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のくとまりの宿 福地温泉「長座」

奥飛騨 福地温泉 湯元「長座」 ★★★★☆2004年4月30日(金)〜5月1日(土)


ケータイ写真館

アルプス連山
駒ケ岳SAからみたアルプス連山

お庭
「長座」お庭の枝垂れ桜

こごみ
お庭のこごみ

いろりのお部屋
いろりのお部屋

夕飯のおしながき
夕飯のおしながき

焼き物
五平餅や岩魚の焼き物 

土間横の古い囲炉裏部屋
入り口土間横の古い囲炉裏部屋

しぶいロビー
渋いロビー

木彫りの鯉
囲炉裏部屋にある木彫りの鯉

美女高原の水芭蕉 美女高原の水芭蕉

●緑いっぱいのドライブ
10時過ぎに家を出て、ひたすら宿までドライブ。運転していると、新緑がとても鮮やか&爽やか。春日井から多治見に入る愛岐道路では、山藤が濃い緑の芽を吹いた木々に絡まり、薄紫の花をたわわにしならせている。連休の合間の平日なので、空いてる中央道をひた走り、岐阜から長野に入ると、今度はりんごの白い花や雪を戴く中央アルプスの山々もとっても綺麗。高速道路の運転中によそ見は禁物なのに、ついつい目が吸い寄せられて。。。これでは危ないので、駒ケ岳のサービスエリアで休憩。車の中は熱いけど。
高速を松本で降り、今度は奥飛騨を目指す。くねくねした山道が続くし、あのあたりのトンネルは古いのが多いので、暗いし狭いし観光バスは前から来るしでびくびくしながら運転。途中、安曇村にある、道の駅「風穴の里」で休憩。ここでお蕎麦を食べて、蕎麦茶やみそ煎餅をGETし、またひたすらドライブ。
上高地を通り越すと、ぐんと交通量が減る。平湯に着くと道が広くてぱぁっと開けた感じ。そして、R471に進路をとる。ここからの道もひたすら山道でカーブがキツイ。自分は運転手だからハンドル握っていて酔わないけど、助手席のhideを気にする(結局、宿についたら頭痛がするといわれる)。
「福地温泉」の看板を発見! 左に曲がる。すると、まだ奥深い山里の、しだれ桜並木が私達を迎える。古い昔ながらの黒っぽい温泉宿が両側に何軒も並ぶ渋い通り! 「あ、この宿も良さそう」と二人で物色。そうはいっても、宿は予約済み。一番奥に鎮座していたのが、今回の私達の宿、「長座」。

居間から庭を臨む ●秘湯を守る宿「長座」
駐車場から長い瓦屋根付きの細い通路を上がる。きっとこの通路は雪深い地域独特のものだろうなと思う。宿の正面玄関へ着くと、打ち水がされていて、涼やか。親切な仲居さんに導かれて宿へ入ると、広い土間とあめ色の太い梁が私達を迎える。さすが「日本秘湯を守る会」会員の宿。
福地温泉のキャッチフレーズは「のくとまりの宿」。「のくとまり」というのは「ぬくとまる=温まる」という土地の言葉。「のくとまり手形」というのがあって、その手形を持って他の宿にいくと、内湯を使うことができる嬉しい仕組み(ただし、1個所だけ)。どの温泉も源泉を引いている。福地温泉の宿泊客すべてが利用できる、足湯施設もある。このあたり一体すべてで秘湯を守っている雰囲気だ。

宿の窓ガラスは磨き上げられてぴっかぴか。いろんなものが綺麗に磨かれている。古いものでも大切に大切に扱う。リッツみたい。
入り組んだ廊下を通り、部屋の扉を仲居さんが開けると、目に飛び込む囲炉裏の部屋、そしてその左右に居間と子部屋が配置されている。窓の外には池を囲む中庭。窓にはカーテンがなくて部屋側に障子。日本の家屋って古来こうだったんだなぁ〜と感慨に耽る。

囲炉裏の部屋 頭痛のするhideを部屋に残し、宿の中を探検。結構広い。お風呂は露天風呂に泊り客専用の家族風呂が3つ。家族風呂に入るには、なんとカードキーが導入されていたのにはびっくり。古いものばかりと思っていたけど、泊り客が自分で空いてるお風呂を選んで入れるようにしている。 お風呂の近くには水車のある池があり、そこには水芭蕉が白い花を可愛らしく咲かせている。雰囲気ばっちり。ひとしきり宿を探検してから、夕飯前に温泉に入ろうとhideを呼びに。
ここの源泉はとっても熱い。熱いのが好きな私でも長時間入っていられない。なるべく源泉の出ているところから離れて入る。効能は神経痛とか。温泉からあがると、休憩スペースには冷たい山の湧き水が飲めるようになっている。疲れがほぐれたところで、夕食に。

●囲炉裏とお料理
囲炉裏場(食事用の座敷?)の囲炉裏を他の宿泊客と囲んで、まずは焼き物。岩魚と五平餅とジャガイモ焼きの3本。宿で出される山野草は宿のご主人が毎日摘んできたもの。それがご主人の役目だと翌日行った朝市のおじさんが教えてくれた。正体のわからない山野草やきのこたち(ただ単に名前を聞いてもわからなかっただけ)。でも、どれも風味があって美味しい。かりかりに揚げられた山菜の天ぷらが一番美味しかった。次に五平餅かなぁ。ほうば味噌&飛騨牛の焼き物もでて、奥飛騨の味を堪能。食事の途中には宿のご主人からほんわかする挨拶を受け、目で見て、舌で味わう山の里の暖かいもてなしに満足しました。そして、眠るまでに絶対お腹が空くと言って買った味噌せんべいにも手をつけることないくらい腹ポン状態に。

部屋に戻って囲炉裏の火起こしに挑戦。固形燃料が燃えてる間はうまくいったのに、炭に火が残らず撃沈。祖母が昔火鉢に火を起こしてくれていたのが脳裏によぎる。昔の人ってすごいなぁ。眠る前に再び温泉に浸かって、気持ち良く就寝。

●温泉三昧
翌朝、「長座」の外湯「かわらの湯」へ。道を挟んで河原まで。文字通り、川を眺めながら入る露天風呂。雪溶けの水がすごい勢いと音で流れている。自然の音とマイナスイオンたっぷり。その後、坂道を登り、足湯施設、さらに朝市まで散歩。朝は涼しくて気持ちいい。お腹が空いた所で丁度朝食の時間。宿に戻ってまた囲炉裏を囲む。他のお客さんはすでに食事も済ませたようで私達だけ。朝食もほうば味噌や山菜を使ったシンプルな食事。温泉卵もあって美味しかった。

宿を出るまで、土間の横にある大きな囲炉裏の部屋で、熊の敷物の上でぼーっとしながら、のんびりできたなぁと思ってました(鹿の敷物も有り)。宿の部屋以外は携帯電話の使用を禁止している割に(バリ3だし)、部屋に真新しいsonyのテレビがあったのがちょっと不思議でしたけど。福地温泉郷、「のくとまりの宿」へのこだわりは本格的。本当は雪深いときに湯治にくるといいんだろうな。でも、タイヤを雪国仕様にしなきゃならないし。現実的には無理かな。

●御岳の雪
美女高原の水芭蕉 宿を出て、またまたドライブ。美女高原の水芭蕉を探しに山道をひた走る。やっと着いたぁと公園内の遊歩道を歩くと、そこは野菜畑。。。ん? 水芭蕉の花の季節は少し過ぎてしまったようで、青々とした葉っぱの茂る野菜畑のよう。残念。
道の駅好きのfoxryo。道の駅「ひだ朝日村」に寄り道して微妙な味の蓬アイスを食べた。。。その後、hideに運転を代わり、一路、開田高原にあるお蕎麦屋さん「霧しな」を目指す。途中、御岳がとても綺麗に見えるスポットを発見し、hideによるデジカメ撮影会(ラストの写真)。
「霧しな」に着いて、お目当ての山菜蕎麦を注文。そして、「霧しな」のすぐそばにある飛騨馬の里に行き、馬に癒されてから帰宅。1泊2日、山里に囲まれてのんびり楽しく過ごした温泉旅行でした。


「長座」住所:岐阜県吉城郡上宝村福地温泉 TEL:0578-9-0099

木曽福島から御岳を臨む




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