椀が買いたいと意気込んでいたfoxryo。
文化を学ぼうという姿勢ゼロ。

お椀をくりぬくところや塗り箸のネコちゃんの小さな髭を描き加える職人さんの実演をちょっとだけ見学。

そして漆黒と金色、鮮やかな赤や青で彩られた見事なうるし塗りの山車に見入った後、売り場を物色。 結果的に大きさ、形、デザインで気に入るものが見つけられずでした。

雪深い福井の道はどこもちゃんと除雪がされています。ここうるしの里会館の駐車場には除雪車がずらっと並んで置かれていました。こうした除雪車完備と地域の方の力のたまもので生活が守られているんですね。

☆うるしの里会館URL: https://www.echizen.or.jp/urushinosatokaikan

和食 のちのち
夕飯は、「のちのち」で。
お店に入ってやっと二度目であることを思い出せた! 女将、お久しぶりです。

お通しに白味噌ベースのお雑煮。ごぼうの食感と味がすごく引き立っていて、見た目も人参のオレンジがアクセントでかわいい。お刺身には福井の地元でしか出回らない「がさえび」があったり、「だだみのぴるぴる」というお料理も!
「だだみ」とは鱈の白子のこと。「ぴるぴる」はスペイン料理の名前だと宮澤さんがネットで発見。ここでは玉ねぎ、にんじんなどの野菜をペースト状にしたものをじっくりオリーブオイル煮に。炙った白子の濃厚さとあいまって、バゲットにつけていただくと風味が増す。バゲット追加でおねがいしちゃいました。
ラストは水タコのしゃぶしゃぶ。白菜、ねぎ、えのきだけとシンプルながら、出汁が絶品! もうお腹いっぱいなのに、ついついお出汁をお代わりして飲んでいました♪




福井は京都の北の庄で食材の宝庫。

「のどぐろって呼び方は福井発なのに、知らない間に石川発と言われているのよね。こしひかりも新潟じゃなくて福井が品種改良してつくったものだし。福井はのびりしているのよね」と女将。

「だだみ」という呼び方も、そのうち福井じゃない場所から全国区になるのかも。 そうだ、べにやで初めていただいた「へしこ」が絶品でした。あれは福井の郷土料理であることが全国区。福井県はもっとアピール上手になるといいのかも?! 美味しいお料理をご馳走様でした♪

☆和食のちのちURL(by Retty): https://retty.me/area/PRE18/ARE556/SUB15401/100000793947/

ワインバー煉瓦館
二次会に訪れた「煉瓦館」
その名の通り、店内は煉瓦造りで落ち着いた雰囲気。
ここは玉木さんがカウンターで奥様にプロポーズしたお店なんだそう。

お通しには温かいスープ。ぐぐってみると、寒い地域では冬場はスープが出るお店があるようで。福井のおもてなしの心を感じました♪ 
foxryoはノンアルコールのストロベリーソーダをいただきました。

こうして福井旅2日目も充実した1日となったのでした。

☆ワインバー煉瓦館URL: http://www.rengakan.jp/shop.html

ホテルフジタ福井
福井城址が見下ろせる、ホテルフジタ福井。佐佳枝廼社という福井藩祖 松平秀康、徳川家康、福井藩16代藩主 松平慶永(春嶽)を主祭している神社とくっついているような印象(ホテルの中を探検しなかったのでよくわからなかったのですけど)。

ロビーは5階。アメニティビュッフェなるものがあり、サステナブルを意識してお部屋はひょっとしたらシャンプーとか置いていないのかもと、使ったことのないものを試してみたくなってイチゴのバスソルトとボディソープをちょっとずつ小さな入れ物に自分で詰めてお部屋に持っていきました。




お部屋は、ダブルのシングルユースにアップグレードいただいていて、さらに福井城址のお堀や街並みが遠くまで見渡せるだけでなく、眠りを妨げられない一番奥の角部屋。バスソルトを入れてお風呂につかって、翌朝までぐっすり眠ることができました。支配人のお心遣いに感謝です♪ 


【Day3】

■ホテルフジタの朝食
翌朝、カーテンを開けると、山際に雲海が広がっている。とても神秘的な福井の景色です。




朝食会場の窓の外は5階なのに日本庭園が。赤い橋が印象的。お料理はステーキ丼から福井の名物おろし蕎麦までいろいろ。 ちょっと食べ過ぎ気味だったため、永平寺ごま豆腐、蟹雑炊など和食中心で。



もっとゆっくり滞在できたらと思いつつ、今日も9時に出発! 玉木トラベルエージェンシーは最終日も分刻みなのでした♪

☆ホテルフジタ福井URL: https://www.hotel-fujita.jp/fukui/

■まずは羽二重くるみをGET!
福井駅のお土産売り場にある福井名物 はや川の「羽二重くるみ」
午前中には売り切れてしまうので朝いちばんがねらい目です。
この日、開店直後に並んだので、なんと、羽二重くるみの切れ端をサービスにいただくことができちゃいました。 玉木会長、有難うございます♪

夜、自宅に戻ってから、hideとまずは切れ端をオヤツにいただきました。もちもちの羽二重餅に練りこまれたクルミ、そしてその周の少し塩気のあるシュー生地は端っこだから分厚くて、ちょっと焦げ目があって香ばしく、とっても特別感がありました。早起きは三文の徳、ですね。

ちなみにこの羽二重くるみの賞味期限はたった5日。もちもちの間にいただくことをオススメします。

☆はや川URL: https://habutaekurumi.com/products/list.php?category_id=7

毛谷黒龍神社でパワーをいただく
毛谷黒龍(けやくろたつ)神社は宮澤さんのお友達が「力」と記されたお守りを所望されて旅程に入ったパワースポット。 駐車場が見つからず、カーナビに従ってどんどん山を登っていたら、藤島神社へ迷い込む。せっかくなのでご挨拶。 この駐車場からでも黒龍神社に行けるは行けるのですが、絶対雪で遭難するパターン。前日雪道も大丈夫そうなショートブーツを新調したものの、笹と石段なんて絶対滑る。
犬を散歩させていた近所のご婦人に由理さんが駐車場を尋ねてくださって解決。降りていく道すがら、30センチくらい間隔に並んだ石の杭の上に雪がまぁるく残っていて、まるでマッチがいっぱい並んでいるようでした。

 「強い力で邪氣を払い ネガティブな氣持ちを払拭」

さすが九頭龍川の守護神として創建され、日本古来の四大明神の一つとされるお社、言霊パワーが半端ない。
人生の節目に心の浄化としあわせ祈願が叶うよう、hideと自分用に、真っ赤な「力」守りをGETしました。(赤白黒の3種類があり、それぞれ意味合いがあります)。

☆毛谷黒龍神社URL: http://www.kurotatu-jinja.jp/

鯖江商工会議所
マルイチセーリングの小林会長が前日訪れてFacebookに載せておられた鯖江商工会議所でのイベントを宮澤さんが発見。
商工会議所なのにcafeのようにオシャレ。鯖江でつくられたモノたちが美術館のオブジェのように並んでいる。

『MADE FROM』-MONOZUKURI EXPOは、新たな価値・新たなモノ創りを鯖江から巻き起こしていこうと企画されたもの。スティーブ・ジョブズのポートレートから、モノに新たな価値を見出す姿勢に気づく。そんな仕掛けでした。

☆鯖江商工会議所『MADE FROM』-MONOZUKURI EXPO:【MADE FROM】開催のご案内

めがねミュージアム
鯖江をはじめ福井県内では日本のメガネの95%以上を生産している。 ここでの生産は何百年と歴史があるのだろうと勝手に思っていたのですが、意外に明治時代から。増永眼鏡の創業者 増永五左エ門氏がここを眼鏡の一大産地へと変えていったんですね。

そして、ここでの一番の収穫はウルトラセブンのメガネ♪




☆めがねミュージアムURL:https://www.megane.gr.jp/museum/

8番らーめんと福井にサヨナラを
北陸のソウルフード、「8番らーめん」でランチ。
石川県加賀市桑原町の国道8号線沿いに1号店を構えたことがお店の名前の由来。
「より多くの人々に、より良い商品をより安く、より良い環境の中でお届けし続ける」
という経営理念を掲げ、今年で55年。
ここのラーメンは野菜たっぷり お腹にやさしい。
みんなに愛されるラーメンです。
いよいよ福井を後にするんだなぁとちょっぴり寂しく思い始めました。

☆8番らーめんURL:https://www.hachiban.jp/shop/fukui/


福井駅に着き、お土産を買い足し、いよいよ帰途につきます。

玉木会長とお別れのご挨拶をして、初日にホームで会えなかったベンチの恐竜君が階段の踊り場にいたので挨拶を。
米原では、宮澤さんと由理さんともお別れ。

米原で列車がスイッチバックした後、しばらくすると山頂が平らで台形っぽい伊吹山が見えてきた。北側は雪、南側は雪が解けてちょっと緑さえ見える。ここには見えない空気の壁があるんでしょう。




以上、2泊3日の旅を振り返ってみると、明るく楽しく美味しく、自然も文化も豊かな福井を満喫したなと思う。玉木会長に心から感謝です。そして「行こうよ!」と背中を押してくださった宮澤さん、そしてそして、今回のメインゲスト 由理さんと私で、玉木会長に名付けられた「謎の女」3人揃い踏みで玉木会長のエスコートで福井を旅したことは、奇跡のようだけど必然だったときっと後から思えるような気がしています♪

お * し * ま * い




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