Foxryo's Note Pad

上海 Report
2004年9月18日(土)〜21日(火)

土日月と日本の3連休に行われた講座をサポートするために、海外拠点の1つである上海へ行きました。そのときに感じた、中国・上海の姿をreportします。

●上海 
ホテルからの景色1 ホテルからの景色2 ホテルからの夜景

上海は今、急激に成長しています。市場経済化、近代都市化、グローバル化、観光化(?)など、さまざまな角度から変革を伴う成長をしていることを肌で感じました。1枚目の写真奥が上海の中心です。巨大なビルが乱立しているのがわかりますか? 
上海には中心を流れる黄浦江(河)があって、それを隔てて東を浦東、西を浦西と呼びます。浦東は10年前には何もない地域でしたが、いまでは金融中心拠点やコンベンションホール、工場地帯などが立ち並ぶ一大経済地区に発展しています。浦東も浦西、どちらも建設中のオフィスビル、マンションがあちこちにあります。すごい発展の勢いを感じます。
建設ラッシュのほかに急成長の例としてあげられるのは、新車の購買台数。毎月2000〜3000台増加しているそうです! すごいですよね。昔はプロの運転手さんだけが運転していたので危なくなかったようですが、今は自動車の購買が個人消費に移ってきて事故がふえているそうです。反射神経と運転技術の高さが必要だなぁと思ったのは、まずは信号。日本だと丸ですよね? 上海では矢印でした。矢印が赤青黄色に変わります。そしてもう一つ。道には、車だけでなく、自転車、人力車、バイク、人が無秩序で動いています。そこを車が通るのですから・・・。向こうのひとは無秩序の中に秩序があるといいますが、道を渡るには命をかけなければならないです。台湾の台北だと車対バイクの戦いだったんですけどね。
車種は国内で生産している車が多く走っています。たとえば、フォルクスワーゲン(VW)のポロから高級車まで、そして、GMのBUICKが多かったです。トヨタ車もホンダ車も数えられるくらいでした。タクシーはVWのサンタナが多かったです。

治安の面はというと、地方から上海に出てくる人は1人1人厳密に政府に管理されていることもあり、表側ではとても安全に思いました(ほとんどホテルと事務所の往復だけですからね)。女性が小さいバッグを気楽に持っている姿を見ても安全そうに感じました。一方、事務所のあるビルでは平日に堂々とノートパソコンが何十台と盗まれたりすると聞きました。かなり大所帯の会社で、社員はメンテナンスの人が来ている、とくらいにしか受け取らなかったようです。やはり油断は禁物ですね。

今回宿泊したホテルは4つ星ホテル。貴都ホテル(897元/泊)。上の写真はすべてホテルの部屋から携帯電話のカメラで写した上海の写真です。ホテルの感想は、そのうちホテル宿泊記にレポートを掲載しますね。それにしても、お風呂の水はちょっと泥臭かったです。


●上海 
市電 古い町並み1 古い町並み2 郵便ポスト

●上海 未来 −観光
F1 car 上海全景ミニチュア 空港1 空港2

上海は、経済発展だけでなく、観光にも力を入れているようです。現在、上海は観光節(お祭り)で、19日の夜には、市内で盛大な花火が行われていました。それを偶然近くで見ることができてluckyでした。日本の花火と違い、1個どっかーんではなく、ぴかぴかしていて艶やかです。
それにあわせてなのか、上海は今年、中国初のF1開催地となります。開発の進む浦東より東にレース場を作り、レースを9月24〜26日に開催します。F1熱は高まっているようで、人民広場にある城市規劃館で特別展示が行われていましたし、ホテル代も通常の2倍になるということでした。
下段の写真右2枚は空港の写真。ものすごく巨大で綺麗な空港でした。空港から市内まではリニアモーターカーがあり、車で1時間掛かる距離を、7分で行ってしまいます。最高速度は431km。料金は、フライトチケットを見せると片道40元です。乗り心地はどうでしょう。ちょっとゴツゴツしますね。ちなみに2年ほど前、山梨県の大月近くにある、日本のリニア実験場で乗ったときもそうだったような・・・スピードは500km以上でてましたよ(定期的に試乗を行っています。11/27にあります)


●上海 未来 −観光 外灘・浦東
浦東テレビ塔 外灘 外灘

夜、とても綺麗な外灘(ワイタン)。1800年代、租界とよばれた居留地です。上海に貿易にきていた世界各国の建築物が残っています。ビッグベンに似た時計台のある建物もあります。ここも、2010年の上海万博に向けて着々と整備が行われていました。
外灘からは遊覧船がでています。そこの発着場のあたりは、地方から来た観光客や海外からの旅行客でごった返しています。歩いていると、物売りや、写真撮影の商売人、また、身なりがぼろぼろで「お金をください・・・」と言ってくる人もいました。ここは、景色は綺麗なのに、結構危なそうなところです。
中国では、貧富の差がかなり激しいようです。外国企業で勤めている人の給料が高く、それ以外は低いとのこと。日本の企業は外国勢の中でも安く、どの日本企業に勤めても給料の差はないそうです。そして日本企業に勤めている人の1日分の給料が、1ヶ月の給料という人もいるそうです。すごい格差ですよね。


●上海 未来 −観光 豫園
豫園風景1 夥しい数の鯉 豫園風景2 豫園茶芸館 豫園風景3

豫園は、上海の高級官僚が退官した後、暮らしていた場所。ここは全体が芸術作品のようです。石畳の作り方一つにしても緻密なデザインがされています。上海のデザイナーはデザインが思い浮かばないと、ここに来て壁や建物に施されたレリーフを見ながら新たなイメージを持ち帰るそうです。温故知新ですね。


●上海 
フカヒレスープ 大根のお料理 南翔饅頭店1 南翔饅頭店2 南翔饅頭店3

今回の出張で楽しみだったのが食事。一番美味しかったのはパパイヤの器に入ったフカヒレスープ!(写真いちばん左)。美味しかった! スープといっしょに甘いパパイヤの果肉を口に含むと、もう幸せ(^^)。 2番目は、豫園の南翔饅頭店の「蟹黄灌湯(虫下)球」(確か1個6元)。これ、今まで食べたことがない美味しさでした! なんていうんでしょう、蟹の包み上げみたいなのの外にクルトンみたいのがくっついてて、揚げてあって、中から蟹の黄色い肉汁(?)がいっぱい出てきてほんと語彙がなくて説明できないのが残念です。 とにかく、どこへいっても食べ物が美味しかったです。


●最後に

中国は、広東省のシンセン(2回)に続き、これが3度目です。 初めて見る上海は、シンセンとは全く違う雰囲気だったように思います。でも、どちらもすごいエネルギーを感じたのは一緒です。 上海に比べたら、名古屋は「田舎」というよりほかありません。あのものすごいエネルギーが今後も続くのであれば、中国市場というのはものすごい可能性を秘めているのでしょうね。この9月19日、江沢民氏が全権を胡錦涛氏に譲りました。政策面でも変化がでてくるかもしれませんね。


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