Foxryo's Note Pad

 ぷらっと静岡おでん


<< *** ぷらっと静岡おでん menu *** >>  2007年7月27日〜28日

Day 1:ぷらっと〜浅間神社〜臨済寺静岡おでん  
Day 2:安東小学校静岡の街並み静鉄と草薙安倍川花火


*   *   *

【Day 1】 ぷらっと〜浅間神社〜臨済寺〜静岡おでん

貸切? ●ぷらっと

タイムスリップの旅、静岡。小学校の頃の思い出って、私にとっては宝物のような存在。多分、一番楽しい時代だったからなんだと思います。父の仕事の関係で小さな頃から引越しが多かったのに、富士山がほぼ毎日望めるこの静岡市という土地には、合計5年間という長い間居られたのが特別な思い入れを生んでいるのかもしれません(小学2年生は東豊田小学校、3年生から6年生は安東小学校)

そんな思い出を壊さない程度に確かめに、ぷらっと静岡に行ってきました。
前々日にホテルを予約し、前日にJRの「ぷらっとこだま」の予約をする、という思いつきプラン。予定があるわけではなく、「あ、あそこにいってみよ」という程度でしたので。結果的に歩き倒すことになりました。曇り空とはいえ、超暑い2日間でした。おかげで日焼けしましたよ。

さて、「ひかり」であれば1時間で着くとこを、「こだま」で約1時間30分の乗車。乗ってみたら、ご覧のとおり、貸切状態。こだまのグリーン席って、超空いてるんですね〜。グリーン席で有名人に会えないかなぁなんてふと期待したものの、よく考えたら、そーいう方々は忙しいだろうから「こだま」には乗りませんね(^^) 各駅停車だし、時間に余裕がある地元の名士(?)が乗るんでしょうね・・・。


焼き魚定食 ほどなく、静岡駅に到着。曇り空で富士山が見えず、残念。
そんなセンチな気持ちより、空腹が先にたつfoxryo。
駅構内にある「アスティ」のレストラン街でランチ。清水がすぐそこ、の静岡。やはりお魚メニューがダントツに多いです。

「日本海 庄や」さんで焼き魚定食を注文。鰤カマがどーんと出てきました。脂がすんごくのってて、食べるのに苦労しました。普段お魚食べないのでこういう時きちんと摂取しようとするのが、後からアダになります(^_^;)。

さぁて、歩くぞ!

新静岡センター、呉服町、と・・・よしよし順調。
あれ? 浅間さんはどっちだったかな〜・・・orz

浅間神社 ●浅間神社

賎機山(しずはたやま)の麓にある、「浅間神社」

ここでの思い出は縁日。リンゴ飴や、レモン味のパウダー(?)、お面や鉄砲のゲーム(?)や金魚すくいなど、池の周りにたくさんの出店が立ち賑わってました。

また、夏休みには毎朝ラジオ体操しに、この山の頂上まで登ってました。昔はリフトがあったんですよ。随分前に台風かなんかで地すべりが起きて撤去されたと聞いています。山の中腹には古墳もあるんです。結構不思議な山だと思います、ここ。
この賎機山には、浅間神社の中に神社がいくつかあるし、臨済寺をはじめとしてお寺もいくつかあります。昔から重要な位置づけだったんではないでしょうか。この山の上からUFOも飛び立ったし・・・。これ、目撃者他にもたくさんいますから!

この浅間神社は徳川家縁の神社で、確か東照宮と同じ建築様式で建てられていたと記憶しています。赤と緑と金色がとても綺麗な建物です。


社殿 池


臨済寺 臨済寺

こちらも賎機山の麓にあります。ここ臨済寺(りんざいじ)は、NHKの大河ドラマ「風林火山」の登場人物が住職として居たお寺です。その人物とは、今川義元の軍師、雪斎(太原崇孚)。
彼は、今川家の人質としてこの寺に連れてこられた徳川家康を教育したことでも有名です。

さて、1500年代に建立された由緒ある臨済宗のこのお寺。私の中の臨済寺は、そういう由緒正しいお寺、というより、沢蟹を獲るところ。裏口から山の中に入り込むと井戸があり、その周りには清水が流れています。ひんやりした水に手を入れ、石をどかすとひらぺったい小さな蟹が出てきます。ワクワクしながら蟹を探すのが楽しくて、獲ったからどうするわけでもなく、また置いて帰ってました。
夏、うっそうと茂る森の中で、ときおり射す木漏れ日を浴びながら遊ぶのは、本当に楽しかったんです。

あ うん

臨済寺
ここは今でも修行僧のためのお寺。若いお坊さんが読経に励んでいました。

境内にはいつものように誰も居なくて、ただ整然と石庭があるだけ。私にとっては、この静けさが心地よい空間。しばし、瞳を閉じる−

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ここからおでんを選びます 「静岡おでん」はお好み焼き論

最近、全国的にちょっと流行している「静岡おでん」。名古屋でも静岡おでんのお店があるらしいですよ。
さて、静岡おでんの特徴は、というと、3つ。出汁が真っ黒、黒はんぺん、おやつというカテゴリーであるということ。
手前が「黒はんぺん」出汁は継ぎ足し継ぎ足し使っているから真っ黒。
「黒はんぺん」は静岡おでんのトレードマーク。清水という最強の漁場がすぐそこの静岡の人たちは、この鰯の黒はんぺんがとっても身近な食べ物なんですね。この「黒はんぺん」に静岡おでん特有の、青海苔やカツオの粉を掛けて食べるのがサイコーに美味しいんです。
あとは、「おでん」といっても、「夕飯のおかず」ではなく、どちらかというと「おやつ」感覚な食べ物である、ということ。小学校の帰りに「いもくら」(プラモデルとか駄菓子とかおでん、なんでもありのお店の名前)で食べるおでん・・・。つまり、「静岡おでん」は、子供達がいつでも気軽に食べられるファーストフードのような食べ物です。てことは、関西の「お好み焼き」や「たこやき」と同じカテゴリーですよね。そこでfoxryoの「静岡おでん」はお好み焼き論が登場した、というわけです(^^)

さてさて、「いもくら」はお店を畳んでしまって存在しないので、今回は、その近くの「大やきいも」さんへ。ここではおでんは「1本50円」。一番たっぷり出汁を含んでそうなはんぺんを、まずは2本GET。自分の食べたいおでんを好きなだけお皿に盛って食べて、あとは帰り際、本数で代金を払います。まぁ、おでんってどこでもそういうシステムかもしれませんが・・・。近所のおじいちゃんが夕飯のおかずの一品として買いに来ていました。駿府城址もすぐそばの長谷通り界隈は、人情味あふれる下町といった感じです。

静岡駅から浅間さん、臨済寺まで歩いて、ここ長谷通りまで。えーと3時間以上軽く歩いた後に、久々の黒はんぺん。沢山食べて元気ハツラツになってました(^^)v

大やきいも外観 店内

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【Day 2】 安東小学校〜静岡の街並み〜静鉄と草薙〜安倍川花火


昔の“新校舎” 安東小学校

♪あ〜け〜ゆ〜く あぁさぁのぉ〜 ひ〜にはぁえぇてぇ〜♪
♪ほ〜ほ〜え〜む ふぅじぃのぉ〜 そぉらぁた〜かぁく〜♪

ということで(?)、行ってきました、母校。「安東動物園」と異名をとっていた影も形もありませんでしたね。昔は猿のラッキー君、うさぎ、鳥は孔雀、ガチョウ、アヒル、鶏などたくさん飼っていて、猿のラッキー君以外は3年生か4年生が飼育担当でした。近所のパン屋さんでパンの耳をもらって餌にしてたんですよね。もうそのパン屋さんもなくなってました。
木造校舎も中庭もプールもなくなってたし、校内は随分寂しくなってました。きっ現在は、1学年が7組とか8組あるようなマンモス校ではなくなってるんでしょう。「大やきいも」のおばちゃんが、「青葉小学校が閉校になって、葵小学校に統合されるんだよ」と言ってました。残っているだけいい方なのかも。明治7年創立の100年以上の歴史がある小学校だから、是非とも残して欲しいなぁと思うのは卒業生の感傷でしょうね。

一方、何十年もあるものを発見! それは、遊具。建設機械かなんかの巨大なタイヤとジャングルジム。あきらかに昔のままのものでした。懐かしくもあり、いまでも使ってるなんてちょっと危なくないか?とちょっと不安になりました。このタイヤの中で良く遊んだんですよね〜。
あとは先輩達の卒業制作や、校舎の中の私たちの卒業制作。まだ、あったわ〜。 見覚えがあるものがあるとやっぱり嬉しいものですね。いや、ほんとに懐かしかったです。

新校舎の中を覗いてみると・・・ トラックのタイヤ ジャングルジム


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静岡の街並み

静岡といえば、駿府公園。お堀とその周りには昔は城下町だったことを思い起こさせる街並みが広がっています。大きな家が多く、茶色の木の塀越しに手入れされた庭木が見える、といった感じです。このお堀では、よく「たなご」釣りをしました。亀や大きな鯉もたくさんいます。白鳥も相変わらず優雅に泳いでいました。
静岡の駅前は大きなデパートがありますが、それはほんの一部。基本的に昔ながらの商店街が元気です。駅前でさえも、コンビニが数えるくらいしかありません。住宅街に入るとコンビには「ない」です。実際、城北公園や臨済寺辺りでコンビニ探しましたが一つもありませんでした。炎天下で歩き続け、死ぬかと思いました・・・。「大やきいも」のようなお店がたくさんあって、ご近所付き合いも盛んで、人と人とのつながりが密な地域なんでしょう。
静岡って、いまだに「ちびまる子ちゃん」の世界が息づいている街だと思います。

駿府城お堀 駿府城門 街並み

私たち家族が住んでいたアパートを見に行くと、全く違う建物になってました。ただ、隣の駐車場はあの頃のまま。なんだかちょっと安心。よくコンクリートの塀を乗り越えて駐車場に遊びにいったものです。この辺りの街並みはかなり変わっていたように思います。
冬に良く買いにいった近所のやきいも屋さんも、もう何年も人が住んでいない様子でした。おじいちゃんとおばあちゃん2人でやってたお店だったから・・・。
私が日曜学校に通っていた救世軍も見に行ってきました。ここも建て替えられていて、昔の面影はありませんでした。ここでの思い出は「タンバリン」と「紅茶」。聖歌を歌いながら、タンバリンをたたいてました。「わが主 イエス」だったら、タンバリン貸してもらえれば振りつけを思い出せそうです。ここで聖書を学ぶ時間がとても好きでした。優しい先生方がいれてくださる紅茶は、優しい時を刻んでいるような気がしたんです。

誰かにとっては、なんてことない思い出たち。わたしにとってはダイヤモンドみたいにキラキラした思い出なんですよね。

社宅があったところ やきいも屋さん 救世軍

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草薙球場 甲子園選抜真っ只中 静鉄と草薙

「新静岡」駅から、江ノ電に乗って、あ、間違えた、静鉄に乗って、「県総合運動場」駅へ。2両のちっちゃな電車。新静岡駅は始発駅。昔ここから狐ヶ崎ヤングランドとかいったんですよね。プールにスケート。懐かしいなぁ。
そして、草薙には私の通った東豊田小学校がある。県総合運動場駅を降り、体育館を目指す。電車の吊広告は見事に甲子園選抜を放映している地元テレビ局の広告一色。「たとえ父上の母校でも容赦はしない」みたいな、戦国時代ぽいポスター。さすが、静岡。選抜から、もりあげてるなー。昔は静高が強かったんですよね。球場前を通ると、各高校の旗が誇らしげに並んでいました。たくさんの人が応援に駆けつけてて、野球はあまりわからない私でも、なんだかワクワクしてました。

さて、体育館をナゼ目指したのか。それはその奥に体育館があるから。そして、そこから大きな富士山を見るのが大好きだったから。その体育館の側に昔住んでいて、いつも垣根の抜け穴から遊びにきてたんですよ。
残念ながら、この日はうす曇で、富士山にお目にかかることができませんでした。
また、ここから東豊田小学校と日本平動物園まで昔みたいに歩こうと思ったんですが・・・。日本平動物園にもしょっちゅう遊びに行ってました。地図でみると、家から1キロちょっと。東名高速道路の下をくぐって歩いて行く・・・はずでしたが、小学校2年生の時の1年間の記憶だけが頼りなのと、あまりに暑かったので、今回はリタイア。いつかまた訪れたいと思います。

静鉄始発駅 草薙総合体育館

  静岡県草薙総合運動場URL:http://plaza.across.or.jp/~park/kusanagi/index.html


安倍川花火 安倍川花火

預けた荷物を取りにホテルに戻り、淡い期待を胸に女性スタッフに質問。

 foxryo「今晩の安倍川の花火、何時から開始ですか?」
 スタッフ「19:30からです」
 foxryo「そうですか。新幹線乗るのが19:25だと、見れそうかな」
 スタッフ「そうですね。時間的に厳しいかもしれません。ただ、ひょっとすると後方に見えるかもしれませんね。では、お気をつけて」

新幹線に乗り込みます。少し走ると、ちょうど車窓にスターマインが満開! 2分くらいは堪能できました(^^)v
安倍川の花火に見送ってもらえて、ラッキーな旅でした。



やまだいち
P.S.
「安倍川」といえば、安倍川餅。静岡にいったら定番のお土産。これと「たたみいわし」は外せません。もちろん今回も両方とも購入。

静岡駅アスティの中に、安倍川餅の老舗「やまだいち」の「甘味喫茶 きなこ」があります。冷やし安倍川にトライ。ちょっと冷たすぎました。

* お わ り *


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